無職転移 -魔王も一緒に転移しちゃった件- 作:かまぼこポテト
この3話目で導入も最後になります。
今後もあたたかい目で見ていただければと思います。
1匹のスライムがいた。
ファンタジーの世界において〝最弱〟の存在の、あのスライムである。
しかし、そのスライムは決して最弱ではなかった。
むしろ〝最強〟と呼べる存在かもしれない。
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平凡な童貞サラリーマン、三上悟。
彼は生前、通り魔に刺されてこの世を去った。わけではなかった。
彼はスライムに転生した。
洞窟の中で目覚めた彼は瑞々しいスライムとなっていた。転生時に獲得した〝スキル〟を用いて戦い、災厄級のドラゴン〝暴風竜ヴェルドラ〟と友達になり。新たな名前を得る。
〝リムル=テンペスト〟
これが彼の転生後の名前となった。
その後リムルは多くの戦いを経て仲間を増やし、国を作り、遂には〝魔王〟となった。
魔物であるリムルの目的は『魔物と人が共存できる国を作る』ことである。
今日もリムルは仲間達と邁進していく。
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魔国連邦―テンペスト― 首都中央都市リムル
リムル自宅
「今日もいい天気だ~」
盟主リムル=テンペストは自宅の縁側で日光浴をしていた。
「そうですね~」
秘書である鬼人シオンの膝にスライム状態で乗り、絶賛だらけ中。
(平和っていいもんだな~)
リムルは心の中で呟いた。
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会議室
「ソウエイ、これはなんだ?」
赤髪に漆黒の二本角の鬼人ベニマルが向かいに座る蒼髪の鬼人ソウエイに尋ねる。
「わからん、こんな金属は見たことがない」
ソウエイは答えると机上の金属塊を見た。机上の金属塊は鈍い七色に光輝いている。
「お兄様。リムル様に報告した方がいいのではないですか?」
ベニマルの隣に座る薄桃色の髪をした鬼人の姫シュナがベニマルに問う。
「ゲルド、これが落ちていた街道付近に同じものは落ちていなかったか?」
ベニマルは金属塊から視線を外して、ソウエイの隣に座るオークのゲルドに問う。
「いや、街道は綻びが無いか定期的に巡回しているが。こんな物は見たことがない」
ゲルドが答える。ゲルドはテンペストの土木建設部門の責任者であり。テンペストへ続く街道や街の建造物の建設・管理を任されている。
「なんなんすかね~」
ゲルドの横に座っているゴブリンのゴブタが金属塊に手を伸ばす。
「何かもわからぬ物を無闇に触るでない」
ゴブタの向かいに座る老鬼人ハクロウがそれを止める。
「わかったっすよ~」
手を引っ込めるゴブタ。
「本当になんなんだ、これは」
ベニマルが顔をしかめて金属塊を見ていると部屋のドアが空いた。
「何かあったのか?」
リムルがシオンとディアブロと共に入ってくる。
座っていた全員が立ち上がり頭を下げる。
「これはまた、見たことのない金属ですね」
赤と金のメッシュが入った黒髪の悪魔ディアブロが金属塊を覗き込む。
「なんだこれ?」
リムルが金属塊を手に取る。
「ドワーフ王国方面の街道に落ちていました」
ソウエイが説明する。リムルは説明を聞きながら金属塊を覗き込んでいる。
「たしかに見たことないな」
そうリムルが呟いた時、金属塊から白い光が放たれた。
「なんだ!?」
リムルは金属塊を離そうとするが離れない。
「リムル様!?」
ベニマルは妹のシュナを庇っている。
ソウエイや他の者も身構える。
光は周囲を包み込み。やがておさまる。
部屋には誰もいなかった。
お読みいただきありがとうございました。
雑な導入もこれで最後になります。
時系列は『魔人暗躍』編の前になります。
ちなみにゴブタがいることに関しては目を瞑っていただければと思います。
WEB原作を読みながら書いた為、設定的な矛盾があるかもしれません。
なるべくわかりやすく、かつ深みのある文章にしようと思いますので、今後もよろしくお願いします。