無職転移 -魔王も一緒に転移しちゃった件-   作:かまぼこポテト

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閲覧いただきありがとうございます。

今回はサブタイトル通りの内容です。

お楽しみいただければ幸いです。


合流

レイ達が借りている宿につくと。ロキシーは食堂でご飯を食べていた。

「ロキシー!」

青髪の魔法使い目掛けて猛ダッシュするルーデウス。

そのままロキシーに抱きついた。

「ルディ!?」

「会いたかったです、ロキシー」

「私もですよ、ルディ」

「ケガとか無いですか?」

「大丈夫です」

「病気とか?」

「健康です」

「ご飯はちゃんと食べてますか?」

「たった今、夫に邪魔されましたが食べていますよ」

「あと―――」

「ルディ」

ロキシーはルーデウスの頭を抱くと。

「大丈夫です」

子供をあやすような笑顔で微笑んだ。

「よかった…」

そう言うとルーデウスはロキシーの隣の椅子に座る。レイとミサは少し離れて椅子に座った。

「何があったんですか?」

一息ついてルーデウスが訊ねる。ロキシーは食事を続けながら話した。

「あの日。少し早く帰路についていたのですが、突然体が光りだして。気が付いたらこの世界にいました」

「この世界…。ということはロキシーもこの世界が俺たちの世界ではないと考えていますか?」

「はい、以前の転移事件とは違うようですが」

「それは俺も考えていました。あの日、事務所から帰る途中に変な石を拾って。気が付いたらこの世界に…」

「彼らも、私たちと同じ境遇のようです」

そう言うとロキシーはレイ達を見る。

「ルディ、信じますか? 彼らは私たちの世界とは別の世界からこの世界に来たようなんです」

「そうなんですか?」

「ええ、彼らは別の世界の〝魔王の配下〟と言っていました」

「別の世界の魔王…」

「今はその魔王や仲間を探しているそうです」

「では、俺たちと目的は同じですね」

「はい、それで私も一緒に行動していました」

「そうですか。…ところでロキシー」

「なんです?」

「随分美味しそうな食事ですが。この世界の通貨を持ってるんですか?」

「ルディ。この世界でも私たちの世界の通貨は使えるみたいですよ?」

「え!? アスラ金貨が?」

「はい、私も最初驚きました。どうやら彼らの世界の通貨も使えるようです」

「では、無銭飲食ではないと…」

「当たり前です。まあ元々手持ちは少なかったのでお金はこの食事代で無くなりましたが」

「それなら大丈夫です。オルステッド様から次の任務用に資金を頂いていますから」

「それ、使っても大丈夫なんですか?」

「非常事態ですから大丈夫だと思います」

「わかりました。では彼らも交えて食事にしましょう」

「まだ食べるんですか!?」

「育ち盛りなので」

苦笑いを浮かべるルーデウスだった。

 

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「俺たちは一体どこにいるんだ…」

ルーデウス達から大分離れた席でベニマルは項垂れていた。

「この国でもリムル様達の情報は得られませんでしたね」

隣で食事をしているシュナも元気がない。

ベニマルとシュナがこの世界に飛ばされてきた時、最初に目覚めたのは南のクーマン港だった。

それから情報収集をしつつ北へ向かい。ここ中央連合国に辿り着いたのだ。

途中魔物に襲われたが、ベニマルの敵ではなかった。

「明日にはこの国を出て、別の国に向かう」

「はい」

「食事が終わったら、今日は早めに休もう」

「そうですね」

2人は食事を再開した。

 

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翌朝。

 

宿のベッドでルーデウスは目覚めた。隣でロキシーが寝息をたてている。

ちなみに『昨晩はお楽しみでしたね』的なことは一切ない。普通に寝ただけだ。

ルーデウスはロキシーの寝顔に胸を撫でおろす。起きたらロキシーがいなくなっていた、なんて展開がなかったことにルーデウスは安心した。

 

着替えを終えて、1階の食堂に降りる。

既にレイとミサが食事をしていた。

「やあ、おはよう」

「おはようございます」

レイとミサがこちらに気づいて挨拶をしてくる。

「おはようございます」

目を擦りながらルーデウスも挨拶する。

そのまま席に着こうとした時だった。

 

「ルディ!?」

「ルーデウス!?」

 

入口から声がした。

声がした方を向くと、2人の女性が立っていた。

1人は白髪のエルフ。

もう1人は赤髪の剣士だった。

 

「シル、フィ…。エリス…?」

シルフィエット・グレイラットとエリス・グレイラット。2人の妻がルーデウスの目に映っていた。

 

気が付いたら駆けだしていた。

2人もこちらに駆けてくる。

そして3人はぶつかる様にお互いに抱きついた。

周りの人が何事かと見てくるがお構いなし。3人は抱き合って泣いた。

「よかった。よかった。シルフィ、エリス…!」

「無事でよかった、ルディ」

「フ、フン! ちっとも心配してなかったわ!」

そういうエリスの目元には大粒の涙が溜められていた。

「そうだ。ルーシーは!? ララは!? アルスは!? アイシャやノルンは!?」

「お、落ち着いてルディ。多分ルーシー達はこっちに来ていないよ」

「なんで分かるんだよ!?」

「ここに飛ばされる瞬間、ボクとエリスの2人だけが光っていたんだ。けどルーシー達には全く変化が無かったんだよ」

「ロキシーもそんなことを言ってた。突然光りだしたって…」

「え? ロキシーいるの?」

「ああ。部屋で寝てるよ」

「そっか、無事だったんだね。よかった…」

「ルーデウスはどうなの? 突然光だしてこっちに来たの?」

「事務所からの帰り道に変な石を拾ったら突然石が光りだして、気が付いたらこうだ」

「ボク達とは少し違うね」

「本当に他のみんなは来ていないのか?」

「大丈夫だと思うよ」

「一緒に探せばいいわ!」

「ああ…、分かったよ。ロキシーを呼んでくる」

ルーデウスは食堂を後にした。

 

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リムルは中央連合国に来てからずっとベニマル達を探していた。

リムル達が到着したのは今朝。夜通し歩いて辿り着いたのでクタクタである。

しかしリムルは国中を走り回った、宿や商店に聞いて回った。するとある商人からベニマル達の目撃情報を得た。

目撃情報によると、ベニマル達と思しき2人組が入出国口に向かったというものだ。角が生えていた為印象に残っていたそうだ。

 

リムルは走った。

そして見つけた。

検問で今まさに出国手続きをしているベニマルとシュナを。

 

「ベニマル! シュナ!」

走りながら叫んだ。

精一杯の大声で。

 

2人がピクリとして振り向く、その顔は驚愕の顔だった。

2人に追いつくリムル。

「よかった、無事だったんだな」

そう声を掛けるが2人は硬着したまま動かない。

「ん、どうしたんだ?」

「リ、リム―――」

「リムル様!」

ベニマルが言い終える前にシュナがリムルに抱きついた。

「よくぞご無事で…」

「心配かけて悪かったな、シュナ」

「ご無事で何よりですリムル様」

ベニマルがその場に跪いた。

「ああ、ベニマルも無事でよかった」

「いつこちらに?」

「この国には今日来たところだ。現状を話し合おう」

「はい、オレ達が借りていた宿に向かいましょう。少々お待ちください」

そう言うとベニマルは検問官に出国申請を取り下げるよう話して、宿へと歩き出した。




お読みいただきありがとうございます。

お楽しみいただけたでしょうか?

今回の話の投稿時点で、第二部の4話目を執筆中ですが、一気に参戦作品を増やした関係で各作品を見返したりしながら執筆中です。

なるべく矛盾が生まれないよう注意しながら書いています。

ぜひ感想などいただければ嬉しいです。

それでは、次回もお楽しみください。
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