無職転移 -魔王も一緒に転移しちゃった件-   作:かまぼこポテト

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閲覧いただきありがとうございます。

今回も楽しんで頂ければ幸いです。


結成

「あれ、シルフィ達じゃないか?」

宿に来たリムルは入国後に別行動していたシルフィ達と再開した。

「リムル、どこ行ってたのよ!」

「おい貴様、リムル様に無礼だぞ!」

ベニマルが前に出てエリスを睨む。

「あんた誰よ?」

腰の剣に手を当てて臨戦態勢になるエリス。

「やめなよエリス、多分リムルの仲間だよ。赤い髪に角が生えてるし」

「…確かにそうね。悪かったわ」

エリスが臨戦態勢を解いた。

事情を知らないルーデウスとロキシーも杖を構えていたが。エリスの態度を見て杖を下ろした。

「悪いなエリス。こちら、オレの仲間だ。状況を話し合おうと思って来たんだ」

「そう。私たちも今後を話し合うところだったからちょうど良いわね」

「みんなで情報交換しよう」

 

円形のテーブルに着き、自己紹介から始まった。

「ではオレから。オレはリムル=テンペスト。こんな見た目をしているが正体はスライムだ。元の世界では魔王をやっている。よろしく頼む!」

リムルから始まりベニマル、シュナと自己紹介が進む。

「俺はルーデウス・グレイラットといいます。元の世界ではベンチャー企業に勤めています。よろしくお願いします」

「ベンチャー企業って、どんな仕事をしているんだ?」

リムルが尋ねる。『ベンチャー企業』という単語が引っかかったのだ。

「え~と、数十年後に復活する神様を倒すための準備をしています」

「悪い神様?」

「人々を不幸にする者です」

「分かったよ。ありがとう」

当たらずとも遠からずな返答だがリムルは納得した。

その後、シルフィ、ロキシー、エリスの順番に自己紹介を終えた。

「次は僕たちだね。僕はレイ・グランズドリィ。元の世界では勇者をして、今は魔王の配下をやってるよ」

「ミサ・レグリアです。同じく魔王の配下です、よろしくお願いします」

レイの自己紹介を聞いて反応してきた者がいた、リムルだ。

「ちょっと待って。勇者だったのに魔王の配下なのか? 魔王に敗けて配下になったのか?」

「いや、負けてないよ。自分から配下になったんだ。友達の方が合ってるかもね」

「どゆこと?」

「僕たちの魔王アノスは戦争に嫌気が差して自身の命と引き換えに転生して戦乱を沈めた。その時、もし生まれ変われたら友達になろうって約束したんだ。僕も同じ時代に転生することができたからね。今はアノスと学生生活を送っているよ」

「それまでに色々ありましたけどね~」

レイの隣でミサが苦笑いする。

(俺の世界の魔王も変わった奴が多いけど。レイ達の魔王も相当だな)

リムルの脳裏に自身と同じ魔王たちの顔が浮かぶ。

みんな変わっている。

「では、自己紹介が終わったところで。今分かっている事と今後を話し合おう」

リムルが立ち上がって仕切りなおす。

「今俺たちは同じ境遇にあります。どうしてこの世界に来たのか、どうやったら元の世界に戻れるのかを話し合いましょう」

ルーデウスが見渡して言う。

「まずこの世界にはいくつかの大陸があるみたいなんだ」

リムルが知っている情報を話し始めた。

自分たちがいる場所が『ウロナ大陸』という名称の大陸だということ。他にも大陸があること。

ベニマル達が最初にいたクーマン港のこと。

「クーマン港から出る船が他の大陸との交通機関で間違いないと思います」

ルーデウスが分析する。

「そういえば、大陸のことを教えてくれた商人の人が『ガジーエー大陸』って言ってた」

「それ本当、シルフィ?」

「うん、このウロナ大陸の南にあるみたい」

「今朝。この世界の地図を買ってきたよ」

そう言うとレイは折りたたまれた世界地図を机に広げた。

全員で覗き込む。

「クーマン港が大陸の南部にあるから。ルーデウスの仮説は正しいね」

レイが地図上のクーマン港を差して言う。

「北部の魔道って何かしら?」

「エリス、多分魔物が多い地域なんじゃないかな?」

「魔大陸みたいなもの?」

「近いかもね」

「魔道の北にある国。ここを目指してみようと思う」

リムルがスライム形態で地図に乗り。大陸北部にある『魔族の国』を差す。

「そうですね。他の奴らを探しつつ、北に向かいましょう」

ベニマルが締め括り、今後の行先が決まった。

「ボク達はどうしてこの世界に来たんだろう?」

「どうでしょうか。案外、理由は無いのかもしれません」

シルフィの疑問にロキシーが答える。

「何か目的はあるんじゃないかな?」

「理由とは。何です? リムル様」

「俺達はこの世界を支配する悪の大魔王を倒すために集まった勇者、みたいな?」

「そんなラノベみたいな展開ありますかね?」

「ラノベって何よ、ルーデウス」

「あ、いや。こっちの話…」

ルーデウスが「しまった!」という風に口元を抑える。

しかしリムルは『ラノベ』という単語を聞き逃さなかった。

(ラノベを知っているってことは、ルーデウスは元日本人か?)

ルーデウスの出自に疑問を抱くリムルであった。

 

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魔王の右腕シン・レグリアと熾死王エールドメード・ディティジョンはウロナ大陸南部にあるクーマン港にいた。

聖ゴモルド法皇国で得た情報にあった『銀髪の男』には合えなかったが。南の大陸や北部の魔族の国に関しての情報を得た。

「南には『ガジーエー大陸』と『ヨクゼン大陸』があり。さらに南には『未踏大陸』とな。カカカッ、この世界は果てしないな!」

購入した世界地図を眺めながら歩くエールドメード。その隣を剣呑な顔で歩くシン。

「我が君やミサが別の大陸にいる可能性も出てきましたね」

「ひとまずは全ての国で情報を集めて、またここに戻ってくる他あるまい」

「情報を集めながら各国を巡るしかないでしょうね」

「地図では、ここから北に行ったところに国があります。そこへ向かうとしましょう」

シンとエールドメードはフレスで北に飛び立った。




お読みいただきありがとうございます。

引っ越しをすることになり、4月中旬まで投稿間隔が空くかもしれません。

どうか今後ともよろしくお願いいたします。
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