登場人物紹介(第1章~第4章)
キイ(司女見習いのキイ、大衙堂のキイ)
主人公。女性。異世界転移者。転移時では27歳。
異世界技術チートのためだけに作られた経歴を持つようなチート人材。小学校の頃は不登校だったがなんやかんやで工業高校に入り、推薦でとある国立大学の文系学部に行き科学技術史を学び、総合研究大学院大学文化科学研究科産業技術史研究専攻で色々やりながら博士課程を終えたところで異世界に来た。
幅広い分野の知識と器用さ、学習速度などに主人公ボーナス。そうでもしないと物語が進まないので仕方がない。現実でも結構このレベルがいるので世界は怖い。
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ケト(司士見習いのケト、大衙堂のケト、キイの弟子ケト)
キイの相方。物語開始時点では15から17歳。舞台となっている時代・地域には成人年齢という概念が欠けていることに注意。たぶんスペクトラム的に能力に合わせて権利が認められるという形。
若くして聖典語を使いこなし、詩才は一流と言ってもいい。それなのに悪いお姉さんに引っかかってしまったがために人生を狂わされてしまった。キイの秘密を受け入れている今のところ唯一の人物であり、絶対の信頼を置かれている。
もしケトになにかあったら、おそらくキイは世界の敵になると思う。逆もたぶんそう。
ハルツ(司女のハルツ、第四区第八小衙堂長)
第四区第八小衙堂をケトと二人で回していた女性。年齢は35ぐらいかな。もともと図書庫の城邦の学徒として学んでおり、その時の講師の一人が煩務官だった。煩務官が敬称をつけず呼び捨てにするぐらいの関係。
昔ちょっと図書庫の城邦で暴れていたので田舎に飛ばされたという側面がある。そんなやつが手塩にかけた弟子とよくわからないバケモノを送り込んできたので関係者は嫌な予感がしているとかしていないとか。
老司士
大衙堂で働いた後に地方の衙堂に天下りした老人。言い方が悪い。集落の中にあるタイプの衙堂なので、たぶん地域社会との交わりも多いのだろう。いいおじいさんである。
煩務官(歩く大衙堂)
図書庫の城邦にある大衙堂でなんか色々やっている人。40歳かもう少し上。知っている人はマイクロフト・ホームズに近いと思ってくれればいい。こういう人材が自分と同じぐらいの働きを他人に求め始めると一気にブラックになるので危ない。
頭領に直接報告させられるぐらいの階級はある。もちろん煩務官より上が無能だというわけではなく、貿易取引に関する面倒な交渉やら他の衙堂との折衝などの仕事で忙しいので内部について一番詳しい人間を送っているだけである。
煩務官の部下達
ピラミッド的な官僚システムと並行して煩務官が自らの職権で横断的な業務チームを編成している。数百人もの司士・司女の性格と能力をざっくりとではあるが把握し、かつ戦略策定・報酬決定・外部渉外・人材育成などの幅広い業務の知識と実務能力がある煩務官にしかできないシステムなので、キイはとっとと誰でもできる人事業務に落とし込みたいと思っている。モデルは20世紀以降に生まれた「マトリックス組織」という形態。
能力は「煩務官の無茶振りを日が暮れる前(定時)で終わらせることができる」程度。煩務官のマネジメント能力も無視できないが、司士・司女一人ひとりの能力も大きい。なおこの面子に「面白いやつだな」と思われる程度にケトはよくできる。キイについては事務能力的にあまり期待されていないが、これは正しい。そっち方面の専門家ではないのでね。
男女比は1:1ぐらいだが、これは衙堂が女子教育に力を入れているからである。ここは
書字長
昔から大衙堂にいるおばあちゃん。煩務官を可愛がれる数少ない人。75歳とかかもしれない。字が無茶苦茶に上手い。図書庫の城邦で十指に入るとされる。職業としてのモデルは内閣府大臣官房人事課辞令係や宮内庁文書専門員。
書いているモノがモノなので、大衙堂の機密をだいたい知っている。
工房の工師
男性。年齢は40弱。鋳金、鍛金、鍍金、彫金において一定の腕前を認められないとこの工房では工師になれないので、実力はしっかりある。学徒として学ぼうとこの城邦に来たが金属工芸が楽しくなってしまい就職した。結構こういう例があり、図書庫の城邦においては教養ある職人も多い。学びたい時にいつでも学び直せるシステムも影響しているのだろう。
トゥーヴェ(薬学師のトゥー、██████ ████の娘)
父親の遺産を使って薬学の研究をしている女性。なんだかんだいってキイの同類である。書いた本は一部の薬学師にとって重要なハンドブックのように扱われている。目つきがあまり良くない。
将軍補
図書庫の城邦の軍事については今後話す機会があるだろうから置いておくとして、なんだかんだで軍の上層部の人間である。煩務官と席を並べて学んだ仲である。
頭領(城邦の代表者、図書庫の名誉ある守護者)
世襲制である、図書庫の城邦における最高意思決定者。実態は折衝とかを通してこの図書庫の城邦というシステムを上手く回すためのもの。ちなみに能力は低くはない。それでも自分が動かなければならない事態が起こるよりは神輿として担がれたままでいることを望んでいる。
晩餐の面々
今日であれば「名望家政党」と呼ばれるであろうものの萌芽。有力者の派閥というには結束が強い。図書庫の城邦における政治制度はまた別の機会に。
活動報告にあとがきというか今まで書いて思ったこととかをメモみたいにしておいたので気になった方はどうぞ。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=279517&uid=373609