領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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十二話 意外な名前

女子会をして次の日、皆さんに別れの挨拶をして京都高専から東京高専へ向かう

 

「『バカ』に絡まれて大変かもしれないけど頑張るんだよ」

 

「生きて帰ってくるんだよ」

 

まるで戦地に赴くかのような感じで先輩からハグと涙の別れになった。

 

「それでは加茂先輩、東堂先輩、よろしくおねがいします。」

 

「おう」

 

「任されよう」

 

「楽巌寺学長、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。」

 

「まあまあ、東京高専に行ったときはくれぐれも『五条』と『乙骨』に無駄に喧嘩を売るでないぞ。」

 

歌姫先生に聞いたが昨日、東堂先輩と組み手と称して殴り合いをしていたらしい。いつものことである。

 

「……気をつけます」

 

嘘だろう。

 

「ハッハッハ、『五条』とやるならしっかりとどめを刺せよ」

 

バレてるし

 

「五条先生に勝てる自信ありませんよ、今の所全敗ですし」

 

「そうじゃの……琴音君も入学を楽しみにしているよ」

 

「私ですか?」

 

「『術式』が無くとも呪術師になれる。呪術界は万年人手不足じゃ」

 

「考えておきます」

 

タクシーが来たので乗り込む。

 

「それでは、ありがとうございました。」

 

皆に見送られながら京都高専を後にした。

タクシーの中で男子寮で先輩たちとどのような事を話していたのか聞いた。

 

「え?ああ、加茂先輩には今度加茂家の書庫に入らせてもらえるように頼んでたんだよ。東堂先輩は高田ちゃんのLIVEdvdを貸してくれるんだ」

 

「え?高田ちゃんってあの高身長アイドルの?」

 

「そう、昨日深夜まで見せられたんだけど、アイドルってのもなかなか良いものだね」

 

「そう………ですか………」

 

そうこうしているうちにタクシーが最寄り駅に着く

電車が来るのを待つために駅のホームのベンチに座る

 

『陣』

 

「防音の結界を貼った、聞きたいことがあるんだろ?」

 

「任務は順調ですか?」

 

「ああ、加茂先輩と東堂先輩の協力を取り付けた」

 

「真依姉さん達には頼まないんですか?」

 

「だめ、今回のは生半可な呪術師には頼めないんだ、まだ姉さんは弱いからだめ」

 

それならばなぜ私は任務の同行を任されたのだろうか?

聞こうとしたら電車がついたため京は『陣』を解く。

 

「それなら京都駅で扇さんと会食の予定だから」

 

「へ?」

 

意外な人物の名前に変な声が出てしまった。

 

 

 

 

 

11時、早お昼になるが新幹線の時間もあるため仕方がない。

私は料亭の個室に一人で座っていた。

二人は別室で食べている。

 

京が店を貸し切っているらしく好きなものを頼んでいいと言われている………何頼むのが正解だろうか?とりあえず読めた料理、『海鮮丼』を頼んだ。

運ばれてきた海鮮丼の上では伊勢海老が動いていた。

スマホで写真を撮ったあと、冷静になり女将さんに食べ方を聞くことになった。味はとても良かった。

 

 

 

「それではよろしくおねがいします。」

 

「ああ、いいだろう。」

 

「急にお呼び立てしてしまい申し訳ございませんでした。」

 

「君等は先を急ぐのであろう?早く行きたまえ。」

 

「すみません。それでは失礼します」

 

………いつも大量に食べる京にこんな料亭の食事で足りたのだろうか?

結局、新幹線に乗る前に弁当屋の前で

 

「この棚のここからここまでください」

 

どうやら足りてなかったようだ

結局大量の弁当を持ち込むことななった

 

「うまい!!うまい!!」

 

早くは無いが一定の早さで増えていく空き弁当に同乗したおばさんには驚かれたが育ち盛りなんだとスルーされた。

その後電車とタクシーを乗り継ぎ日が傾いてきた頃、東京高専に着いた。私は来るのが初めてだ。

 

「京、琴音、よく来たな」

 

「お久しぶりです真希姉さん、乙骨先輩」

 

「やあ。久しぶり」

 

「あと、その……」

 

「パンダだ、よろしくな」

 

「しゃけ」

 

「パンダはパンダのパンダ、こっちは狗巻棘」

 

「呪言師ですか」

 

「そう、だから語彙をおにぎりの具に絞ってる」

 

「よろしくおねがいします」

 

パンダってなんだ?疑問に思いつつも京は気にしていないようなのでスルーすることにした。

 

「真依から話を聞いてる、『バカ』は任務で明日帰ってくる。寮を案内すっから琴音はついてこい、野郎どもは京を頼む」

 

「そうだね、行こうか」

 

京達と別れ真希姉さんと二人になる

 

「……………京が迷惑かけてないか?」

 

「いえ、京様からはむしろかなり気を使われていると思います。」

 

「そうか……そうだな……私もそうだったからな……よし、ここが女子寮だ!!部屋の鍵はコレ!荷物置いたらこのジャージに着替えて校庭に来い」

 

「はい?」

 

「練習相手になれ」

 

 

 

 

どうして?

私は真希姉さんのジャージを着て校庭にいた。

 

「何か護身の術は?」

 

「京様から『桐ヶ谷流剣術』の手解きを受けました。」

 

「ん、じゃあ、これ使え」

 

木刀を投げ渡された。真希姉さんは薙刀を構える。

私は上段の構え、ジリジリと間合いを詰める

 

『陣』

 

「そういえば『桐ヶ谷流剣術』の剣術を見るのは初めてかもな」

 

「そうなんですか?」

 

「アイツは来たときから徒手空拳で戦ってたからな」

 

互いの間合いに入った瞬間

 

『桐ヶ谷流』『簡易領域』『斬』

 

「チッ」

 

縦斬りをギリギリで横に避けられ回し蹴りを背中に受ける。

前に突っ伏す形になった。

 

「……その小賢しい小テクは京の入れ知恵か?」

 

「イテテッ、『簡易領域』の悪いところは使っているときに動けないことと間合いを見せることだから『陣』で間合いを読み切ってから使うほうが良いとのことでした。」

 

「なるほどね……じゃ、もう一回やろうか」

 

このあと真希姉さんの気が済むまで相手をすることになった。

真希さんとシャワー浴びて部屋に戻って気がついたらねてしまった。

 

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