任務で禪院家を出てから一週間が経った。
私達は現在宇都宮で直哉様と一緒餃子を食べている。
「『疑似領域』中々おもろいやん、俺でもやな?」
「技術的には問題ないですけども、『縛り』がなかなか厳しいんで、普通の『領域』対策なら『落花の情』の方が強いと思いますよ」
「そうか?『熱』みたいなのにはこっちのが良さそうや」
「……たしかに……」
「まあ、その情報量と今日のお手伝い料や好きに食え、琴音ちゃんもガンガン食えよーコイツほどじゃなくてもいいけどねー」
「ありがとうございます。」
今日、二人は直哉の任務に行っていた。私は宿に残ろうと思ったが京に言われて本家に送るお土産選びと手紙を預かったためそれを投函するために観光のようなことをしていた。
「本家に送るお土産、何かええの選べたんか?」
「宮乃餅と大量のお煎餅を送りました。」
「本家の連中は甘いもんより塩っぱい物の方が好きそうやからそれで良さそうやね」
「はい、ありがとうございます」
「これから、俺は東北周るねんけど京は来るか?」
「いいですね。行きます」
「よっしゃ、助かるわー店長さん!!おかわり三枚!!」
「やったああああ!!」
私は当分の間、餃子食べなくていいかな………
宿に戻ると明日からの動きについて準備をする。
「こっちの任務については直哉さんには伝えてあるから」
「はい……」
着信音が鳴る…京に電話が来たようだ
「はい、もしもし………五条先生…………はい………これから一週間ほどかけて直哉さんと東北周ります……はい…ちょっとメモとります……ありがとうございます………はい………わかりましたー。はーい」
五条先生からの着信だったようだ。
「五条先生からのお使い、東北周るときに岩手に行ったらこの住所の場所に行って物を受け取ってきてほしいんだ、東京に戻ったら高専に届けるよ」
「承知しました……」
「あと、明日自分が任務に行っている間に洗濯をお願い」
「はい…」
「じゃあ寝ようか……」
次の日、福島に移動した。
京と直哉様が任務に行っている間にコインランドリーに来ている。あと、時間を潰したら宿のご飯だけだと絶対に足りない京のために何か食べ物を買いに行こう。洗濯機を回している間に黒髪の女性がランドリーに入ってくる、その圧倒的呪力量に私は動けなくなった、彼女が隣に座る。
「やあ、君が禪院琴音だね?」
「………!!!」
「僕は君らが言うところの『特級呪霊』、君なら僕の気分次第で自分が死ぬことはわかるはずだよね……だから黙って話を聞くんだ……」
「…………」
「はい、落ち着いたね…………君は利口な人間だ……」
「………私に何か………?」
「君の御主人様が探っている任務について『挑戦状』を届けに来たのさ……」
「『挑戦状』?」
「君らの任務の目標は僕の可愛い子達の討伐、祓えたら御主人様の勝ち、祓えずに任務完了したら僕の勝ち。百鬼夜行のときに僕の可愛い子供たちを殺されたからね……ちょっとした復讐さ……君ならわかるだろ?復讐するって大切だよね」
「………呪霊が何を………」
「僕が勝ったら御主人様の『
そう言い残すと特級呪霊『漆姫』は己の影に消えていった。
洗濯機が周る音だけが聞こえる。
早まる心臓の鼓動が治まると京に電話した。
どう説明したか覚えていないが帳に入る前に間に合ったらしくすぐに迎えに来るそうだ。それを聞くと安心してしまい、無人のランドリーで意識を無くした。
気がつくとホテルにいた。
隣でハンバーガーの山を黙々と崩す京の姿があった。
嗚呼、マックの店員、R.I.P.
「京様………?」
「あ?起きた?」
「はい……私は……」
「ランドリーで倒れてたのを回収した」
「そう……ですか………」
「今後の予定が変わって、任務には基本的についてきてもらうことになったから」
「はい、すみません」
「で、岩手のお使いは追加で一泊して自分も一緒に行くことになりました。岩手は最終日の予定だったから帰りは直哉さんと別行動になります。」
「…………はぁ………」
「んまぁ、避難させてない市街地で言葉を話せる『特級』と戦う方がアウトだから今回は『何もしない』が正解かな……」
「上への報告は僕の方から済ませたから、ゆっくりしてていいよ………食べる?」
「………はい……いただきます」
適当に取ったハンバーガーにかぶり付く
「…………かっらっ」
辛いやつだった………踏んだり蹴ったりである、泣きそう。
「冷蔵庫に甘いものあるよ」
部屋備え付けの冷蔵庫を開けるとコンビニスイーツで埋っているのを見て固まった。え?あの山消えたあとにこれ食べるの?
「………」
「残ったやつ全部食べるから好きに食べていいよ」
シュークリームを三種類取り出し食べ始める。
甘みが口に広がり幸せである。
嗚呼、クリームに包まれて幸せであった。な