決戦の日、二人の婚約発表と伏黒恵の顔合わせはつづが無く終わった。
典型的な禪院顔の伏黒くんはすんなり受け入れられた。
姉さんたちと伏黒くんは子供たちを引き連れて外に出ていってくれた。高専にも応援要請をして保護監督の人たちにもついていてもらっている。何かあればこちらに連絡が来るであろう。
化粧直しと称して二人は戦闘服に着替える。その間に電話があった。
「やー。サムライボーイ!!婚約おめでとう。『
「マイ・ブラザー!!今度貸す約束をしていた『高田ちゃんLiveDVD』『3』枚組を送ったから見てくれよな!!」
どうやら五条家も加茂家もなんとかなったらしい。
あとは
決心すると二人で舞台袖で待機する
「注目!!」
直哉さんの一声で壇上に立つ直毘人さんに視線が集まる。声と同時に『陣』を張ることで意識をそらさせた。
京は『陣』で全員の心臓の鼓動。筋肉の緊張を観察していた。
「どうやら、この中に、禪院家を潰そうと画策した馬鹿が京の他にもいるらしい。そのものは我々を欺き、そして、琴音の両親の呪殺に関与した。京にはその者の調査をしてもらっていた。京と婚約の条件として『禪院家』はその『けじめ』をつけなければならん。二人共出てきなさい……」
『陣』に集中している京の腕を引いて出てくる琴音空いた手には呪具の刀が握られていた。
そして部屋の出口は扇と甚壱に固められ、廊下にいた女中たち全員、直哉が部屋に押し込んだ。
「京様、ご指示を……」
「灯、ショウタさん……」
「『捕えろ!!』」
信朗さんの激が飛ぶ
「ユキさん。」
「キャア!!」
近くにいた直哉さんが腕を捻り上げる
「うわぁあああああ!!」
一人の躰倶留隊士が走り出す。
「躰倶留隊、ジュンイチさん」
逃げ出した隊士は甚壱に捕まえられ
「以上です」
三人が二人の前に差し出される。
「お聞きしたいです。何故私の両親は死ななければならなかったのでしょうか?」
「……………」
「……………」
「……………」
「『応えんかぁ!!』」
信朗さんに殴られジュンイチが応え始める
「
「………わかりました。もういいです。では貴方たちが『契約』した『呪霊』の名前を答えなさい」
「………『うるしさま』と呼ばれてました……」
黙っていたユキが答える
「私からの質問は以上です。京様、ありがとうございました」
「ではこれから三人を祓います。中庭に出ましょう。」
三人は引きずられながら中庭に出される
「取り押さえている方々……ありがとうございました。もういいです。」
中庭に残るは5人のみ
「『術式』がそんなに大切ですか?」
「ああ!!そうだ!!ここで生きていくにはそれしかねえ!!」
「そうですか………琴音……」
「はい……」
『疑似領域展開』〜鬼陣闘技場〜
琴音が『疑似領域』を展開する
「これは『境界』で『敵陣』『自陣』に分け、敵陣では『術式』を使えない代わりに呪力量を上げ、自陣では術式が自由に使える『縛り』のみで作った『領域』です」
琴音は刀を『敵陣』に渡す。
「私がこれから10数えたら僕がそちらへ行きます。その刀は『死地』へ自ら踏み込む『勇気』です。貴方達の子供のためにも『戦士』として死んでください」
「10」
「9」
「8」
「7」
「6」
「5」「そっちになんかぜってえいかねえぞ!!この刀があれば『術式』のねえてめえを殺せる!!」
「4」
「3」
「2」
「1」
「0」
「残念です……」
京はユラリと『
ジュンイチを呪力で轢き潰す。
彼は赤黒い平なモノになった。
「うおおおおおお!!」
『断』
指で練った呪力でショウタの首を落とす。
「助けて!!助けてえええ!!」
なんとか逃げようと領域の外の人間に助けを求め、『領域』の壁を叩く。
「………『桐ヶ谷流』……」
「京様…待ってください……」
「………そう……好きにしなさい」
「ありがとうございます。」
京は自陣に戻り琴音が敵陣に入り無刀で抜刀の構えを取る
「琴音ちゃん!!助けてぇ!!」
泣きながら懇願するユキ
「………汚らわしい……」
『閃』
琴音の顔は返り血に染まった。
領域が解けると京は琴音に駆け寄り抱きしめる。
「直毘人さん……もういいです………俺が言える立場ではないんですが………遺体は………墓に埋めてあげてください…………」
「そうだな……そのようにしよう……これにて『ケジメ』は終わり!!」
「お前ら!ガキが帰ってくる来る前に遺体を片付けて元通りにしろ!!」
信朗さんが躰倶留隊に指揮を出す。
女中の人たちは泣いている人が多かった。
「おつかれさん、二人共、あとのことは大人に任せて風呂入ってきな」
「ありがとうございます……行こうか……」
琴音は何も言葉を発せなかった。
京は二人の体中についた血をなんとか洗い落として湯舟に浸かる。
「………終わりました………私の復讐……………私はミキちゃんになんて言えば良いんでしょうか?」
「………もしかしたら……もう会わないのが正解なのかもしれないな……」
「…………それはできません……私は……彼女の『お姉ちゃん』でなければありません。彼女は直毘人様が引き取ります………」
「………そうだね………………」
「彼女も私のように『使われる』のでしょうか?」
「………それが『禪院家』だ……嫌ならば俺や甚爾さんのように強くなってねじ伏せるしかない……だが、彼女の未来にその必要が無いことを願うよ……」
「……私は……貴方に付いてきて良かった……」
湯船で心を落ち着かせた二人は着替えて外に出る。
玄関からは子供たちはの声が聞こえる。みんな帰ってきたみたいだ。恵はそのまま東京校に帰ったらしい。ゴタゴタに巻き込んでしまったんだ今度なにか持っていこう。
「二人共、お疲れ様」
「琴音ちゃん!!」
「真依姉さん!?」
真依が琴音を泣きながら抱きしめる。
「さっきみんなで『紅茶』を飲んだで。女中の数人以外全員シロやった……クロだった奴らも『解呪』できた。これで全部祓えたで……」
「京よ……有り難うよ……これは俺達ではできんかった………三人は手厚く葬らせてもらった…………これで任務終了だ………」
「……はい……」
京の卒業試験は終了した。
「お姉ちゃんどうしたの?」
泣いている琴音を心配したミキが話しかける
「ミキちゃん!?ごめんね……ごめんね……ごめんね……」
琴音はミキを抱きしめながら懺悔した。
「『罰ゲームだよ』」
黒い槍が琴音の体を貫いた
直哉はミキを『琴音』から引き剥がす。
「きゃあああああああああああ!!」
真依の悲鳴が響いた
「『答え合わせをしよう。』」
「『禁書の存在をショウタに教えたのは。琴音の父親』」
「『琴音の父親が殺されたのは同じ方法で先に生まれた彼女が『術式』を持たない出来損ないだったからさ』」
「『そして、君が祓い損ねた可愛い我が子は禪院琴音』」
「『私の名前は『漆姫』』」
「『また会おうぞ可愛い子どもたちよ』」
そう告げると『漆姫』は影に消えた
「琴音!!!」
力無く崩れ落ちる彼女を京は受け止める。
他が騒いでいるがどうでもいい。
まず、『陣』で怪我の状況を正しく把握する。
肺を貫かれているのがわかった。まず助からない。いや助ける。
怪我の回復……やったではないか百鬼夜行のときに。
開けろ!!魂の扉を!!
もっと術式を自由に!!
もっと術式を大胆に!!
もっと術式を繊細に!!
『領域展開』〜
「『5』」
「『4』」
「『3』」
『2』
『1』
『
『
『
「……やるべきことは考えるまでもねえ……」
二人の唇を重ね合わせる。
『
『