「これから『特別授業』を始めます。」
GWを間近に迫る中、京は生徒を集めて『桐ヶ谷流剣術』の特別授業を行っていた。
入学前に師匠が来ていたのはこの件についてだったようだ。
「前提としてなんでもいいんで体術が強くなってください。あと、対人を前提とした話が多いため『呪術』とは少し異なります。」
「まず『気』を認知します。『呪力』ですから皆さん問題ないでしょう。」
「今回学ぶのは『陣』です。『シン・陰流』の『簡易領域』に近いものですが。『陣』は相手との間合いを正確に測ったり、相手の武器や流派、癖、気の流れを見極めるために考案されました……手練になると隠し持った『暗器』なども見つけられます。」
「はい先生!!女の子の下着の色もわかるって本当ですか!?」
「三輪くん良い質問ですね………衣服というものは暗記を隠す宝庫です。例えば男性なら誰もがつけてるベルトは『呪力』を流し込めばそのまま武器になります。ベルトに沿ってワイヤーを隠し持つことも可能です。真希姉さんに頼んで衣服に暗器を仕込んだ物を用意しました。」
琴音が高専の女子制服を着たマネキンを台車で運んでくる
「まず、上着の裏は基本的に何でも長物以外銃でも何でも仕込めます。次に靴、今回はブーツタイプですので鉄串を数本。ボトムズはスカートですが太モモにナイフなんかも仕込めますね。ベルトにワイヤー、ホルダーをつければ銃や刀も持ち歩けます。胴体は鎖帷子を使ってナイフ程度の攻撃は避けれますね。これを外すとインナーとブラジャーですが。ブラジャーを改造してワイヤーを硬いものに変えとくとこれも十分に人を殺せる暗器になります」
改造されたブラジャーからワイヤーを取り出し、自分で弾いたコインを切って見せる。
「長髪の場合、髪にも隠せます。髪留めや簪なんかに仕込みます。持ち物だと鉄扇なんかもいいですね。………ここら辺全部『陣』で見ようとすると。体重の変化とか大体のスリーサイズとか下着の形だとかが副産物的にわかります。口外するとろくな事がないためしませんが………色まではわかるってのは僕のジョークです。わかったかな?」
「わかりました!!対策はないですか?」
「過去に『領域』と『呪力』で輪郭をぼやかすという方法でわからない敵と戦ったことがあります。『無限』を『陣』に入れると術師の脳が処理しきれなくて最悪死ぬので使えません。どちらも特級でした。自分も特級です。がんばってください」
「ありがとうございます、頑張ります。」
「呪力感知能力の低い自分の場合バレないように効果を弱くした『陣』は常に使っていて呪力感知能力の低さを補うようにしています。」
「逆に『陣』の内と外の隔たりを強くしたり、音や光などの特定の情報のみの通さない『縛り』を用いて密談をしたりします」
「この『陣』の最終到達点が『疑似領域』になります。自分が開発した『鬼陣闘技場』はお互いの『生得領域』をそれぞれ『自陣』『敵陣』とし、『境界』で線引することで形を作り、様々な『縛り』を課すことで領域を補強しています。この先の詳しい縛りの内容はすみませんが御自分で考えてください。」
「先生、どうやったら『陣』が使えるようになりますか?」
「はい、西宮さんも良い質問ですね。あそこにある桜の木があるじゃないですか……」
教室の外に生えている桜の木を指差す。
「あれを木刀で切れるぐらいの『呪力操作』ができるようになれば呪力のあるものを認知する程度の『陣』が使えるようになります。呪力を持たない『暗器』を探るなら手刀で切れるようになってください。自分レベルになるなら指で払うだけで切れるようになってください。直毘人さんに伺ったのですが、『術式』を持っていて術式に頼らず手刀で岩を切れればそれだけで『2級』相当だそうです。頑張ってください。」
「実際に切る方法については次回お話します。ありがとうございました」
このあと木刀と丸太を用意してみんなで斬ろうと試してみた。
みんなが切れない中で東堂先輩が僅か3回で斬ってて自分と琴音は苦笑いするしかなかった。
三輪先輩は50回まで粘ってなんとか半分まで切ることに成功していた。頑張れ三輪先輩。
もっと小さかったといえど俺は2年、琴音は1年かけてるよ!!
ご拝読いただきありがとうございます。
駄文をここまで読んでいただき恐縮なのですが。
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今後もつらつらと書き続けていきます。