「『特別授業』を始めます。」
呪術界的にはまだまだ繁忙期だが任務の合間を縫って授業を行う。
「第二回である今回は『刃の無い物で物を切る』と『呪力による身体能力強化後の身のこなし』です。」
「まず、『呪力』の基本は『イメージ』をしっかり持つことです。日本刀で実際に居合を行い『物を切る』イメージと『刃』のイメージをしっかり持ちます。次に刃の無い刀で居合を行い、刃があると思い込む練習をします。これで切れるようになったら次は木刀。最後に手刀となります。自分は呪力を飛ばすだけで切れるようになりました。」
「はい先生!!手っ取り早くできる方法ないですか?」
「三輪くん良い質問ですね。全裸でその手に持ってる刀を抜き身で抱いて寝てください。血だらけになって下手すりゃ死にますがそれを3ヶ月ほど続ければ日頃刀を振るっている人なら手刀で丸太を切れると思います」
「はい先生!!自分には無理です!!」
「はい、新田くん頑張って練習しましょう…………次に『呪力による身体能力強化』です。琴音……」
琴音が隣に立ち右腕を前に出す。
「はい、筋肉は人並みで二の腕ぷにぷにな腕ですが。」
二の腕をぷにぷにする
『桐ヶ谷流』『断』
琴音は前に出した右腕を京に向かって振り抜く。
京は振り抜いた右腕の手の甲の上に乗る。
「はいこのように、『身体能力強化』をすれば自分を支えるぐらいの『力』を発揮することができます。」
降りた京は『術式』を行使する。
『投影呪法』『
「「ここからは俺がやると信用されないと思うので琴音でやります。」」
「東堂先輩、壁の前で構えてもらっていいですか?」
「おう!!いいだろう。」
「では……『身体能力強化』は皆さん無意識のうちにやっていると思いますが実際、どのくらい『強化』できてるか曖昧かと思います。そのため実際はもっと動けるのに『殴る』『蹴る』ときの威力を上げてるぐらいにしか使ってないとも思います。」
説明しながら助走距離を確保すると東堂に向かって軽く走り出す。
「よし!!来いっ!!」
東堂の間合いに入った瞬間、左右のフェイントから懐に入り込んだため琴音の姿が東堂の視界から消える。
「ほう………そこっ!!」
東堂は振り返り右ストレートを叩き込もうとするがその拳の上で琴音は逆立ちをしていた。
「まあ、皆さんも『呪力による強化』をしているとここまではできなくとももっと動けるのでちゃんと動きましょう。」
急に『
「ま、これぐらいのことを皆さんも実は既にできるのでもっと活用しましょうという話でした。今回は自分らはこれから任務なので以上です」
二人は教室から出て廊下に出る。
「自分は少しぷにぷにな方が好きなんだけどねえ」
「後で真依姉さんから真希姉さんに報告が入ると思います」
「怖いねぇ」
軽口を叩きながら楽巌寺学長の元へ向かう
本来ならば新入生3人での任務が多くなるのであるが既に数多くの任務を受けていて『特級呪術師』である京には『指名』の任務が来ることがある。
学長に呼ばれるとはそういうことなのだろう。
偉い人から頼まれる任務にはろくな事がないので憂鬱だなと思いながら歩を進めるのであった。