領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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二十五話 虎杖悠仁

6月を迎え、宿儺の指の2本目を集め、高専へ戻ろうとしていたところ。呪術界に激震が走る。

『宿儺の器が見つかった』

すごいね人体。びっくり人間もいたんもんだ。

 

この件に関してすぐに直毘人さんからも連絡があった。

 

「『五条悟』が宿儺の器の秘匿死刑を渋ってやがるんだが。てめえが今持ってる指持って確認しにいけ、お前の意見を聞いてから『禪院家』の方針を変えるかを決める。ヤバいと思ったらお前が執行しても構わん。俺が責任を取る。」

 

「わかりました」

 

電話を切ると琴音に行き先変更を伝える

 

「東京に向かうぞ。『宿儺の器』に会いにいく」

 

 

 

 

 

東京高専に着いたら『五条悟』が出迎えてくれた。

 

「うぇるかーむ!!東京へ!!」

 

「すげぇ、五条先生が時間通りにいる!?」ヒソヒソ

 

「京様、気をつけてください、偽物かもしれません」ヒソヒソ

 

「一回切っとくか?」ヒソヒソ

 

「それがいいです」ヒソヒソ

 

『閃』

 

「やっぱり血の気が多いねぇ??」

 

京の手刀は無限に阻まれる

 

「あ、本物か!お疲れ様です。五条先生」

 

「ご無沙汰しております。五条先生」

 

「僕が言うのもなんだけど、サムライボーイは手を出すの早すぎない?」

 

「楽巌寺学長からも『喧嘩を売っても許してやれる先生は五条先生だけ』って触れ込みですからね。やっぱ先生は心が広いですから」

 

「で、今日はなんのよう?」

 

「『宿儺の器』を見に来ました。指と一緒に」

 

「だろうね、来な、案内するよ」

 

高専の寮へと案内される

 

「彼はあそこのベンチに座ってる、事情何も話してないから行きなよ。『一人』でね……」

 

「………私は人質ですか?」

 

「いいや、指を取り込んで理性を失ったら、京じゃ、キミを守りきれないでしょ?」

 

「確かに……今回はきつそうですね……琴音、五条先生と一緒にいなさい。」

 

二人と別れて『宿儺の器』虎杖悠仁の元へと向かう。

 

『陣』

 

最大限注意しながら歩を進める。

横に並びたち。ベンチに座った。

 

「君が虎杖くんだね?俺は桐ヶ谷京、君と同じ一年生なんだけど、僕は姉妹校の京都校なんだ。よろしく。」

 

「よろしく??」

 

「ガキがこの鬱陶しい膜を払え!!」

 

「すごい!宿儺は今喋れるのかい?」

 

「なんかすっげぇうるさい」

 

すんなり『陣』を解くと話を続ける。

 

「宿儺さん「様をつけろ」

 

「宿儺様、貴方の膨大な知識量にお伺いしたい。虎杖悠仁が貴方を封じ込めている現状に対して『呪術的な観点』からどう考察されていますか?指一本分答えてもらっていいですか?あと、自分も宿儺様の指を集める担当なのであと数本は間接的に届けられると思いますよ?」

 

「お前………たぬきだな……」

 

「僕は狐派ですよ?」

 

「例えの話だ………そうだな……いいだろう、答えてやる。こいつは自然発生か人工的なものかはわからんが『呪胎』だと思っている、それ以外に説明がつかん」

 

「え?ジュタイって何?」

 

「虎杖くんは黙っててな?」

 

「俺が言えるのはここまでだ。早く指をよこせ」

 

「わかってますよ、虎杖口開けて……はい」

 

虎杖の顔に文様が浮かびだし、京に緊張が走る。

 

「まっずいなぁこれ」

 

「ありがとうございました。宿儺様、今度会ったときは1000年前の呪術界について話を伺っても良いですか?」

 

「駄目だと言っても来るのであろう?」

 

「ええもちろん」

 

「『復活したら(五条)の次にお前を殺してやろう』」

 

「宿儺様に狙われるのは光栄ですね。その時は僕も一人の『呪術師』として挑んでみたいです。虎杖君もありがとう。伏黒や真希姉さんによろしく伝えてくれ」

 

「お?おう。わかった」

 

青空の下で行われた面談は終了した。

虎杖悠仁と別れて五条と琴音と合流する。

 

「使えるかわかりませんが何とか『五条先生の次に俺を殺す縛り』を取り付けました………彼は危険です。が、1000年前の呪術界を知る貴重な情報源であり、そして、地球上でもっとも『呪術の真理』に近いと思います。自分は彼の話をもっと聞きたいですね。その旨を直毘人さんに報告したいと思います。」

 

「この短時間で『縛り』の構築とは流石だね、どうする?今日は泊まってく?」

 

「いや、今日は帰ります。正直、琴音を近くに置くのは危険すぎます。何なら2級以下の術師はすべて近づくべきでないと思います。それほどまでに虎杖悠仁は危険だと思います」

 

「そっかー、そうだね。」

 

夜蛾学長への挨拶も手短に済ませ。

今度こそ京都高専への帰路につく。

 

新幹線の中で琴音が話し始める。

 

「彼ってそんなに危険でしたか?」

 

「彼、多分『呪胎』だ………今現在『呪胎』については『加茂憲倫』の『呪胎九相図』と『漆姫』の『ミキちゃん』のニ種類しか見つかってないの……三種類目の可能性が見つかると厄介事が生まれかねない。」

 

「…………そうですか…」

 

琴音はそれ以上のことは聞かなかった。

 

「直毘人さんにはもちろん即死刑側でいてもらうよ。但し、五条悟に何かがあった場合という条件付きでね……」

 

「それは……」

 

「……どうせ五条先生になにかあったら乙骨先輩か俺がやるんだ、自分が執行人の方がやりやすいだろ?」

 

「はい……」

 

「生まれながらにして死ななくちゃいけない命なんてないはずだと俺は思っているよ。」

 

 

翌月、虎杖悠仁が死んだという話を聞いて少しホッとしていた自分を京は憎んだ。

 

 

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