桐ヶ谷京と禪院琴音は東堂葵と禪院真依の襲来の後、交流戦への機運が温まっている東京校へ呼ばれていた。
「はい、『特別授業』を始めます。」
「はい!せんせー!!先生に彼女いるんですかぁ!?」
「はい、五条くん……それはね…………ひ・み・つ……」
「きゃーーー」
「…………真希さん………あいつら殴っていいですか?」
「釘崎やめとけ、どうせ当たんないから。」
「呪力による身体能力強化の重要性がわかるものを用意しました。この写真は真希姉さんに頼んで用意してもらった暗器マシマシの服を着て潰れたカエルみたいになってる真依姉さん」
「………なんで真依はメガネかけて後ろで髪をまとめているんだ?」
「続きまして呪力による強化を行っている真依姉さん」
「………なんで真依は目が腫れているんだ?」
「なんだか写真撮られるの恥ずかしいって言われたので動けなくなった真依姉さんを先輩たちがデコリはじめて結局真希姉さん偽造バージョンのコレでOKされました」
「…………憶えとけよ真依………」
「ちなみにフルデコバージョンはこんなんです。」
写真には金髪でツインテールになっている眼鏡を掛けた動けなくなって涙目になっている真依がいた。
「なんで眼鏡はそのまんまなんだよ!!」
「シャケ……フスッ……しゃけけ」
「………(これ下手すりゃイジメでは?)」
伏黒は訝しんだ。
「眼鏡外したのもあります」
完全に動けなくて泣いてる真依
「腫れてる目は泣いてたのか……」
真依マジ泣きに真希と釘崎はいたたまれない気持ちになった。
「このように『身体能力強化』を正しく行えば真依姉さんみたいな力のない人が真希姉さんみたいに暗器が大量に仕込まれた何十kgもある服を着て動けました。だから、今回は身体能力強化した殴り合いの特訓をしましょう」
『疑似領域展開』〜鬼陣闘技場〜
チーム1年ズ 監督 桐ヶ谷
琴音 伏黒 釘崎
チーム2年ズ 監督 五条
真希 狗巻 パンダ
「この『領域』の『縛り』は『敵陣』にいるときは『呪力量』が倍増する代わりに『術式』が使用できなくなります、逆に『自陣』に居るときは自由に攻撃できます。
追加で『縛り』をもう二つ。『敵陣』に入れる人はお互いのチームを合わせて一人まで。『敵陣』への侵入は交互に行う。
攻撃を受けるチームは『
「『縛り』の開示で補強したね?」
「『天与呪縛』と『呪言』と『十種影法術』ですよ?ここまで補強しないと暴れられたら壊れますよ」
「そうだねぇ」
「では、先攻後攻どうします?」
「私が行く」
真希が自ら志願する。
「じゃ、始めようか」
結果、禪院真希 完勝
気絶している3人を起こし、反省会をする。
「伏黒と釘崎ってさ。接近戦、戦ったこと殆ど無いでしょ?」
「「…………」」
「東堂先輩は『術式』なしの徒手空拳でも真希姉さんより強いよ、君らは『術式』に頼りすぎ、特に伏黒は『こちらは術式が使える』というのを優位だと考えすぎ『呪術』はもっと自由だよ、釘崎は『術式』の使用に道具が必要になるんだからそれを取り上げられたときに戦えないのは致命傷。交流戦までに姉さんに仕込み服考えてもらえ。最後に琴音」
「………はい………」
「いい加減、構えなくても技を使えるようになりなさい。」
「はい………ありがとうございます」
「あの……次、俺が行く。今のでなにか掴めた気がする。」
伏黒が『
伏黒は『自陣』の中央に立ち深呼吸する。
『境界』の手前30cmの位置に『影のカーテン』を作り『自陣』の様子を隠す。
「ほう、動きを読ませない作戦か……やるねぇ」
五条悟は教え子の成長を喜ぶ。
伏黒はもう一度大きく深呼吸をすると『脱兎』を出して左右に分けて進行させ……
「真希!!『呪力』が左右に別れた!!」
「チッ、どこからでも来やがれってんだ!!」
(どっちから来る………?)
影のカーテンが揺れ
「真希!!上だ!!」
琴音と釘崎に上の方に投げ飛ばしてもらい上から強襲を仕掛ける伏黒。対応の遅れた真希の後ろを取り……
「だから天才は嫌いなんだよ!!」
真希が遅れながらも対応し後ろの伏黒を薙刀で払うが空を切る。
強化された伏黒の『呪力』が領域に広がる。
その呪力は真希の目にも見えるほどに黒く染まっており伏黒は『呪力』の煙幕の中に溶け込んだ。
完全に気配を消した伏黒はパンダの意識を刈り取ると
視界も悪く自分の呪力で充満した『領域内』では狗巻の『呪言』も封じていたため、伏黒は後ろから狗巻を絞め落とす。
最後に真希と対峙する。
『視覚』から『感覚』に思考を移した真希は強かったが、領域により強化された『呪力』による『身体能力強化』は強く。最終的には真希の得物を奪った伏黒が勝利した。
「コングラッチュレーション!!!」
「すごいよ伏黒!!」
「交流戦で准一級は確定だろうね!!」
「じゃあ次行こうか!!」
五条先生が2年ズを起こすと。次は狗巻、釘崎、パンダ、琴音と続いていくが。
1年ズ 1-3 2年ズ
1年ズは伏黒しか勝てなかった。
一年ズの交流戦までのそれぞれ目標が決まった。
釘崎は暗器服の作成
伏黒は視界を妨げる『黒い呪力』の活用方法の模索
琴音は『桐ヶ谷流剣術』の技の習得をして手札を増やす
それぞれの目標を確認し解散する。
「ゴフッ………」
「京様!!」
京は目と口から血を流す
「ごめん琴音、家入先生読んできて……」
指示を聞いた琴音は走り出し、入れ替わりで五条悟が近づいてくる。
「京はさ……無理しすぎなんじゃないの?」
「『最強』目指すなら『無量空処』に慣れねえといけないから無理をしますよ。」
「それで『陣』に僕をいれて認識してたわけね。無理した収穫はあった?」
「そうですね………CPUだけじゃむりだから、良いグラボがほしいかな?」
「………それ、やったら呪詛師だよ……」
真顔になった五条が応える。
「わかってますよ…………もしやるときは先生にもバレないようにやります」
「まあ、君が呪詛師になったら容赦しないからね?」
「アハハハハハハハ、冗談ですよ…………………負荷きっついわぁ」
家入が琴音に引っ張られて校舎から出てくるのを見た京は意識を失った。