先輩になった三輪です。
私は今、後輩を連れて任務に来ています。
すみません、少し盛りました。
後輩に『連れられて』任務に来ています。
私を連れてきた後輩は桐ヶ谷くん。
等級はなんと『特級』
真依や西宮先輩からは『生意気』だと言われていますが、癖の多い先輩方(加茂先輩と東堂先輩)より素直で話しやすいです。
私の隣にいるのは琴音ちゃん。
この年にして既に桐ヶ谷くんと婚約関係になっている『禪院家』のお姫様です。術式の無い『剣士』ということて私と同じ戦闘スタイルです。
補助監督官の方が帳を降ろしてくれました。
目の前には今にも崩れ落ちそうな廃洋館があります。
桐ヶ谷くんは指で四角を作り画角を決めています。
『範囲指定』『
目の前の廃洋館が一瞬で1m×1m×1mのブロックになりました。
『シン・陰流』『抜刀』
私がブロックを一刀両断すると補助監督の運転する車に乗り込み高専へと帰る。
本日3回目の1級呪霊を祓う任務でした。
流石は『特級術師』、やっている事は化け物じみてます。
彼曰く「『五条悟』の『術式』を攻略するために対策を練っていたら『呪術』の真理に触れられた」そうです。
やっぱり『生五条』ってすごかったんだなぁ。
写メ撮れてよかったぁ。
最近、桐ヶ谷くんの凄味が増した気がします。
「三輪先輩にお聞きしたいんですけど………」
「はい、何ですか?」
「コーヒーとミルクとガムシロップを混ぜて半分飲んだら残りの液体はなんですか?」
「……………カフェオレ?」
「ですよねぇ………はぁ……」
抹茶ラテを飲みながら深くため息を付き考え事をする桐ヶ谷を不思議に思いましたが、彼が少し変なのはいつものことなので気にしないことにした。
「今日は琴音ちゃんは戦闘に参加しないんですか?」
着いては来るが無言で戦闘に参加しない琴音を心配するである。
「あーーーーーー、今日は俺の術式の調整中みたいな?」
「そうなんですね。『
「まあ、そんな感じです……」
「へえ……今も術式中ですか?」
「そうだよ」
「琴音…」
「はい。何でしょう?」
「???『
『操演』は喋ることも含めて桐ヶ谷くんが操っていると聞いたので驚く。
「今回の『術式』はうーん『
「凄いですねぇ」
琴音を顔をふにふに触る三輪
「気安く触るな………」
「あ、すみません」
「はぁ………琴音、口を慎みなさい」
「大変申し訳ございません」
急に話し始めた琴音さんに驚く
「………すごいですね……まるで別人じゃないですか」
「そうだね……『解』」
桐ヶ谷くんが『術式』を解くといつもの何考えてるかわからないけど柔らかい表情に戻る
「………あっあーー、はい、戻りました。すみません三輪先輩」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
戻った琴音ちゃんと話しているうちに京都校に着く。
「三輪先輩、ご協力感謝します」
「私は切ってただけなんで何もしてないですよ」
「そんなことないです。普通の人と喋ることが一番の成長なので……」
あ、任務そっちのけで『術式』の調整やってたな?
でも、自分の実績に繋がるので気にしないことにした。
「また誘ってください」
「はい、では………」
桐ヶ谷くんと琴音ちゃんは他の人達に比べてやはりいい子だなと考えつつ三輪は寮の部屋に戻った。
京と琴音は寮に戻らず空き教室に来ていた。
『
『生得領域』に琴音を入れると京は席に座り
「さて、君は菜々子か?美々子か?」
「私………菜々子?でも私を見てる記憶もあるし、美々子を見ている記憶もあって……」
「いやもういい……………はぁ………やっぱり俺も混ぜられてるなぁ、そうだよなぁ、俺も変な記憶混ざってるし……」
「………どうしますか?京様、始末しますか?」
「いや、いいよ、死んでもらうと『最強』に挑戦できるかわからんし、『魂』の方は琴音の身体に入れておいて、『身体』と『術式』は俺が使ってれば問題ないだろう、そのための調整だったわけで」
「わかりました」
「とりあえず、君の名前は暫定で菜々子ね?」
「はい……」
『投影呪法』『
琴音に『菜々子』の魂を入れる。
「身体の主導権は琴音に持たせてるから『やりたいこと』があったら……」
「私の身体をどうするの?」
魂を抜いたはずの人形が話し出す。
「………なるほど?二人共生き残ってたのか」
「正確には私が生き残って、菜々子が消えかかってて不安定だったから『魂』の輪郭を保持するために表に出してた」
「そう………僕の知識か……参ったね………でも、二人共生き残れたならそれはそれでいいや。魂の量が多い方がやれること増えるし…………君も菜々子と一緒に琴音の身体を使うかい?」
「いや、いいよ。私はここで自分の体を守ってるよ。そこの女に世話とか任せるつもりだってでしょ?」
「そうだね、自分でやってくれるのは助かるよ」
「菜々子をお願い。私は眠らせてもらうよアンタの『術式』の処理は疲れるの、双子といえど私の『術式』じゃないからね」
「ゆっくりと馴染ませていくから安心してね、お休み」
「お休み」
「琴音、自分らも寮に戻って休もうか」
「はい」
Q.人はカフェオレをコーヒーとミルクに分けられるだろうか?
A.特級なら何やかんやでできるんじゃね?五条先生なら完全に分けられそう。
少年少女たちは新たな知見を得た。