領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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格る
いた|る

物事の真理に達する。


三十三話 桐ヶ谷 格る

〜嵌合暗翳庭〜 〜戦場の映画館(ヴァルハラシアター)

 

(暗闇と光、どちらも『影』を扱う術師の共闘の『領域』か…)

 

「真希さん!!」

 

伏黒の影を伝って特級呪具『遊雲』が真希のもとに届く

 

「ほんっとうに!!『天才』は嫌いだ!!」

 

「みんな生きてる!?」

 

「京ぉ!!遅えぞ!!!腕一本どうしてくれるんだ!!」

 

「直毘人さんも元気そうで何よりだよ!!」

 

救出に来た後輩たちに安堵するが

 

「直毘人さん!!あと数十秒で甥っ子が来るから!!!!」

 

「はぁ!?」

 

京は『甚爾』を招き入れるためにできるだけ大きな穴を開けておく。

 

「桐ヶ谷……直毘人さんの甥っ子って?」

 

「『禪院甚爾』だよ……」

 

このときその場にいた全員が目にする桐ヶ谷が開けた穴から現れる。

 

全てを捨て去った者の剥き出しの肉体のその躍動を!!

 

甚爾が入った瞬間、一か八かを賭けて京は呪力を抑える

 

奴は『呪力』の量でターゲットを取っているのではないか?

 

圧倒的な速さと霧で撒こうとしたのに撒けなかった、そのカラクリを京はこう考えていたのである。

 

そして、その推理は当たり、ターゲットは『特級呪霊』へと向く。

 

「甚爾…………」

 

「………え?」

 

『遊雲』を持った真希がふっ飛ばされる

 

「………嘘だろ……ジジィ、あいつ何もんだ?」

 

砂浜に着地した真希が直毘人に問う

 

「……………奴は……ただの『亡霊』だ………」

 

直毘人は応える。そしてその直毘人の後ろに恵体を隠す男、京が補足する。

 

「どっかのバカが『甚爾』さんを降霊して受肉させやがった、さっきまで殴り合ってたんだけどコッチがヤバいって気がついて救援に来たんだけど………撒けなかった、俺が領域再開するとこっち狙い出すから伏黒頑張れ、父親を勝たせたれ」

 

「…………集中したいんで気になる話するのやめてくれませんか?」

 

「伏黒くん、今は耐えてください。そして禪院家の皆さんも黙ってください……………彼に賭けます」

 

ギィン ギィン ギィン ギィン

 

「すげぇ!!!呪力なんか見えてねえはずなのに呪具に込められた『呪力』を研いでやがる」

 

圧倒的な甚爾の存在感に逃げようとする『特級呪霊』を直毘人が蹴り落とすと甚爾がトドメを差す。

 

バリンッ

 

『領域』が消えると同時に甚爾がその場から消えていた。

 

「恵!!!」

 

「くっそ、ヘイト管理間違えた……」

 

「バッカ何やってんだ…………っ!!」

 

「逝ったか陀艮」

 

新たなる圧倒的な強敵の出現に

京は一人だけ心の底から悦んだ。

 

「百年後の荒野でまた会おう……」

 

「おい火山頭」

 

「なんだ?貴様は?」

 

「お前、前に『五条先生』が言っていた『精霊』に近い呪霊だろ?」

 

「ふっ、それがどうした?」

 

「手合わせ願いたい……俺の持てるもの全力で……」

 

京の影が駅に広がっていく

 

「…………お前……本当に人間か?」

 

「……………ノーコメントで……」

 

漏瑚と京が話している間に他の三人はその場を離れる

真希は直毘人を連れて家入の元へ向かい、七海は五条救出に向かう。

 

「『火礫虫』!!」

 

無数の虫が京に向かう

 

代役(スタントマン)

 

代役が虫に振れると虫が爆発する

 

「ははははは!!いいねぇ!!」

 

『投影呪法』『編集(ディレクト)』『時間(デュレーション)』『圧縮』

 

『漆黒泥沼』

 

影が沼となり漏瑚の足を取る

 

省略(ショートカット)

 

懐から『文幸』を取ると構える

 

『桐ヶ谷流剣術』『抜刀』『斬』

 

「ちぃ!!!」

漏瑚は足元に新たに大地を作り跳んで回避する。

 

 

「もっと『自由』に祓い合おうぜ!!」

 

『漆黒蟒蛇』『添付』『文幸』

 

『漆黒呪法』『桐ヶ谷流剣術』『ヤマカガチ』

 

京は黒く染まった刀身を振るう

 

「舐めえおってぇ!!」

 

駅が爆発した。

 

 

 

瓦礫となった井の頭線渋谷駅の中心で立っている漏斗

そこへ近くのビルの影から京が現れる

 

「もう一度聞く………貴様は人間か………?」

 

「そうね……俺は『呪霊』を目指してる人間かな?『最強』目指すなら『五条』レベルになるか『呪霊』にでもならないと無理でしょ?」

 

漏瑚の左腕が黒く染まっていく

 

「……………避けたと思ったんだがな」

 

「『ヤマカガチ』は刀身が動くんだよ。」

 

「貴様の『術式』は『投影呪法』ではないのか?」

 

「『投影呪法』だよ、中に入ってるフィルムを回してるだけさ」

 

「そうか……この腕はもういらん」

 

黒く染まった腕を切り捨てる漏瑚

 

「お前、本気で『呪霊』を目指しているんだな?」

 

「ああ」

 

「………そうか、そういうやつもいるのか………先にコレを渡しておく。好きに使え」

 

漏瑚を宿儺の指を固定した巻物を投げ渡す

 

「え?あ、ありがとう?」

 

「よし!!よいだろう!!儂の呪術の『最強』の技を見せてやる!!」

 

「おう!!」

 

極ノ番・『隕』

 

空に隕石が現れ京と渋谷ストリームを襲う

 

「うっそだろ!!『呪詛師』も『術師』もやり合ってないでさっさと逃げ「その必要はないんだよね」

 

「桐ヶ谷!?」

 

「長谷川先生、剣で隕石を何とかしたら呪術剣士として誉れじゃないですか?」

 

「京?お前何言ってるんだ」

 

長谷川先生と逃げもせずその場で刀を構える桐ヶ谷

 

「皆さんはその場を動かないでくださいね……下手に動くと切っちゃうかもしれません」

 

『領域展開』〜漆黒暗影庭〜

 

渋谷にまた、漆黒の帳が降りる

広大に作られた領域は渋谷全体を包み込む

 

『漆黒呪法』『付与』『黒澄』

『投影呪法』『投射(アニメーション)』『時間(デュレーション)』『圧縮』『圧縮』『圧縮』『範囲指定』『分割(セパレート)

『乗算』

 

 

『桐ヶ谷流剣術』『抜刀』『黒影閃』

 

「『空間分割(グリッド)』」

 

降りかかる隕石がすべて細切れになる。

 

「ふぅ!!!気持ちぃいいい!!」

 

 

 

 

 

 

京が『隕』を打ち破っている間に『生得領域』を自由に移動した『漆姫』は虎杖悠仁のところに来ていた。

 

「……やっぱり『宿儺』にも紹介しないとね」

 

京が持っていた『宿儺の指』と漏瑚から貰った『宿儺の指』を虎杖に食べさせる

 

「………なんだ………お前か………久しいな!!」

 

「まあ、『同窓会』もいいかなって、君が気に入った『伏黒』君も凄いね!!あの年であのレベルの術師なのはすごいよ!!」

 

「お前の『桐ヶ谷』もやるじゃないか……最初は殺してやろうと思っていたがな……お前を通して人間を喰らうとはな…現代の術師の中では骨のあるやつだ」

 

「キシシシシシシ、じゃ、私は戻るよ」

 

「俺は…………桐ヶ谷の遊んでやるか……」

 

「お手柔らかに頼むよ………」

 

「…………それは、俺の気分次第だ……」

 

 

 

 

「次は俺から行くぜ」

 

『投影呪法』極ノ番『トウエイ』

 

「なっ、これは…………!!」

 

『領域展開』〜無量空処〜

 

「すごいでしょ?五条先生から聞いてるよ、一度君はこの技を食らってるって、俺も………まあ、何度か食らってるんだ」

 

「……………」

 

「無限なんか扱えないよ!!『有限』だとしても君の脳に負荷を掛けるには十分な物は交流戦のときに仕入れられたからね」

 

「……………」

 

「それを使って再現してるかだけ…………さて……多分蓄えてる『呪力量』的にそろそろかな………」

 

「……………」

 

「『琴音』…………コイツを喰らえ………」

 

「はーい、いただきま~す」

 

影から大きな口が開き、影が動けない漏瑚を喰らう

京の顔に2つの目が開く

 

「……………凄いね……『呪力』を喰らうと本当に目が増えるんだ……」

 

「格ったか……小僧………」

 

覚醒した宿儺が巨大なモニターに腰掛けながら話しかける

 

「あ、『宿儺』さん、どうも………本当に目が増えるんですね」

 

「格れた褒美だ……少し相手してやろう……構えよ」

 

「………一人の『術師』として……その『褒美』……謹んで受けさせていただきます。」

 

地面に膝を付き深々と礼をすると。

そのまま構えるを取る

 

示威運動(デモ)

 

大量の人間が渋谷の街に現れる。

 

戦争(バトルウォー)

 

大量の兵士と兵器が導入される。

 

殺し殺されの地獄絵図。

 

溢れる『殺気』に京は身を隠す。

 

「あーーーはっはっはっはっは!!!良いじゃないか。『呪詛』と『殺気』を隠すために場を地獄絵図で埋め尽くしたか。それでこそ『呪術』の本質、さあ、始めるぞ。呪い会おう小僧!!!」

 

二人の『呪霊』の『戦争』が始まった。

 

 

 

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