領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

40 / 62
三十七話 普通の女の子

「………2vs1かぁ、やりにくいなぁ」

 

「『ヒトリニシナイデ』」

 

「しかも女かよ……ほんまやりにくいなぁ」

 

「『ヒトリニシナイデ』」

 

『投射呪法』『改』

 

京と稽古するとで『呪術』の本質、『魂』の輪郭を把握することに成功していた。そして、アニメーションの高速戦闘の技法『中割』の採用により効率的な加速を可能にしていた。そして近代になり現在の24fpsになった『投射呪法』を直哉は30fpsに改造、フレーム数を増やすことでとある『副産物』を使えるようになっていた。

 

呪力強化で身体強化し接近戦をする『赤い着物を着た呪霊』と呪力で球を作り投げ飛ばしてくる『青い着物を着た呪霊』

 

『青い呪霊』の攻撃を躱した直哉に『赤い呪霊』の蹴りが当たると思ったがすり抜ける。

 

「モン○ンポータブルの世代やねん。『フレーム回避』はお手の物や……」

 

京の『投影呪法』の解釈の広げ方を見て直哉も解釈を広げることに成功した直哉は30フレームのうち、完全に攻撃を受け付けない『完全回避』のフレームを1つ打ち込むことに成功していた。

 

『青い呪霊』が薙刀を作りだし『赤い呪霊』に渡す。

 

「チッ………ホンマに!!やりにくい呪霊やなあ!!!」

 

圧倒的な集中力と打ち込み量で加速を始める。

 

加速を終えた直哉は2体の呪霊に突っ込む

『赤い呪霊』がカウンターを合わせるが『フレーム回避』する。

 

「おにいさんとお外で遊ぼうや!!!」

 

2体の呪霊を掴むとそのまま上に向かう。

地上へ出ると『赤い呪霊』を裏山に投げ飛ばす。

 

「まずは『物作る』の方や!!」

 

『術式』に打ち込み、音速に達する拳の連撃を叩き込む。

 

『黒閃』

 

直哉は京とは違うアプローチで『黒閃』に達した。

一撃にすべてを込めて『黒閃』を狙うではなく。回転率を上げて手数を増やし『面』で制圧することを意識した。その結果、誤差0.000001秒の壁を圧倒的速度と試行回数で打ち破ったのである。

 

「……今のが『黒閃』か…………」

『青い呪霊』を擦り潰すと『赤い呪霊』を祓いに裏山へ向かう。

 

「『アア、アアアアアアアア!!ヒトリニシナイデェエエエエ』」

 

「………少しは『独り立ち』しろっつちゅうねん!!」

 

『呪霊』と肉薄する。

 

『投射呪法』『改』

 

空中から薙刀で切りかかってくる『呪霊』に拳を腹部に叩き込んだあと、一瞬で後ろに回り込み踵落としで地面に打ち付ける。

 

fpsを上昇させたことにより『加速力』が上昇した『投射呪法』でに『フレーム回避』そして、呪霊の攻撃を動きの途中で『呪力』で相手の攻撃を完全に『防御』する。

 

「予め動きに数フレームの防御を決め打つ『ガードポイント』や……上の奴らは新しいものを取り入れようとせんからアカン……」

 

『呪霊』を組み伏せる

 

「『ヒト……ヒト………リ、ニ』」

 

「消えろドブカスが……」

 

足で踏み潰して祓う。

 

「京は分離に成功したんやろか?」

 

直哉は屋敷を目指して歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

禪院真希と真依は砂浜を歩いていた。

 

「お姉ちゃんは好きな人できた?」

 

「……気になってる奴はいる……」

 

「そう……良かった………」

 

「真依は……?もちろん京はナシだぞ?」

 

「私は………まあ、一緒にいて悪くは無い人はいるかな……」

 

「それは良かったよ……」

 

「まだ、当主目指してるの?」

 

「そうだな……まだチャンスはあると思ってる。1級にも推薦されたし。真依は何か目標とか無いのかよ」

 

「私は……普通にウエディングドレス着て結婚して……普通に子供産んで……普通に子育てして……子供と喧嘩したりして……そして………………」

 

 

 

「普通に死にたい……」

 

 

 

「………難しいな……」

 

「そうだね……私の夢はもうとっくに諦めてるもん。」

 

「姉さん!!」

 

京は『生得領域』に入ることに成功する。

 

「京!!」

 

「姉さん達を今から『分離』します!!」

 

手で印を結び『生得領域』に『境界』を作ろうとする京を真依が止める。

 

「私はもういいから……………『呪術』の世界じゃ双子は同一のものとして見られる、お姉ちゃんが頑張っても私が足を引っ張ってたら意味ないのよ……」

 

「真依!!何いってんだ!!」

 

「『縛り』は私が全部持っていくから………」

 

「真依姉さん!それ以上言っちゃ駄目だ!」

 

「『私をもう楽にさせて』」

 

京の『領域』が消えると真依が砂浜に倒れる

 

「真依!!」

 

「真依姉さん!!」

 

二人が真依に駆け寄る

 

「おい!!バカ野郎!!お前も残るんだよ!!」

 

「姉さん!!行っちゃだめだ!!」

 

「京、ありがとう。直哉さんにも、前に連れて行ってもらった東京は楽しかったって伝えといて」

 

真依の魂が『縛り』より徐々に消滅していく

 

「お姉ちゃんは私と同じで美人なんだから…泣かないで……大丈夫、もうこれは要らないからこれももらっていくね」

 

真依は真希の眼鏡を外す

 

「待てよ……私を一人にしないでよ……」

 

『生得領域』から真依が完全に消滅した。

 

「………もうこれ以上は失わせない………ギリギリで魂の輪郭を掴めたました。真依姉さんの『縛り』を自分が肩代わりして遺体だけでも残します。」

 

「……………ああ……頼む…………」

 

京は真希を触媒に真依の肉体に繋げ『縛り』を自らの肉体に移す。

 

(真依姉さん……『術式』をいただきます………)

 

『縛り』と『術式』を自分に移す。

 

「移動に成功しました。戻りましょう。」

 

「………ああ……そうだな……」

 

『生得領域』が閉じると同時に『桐ヶ谷京』は吐血する。

 

「ゴファッ………やっぱり……やべぇや、『呪霊』になってなかった即死だった……」

 

「京……お前………真依から『術式』盗っただろ?」

 

「…………バレました?……今は死にそうなんでお手柔らかにお願いしたいんですけど……」

 

「あいつは普通の女の子になりたかったんだ……真依に『術式』はいらねえよ、だからよ……コイツにドレスを作ってくれねえか?」

 

「…………わかりました……」

 

『投影呪法』『構築(コンストラクト)』『衣装(コスチューム)

 

京と真希は冷たくなった真依を連れて屋敷の離れの部屋に戻る。

 

「………そうか……」

 

直哉はその様子を見て屋敷の外に避難していた家の者達を呼びに行った

 

 

 

 

 

 

 

白いドレスに身を包んだ真依がいる

 

真希が化粧を施している間に京は部屋を出ると同時に西宮が訪れる。

 

「真依ちゃん!!!」

 

先輩の泣き叫ぶ声を後ろに聞きながら京は廊下を歩く。

 

「…………直哉さん……もう俺を見逃さなくていいですよ……」

 

「……今は喪中やねん………」

 

「………それにしては仕事が速いですね……」

 

直哉の右手には上層部と繋がっていたと見られる禪院家の人間の死体が掴まれていた。

 

「……………家事は別や……………お前……全員殺すつもりやったやろ?」

 

「…………まあ……そうですね……今は手加減できないかもしれません」

 

「そんなことされたら『禪院家』としてお前を祓わなあかんくなるからな…………ほとんどの『術師』にお前を祓うのは無理やねん」

 

「……………ありがとうございます…………」

 

「ウチの人間が先導してやった以上ウチらは何もできひん…………ただ、『禪院家当主』に喧嘩売ったねん。」

 

「………わかってますよ………俺は『呪霊』ですよ………言われなくてもやりたいことをやりたいようにやる………それが『呪霊』じゃないですか…………」

 

 

 

 

 

 

 

 




死滅回遊編に行きたいのですが原作を追い抜くことができないので番外編を始めたいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。