少し双子に優しくなった禪院家
AM05:00
禪院真依の朝は早い
起きて布団を畳み顔を洗って着替えて台所に行くと既に母さんたちが朝ごはんの準備をしている。
「おはよう御座います」
「おはよう真依、早くご飯の準備をしなさい」
京君が来てから専ら私の朝の仕事は米を炊くことである。
業務用の炊飯器で…正直キツイが鍛錬でボコボコ鍛えられているお姉ちゃんに比べれば楽なものだろう。
京君は他の禪院家の人たちに比べるとかなり優しい。
屋敷の周りにいる『呪霊』は見つけるたびにその都度祓ってくれるので怖がりな私は助かっている。
炊飯器をセットしたらおかずを作り始める。
今日はお母さん達は鮭を焼いているので私は卵焼きの方を手伝う。
だいぶ上手に作れるようになった。
作ったものが京により一瞬で消えるのは少し悲しいが、何時も美味しそうに食べてくれるのでやりがいはある。
AM07:00
今日も沢山の卵焼きを焼くことに成功した。
食堂に食事の準備を終える。
「ごっはっん♪ごっはっん♪あっさごはんー♪」
謎の歌を歌いながら朝の鍛錬を終えた京がやってくる。
お姉ちゃんの顔にはアザがありかなり不機嫌な様子。
何かあったんだろうか?
「おつかれお姉ちゃん……顔、何かあったの?」
「……なんでもねえよ……」
「暗器の鍛錬中にすっ転んでできたアザだよ」
「オイこら京ぉ!!テメエもできてなかったじゃねえか!!」
「ヤッベ、逃げよ。」
「うるせぇぞガキども」
信郎に怒られると京は鼻歌交じりに食事を続け、お姉ちゃんはすごく嫌そうな顔をしながら私と一緒に皆が食べ終わるのを待つ
「おい真希!!おかわりだぁ!!」
「真依ちゃん!おかわりお願いします。」
京君が来てからそれまで区別すらされてなかった私達を名前で呼ぶようになりました。
お姉ちゃんは他の女中よりおかわりが届くのが早いのでよく呼ばれるみたいです。
男衆が食べ終わると我々も朝食をとります。
このあと食器洗い、掃除、洗濯に分かれて家事を済ませていきます。
たまに買い出しや任務のための荷物の準備などを任されることがあるが基本的には家事を行います。
ですが私達は義務教育のため学校に登校します。
AM08:00
登校中
主に我々姉妹のやるべきことは京の奇行を止めることです。
まだ、任務以外で市街地の呪霊を祓うことを禁止されています。
が、京は現在進行系で破ろうと街角の廃ビルに入っていきます。え……
「ちょっと待って「ちょっと待てやゴルァ!!」
お姉ちゃんも後を追って走り出しました。
私はどうせ間に合わないので無視して登校を続けます。
ボコボコにされた京君を背負った姉ちゃんがスッキリとした顔で追いついてきます。
「お姉ちゃんお疲れ様、よく入れるね、あんなところ」
「……私にはあんま関係ねえかんな」
「いけるとおもったんだけどなぁ」
ダメです。やめてください。私は死んでしまいます。
『呪霊』の見える私は『廃ビル』や『病院』『学校』は恐怖の対象でしかありません。
登校すると。屋上に巨大なトカゲのような『呪霊』が佇んでいるのが見えましたが、ウチの学校は屋上は入れなくなってるので問題ありません。
AM11:00
後で家に帰ったら報告しよう。
そんなことを考えながら受ける3限目国語の授業中、外で体育をしている生徒の姿を見ていると京君が下から上に通り過ぎていきました。
「…………先生、気分悪いので保健室行ってきてもいいですか?」
「いいぞ~」
小走りで廊下に出ると急いで屋上を目指す。
「あのバカ!!なにやってんのよ」
この時間お姉ちゃんは体育館で授業中であるため私が止めに行くしかない。
外から登るなんて無理。
屋上に出る踊り場まで来ると何時もは『呪霊』が屯してる場所にも関わらず全ていなくなってました。
理由は明白、屋上の特大『呪霊』に食われたのでしょう。
『構築呪法』で鍵を作ると扉を開ける。
「無理無理無理!!!姉ちゃん!!!!帳降ろしてぇ!!」
バカが大きな『呪霊』に追いかけられていた。
「何やってんのよ、まったくもう!」
私が帳を降ろすと京は印を結ぶ。
「『投影呪法』『
3人の京に分かれて追いかけてきた『呪霊』に距離を詰める。
『呪霊』は3人の京を尻尾で薙ぎ払うがすべて幻影であった。
本物の京は『縛り』によって『呪力』を失った踏みつけ攻撃で『呪霊』の頭を踏みつけて高く飛ぶ。
「『投影呪法』『
京は同じ軌道の攻撃の代役を3人作り時間差で幻影を見せ、攻撃のタイミングをずらす。
『閃』
巨大な『呪霊』が2つに割れ崩れ落ちる。
「よかった……」
そういえば、『術式』を使うと大量の呪力を消費するのにその後、帳なんて降ろしたら………
私の意識はそこでなくなった。
PM03:00
気がついたら保健室でした。
保健室の先生の話によると廊下で倒れている私を授業をサボっていた京が発見し連れてきたそうです。
隣のベッドでは京くんが寝ていました。
顔が少し変形していますがこの状態の京を昼休みに姉が抱えてきたそうです。
「前が見えねえ」
私はこの後の授業受けるのも面倒になったのでそのまま寝ることにしました。
PM04:00
両脇を姉妹で挟み込んで京を引きずって帰る
登校時に入ろうとした廃ビルに近づくとお姉ちゃんが腕の関節キメたため京くんが悲鳴を上げたためうるさいので肘を入れたら黙った。
PM06:00
今日の出来事の報告を済ませて夕食の配膳をしていると報告後にシバかれていた京が食堂に入ってくる。
頭にはサーティー○ンのトリプル雪だるまみたいなタンコブができていた。
後ろから甚壱さんが入ってくる。
今日は甚壱さんにシバかれたらしい。
「どぼじでごんなめに……」
泣きながら山盛りのご飯を頬張る京を見て、あと一週間は落ち着いてくれるかな?と考えていた。
先月、授業をサボって隣町の空き地で勝手に『呪霊』を祓い、依頼を受けて現場に来ていたクソ親父にシバかれていた。
先々月は直哉さんにボコボコにされていた。
夜中に台所に忍び込んで全員用のバケツアイスサイズのアイスを空にしたらしい。これに関しては私もお姉ちゃんと一緒に蹴りを入れた。
それにしても懲りない奴である。
お姉ちゃんも自分以上の反骨精神の持ち主を前に少し冷静になっていた。
「私も流石にあそこまで無謀になれねぇ」
男衆のおかわりを盛るお姉ちゃんがそう呟いていた。
PM09:00
皿洗いを済ませると風呂に入り大体9時に自室で就寝する………ことになっている
今は髪を乾かしながら宿題をやっている。
お姉ちゃんとはクラスは違うが学年は一緒なためほとんど同じような宿題が出るため二人で先にやった方の答えを写す形で楽をしている。
既に京は夢の世界に旅立っていた。
「宿題とかってやってんのかな?」
「………まあ……勉強でこいつが出来ないところ見たことねえし大丈夫だろ?」
学期末、京の保護者として呼ばれた母親に学校で会い、授業をサボるにも関わらずテストの点数はすべて70点以上なのに宿題を何一つ出していなかったため私達も母親にこってり絞られるのを私達はまだ知らない。
いや、授業サボりは対処できないって……
しばらくの間、こういう話が続きます
原作『死滅回遊編』が終わるまで、番外編「日常回」どこら辺を読みたいか。
-
禪院家の日常
-
双子と行く特別一級術師の仕事見学会
-
ピク○ンが来た
-
卒業旅行の一コマ
-
京都校の日常
-
桐ヶ谷流剣術講習会