領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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思ったより投票が多くてビビってます。
適当な順番で勧めますし今回みたいにアンケート外の話もありますが自分が単行本派なので死滅回遊終了までだいぶ時間がありそうなのでゆっくりとお待ち下さい。


不遜な来客

ファミレスで過去の話に花を咲かせる桐ヶ谷達の席にスーツの二人組が訪れる。

 

「特級呪霊『桐ヶ谷京』とその一派だな。」

 

「………そうだけど……おたくらは?」

 

「我々は高専から派遣された『術師』だ。貴様らを祓わせてもらう。」

 

「そう、そうかい、それで『ここ』でいいの?」

 

「『市民』を巻き込んでも問題ない。尊い犠牲になるだけだ」

 

「いや、そうじゃなくて………」

 

「あのぉ〜お客様〜?」

 

「済まない今とりこ………」

 

女性定員が持った包丁が片方の『術師』の体に突き刺さる。

 

それと同時に隣のテーブルに座っていたカップルがもう片方の『術師』を取り押さえる。

 

「おい!!何だコイツら!?『術式』つかえねぇし!!体も動かせねえぞ!!」

 

「わかりやすくしてあげたんだけどなぁ……残念だよ………」

 

「何しやがったんだ!!」

 

「『領域』だよ……ここは俺の『生得領域』の中……」

 

その店にいた人間すべてが二人の『術師』の方を向く

 

「ここでは俺の許可なく『術式』を使うことは許さない………そして呼吸も……」

 

「そんなこと……」

 

『天照』

 

京の放った呪力の圧だけで二人の術師は呼吸を忘れる。

 

「こっちは死んでもいいな」

 

女性定員に刺された方の首を『呪力』でねじ切る。

刺されていない方の背中に軽く触れて呼吸を再開させる

 

「ゲホッ、何のつもりだ!!」

 

「伝書鳩は必要だろ?上層部には俺はのんびりアンタラの首を取りに行くから『先輩』の対応に集中しとけって伝えといてくれよ」

 

「チッ………」

 

走って逃げ出す『術師』を見送ると『店員達』が死体の処理と清掃を始める。

 

「………料理が冷めちゃったじゃん……」」

 

「申し訳ございません。作り直しますか?」

 

「………そろそろミミコの体を仕入れとくか……」

 

話してきた若い女性店員の口にミミコを流しこむ。

 

「お………ご………ゴボボ…………」

 

悶る女性店員が動きを止める。

 

「ゴホッ……ゴホッ……うん……定着した……」

 

店員の服を着たまま体がミミコになるとテーブルの席につく。

 

「さて………続きを話そうか……」

 

「『桐ヶ谷流』の無茶な鍛錬をもっと聞きたいな」

 

「そうだねぇ………じゃあ」

 

京は机に『術式』を行使する。

 

 

 

その日、琴音は寝不足であった。

無刀の剣術を会得するために抜身の刀を抱いて寝ているためである。

驚怖で眠れるわけもなく二徹を終えてフラフラである。

 

本人曰く

 

「刃の感覚を体に刻みつけるんだ。刃への驚怖、刃への畏敬、刃への尊敬。すべてを刻みつけるには抜身の刃と常に身につけておくのが一番」

 

とのことである。

おかげで体中切り傷だらけである。

学校では刀から開放されるため授業中に保健室のベッドを占領して寝ることになる。

 

保健室で安眠していると京がこっそりクロススクリーンをの間からベッドに近づく

 

「…………………」スヤスヤ

 

すやすやタイムを横に見ながら竹刀入れから日本刀を取り出す。

 

保健室の先生は多分疲れが溜まっているのであろう、いすに座って夢の国に行っている。

 

「おーとなになれない僕らのー、強がりを一つ聞いてくれぇ」

 

小さな声で歌いながら日本刀を抜くと布団の中に抜身の刀を忍ばせる。

 

「逃げも隠れもしないから〜笑いたいやつだけわーらーえー」

 

小さな声で歌いながら『ピク○ン育成ノート』にチェックをつける。

 

「せーめて頼りない僕らの〜自由の芽を摘み取らないで〜」

 

小さな声で歌いながらクロススクリーンの上で大道芸のよう逆立ちをする

 

「水を上げるその役目を〜はーたせばいいんだろー」

 

倒立しながらくるくる回る

 

「デデデデデデッデッデデン」

 

京は最後のギターに合わせて『ジョーダン』を決める

 

 

 

 

「ちょっと待って下さい………」

琴音は『術式』により机に投影された映像を止める

 

「なんだい?」

 

「私の『保健室(オアシス)』で何やってんですか?」

 

「…………………いや、『修行』はちゃんと完遂させないと……既に2回失敗してるし………」

 

「日本刀を平時の学校に持ち込まないでくださいよ……」

 

「結果として『刃』の感覚は掴めたから良いじゃん」

 

「そういう問題ではありません!!危険なものは持ち込まないでください!!」

 

「いやいやいや、ツッコミどころはそこじゃないと思うよ!!」

 

「『クロススクリーン』って保健室に置いてあるカーテンの付いた仕切りのことを言うんだ……」

 

「『身体強化』を含めた高度な『呪力操作』はきっかけさえあれば極められるからね。君らもやるかい?抜身の刀と同衾」

 

「遠慮しとく」

 

「嫌です!!じゃなくて、あれ?私がおかしいのかな?」

 

「ナナコうるさい」

 

「……えぇ?……私がおかしいのか……」

 

「おまたせしました。フライドポテトになります。」

 

「お、ありがとー」

 

京はバスケットで届いた揚げたてのフライドポテトを齧る。

 

「………この修行って実際に京はやってたんだよね?最初からできたわけじゃないでしょ?禪院家に来る前の話を訓えてよ。」

 

「…………余り面白いものではないよ?」

 

そう言うと京は机にかけた『術式』を操作して映像を流す。

 

「…………………聞いたことを後悔するなよ……」

 

小さな声で彼は呟いた。

 

 

原作『死滅回遊編』が終わるまで、番外編「日常回」どこら辺を読みたいか。

  • 禪院家の日常
  • 双子と行く特別一級術師の仕事見学会
  • ピク○ンが来た
  • 卒業旅行の一コマ
  • 京都校の日常
  • 桐ヶ谷流剣術講習会
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