僕は今じいちゃんとばあちゃんに引き取られました。
じいちゃんは『剣術道場』の先生をしていてとても強いです。
その日からじいちゃんを『じいちゃん』と呼ぶと殴られるようになりました。
『師匠』と呼ぶそうです。
両親は弱かったから死んだそうです。
だから僕は強くならないといけない。
剣術道場で修行を初めて一週間後。
僕は山奥に刀一本と一緒に置き去りにされました。
山ではイノシシやクマなど危険がいっぱいででしたが『気』を習得するためには過酷な状況に見を置くのが良いそうです。
最近見えるようになったよくわからないものは無視するようにしました。
刀を抱いて寝ました。
二週間後、何とか仕留めたイノシシやシカなどの食料も尽きて倒れていた僕は回収されました。
燃え盛る火の竈のある洞窟に大岩で入り口を閉められ刀一本と閉じ込められました。
押し出すか、切り崩すか、打ち砕くかをしないと死ぬと思いました。
死ぬ気で切り続けてなんとか切り崩すことに成功しました。
刀を握り続けた手のひらは血だらけになっていた。
次は滝の流れを変えろと言われました。
実際に滝壺の修行場に立つと滝の流れを変えると言われた理由がわかりました。
俺だと水を切り続けて流れを変えないと流されますと考えましたが。
既に腕や手のひらがボロボロで刀を振る力を失っていた俺は必死に立ち続けるしかありませんでした。
そのような修行が半年ほど続いた後、僕は道場に連れてこられました。
「最後の一人が見つかった……死合をしておけ」
師匠は僕含めた弟子全員にそう告げると道場から出ていく。
兄弟子たちが刀を構える。
生き残るために自らも刀を構える。
僕は斬り続けた。
刃を失った刀で斬り。
刀身を失った刀で斬り。
そして最後の一人を斬る頃には無刀に至っていました。
「ほう………お前だけ残ったか………他のやつは期待外れだったな……」
今思えば互いに切合う『死合』は『呪術』的には『儀式』の側面が強かったのかもしれない。
僕は朦朧とする意識の中で道場に立っている人間だった師匠に斬りかかろうとして転んだ。
「……ほぅ………オメェ……こりゃぁ『術式』じゃねえか……」
その日から師匠は俺に『剣術』を教えるようになりました。
数年後、道場の刀が全部壊れた。
刀を構えて力を込めて振るうと壊れてしまう。
そのため、修行が『剣術』から徒手空拳の『格闘術』にシフトした。
『身体強化』で水の冷たさも炎の暑さも感じなくなった。
森の中では『陣』で動物の気配を感じ取れるようになった。
木の頂上で見上げる星空が好きになった。
焚き火の炎に映る影で絵を描くのが好きになった
空腹に悩まされるようになった。
師匠が練習相手をしてくれるようになった。
「京、俺らみたいな『戦う術を身に着けた人間』意外を斬ってはならねえ、それを斬るときはお前が『人間の枠』から飛び出しちまう。そこから先は『邪道』だ。真っ直ぐ進めると思うなよ。」
この頃はどういう意味なのかわからなかった。
師匠と五分五分で戦えるようになったとき
僕は師匠の知り合いの家に預けられることになったのである。
原作『死滅回遊編』が終わるまで、番外編「日常回」どこら辺を読みたいか。
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禪院家の日常
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