領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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多分、漫画本編始まって9月ぐらいの出来事


桐ヶ谷流剣術講習④

「桐ケ谷ー!!」

 

「よ!!虎杖!!」

 

姉妹校交流戦の後、桐ケ谷京は再度東京校に訪れた。

道場に人が集まると京が話を始める

 

「特別演習を始めます。」

 

「今回は体の使い方について学んでいきましょう。」

 

「真希姉さん。パンダ先輩より大きい呪霊と相対するときどうしますか?」

 

「……等級は?」

 

「3級と仮定しましょう。パンダ先輩、虎杖を肩車してください。虎杖!これ使え!!」

 

虎杖に2本の長めの木刀を渡す。

 

「………まあこんな感じで。一応目は顔に思しき場所にあって腕は2本ってことで」

 

「私の得物は何が使える?」

 

「グローブ渡しときます」

 

真希にはクッションのついたグローブを渡す。

 

「足技無しでお願いします。」

 

「おっけー、じゃあ、やってきましょう」

 

グローブをつけた真希は小刻みにステップをしながら距離を詰める。動きに反応した虎杖は木刀を振りパンダは後方に跳ぶ。

 

細かいステップで木刀を回避すると真希は跳んでいるパンダの着地を狙う。

 

「ハイ。ストップ!!」

 

真希の拳がパンダの顔に当たる寸前に待ったをかける。

 

「完璧な模範解答。ここでのポイントを伏黒!!」

 

「……現在、真希さんは現在一級に推薦されてる実力ですから、逃げるという選択肢を取る必要はありません。次に相手のリーチがこちらより長いため懐に入る必要があります。でも相手の能力が不明なときに一気に距離を詰めると反撃を食らうかもしれないので小刻みにステップを踏んで近づいたところですかね?」

 

「正解!!こちらも模範解答ですね。」

 

「………というわけだ!!野薔薇!!今回はお前のための授業になるぞ。」

 

真希の発言に校舎にとまるカラスを見ていた釘崎は驚く。

 

「わたしぃ!?」

 

「東京校で体捌きとかメインで扱ってないの野薔薇だけだし。」

 

「しゃけ」

 

「そだねー」

 

「確かに」

 

皆に同意されると釘崎はすごく複雑そうな顔をしながら集中する。

 

「まずは武器だよね。ゴムハンマーで真希姉さんに実演してもらうから」

 

真希はクローブを外しハンマーを持つと構える。

 

「まずはフットワーク。常に一定で前後して上半身は動かさない。上半身が動いてるとジャンプと一緒で着地狩りされるから跳ばない」

 

真希は軽くステップを刻む。

上半身がほとんど動かない美しい足さばきに真希のポニーテルはほとんど揺れていない。

 

「剣道とか日本の武術だと摺足がメインになるんだけど、お互いの『間合い』がわかってて『同じ得物』で闘うならば摺足で対応できるけど『間合い』がわからないなら細かいステップを刻んだほうがいいです。達人レベルじゃないと摺足で『術式』に対応なんて無理です。」

 

「私からもいいか?」

 

「どうぞ」

 

「ここだけの話…………このフットワーク出来るようになると………スタイル維持に役立つぞ」

 

「マジですか……」

 

「ああ……よく著名人が『ダイエットでボクシング』って聞くだろ?アレの中身だと思って聞いとけ。プロに習うと金取られるけどコイツは金取らねえから」

 

釘崎の顔が真剣になる

 

「先生、続けてください」

 

「フットワークができたら次は『槌術』、今回は釘は使い尽くしたという前提で話すと。『対呪詛師』の場合は八の字を描くように常に槌を動かし続けて相手が攻撃しにくくするのが良いです。」

 

真希はフットワークを続けてながらゴムハンマーを肘を基点に∞を描くように振るう。

 

「釘崎さんなら槌と槌を持った腕全体に呪力を込めることで相手の牽制程度の攻撃なら避けずとも受けられると思いますが、『呪術』の基本は『回避』です。可能ならすべての攻撃を回避してください」

 

真希は徐々にパンダ&虎杖に近づく。

 

「攻撃するときは動きに逆らわず振り抜いてください。上半身はハンマーのに流されても良いですがフットワークは乱さずに続けてください。」

 

ゴッ‼

グヘッ!!

 

京の説明の終わりを待たずに腕を振り抜くとパンダの脇腹に当たりだるま落としのようにパンダだけが吹っ飛び虎杖が地面に落ちる

 

「ゴムハンマーは俺が依頼して『呪具』にしておいたから当たるとよく跳ぶよ」

 

「京ー!!先に言えよー!!」

 

頭から壁にめり込んだパンダは抜け出すと文句を言う。

 

「『避けろ』って言ってるじゃないですかー」

 

「………今、振り抜く瞬間全然見えなかった……左に振り抜いたと思ったらパンダ先輩が右に跳ん

ッ!!!」

 

「コレ気持ちぃい!!」

 

虎杖を壁にめり込ませると真希は持ち前のフットワークで他のメンバーを狙う。

 

「……おかかっ!!………おかっ!!」

 

一度はしゃがんで回避するがフェイント込みのアッパーを食らった狗巻は天井に突き刺さる。

 

「ちょっ、真希先輩!!待って下っ!!」

 

細かい動きで左右に揺れながら距離を詰めると伏黒も跳ばざれ虎杖の隣に刺さる

 

「………ふう………はい、これ返すよ……」

 

「真希姉さん、やりすグィっ!!」

 

不意打ちアッパーが完璧に顎にキマると京も天井に刺さる

 

「うぅーーん!!スッキリした!ハイ野薔薇」

 

「ありがとうございます?」

 

バーサークしていた先輩にゴムハンマーを渡され困惑する釘崎を尻目に真希は檄を飛ばす。

 

「よーし!野郎共!!!今から野薔薇が一人ずつぶっ叩いていくから道場内全力で逃げろ!!」

 

このあと真希司令塔の元、全力で鬼ごっこした。

 

「今日も平和だ……」

 

琴音は道場の隅っこで講習の様子を見守るのであった。

原作『死滅回遊編』が終わるまで、番外編「日常回」どこら辺を読みたいか。

  • 禪院家の日常
  • 双子と行く特別一級術師の仕事見学会
  • ピク○ンが来た
  • 卒業旅行の一コマ
  • 京都校の日常
  • 桐ヶ谷流剣術講習会
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