領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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四十三話 『呪力回線の共有』テザリング

術者の脳はCPU(OS)である。

術式はアプリケーション。

 

アプリケーションがOSに対応してなければ動かない。

 

逆に言えば脳がその術式を使えるならあとから組み上げることができるのでは?

 

琴音は禪院家の生まれである。

投射呪法は使うことができなかったが、十種影法術ならば、『鬼陣闘技場』のように一から組み上げれることができれば扱えるのではないだろうか?

 

京と琴音はずっと出力を抑えて十種影法術の再現するための準備を続けていた。

 

それが今完成した。

 

「かわいい!!!」

 

ゲームのキャラクターになって。

 

「………………」

 

「「ごめんなさい」」

 

「可愛くていいんじゃない?使うのは琴音でしょ?」

 

「…………うーん???ありか???」

 

『ギョッケンくん』と『ダットちゃん』

 

琴音が既に調伏した2体の式神は見たことのあるキャラクターになっていた。

 

「ええ………無理して省エネで戦ってたのに…………コレ?」

 

「ワン!!!!」

 

「いや、かわいいのはいい。なんでポケモン?」

 

「ギョッケンくん可愛くないですか?」

 

「そうだね………ルガルガンかわいいね」

 

「ミミっ!!!」

 

「ダットちゃん可愛くないですか?」

 

「そうだね、ミミロップかわいいね」

 

「他の式神は何なんだよ、特に鵺。」

 

「鵺はトゲキッスだよ」

 

「うわっ。めっちゃ強そう」

 

「天の恵み臆病CS252@スカーフだよ」

 

「じゃあ摩虎羅は!?」

 

「アンタだよ」

 

「はぁ?」

 

「…………私達が最初に作ったのはアンタだよ」

 

ミヤコの体がインクになり溶け始める。

 

「あぁ……そういうことね………」

 

完全に溶けきったミヤコだったモノはそれを見ていた琴音の影に取り込まれる。

 

「疲れたぁ」

 

「もうヤダなんだけど。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ホンマモンの京はどこにいる。」

 

直哉と真希、加茂にも聞かれていたようだ

 

「京様は………何処でしょう御三家の血を絶やさないために私達を隔離するって言ってましたよ。」

 

「それどういう意味だ?」

 

「私達と五条悟以外の御三家の術師と総監部を全員殺して直哉さんか五条悟を代表に組織を組み替えるそうです。その頃に契約を結ぶのが総理なのか羂索なのか宿儺なのかはわからないですけど……、土御門さんが来てしまったのは予想外でしたけど……」

 

「私達はまたアイツにノセられたのか………」

 

「京様が言うには先輩と姉さんのでは宿儺と対峙して狙われたら生き残れないそうです。直哉さんは逃げ切れるかもしれませんが。他の生き残った術師を納得させるのに宗家の血と術式は必要です。」

 

「ちょっとまて、伏黒は?」

 

「さぁ。彼の才能なら生き残れるんじゃないですか?」

 

「お前、どこまで堕ちてんだ?」

 

「私は………別に堕ちてませんよ。ただ、五条悟が居ない今、他の特級が宿儺の相手をしないといけません。なので、京様は強い術師の近くで鍛錬を積むことにしたんですよ」

 

「んで、それは誰なんだ?」

 

「そりゃ、宿儺ですよ。今接触してるみたいですよ」

 


 

『東京第一コロニー』

 

「よっ!!」

 

「「桐ヶ谷!!!」」

 

「伏黒くん彼は?」

 

「タメで………特級術師……いや、特急呪霊の桐ヶ谷京です。」

 

「どうも〜、渋谷で五千人ほど呪殺した殺人犯です〜」

 

高羽と天使は身構える。

ここはホテルの一室、気配のないところから先程まで戦っていた相手より圧倒的な存在感の男が現れたのである。

その男が仰々しい名のりもしたのだから敵認定されていた。

 

「どうしてお前がここにいるんだ?禪院さんはどうすんだよ?」

 

「琴音のことなら問題ないよ。そんなことより俺はより多くの過去の術師にあって戦いたい。そしてその人の呪術の解釈を知りたい。それならより多くの人が住む東京のコロニーの方がいいだろ?」

 

「……あの………コイツは悪い奴では……いや、悪いやつなんですけど、強くなるためなら色々ネジがとんでる奴なんで。適当強い奴と戦わせとけば無害なはず………です。」

 

「そう……なの?」

 

「うんうん俺は無害だよ〜」

 

「あのさ桐ヶ谷、その目隠しスタイルなのなんなの?五条先生のパクリ?」

 

「いや、『陣』って簡易領域みたいなもんだし、あと、見たらアウトの術式対策にちょっと制限してる。」

 

(あと、今は宿儺にも喧嘩売りたくないしね)

 

「それなら五条先生の六眼みたいなもんだな。」

 

「そうそう、六眼が写輪眼なら俺のは白眼って感じ。」

 

「それすっげえわかりやすいな。」

 

「まあまあ、荒事は任せてくださいよ、俺って天才特級呪霊なんですから。」

 

「それならば丁度良い、私の目的は受肉した泳者の一掃だ」

 

「そりゃいいわ。友達に慣れそうだぜ。(そうかじゃぁ。コイツは殺さないといけないな)これからよろしく頼むよ来栖さん、天使さん………あと……」

 

「見ての通りのヒーローだ!!」

 

「芸人さんだよね。」

 

「俺のことを知ってるのか!?」

 

(………コイツはコメディフリークになれる……)

 

「うーん…前に旅行先のホテルのテレビで見たことある気がする。ローカルの奴」

 

「それなら話は早い、ピン芸人の高羽だ。よろしく。」

 

「よろしく。」

 

(あとは、頼むぜダブル主人公、ヒロインは来栖ちゃん居るし。これなら台本書きやすいだろ先生。)

 


 

「何しとんの?」

 

琴音はコガネに呪力で作ったケーブルと自分を繋ぐ

 

「………回線の共有をしてプロテクトをかけた暗号通信をしてるらしいです。てざりんぐって京様は言っていました。『投射呪法』の応用で自らの視界を画角に収めて情報を共有しているんです。」

 

さらにスマホに映像を出力した。

 

「なんや。変態な男と、女の子と……伏黒くんと虎杖くんやね、テロップは何や?」

 

『虎杖伏黒、天使と合流しました。』

 

「あいつら、無事天使とも合流できたみたいじゃねえか」

 

「これなら、あと少しで五条先生を復活できるな……」

 

「………ノックされとるみたいやね」

 

「京様が行くみたいですね。」

 

『やっと見つけた』

 

目の前には顔に大きな傷を負った同い年ほどの女の子が立っていた。

 


 

「お前ら来るんじゃねえ、俺の客だ!!!巻き込まれんぞ!!!」

 

『領域展開』〜卓上遊戯〜

 

「俺に何か用だ」

 

「………私ね、お兄ちゃんがいたの…………」

 

「へぇ」

 

「お兄ちゃんとカードで遊ぶのが好きで………あの日も………カードショップで遊んで……

 

メノマエデアナタ達ニ食ワレタの………」

 

(…!?渋谷新宿辺りに居たのか?……にしても俺達があれやったって誰の入れ知恵だ)

 

「私の名前はユウカ・ガーフィールド・高橋。貴女にも同じ気持ちを味わってもらうわ。」

 

『デュエルを開始します。』

 

「さあ、デュエルを始めましょう。ルールは簡単だからね」

 

〜卓上遊戯〜

 

1.己の戦闘技術、術式、領域、交友関係は全てカードとしてデッキにする。

 

2.使用条件を満たせぬ上記の4種は使用できない。

 

3.コストを支払い戦闘技術、術式、領域、交友関係を使用することができる。

 

4.1ターンに一度、手札を一枚マナエリアにセットする事でマナにすることができる

 

5.最初の手札は7枚、ターンのはじめにドローする。先行プレーヤーは最初のターンはドローできない。

 

6.クリーチャーは出たターン攻撃することはできない。プレーヤーはターンに一度戦闘することができる。

 

7.カードの効果はルールを無視することがある。

 

8.お互いにライフ20点を削り0以下になったプレーヤーを敗者とする、また、デッキからカードがなくなったプレーヤーを敗者とする。敗者の命は奪われる。

 

「つまり取捨選択が必要ってわけね……」

 

「そういうことだよ、分かってくれてありがとうね」

 

(デッキリスト見れてよかったけど……………デッキの枚数多いな……どうすんだこれ………)

 

「わお!!すっごいデッキの枚数。なにそれバベルみたい。」

 

「そりゃどうも。」

 

(…………他の人居なくてよかったぁ……)

 

手札にあるのは『宿儺』と『羂索』のカード。

2枚とも桁違いに高い召喚コストが設定されており使えた物ではない。

 

「私のターン。私はマナを一枚セットして、『強欲な壷』を発動するよ」

 

「え?」

 

人の顔が施された坪からカードが2枚落とされる。

 

「2枚ドローするわ」

 

「ズルくね?」

 

「呪術人を呪い殺す呪詛師が何をいうか、私は1マナを支払い『太陽の指輪』を唱える。」

 

光り輝く指輪が彼女の指についた。

 

「そして2マナを使い『音奏 プーンギ』を召喚するわ」

 

(………なんか手札のカードのコストが一部増えてるんですけど)

 

「ターンエンドよ。さあ、アナターのターンよ」

 

「俺のターン、ドロー!!!」

 

(引いたカードは……『一級術師 東堂 葵』………決め顔してんじゃねえよ)

 

「………おれはカードをマナに埋めてターンエンドだ」

 

「私のターン。ドロー!私はカードをマナにセットして『リスティックの研究』をエンチャントするわ。」

 

(リスティックの研究はこちらがなにかカードを使用したとき、マナコストを追加で支払わせる。支払わなければ相手はドローする………面倒くせぇ………)

 

「ターンエンドよ」

 

「………にしても気になることがあるんだけどよ」

 

「なに?」

 

「『サイドボード』ってなんだ?」

 

「それは、今は使えないように『追放』されたり『異次元』に飛ばされていたりするカードのことよ。もしもBO3ならサイドチェンジがあるのだけれど、お互い命は一つだけだから関係のないことね」

 

「へぇ……ちなみにサイドボードのカードを使うカードってあるの?」

 

「ええ。あるわよ」

 

「そうか……それはいい話を聞いた」

 

(サイドボードの『五条悟』……これは使えるかもしれない)

 

「君を殺す理由ができた。俺のターン、ドロー!!!」

 

(コイツは喰おう。もっと見させてもらうぞこの領域の仕組みを……)

 

 

原作『死滅回遊編』が終わるまで、番外編「日常回」どこら辺を読みたいか。

  • 禪院家の日常
  • 双子と行く特別一級術師の仕事見学会
  • ピク○ンが来た
  • 卒業旅行の一コマ
  • 京都校の日常
  • 桐ヶ谷流剣術講習会
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