領域の支配者   作:ルルーラ・ランドー

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六話 交流戦見学

1年が過ぎ、また春になる。京も中3になって背が伸び現在175cmとなっていた。まだまだ成長期である。

双子の姉が高専に行った。

真希は東京高専に、真依は京都高専に。

二人共楽しくやっているが姉の方に特級術師が転校してきたらしい。少なくとも『最強』より話になるだろうってことで東京高専に行っていいか許可を取りに行った。

 

「駄目だ」

「なんでさ!!」

 

「禪院家は乙骨の秘匿死刑肯定派だ、真希は家出していることになってるがお前さんは禪院家預かりになっている以上俺が東京高専への見学を許可した場合『禪院家が送り出した執行人』として会わねばならん。そうしたら乙骨のケツモチをしてる五条悟と乙骨本人の特級二人を相手にしないといけねぇ、おめえじゃ無理だ諦めろ」

「うーん、そこをなんとか?」

 

「夏まで待て、夏になれば本人が交流戦のために京都校に来るだろう、交流戦中ならば『執行人』ではなく『学生』として見学させてもらえるだろうからそれまで待て」

 

「……なるほど?わかりました(毎回丸め込まれてる気がする………ま、いっか)」

 

それから月日が流れて交流戦当日

ウッキウキになりながら琴音を引き連れて会場である京都校に向かったら変な男に絡まれた。

 

「少年!!お前はどんな女が好みだ?」

 

「何いってんだこのゴリラは?」

 

「(傍から見れば京もゴリラでは?)」

琴音は言うと京がいじけて面倒なので心のなかで留めた。

2年の『東堂葵』というらしい、真依姉さんからは「関わるとバカになる変態だから近づかない方が良いゴリラがいる」と言われていたが京は近づかなくても相手から来るなら回避できなくないか?と思った。

 

「…………???うーん?スタイルに自身がある人???」

 

「ほう………まあ、悪くないな……少年!!、来年高専に入るなら京都校に来い!!」

 

「……考えておきます」

 

会話を終えるとゴリラ先輩は歩いていってしまった。

琴音は禪院家の血筋なのか真希真依と同じぐらいのスタイルの良さなので心のなかでガッツポーズをしていた。何となく京にバレるのが腹立つからである。

会議室に着くと学長や先生方が集まっていた。

 

「本日は見学の許可をいただきありがとうございます。」

 

「ほう、君が桐ヶ谷の孫かね?」

 

「はい、師匠の桐ヶ谷文幸は父方の祖父にあたります。」

 

「禪院家の方からも話を聞いておる、既に准一級相当、若いうちから日々鍛錬に努めていると。」

 

「あれれー?歌姫ー?中学生に追いつかれちゃったねー?」

 

「五月蝿い!!」

 

「ありがとうございます、入学時には一級になれるように日々努めて参ります。」

 

「今日は先輩たちの戦いを見ていくが良い。」

 

「はい………琴音」

 

「直毘人さまから寸志を頂いております。御口に合うかわかりませんが和菓子を用意させていただきました。」

 

「ありがとう。三輪、お茶を入れてきなさい」

 

「はい!!」

 

「琴音もついていきなさい」

 

「はい」

 

二人はお茶を入れに給湯室へ出ていった

 

「サムライボーイ!!女の子の扱いなれてるじゃなーい!!禪院家に毒されちゃった??」

 

「兄姉貴分がこういうの苦手すぎるから任されるんですよ」

 

「確かに直哉君はこういうのやりたがらないだろうし、真希がこんなに改まって話してたら病気を疑うからねー!!」

 

「ソウデスネー」

 

『陣』

 

だる絡みしてくる五条と話しながらも五条を避けて呪力を隠すように『陣』をしてみた。

すごいな、学長二人と銀髪の女性と金髪メガネの七三男性は気がついた。

 

「サムライボーイ!僕を避けて隠しながら簡易領域展開とはとっても器用になったね。でも術者を簡易でも領域内に入れるのは威嚇射撃より悪質だからダメだよ、そこんところ禪院家じゃ教わらなかったかなー?」

 

「そうなんですか?直毘人さんからは相手が術師ならいつ何時でも仕掛けていいって言われてます。既に数え切れないほどボコボコに殴られてますが……」

 

「一般的な術師に術式や呪力を使った攻撃をしたら駄目、この簡易領域は攻撃と見なされるから面倒事を起こしたくないやらないほうがいいよ?おじいちゃんびっくりして心臓止まっちゃうかもしれないなら。」

 

「勉強になります」

 

「「「「「(あの五条がちゃんと指導してる!?)」」」」」

 

「あと今の全然気が付かなかった歌姫は術式探知能力磨こうねー!!」

 

プチッ「うるっさいわねーー!!あんたは一言余計なのよ!!!」

 

「お茶が入りましたー」

 

会議室は和やか?なムードで進む交流戦であったが、会場は凄まじいものであった。乙骨が攻め、乙骨が守り、乙骨がポイントを奪っていく。加茂家の術師と先程のゴリラがなんとか相手になっていたが殆ど蹂躙だった。

 

「凄いですね、特級過呪怨霊、ワンサイドゲームだ……」

 

「京くんはどうやって対処しますか?」

金髪メガネ七三術師が話しかけてきた。

 

「ナナミンさん「七海です。ナナミンはバカがつけたあだ名です」七海さん、もし自分一人だったら逃げますかね、他に人が……五条さん以外がいたら逃がすために戦いますかね……何分持つかな……?」

 

「それは他にいる人がここにいる五条悟以外全員いてもですか?」

 

「そうですね……その場合は一級術師がこれだけいるなら准一級以下の術師は自分が引きずってでも逃げますね、今の所『呪霊』相手は格上は禪院家の炳が倒してくれるので格下しか戦ったことのない自分では経験が浅すぎます。誰がアレのヘイトを買うかわからないので追撃の心配がありますし」

 

「………正解です……………」

 

「もう、保護者同伴の任務は必要ないんじゃない?」

銀髪の術師冥冥が会話に混ざってくる

 

「自分もそう言っているんですけど……禪院家のおかげでここに居ますし、任務も禪院家に来たものですから何も文句言えませんよ。」

 

「高専来たらバンバン行かせるからねー!!東京校来なよー!」

 

「考えておきます……このあと学生と話せますか?」

 

「未来の先輩たちと話したいんだ?いいよ、一緒に行こうか」

 

「まてバカ五条、私も行く!!」

 

京と五条と歌姫が部屋を出ていく。

五月蝿い人たちがいなくなり沈黙が続いたが唐突に楽巌寺学長が気がつく。

 

「京都校の連中は気絶してるから、京は特級過呪怨霊に喧嘩売りに行ったな歌姫では止められん……夜蛾……今すぐ行って止めてきなさい。」

 

「……あのバカが………」

 

夜蛾学長は怒りで拳を握りながら部屋を出ていった

 

「私はいいのかしら?」

 

「お前に頼むといくら請求されるか分からん」

 

「あら残念」

 

「禪院琴音と言ったかね……なぜ君は京についていかなかった?」

 

「私がついていくより京様が生き残る可能性が高いことが先程の会話でわかったので……一級術師が多く居るこの校舎内にいれば少なくとも巻き込まれることはないと思いました。歌姫先生は……五条悟がいれば無事でしょう」

 

「そうか……たしかにな……」

 

「かなり良い着眼点を持っていますね……彼は経験の少なさというハンデはありますが、戦いに関してはかなり良い目を持っていますから彼の意見を参考に危険に見を投げ出さないのは良い判断です。貴女は術式を持っていないと聞きましたがそれでも良い術師や補助監督になれますよ。」

 

「ありがとうございます……お茶おかわりいりますか?」

 

「貰おうかの」

 

「私もお願いします……長くなりそうですから……」

 

「じゃあ私の映像は交流戦って契約だったけどこれからの戦いは追加料金必要だけどどうする?交流戦の半額でいいけど?」

 

「わしが払おう」

「毎度ありー」

 

「三輪はしっかり見ておきなさい、シン・陰流とは違う方法剣士の境地じゃ。」

 

「はい!」

 

 

 

 

先生たちから総評をもらうために乙骨は校舎に向かって歩いていると先生二人と見知らぬ少年がこっちに向かって歩いて来るのが見えた。

 

「先生!!終わりまし……」

急に領域に入れられた、なんで?

 

「憂太をォォ」

 

「ちょっと!!里香!!出てきちゃだめだ!!」

 

『投影呪法』『編集(ディレクト)』『代役(スタントマン)

 

『幻影』によるフェイントに怯んだ乙骨の顔に一発殴りを決める。

 

「いじめるなぁあああああ」

 

特級過呪怨霊 『折本里香』完全顕現

 

術式省略(ショートカット)』『圧縮』『伸長』『縛りなしの代役(スタントマン)

動きの加速、人為的『黒閃』、縛りをなくした『幻影』によるフェイント

今持つフルパワーを目の前の『最高の獲物(特級術師)』にむけて放つ

 

が、すべての『幻影』を里香が消し去り加速により威力を倍増させた『黒閃』20連撃もすべて受け切られてしまった。

 

「(すげぇ!!やっぱり特級すげぇ!!!)あはははははは」

 

「きみ!!急に何するんだ!!里香も辞めるんだ!!」

 

「特級相手なら真理に触れられるかもしれない!!」

 

「何言っているんだ!!」

 

「縛れ、『疑似領域展開』-------」

 

「な!!」

 

「五条!!早く止めんか!!!」

 

『領域展開』〜無量空処〜

京の『簡易領域』が五条悟の『領域』に上書きされていく

 

「はい、それ以上はダメー。そして、かなり出来のいい『領域』だけど、『術式を付与しない領域』だと完成度が低いね。まだまだ『縛り』が足りないなー」

 

「憂太は相手が誰であろうと自分でやり返す!!って心持ちでいないと里香ちゃんが暴走するから里香ちゃんがやる前に憂太が殴り返さないとまた暴走するよーごめんねー里香ちゃん、今から領域解くけどその後この子が憂太に謝るから許してね?」

 

「………あ"い"」

 

「返事ができて偉いねー、では」

 

深々と頭を下げる京。

 

「……喧嘩売って……すみませんでした……真希さんから聞いてたので、五条じゃない特級なら勝てるかもと思いました。」

 

「いやいや、いいよ。もしかして真希さんの実家で住み込みで就業してる子って君?」

 

「はい、桐ヶ谷 (みやこ)って言います。今後とも宜しくお願いします。」

 

「そうなんだ!僕は乙骨憂太、真希さんとは同級生なんだ。よろしく!!」

 

二人は握手を交わす

 

「里香、これで僕らは『友達』だからね…………」

 

この一件を見ていた一級術師と特級術師 五条悟により『黒閃』の連続記録の大幅更新により『特級術師』に推薦された。

 




「彼の力は想定以上だ、百鬼夜行のときは悟と彼の対策もしないとねぇ、ミゲル、彼と五条の相手同時に相手して15分持つ?」

「無理に決まってるだろ!!『黒縄』は術式しか乱せないんだぞ!!五条対策が使えない!!」

「だよねー、彼と悟はお互いに術師としては相性を対策を補完してる、別の対策を考えないとなぁ」
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