2ターン目
引いたカードは『〈
コスト0のユニットであった。
「よっしゃ、流石姉さん、この『
宿儺と羂索の地雷2枚をマナに埋めることに成功した。
そろそろ、映していいな、どうやら見たらアウトな類でもなさそうだし。
「『〈
「やっと映った。………真希姉さん呼ばれてますよ」
「私!?」
真希が居た場所に誰もいない
「なんや、京、もう相手の領域に干渉しとるやん」
「相手の術式の解釈を勝手に拡張して領域の外にまで干渉する………まさに神業だな。」
「テロップが出たで」
『ちょっと使えそうなカードかき集めて』
「…………」
「…………」
「…………」
(((桜島で?)))
「カードってどこに売ってるんだ?」
「スマホで調べましょう…………ああ、使えないんだった……」
「はははっ、とにかく売ってそうなオモチャ屋でも探そか」
『なんか、死んだやつ扱えればなんでもいいや』
「アニメで見たことある気がする」
「『死者蘇生』やな。」
「そんなカードがあるのか……」
「『術師の思い刀』との共闘。共闘先のカードを手札に加えるぜ。」
「京!!てんめぇ!!!また騙しやがったな!!!」
「まあまあ、姉さん。怒んないでよ。ほら敵は向こうだよ」
「それもお前が馬鹿なことしただからだろうがよ!!!」
「ほらほら戦闘に入るよ。」
「ちっ……」
真希は戦闘を行うとき、手札から呪具を装備することが出来る。
手札の『術師の思い刀』を装備した状態で場に出てくる。
真希は敵のクリーチャー、プーンギを切り裂いた。
「くっ……何なのよ!!!他の術師は何もできずに死んでいったのに……」
ユウカが戦った術師や呪霊は呪文……所謂、術式のコストを延々と重くされて轢きされていったのである。
「偶々だよ。ターンエンド。」
「私のターン。ドロー………手札をマナにセットして『天災デドダム』を召喚。デッキの上3枚から手札マナ墓地にそれぞれ送る。」
「だからズルいって。」
「2マナで『アメジストのとげ』を唱えるわ」
クリーチャーでない呪文のコストを1増やす
「「うわっ」」
「まだライフは有るのよ……カードをセットして。ターンエンド……」
(………なんだよアレ…予めカードをセットして構えを見せることで効果を強化する呪文ってことか?わけわかんねぇ。)
「俺のターンドロー………」
(引いたカードはあの2人か。)
「マナをセットして『ミミコとナナコ』を唱えるぜ」
現れるのは琴音の体に収まっていた双子である。
ここではクリーチャー扱いではなく。コストを軽減するアーティファクトである。
「お前ら……、京、お前やっぱり呪詛師と繋がってやがったな゛」
「こっちだって色々あるのよ。」
「まあまあ、姉さん。敵はアッチだからさ。戦闘入るよ」
「………トラップカード発動、『和睦の使者』このターンダメージを受けないわ。」
「「「ちっ……面倒な……」」」
「ターンエンドだ」
お前ら本当は仲いいだろ?
「私のターン。ドロー。……私はマナをセットして……手札から『ボーラスの城塞』を唱えるわ……これでおしまいに……」
「待った!!手札から『投影呪法・切り取り』を発動するぜ。」
「!?」
「相手の術を破壊するぜ。」
「『アメジストの棘』の効果は?」
「あたしらが軽減してるっしょ。」
「『ミミコとナナコ』は投影呪法のコストを最大-5するんだ」
「ぐぬぬぬ……ターンエンドよ」
「さーて、ここからだ。ドロー!!!………っし、やっときた。」
「………何なのよ!!」
「俺は『投影呪法・省略』を唱えるぜ。デッキから好きなカードを手札に加える。………さーて、ここからがマジでテストだぞ。」
「まだなにか隠してんのかよ。」
「手札から『死者蘇生』を発動するぜ」
「な!?何でそんなカードが山札に入ってるのよ!!!」
「あー……構築済みデッキがコンビニに売っててよかったぁ」
「『死者蘇生』が丁度入っていたな。」
「アイツ、誰蘇らせるつもりなんや?親父か?」
「京様の交友関係で一番強い人………」
「心当たりあるんか?」
「直毘人様は第一候補なのですが、甚爾さんも降霊されて戦ったと聞きました……後は………誰でしょう?」
「琴音さんに心当たりがないとわからんな。」
「これ以上呪詛師との繋がりをみせんといてくれよ〜」
光とともに死者蘇生の紋章が降り立つとフィールド割れ大きな棺が現れる。
現れたのは高専の制服を身にまとったロングヘアの男。
「いやぁ。まさか君が僕に助けを求めるとは思わなかったよ…!」
「俺は墓地から『最強の片割れ 夏油傑』を召喚するぜ!!!」
京が召喚したのは特級術師、夏油傑であった。
「久しぶりだね、美々子、菜々子。あと、禪院のなり損ないのフィジカルギフテッド」
「「夏油様ぁ!!」」
「ああぁ!??」
「桐ケ谷くんはいつまで遊んでいるんだい?この程度の領域、君なら簡単に押し勝てるだろう?」
「実験ですよ。どこまでやれるかの……………っ!?」
今からだってのに……
「…………」
「…………」
戦闘そっちのけで夏油泣きつく双子とコチラの様子をうかがうユウカ。
それとは対比的に京、夏油、真希は足元、領域の外から発せられる圧倒的な存在感に気がついた。
「………早く決めようか桐ケ谷くん。」
「すごく嫌な予感がする夜でコンバット入ります。姉さん借りるよ」
「コンバットせんげ……」
ゴトリッ
京は真希から装備品を奪うと一瞬で距離を詰めユウカの手札を切り裂き、刀で山札を貫き。腕を振り抜くと頭が地面に落ちた。
『
勝負は一瞬だった。
そもそも、特級相手にぽっと出のおそらく一級相当の術師が相手になるわけないのである。
崩壊する領域の中で説明不足にキレた真希が殴りかかって来るが、その拳が届く前に領域賀消えたので助かった。
「姉さん。ここでの話は外では内緒だよ」
(ここまでできるなら。五条先生も使えるんだろうな。ウチ等だけで奪えたのは良い……………それよりも爺ちゃん、殺気飛ばし過ぎだよ)
部屋に戻ると四人が窓の外に向かって臨戦態勢を取っていた。
「戻ったよ。」
「桐ケ谷、相手は?」
「羂索からの刺客だったから殺した。持ち点もくれねえケチなやつだったよ」
「そうか……」
「………おい、桐ケ谷、何なんだよこの殺気………」
「うちの師匠、禪院家に出入りして武器を用いた戦闘訓練を施すアドバイザー。『最強の非術師』かもしれない」
京の祖父、桐ケ谷文幸は術式を持たない、また、呪力量は覚醒前の真希と同じぐらいであるがフィジカルギフテッドというわけでもない。
その少ない呪力を己の剣術と共に磨き上げた結果、傭兵として刀の一本で戦場を渡り歩き大戦後の現代で人斬りを続け、老後にはその技術や理論を京に叩き込んだ爺さんである。
バチンッズッズッズッズッズッズッズッ
停電と共に床が揺れる。
「飛び降りっぞ!!!」
「階下を一太刀で袈裟斬りにしやがった!!!」
「んなアホな!?」
「『鵺』」
(こういうときの虎杖の判断早くて助かるわ。)
虎杖が真っ先に窓をぶち破り退路を作り飛び出すと伏黒が突然のことで動けない来栖と高羽を鵺に乗せて飛び出した。
京もそれに続き窓から空にダイブすると空を蹴り殺気の発生源へ急行する。
桜島ではダウンロードされた『卓上遊戯』とその根幹となる術式、そして、それを行使していた脳の解析が続けられていた。
夏油の肉体の開放ではなく、新たに夏油の蘇生という目的とその手段が手に入りつつある双子はかなり上機嫌であり、対象的に百鬼夜行の一件がある真希と歌姫はかなり不機嫌だった。
「琴音、いつの間に会ってたんだ?」
「私も初耳です……」
「……んああああああ!!!また誰にも何言わずに勝手にぃいい!!!」
「………ああ、何で気が付かへんかったんやろ…………そうだわ……」
「直哉さん、なにか知ってるんですか?」
「ガキの頃、アレだけ最強に拘ってたやつが五条にだけ会いたがってて、何でまだ国内に居るであろう夏油に会おうとしなかったのか…………。アイツは元より夏油に会ってたんやろ。理由とかはわからんけど。宿儺からも加茂呪詛師からも学ぼうとする馬鹿が特級に会おうとしない訳がねえ。独り立ちしてから隠れて会ってたんやないか?」
「???それだとおかしくね?時間が合わねえだろ?」
「確かに、やるやん真希」
「…………………………………………ああ、わかったわ…」
「先生?」
「私、資料室に軟禁されてたから、過去の資料を漁ってて知ったんだけどさ。京くんの親が亡くなった上層部の行った実験の事故。その後始末したのが夏油で桐ケ谷流を知って勧誘に行ったとか?…………おそらく御祖父様の方を………」
「「「………………」」」
「夏油と京ら最初からグルっ……てわけでもなさそうだよな。」
「師匠は断ったんだろ、それでも会って何かで気に入られたから『交友関係』には当たる。」
「真希姉さん。京様と合流したら。私が後ろから羽交い締めにします。」
「アイツには報連相という文化がないのか?」
「ねえ、いつの間にか京の視界共有消されてるんだけど?」
「よう京、楽しんでるか?」
「師匠……やはり来てましたか」
「良いな死滅回遊、ここは敵が勝手に湧いてくる」
「………コガネ、目の前の泳者のポイントは?」
『37Pです』
「一般人も斬ってるじゃねえか」
「ここなら斬っても問題ねえんだろ?」
「そうだけどさ。ビジュアル考えろよ」
「何、甘いこと考えてるんだ、俺は本気で現代で人斬りやりてえって始めた男だぜ?コレぐらいしないと俺を仲間にしてえとか言い出す甘ちゃんが出てくるぜ?」
文幸の衣服は返り血を浴びて赤黒く染まっていた。
「始めよう。最後の稽古だ。」
「……………そうかよ…………」
二人の殺気と圧倒的な存在感が一瞬で消える。
その様子を別の建物の屋上に避難した虎杖たちは見ていた。
「伏黒、助けに行かなくて良いのかよ」
「駄目だ、行っても邪魔になるだけだ」
『小僧』
『何だよ宿儺』
『俺は構わんが、まだまだ離れたほうが良いかもな』
『…………』
「伏黒、それなら、もうすこし離れっぞ」
「どうしたんだ?」
「宿儺が珍しく危険信号出した」コソコソ
「………今すぐ離れよう」
次に京の視界が繋がった時に目の前にあったのは右腕を切り落とされ壁に横たわる老人の姿であった。
「京様!!大丈夫ですか!?」
『なんとかね。どれぐらい経った?』
『18時間ほどです。』
そう、京と文幸の戦いは、ほぼ1日掛かっていた。
恐らく虎杖達と合流するのは難しいだろう。
『私達をお呼びください。今の状態で一人は危険すぎます。』
「大丈夫。ただ、少し寝るから。」
京は瓦礫だらけになった池袋から移動し『帳』を降ろすと眠りに着くのだった。
原作『死滅回遊編』が終わるまで、番外編「日常回」どこら辺を読みたいか。
-
禪院家の日常
-
双子と行く特別一級術師の仕事見学会
-
ピク○ンが来た
-
卒業旅行の一コマ
-
京都校の日常
-
桐ヶ谷流剣術講習会