現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢が牧場を救うのはちょっと大変   作:れべっか

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第7話 2004年夏の帝西百貨店キャンペーン

「私の中に北海道が広がる」

 

今回の帝西百貨店のキャンペーンは、夏の北海道がテーマ。

クリーム色の襟付きポロシャツ、白のキュロット、黒のショートブーツをカジュアル乗馬服として装った桂華院瑠奈が馬に跨り、草原を見渡している。

そんなポスターが全国の帝西百貨店に掲示される手筈となっている。

 

2000年から毎年JALが夏の北海道キャンペーンを開催しているのだが*1、今年は桂華トラベルがそれに相乗りする形だ。

救済した帝西百貨店グループは桂華鉄道・桂華ホテルグループとくっつけた*2が、その際に帝西百貨店グループ傘下の旅行会社を母体として、グループ内の各社あちこちで細々とやっていた旅行代理店業務を統合した。

鉄道・飛行機・フェリー・バスと各種交通機関を持ち、ホテルやリゾート業まで持っているのだから、旅行会社を持つのは当然ということ。

今までのツアーガイドがつく団体パッケージだけでなく、少人数のぶらり旅需要を掘り起こそうという試みなのだ。特に飛行機やホテルの予約をインターネットで行う部分は、ケーカのクレジットカード機能で支払えばポイント還元、という桂華銀行カード事業部のシステム構築も含めてかなり力を入れた。

 

だからというわけではないが、キャンペーンガールとしてのポスター撮影も今回は大がかりにした。

カメラマンの石川先生*3に撮影されるのはいつものことだが、なんとスタジオ内の撮影でなく屋外ロケを行なった。

 

かつて北海道農業親善大使として渕上総理と一緒に海鮮丼を食べたこともある*4ので、前と同じく食を前面に出すのも芸がないとなり、最近私が熱を上げている馬を被写体に取り上げたわけだ。

撮影地は別荘のある軽井沢*5

軽井沢はセレブ御用達の避暑地なのでセキュリティもある程度しっかりしているし、1964年東京夏季五輪の馬術競技会場であるため立派な馬場が存在する*6

余談だが軽井沢は1998年長野冬季五輪スケート会場でもあり、夏冬両方の開催地という珍しい場所*7である。

 

さすがに撮影にケイカプレビューを連れ出すことは叶わなかったけど、地元の乗馬クラブの協力を得て、乗馬のイロハから馬術競技の触りまでみっちりしごかれてしまった。

身体を動かすことは楽しかったし、撮影も馬の機嫌次第という部分も含め大きなトラブルなく終わったんだけど。

ただ、競馬だけでなくこっちもスポンサーになってくれますよねという無言の圧がね……

 

*1
JAL ACTIVE 北海道 2006年まで

*2
「事業再編 その3」

*3
「三流ゴシップ誌トップインタビュー『ピューリッツァー賞写真家石川信光ヌード写真&独占インタビュー!』」

*4
「出るJSは打たれ……るのか? その4」

*5
「お嬢様のリハビリ」

*6
史実だと馬術会場は五輪終了後にゴルフ場へ転換され、残っていない。

*7
2020東京五輪のマラソンが札幌で行われ国内では2か所あるが、世界的にも珍しい




今までは本編設定の隙間を埋める形で書いてきたけど、本編に書かれていない独自設定を書くことにチャレンジ。

修正履歴:史実では軽井沢に馬術競技場が残っていないことを注釈追記。
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