比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

1 / 16
一話

学校からの帰り道で、半ば強制的にハ○エースに乗せられ、今は薄暗い部屋に居ます。どうも、比企谷八幡です。

 

はぁ、俺死んじゃうのかな。小町、先立つお兄ちゃんを許してくれ。

 

奥からこちらに向かってくるヒールの足音がする。少し離れたところで、その足音は止まった。そちらを見ると、短めのタイトスカートにやや深めのスリット…ゴクリ。顔は部屋の暗さで見えないが、スタイルがいい女性というのはわかった。

 

「比企谷八幡さん、急にこちらに来ていただいて、申し訳ありません。こちらも時間がなかったものですから」

 

そこそこの年齢とも17歳ともとれる女性の声。

 

「どうも。それで、俺はどうなるんですかね?」

 

「それは私から話そう」

 

もう一人、こんどはダンディな声とともにスーツの男性。顔は絶妙な暗さで確認できない。

 

「今、千葉に危機が迫っている」

 

「千葉に…危機?」

 

「そうだ。千葉は今、侵略されそうになっている」

 

おいおい、物騒だな。

 

「まさか、がいこ…」

 

「そう、東京から!」

 

え?

 

「千葉は東京からの侵略の危機にあるのだ」

 

何言ってんだ、このおっさん(推定)。

 

「いや、東京からの侵略って…」

 

「君も薄々は気がついているんではなあかな?」

 

まさか…。

 

「そう、成田空港。ディスティニーランド。ドイツ村…」

 

「くっ!あの頭に「東京」が付くのは、そういうことだったのか」

 

なんということだ。

 

「これ以上の東京からの侵略を許してはならないと、私は千葉県知事から特命を受けた。そして、君にも戦ってもらいたい」

 

「そうです!東京からの侵略を止めなくては!…戦う?へ?」

 

「そう!これを着て!」

 

スポットライトが当たり、見えたのはニチアサでおなじみのヒーロースーツのような衣装が…。しかも黒。

 

「君には、正体を隠し【チバレンジャー】として戦ってもらいたい」

 

いやいやいや!無理でしょ!

 

「俺、弱いですよ」

 

「大丈夫だ。このスーツはパワーアップ出来るし、ケガもしにくい。しかもマスクには変声機能付きで正体もバレない」

 

「いや、でも…」

 

「このマスクをかぶると、声が江○拓也に激似になるぞ」

 

うっ!それは…いい。でもなぁ…。

 

「基本、土日祝日のみで、給料も出る」

 

何っ!ラノベの新刊にゲームに円盤…。しかも、何故土日だけなんだ?

 

「相手も土日しか攻めてこない」

 

「心を読まないでください。それに負けたら…」

 

「向こうも退かせるのが目的だから、そんなに激しい攻撃はない」

 

「でも、なんで黒なんですか?」

 

「黒は嫌いなのかね?いいぞ黒。『黒の剣士』とか『ノワール』とか」

 

うっ!俺の中二心を揺さぶってくる。

 

ん?女性の携帯がなった。

 

「幕張にヤツらが現れました!4人はすでに向かっています」

 

「平日にくるとは…。頼む!比企谷八幡君!」

 

断っても無駄なんだろうな。

 

「わかりました。やりますよ」

 

「そうか!ありがとう!では、改めて…。チバブラック!出動!」

 

「了解!」

 

あっ!勢いで言っちゃった。

 

 

 

 




久しぶりの投稿です。お嬢様と〜の続編も構想中です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。