比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

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十一話

日曜日は猫カフェの取材内容をまとめていたら終わってしまった…。しかも、べ~怪人に殴られたところは痛いし…。俺は社畜になってしまったのか?

 

と、考えているうちに教室に到着。

 

「ねぇ、アンタ」

 

ここのところ月曜日の朝に声をかけてくる。

 

「何だよ、川…川…zzz」

 

「寝るんじゃないよ!川崎だよ」

 

「そう、川崎。どうかしたか?」

 

まったく、朝からなんだよ。月曜日の朝といったら、アイちゃんだろう。あのケシカラン…。川崎もなかなか…。

 

「アンタ、どこ見てるんだい?」

 

「み、見てないでしゅ」

 

って、目線をそらしたら、目線の先の由比ヶ浜と三浦が勝ち誇ってる。海老名さんが悔しそうな顔がしてる。

 

「アンタさ」

 

「おう、なんだ?さーちゃん」

 

「さーちゃんって言うな!妹と頭撫でたりするの?」

 

「おう、するぞ。小町可愛い→撫でる→小町とろける。までがデフォだ」

 

「今度さ、京華も撫でてやってくんない?」

 

「おぉ、いいのか?けーちゃん可愛いからな」

 

「…つ、ついでに、私も…///」

 

「なんか言ったか?」

 

小声でわからんかった。

 

「な、なんでもない!!」

 

何、赤い顔して怒ってるんだ?

 

…視線?土曜日と同じ感覚だ。振り向かなくてもわかる。アイツが関係していない訳がない。一色に探りをいれてみるか…。どうせ、取材の状況聞きにくるだろうしな。

 

 

放課後。材木座のウザいからみを華麗にかわして奉仕部へ。

 

「うっす」

 

「先輩、遅い!」

 

「こんにちは、比企谷君」

 

「おう、由比ヶ浜は三浦たちとお喋りに夢中だったぞ」

 

「そう、わかったわ」

 

「先輩!無視しないでください」

 

「おう、一色。出口はあそこだ」

 

「帰らせようとしないでください」

 

キャンキャンウルサイヤツだなぁ。まるでサブレだ。サブレ元気かなぁ。

 

「やっはろー!ヒッキーなんでおいてくし!」

 

「三浦たちと喋ってただろ、だからだよ。サブレの飼い主」

 

「呼び方がペット経由!!」

 

「ちなみに俺はカマクラの飼い主ではない。比企谷家ヒエラルキーの最下層だ」

 

「まったく貴方は…」

 

「そんなことはどうでもいいんですよ」

 

「んで、どうした一色」

 

「取材ですよ。どうでしたか?」

 

「素晴らしい猫カフェだったわ、一色さん」

 

「ケーキ、超美味しかったよ」

 

「取材の内容と写真を今からまとめるから、2、3日待ってくれ」

 

「先輩、仕事したんですか?」

 

「ああ、こいつらが猫モブったり、ケーキ食ってる間に、フリーペーパーへの掲載許可とかメニューとか猫の種類や名前を確認したよ」

 

それよりも…。

 

「なぁ、一色」

 

「なんですか?」

 

「この猫カフェのチケット、どうやって手に入れた?」

 

「葉山先輩からです」

 

やはり。

 

「フリーペーパーの掲載記事の相談したら、使ってくれって。奉仕部に頼んだらって言ったのも葉山先輩です」

 

アイツ、こっちのメンバーの確証を掴む為に…。

 

「そんな…、あの男が…」

 

雪ノ下の顔が青ざめている。気がついたか?

 

「あの男からの施しで…。でも、猫たちに罪はないし…」

 

そっちかい!!

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