比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

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更新が遅くなって、すいません。


十三話

ルミルミと別れ、雪ノ下と一緒に黒服さんが準備した車に乗り込む。

 

「いつから気づいていたのかしら?」

 

「漠然とそんな気はしていた。前の猫カフェの時と今日の着信で確信した」

 

「そうなのね」

 

その後は終始無言で現場に到着した。

 

「さて、千葉の為にやりますか」

 

「そうね」

 

二人揃ってバトルスーツに変身し他のメンバーと合流。

 

「揃ったわね」

 

「おい、かわ…グリーンがいないぞ」

 

「今日はグリーンは来れないわ」

 

「あ、そ」

 

そういえば、日曜は家族で出かけるとかなんとか言ってた気がする。

 

相手も揃ってるな。…葉山らしきヤツはいない…か。

 

「ブラックよ、如何した?」

 

「なんでもねぇよ、レッド。言い回しがキモイぞ」

 

「ぐはっ!」

 

味方に精神攻撃してしまった。

 

「レッドとブラックって仲良しだね」

 

「俺は、とつ…ブルーと仲良くしたいぞ」

 

「もう、ブラックったら」

 

なんか、ホワイトとピンクに睨まれてる。

 

「ほれ、行くぞ」

 

戦闘開始です。

グリーン居ないけど、誰がドリル女の相手するの?

 

「ブラック!覚悟するし!!」

 

俺かよ!! 

 

って、抱きつかれた!!

 

「は、離してくれ」

 

「ダメだし。うふふ、またお姫様抱っこしてほしい」

 

ちょっと!どうしたんですか、みう…ドリル女さん!!

 

「あっ!ドリル、ズルい!」

 

エビ女まで来たよ!

 

「あ、貴女たち、ブラックから離れなさい」

 

「ほ、ホワイト、助けてくれ…」

 

「き、貴様…」

 

あれ?ブルー?

 

「お嬢というものがありながら!!」

 

危なっ!ブルーがこっちに撃ってきたよ。

 

「おい、ブルー!」

 

お前はどこの組織の殺し屋だよ。

 

「ご、ごめん。なんか急に…並行世界の僕が…」

 

そんな戦いと思えない状況になっていると、前回と同じ視線を感じた。

そちらを向くと、某セーラー戦士を助けてくれる人みたいな格好のヤツがいた。

 

「来たか…」

 

「はじめまして…と言っておこうか」

 

ドリルとエビが怯えだした。

 

「ふ、ファルコン様…」

 

ファルコンねぇ、安直過ぎやしませんか?

 

「随分と楽しさうだね、ドリルにエビ…」

 

アイツ、あんな冷ややかな笑顔が出来るんだな。ドリルとエビが震えてる。

 

「君たちはさがりなさい」

 

「は、はい…」

 

ドリルとエビが引いた。

 

「今日はゲストに戦ってもらうよ、出ておいで」

 

誰だ…。

 

!!

 

白っぽい衣装にスパッツ、エモノはデカいブーメラン。ゴーグルは付けていてわかりにくいが…。

 

「ブラック、彼女は…」

 

ホワイトも気がついたか。

 

「ああ、間違いなく一色だ」

 

声に出さず、心の中でツッコもう。

一色違いじゃねぇか!!

 

「ブラック?」

 

「なんでもない」

 

改めて一色の方を向くと、すでにファルコンの姿はなかった。

 

一色は息が荒く、こちらを睨んでいる。

 

「うが〜!!」

 

あの様子…。

 

「バーサーカー…」

 

「焼肉のタレ?」

 

「晩餐館じゃねぇよ、ピンク」

 

「聖杯戦争に出てくるアレか?」

 

「当たらずしも遠からずだな、レッド」

 

「北欧神話よ」

 

堪らす、ホワイトがやんわりツッコんだ。

 

「まぁ、それが原型だな。転じて狂戦士って意味になってるな」

 

「へぇ、ブラックって物知りなんだね」

 

えへへ、ブルーに褒められた。

 

「貴方、デレデレしているでしょ?」

 

「してねぇよ」

 

してないから、そのデカい縫い針みたいな武器しまってくれませんか?ってか、どこから出した?

 

「うが〜!!」

 

ブーメラン投げてきた!なんか俺とホワイトの間を狙ったのか?

 

「ブラック、ホワイト、大丈夫?」

 

ピンクが声をかけてきた。

 

「大丈夫だ」

「大丈夫よ」

 

返事をすると、今度はピンクが狙われた。

 

「大丈夫か、ピンク」

 

「う、うん」

 

「ヴァェェ〜!!」

 

なんかよくわからん雄たけびだな。

 

「マズイわ、ブラック」

 

「どうした?」

 

「一色さんの着てるスーツ、特に強化してる訳ではなく、潜在能力を出しているだけよ」

 

なにそれ?北○神拳?

 

「て、ことは…」

 

「肉体にかなりの負荷がかかっているはずよ。このままだと…」

 

「…一色の体が壊れる」

 

「そうなるわね」

 

マズイな。

 

「ホワイト。このまま俺たちが話をしていると、一色は攻撃してくるはずだ」

 

「何故?」

 

たぶん、潜在的な嫉妬だろうな。

 

「さあな。だから、そのスキをついて俺が突っ込む」

 

「あ、貴方!またそうやって自分を…」

 

「大丈夫だ。俺には攻撃してこないと思う。たぶん、知らんけど」

 

そうこうしてる間にこちらに投げるモーションに入った。

 

「心配すんな、任せろ」

 

言ったはいいものの、どうするかな。とりあえず、一色に、近づいたけど…。そうか!昔、小町が駄々をこねた時にやった方法で。

 

「一色!」

 

思いきり一色を抱きしめる。

 

「うがぁ〜」

 

まだバタバタと暴れている。

 

「大丈夫、大丈夫だ」

 

ゆっくりと頭を撫でてやると、徐々に力が抜けてきた。もう一息だ。マスクの変声システムをOFFして。

 

 

「俺はここに居るぞ、一色」

 

「せん…ぱい…」

 

一色は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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