比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

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更新、遅くなって、すいません。


十五話

一色は、突然倒れたということで一週間の検査入院…。と、いうのは建前で2日ほどの入院でその後はサポート役としての研修らしい。

学校は平常運転なのだが、ウチのクラスの葉山グループは一見普段通りには見えるが、微妙にぎこちない。特に三浦と海老名さんは笑顔が硬い。

 

何かしらの打開策を考えて三浦と海老名さんをフォローしなければいけないと考えながらも、何も思い浮かばい。

一週間などというのはあっという間だ。週末土曜日、例のごとく出動だ。

 

「くっ!強い!」

 

「もうあーしたちは負けられないの!」

 

ドリルもエビも今までになく鬼気迫るものがある。しかし、俺たちも負けるわけがにはいかない。ザコを蹴散らしドリルとエビに集中する。

 

「エビ女、引いてくれねぇか?」

 

「ブラック様に言われても引けない…。私達に後がないから」

 

「それはドリル女も同じか?」

 

「あーしたちは負けたら…」

 

負けたら?どうなるっていうんだ…。まさかアイツがそんなことするはずがない。

そうこうしてるうちに、ドリルもエビも膝をつく。

 

「貴女たち、諦めなさい」

 

ホワイトの言葉に悲壮な表情をうかべる二人。

すると、マスクに通信が入る。

 

『みなさん、気をつけてください!』

 

何やら焦る一色の声。

 

「どうした?」

 

『高速で位相空間に接近する敵が』

 

「何っ!」

 

『3、2、1、来ます!!』

 

現れたのは…、やはりか。

 

「やあ、一週間ぶりだね」

 

「お前なんかに会いたくなかったがな、ファルコンとやら」

 

「随分なご挨拶だね、ブラック。でも、今日は君たちに用はないよ。僕が用があるのは…」

 

ドリルとエビを見る。

 

「君たちだよ、ドリルにエビ」

 

「わ、私達はまだ戦えます」

 

「そ、そうだし」

 

答える彼女たちに冷たい視線を向ける。

 

「君たちには無理だよ」

 

そう言いながらファルコンは剣を出した。

 

「もう用無しだ」

 

ファルコンが剣を振りかぶる。マズイ!このままだと…と、思った瞬間にはファルコンと彼女たちの間に割り込んでいた。

 

…痛てぇ。肩口から袈裟懸けに斬られた。斬られたところを触ってみると、血が出ていた。

ヤバイ、血を見たら力が抜けてきた。

 

「二人は君に免じて今回は許してあげるよ」

 

とっとと居なくなれよ。って、言いたいけど声が出ねぇな。

 

もう無理だ、立っていられない。寝転びたい、働きたくない。

あ〜、地面が冷たくて気持ちいい。

 

「比企谷君!比企谷君!」

 

なんだよ雪ノ下、眠いんだから静かにしてくれよ。

何泣いてんだよ、美人が台無しだぞ。

 

「比企谷君!」

「八幡!」

「八幡!」

「ヒッキー!」

「比企谷!」

「ヒキオ!」

「ヒキタニ君!」

 

みんな、うるせえぞ。俺は…寝るんだから…静か…に…して…く……れ……

 

………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

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