一色は、突然倒れたということで一週間の検査入院…。と、いうのは建前で2日ほどの入院でその後はサポート役としての研修らしい。
学校は平常運転なのだが、ウチのクラスの葉山グループは一見普段通りには見えるが、微妙にぎこちない。特に三浦と海老名さんは笑顔が硬い。
何かしらの打開策を考えて三浦と海老名さんをフォローしなければいけないと考えながらも、何も思い浮かばい。
一週間などというのはあっという間だ。週末土曜日、例のごとく出動だ。
「くっ!強い!」
「もうあーしたちは負けられないの!」
ドリルもエビも今までになく鬼気迫るものがある。しかし、俺たちも負けるわけがにはいかない。ザコを蹴散らしドリルとエビに集中する。
「エビ女、引いてくれねぇか?」
「ブラック様に言われても引けない…。私達に後がないから」
「それはドリル女も同じか?」
「あーしたちは負けたら…」
負けたら?どうなるっていうんだ…。まさかアイツがそんなことするはずがない。
そうこうしてるうちに、ドリルもエビも膝をつく。
「貴女たち、諦めなさい」
ホワイトの言葉に悲壮な表情をうかべる二人。
すると、マスクに通信が入る。
『みなさん、気をつけてください!』
何やら焦る一色の声。
「どうした?」
『高速で位相空間に接近する敵が』
「何っ!」
『3、2、1、来ます!!』
現れたのは…、やはりか。
「やあ、一週間ぶりだね」
「お前なんかに会いたくなかったがな、ファルコンとやら」
「随分なご挨拶だね、ブラック。でも、今日は君たちに用はないよ。僕が用があるのは…」
ドリルとエビを見る。
「君たちだよ、ドリルにエビ」
「わ、私達はまだ戦えます」
「そ、そうだし」
答える彼女たちに冷たい視線を向ける。
「君たちには無理だよ」
そう言いながらファルコンは剣を出した。
「もう用無しだ」
ファルコンが剣を振りかぶる。マズイ!このままだと…と、思った瞬間にはファルコンと彼女たちの間に割り込んでいた。
…痛てぇ。肩口から袈裟懸けに斬られた。斬られたところを触ってみると、血が出ていた。
ヤバイ、血を見たら力が抜けてきた。
「二人は君に免じて今回は許してあげるよ」
とっとと居なくなれよ。って、言いたいけど声が出ねぇな。
もう無理だ、立っていられない。寝転びたい、働きたくない。
あ〜、地面が冷たくて気持ちいい。
「比企谷君!比企谷君!」
なんだよ雪ノ下、眠いんだから静かにしてくれよ。
何泣いてんだよ、美人が台無しだぞ。
「比企谷君!」
「八幡!」
「八幡!」
「ヒッキー!」
「比企谷!」
「ヒキオ!」
「ヒキタニ君!」
みんな、うるせえぞ。俺は…寝るんだから…静か…に…して…く……れ……
………
……
…