土曜日。
アプリに出動要請がきた。ふむ、浦安か。
「小町~!お兄ちゃん、出かけてくる」
「は〜い。何かお菓子買ってきて〜」
「了解」
家を出て、角を曲がると黒い高級車と某ハンターのような出で立ちの人が。
「ブラック様、こちらの車に」
あ、こちら側の人ね。
「ひゃい」
怖くて、声が裏返ってしまう。仕方ないよね。
程なく現場に到着し、ヒーロースーツに変身して、4人のもとへ。おいおい、エビのビキニアーマー着てるヤツが騷いてるぞ。あと、この前もいた雑魚たち。
「大丈夫かよ、野次馬が携帯で撮影してるぞ」
「大丈夫よ。ジャミングしているから映らないわ」
説明ありがとう、ホワイト。
「揃ったわね。ではレッド」
「うむ、では…。ディバ○ディングドライ○ー!!!」
何それ、勇○王?
レッドが地面を殴る。すると、透明なドームが周りに広がった。
「位相空間よ。何故だか彼はアノセリフをいつも言うのだけど…」
黒服が野次馬集めてる。あ、赤い光が。映画で見たことある。実在したんだアレ…。
「さあ、いくわよ」
やっぱり、ホワイトがリーダーか。
さて、千葉のため、バイト代のために行きますか。
「そこまでよ」
「愚腐腐~。邪魔をすな」
なんか笑い方がヤバイ。
「千葉を池袋に変えてやるわ、愚腐腐~」
ビキニアーマーもヤバイけど、中身は腐ってる。
「池袋?」
「池袋?」
「池袋?」
わかってない人が三人、俺とレッドは理解している。
「まずは、あの夢の国をBLランドに変えてやるわ。男たちが組んず解れつ…。キマシタワー!!」
うわっ!!鼻血で攻撃してきたよ。エビ的な攻撃じゃないのかよ。
「…ないわ」
「どうした?ホワイト」
「そんなことさせないわ!!」
どうしたの?本当に。
「夢と希望、子供たちが楽しむ場所、大人が童心にかえる場所。そして…」
そして?
「あそこにはパンさんがいるのよ!!!」
ああ、パンさんガチ勢なのね。ホワイトがエビビキニに攻撃はじめちゃったよ。
「じゃあ、俺たちは雑魚を片付けますかね」
「おう」
「わかった」
「うんっ」
「アタック!」
指を鳴らして言ってみた。
「ぐぬぬ、ブラックよ。我が言いたかったぞ」
「早いもの勝ちだ」
モブ…、もとい雑魚たちを片付けていく。ホワイトは…、エビビキニを押してるな。
…よし、雑魚は片付いた。
ヤバイ!ホワイト、やり過ぎだ。喉元にレイピアを…。止めないと。
「ホワイト、ストップだ」
二人に割って入る。
「止めないでブラック!」
「おいエビ女。お前も引け」
「私の野望が…」
「そんなこと言ってないで、男女の恋愛に目覚めてくれ。そうしないと、ホワイトに殺されるぞ」
「…私、腐ってるから」
あぁ、面倒臭い。
仕方ない、ブラックっぽく格好つけますか。
コホン。では、エビ女の耳元で…。
「カワイイ顔して、そんなこと言うなよ。俺が恋を教えてやろうか?」
おお、エビ女の顔の見えてる部分が赤くなってる。さすが江○拓也ボイス。
「っ!お、覚えてなさいよ、ブラック!!」
逃げてく逃げてく。今回はこれで終わりかな。
「貴方、あの女に何を言ったの?」
「企業秘密だ。さあ撤収しようぜ」
ホワイトは納得してない雰囲気けど、終わりだ。小町にお菓子買って帰るぞ。
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月曜日、教室
「やっはろー、ヒッキー」
「うっす、由比ヶ浜」
「ねえ、姫菜がなんかおかしいんだよ」
海老名さんを見ると、窓の外を見てボ~っとしてる。
「なんか、『ブラック様』って、言ってるんだ…」
あ、あのエビ女って…。
でも、あのビキニアーマー姿は…。
「ヒッキー、顔がキモイよ」