「どうすればいいの?」
グリーンが困惑している。
「名乗りでもすりゃいいんじゃねぇの」
「な、名乗りってどうやって…」
変声機能でこの声になっているなら…。
グリーンに耳打ちをする。
「え?何それ?」
「とりあえず、やってみろよ」
「わ、わかったよ。…爪弾くは荒ぶる調べ!チバ・グリーン」
思った通りだ!
「GJだ、ブラック!」
「おう、レッド!」
あれ?他の人たちポカンとしてる…、敵も含めて。
「アンタねぇ!!」
きっと恥ずかしいのだろう。こっちに突っかかってきた。
「わ、悪かった!その怒りを敵にぶつけてくれ」
「あとで覚えてな!」
怖い怖い、あと怖い。
すごい、素手で雑魚をなぎ倒してる。空手?
ほかの連中はと…。
「ブロウクンマ○ナム!!」
レッドのアレ飛ぶんだ。
ブルーは銃を連射してるし、ピンクはハンマーで敵をふっ飛ばしてる。ホワイトは…。
「くっ!懐に入れない!」
「どう?この鞭さばき!」
エビ女に苦戦中か…。
俺もやりますか…。
「みんな弱過ぎ!あーしがやるし!」
なんかドリル女、怒ってますよ。なんか武器出したぞ。
「あれはランスか…」
「ブラック、よく見よ。違うぞ」
レッド、何を言って…
「ドリル…だと…」
ヤバイ、なんか強そう…。そして格好いい。
「ねぇ、武器ってどうやって出すの?」
「バックルに手をかざせば…って、ドリル女とやる気か?」
「なんか、気に喰わないんだよね」
「あーしもアンタのこと気に喰わないし」
「あ!」
「あ!」
やめて!仲良くして!
何このデジャヴ感。
「覚悟しな!」
グリーンが武器出したけと…。デカッ!すげぇ両手剣だな。
つばぜり合いで火花出てるんですけど!!
「やるね」
「アンタこそ」
地面にヒビが入ったけど大丈夫?
あ、ちゃんと戦ってますよ。ほら、鎌一振りで雑魚三匹ぐらい倒せるからね。
「こっちは片付いたぞ」
レッド、以外とやるね。
「ボクも」
ブルー、お疲れさん。
「わ、私も!」
ピンク、跳ねないでね。体の一部が暴れるから。
まずは、ホワイトを助けてますか。
エビ女の足元に鎌を投げれば止まるだろ。ほいっ。
「きゃっ!」
うまい具合に地面に刺さって、エビ女が尻もちをついた。フォローしてやるか。
「ごめんよ、おどかして。今日は引いてくれるかい?」
「はい、ブラック様♪」
さすが、江○拓也ボイス。
「ホワイト、お疲れさん」
「つ、次こそは…」
なんで、そんなに躍起になってるんですかね。
グリーンとドリル女の方は…。ん、マズイ!地面が崩れる!
「グリーン!引け!地盤沈下だ!」
「え?」
地面がみるみる崩れていく。
「危なかった…」
グリーンはなんとか逃げたか。
「きゃぁぁぁ」
ドリル女が落ちそうになってる。
「え?」
ああ、やっちまった。頭より体が動いちまった。ドリル女をお姫様抱っこで抱えて飛んでしまった。
もう少し離れるか。
「もう一回飛ぶから、つかまってろ」
「え?あ、うん」
柔らかい!いいニオイ!柔らかい!
着地して、ドリル女を下ろす。
「あ、ありがと…。なんで助けたし…」
「さあな。体が反応しちまったんだよ、他意はねぇよ。気にすんな」
「い、いつか借りはかえす…」
モジモジしてどうしたんですか?
「いいから、早く行けよ」
ドリル女は去っていったし、俺も帰りますよ。
「アンタ、なんで助けた!」
「そうよ」
グリーンとホワイトが詰め寄ってきた。
「勘違いするな。俺たちの目的は、相手を退却させることで、殲滅じゃない」
「うっ」
「確かにそうね…」
わかってもらえてなによりだ。
「それより…。あの名乗りはなんだったんだ?」
ヤバイ、忘れてた。
「あ、俺急用思い出した!じゃあ」
「あっ!ちょっと!」
こんな時はトンズラだ。
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月曜日。
「ねぇ、ヒッキー」
「どうした?」
「優美子がおかしいんだよ」
なんかボーっとしてるな。
「なんかあったのか?」
「わかんないけど、『お姫様抱っこ』とか言ってるんだよ」
あれ、三浦なの?