比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

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七話

「どうすればいいの?」

 

グリーンが困惑している。

 

「名乗りでもすりゃいいんじゃねぇの」

 

「な、名乗りってどうやって…」

 

変声機能でこの声になっているなら…。

グリーンに耳打ちをする。

 

「え?何それ?」

 

「とりあえず、やってみろよ」

 

「わ、わかったよ。…爪弾くは荒ぶる調べ!チバ・グリーン」

 

思った通りだ!

 

「GJだ、ブラック!」

 

「おう、レッド!」

 

あれ?他の人たちポカンとしてる…、敵も含めて。

 

「アンタねぇ!!」

 

きっと恥ずかしいのだろう。こっちに突っかかってきた。

 

「わ、悪かった!その怒りを敵にぶつけてくれ」

 

「あとで覚えてな!」

 

怖い怖い、あと怖い。

 

すごい、素手で雑魚をなぎ倒してる。空手?

 

ほかの連中はと…。

 

「ブロウクンマ○ナム!!」

 

レッドのアレ飛ぶんだ。

 

ブルーは銃を連射してるし、ピンクはハンマーで敵をふっ飛ばしてる。ホワイトは…。

 

「くっ!懐に入れない!」

 

「どう?この鞭さばき!」

 

エビ女に苦戦中か…。

 

俺もやりますか…。

 

「みんな弱過ぎ!あーしがやるし!」

 

なんかドリル女、怒ってますよ。なんか武器出したぞ。

 

「あれはランスか…」

 

「ブラック、よく見よ。違うぞ」

 

レッド、何を言って…

 

「ドリル…だと…」

 

ヤバイ、なんか強そう…。そして格好いい。

 

「ねぇ、武器ってどうやって出すの?」

 

「バックルに手をかざせば…って、ドリル女とやる気か?」

 

「なんか、気に喰わないんだよね」

 

「あーしもアンタのこと気に喰わないし」

 

「あ!」

「あ!」

 

やめて!仲良くして!

 

何このデジャヴ感。

 

「覚悟しな!」

 

グリーンが武器出したけと…。デカッ!すげぇ両手剣だな。

 

つばぜり合いで火花出てるんですけど!!

 

「やるね」

「アンタこそ」

 

地面にヒビが入ったけど大丈夫?

 

あ、ちゃんと戦ってますよ。ほら、鎌一振りで雑魚三匹ぐらい倒せるからね。

 

「こっちは片付いたぞ」

 

レッド、以外とやるね。

 

「ボクも」

 

ブルー、お疲れさん。

 

「わ、私も!」

 

ピンク、跳ねないでね。体の一部が暴れるから。

 

まずは、ホワイトを助けてますか。

 

エビ女の足元に鎌を投げれば止まるだろ。ほいっ。

 

「きゃっ!」

 

うまい具合に地面に刺さって、エビ女が尻もちをついた。フォローしてやるか。

 

「ごめんよ、おどかして。今日は引いてくれるかい?」

 

「はい、ブラック様♪」

 

さすが、江○拓也ボイス。

 

「ホワイト、お疲れさん」

 

「つ、次こそは…」

 

なんで、そんなに躍起になってるんですかね。

 

グリーンとドリル女の方は…。ん、マズイ!地面が崩れる!

 

「グリーン!引け!地盤沈下だ!」

 

「え?」

 

地面がみるみる崩れていく。

 

「危なかった…」

 

グリーンはなんとか逃げたか。

 

「きゃぁぁぁ」

 

ドリル女が落ちそうになってる。

 

「え?」

 

ああ、やっちまった。頭より体が動いちまった。ドリル女をお姫様抱っこで抱えて飛んでしまった。

 

もう少し離れるか。

 

「もう一回飛ぶから、つかまってろ」

 

「え?あ、うん」

 

柔らかい!いいニオイ!柔らかい!

 

着地して、ドリル女を下ろす。

 

「あ、ありがと…。なんで助けたし…」

 

「さあな。体が反応しちまったんだよ、他意はねぇよ。気にすんな」

 

「い、いつか借りはかえす…」

 

モジモジしてどうしたんですか?

 

「いいから、早く行けよ」

 

ドリル女は去っていったし、俺も帰りますよ。

 

「アンタ、なんで助けた!」

 

「そうよ」

 

グリーンとホワイトが詰め寄ってきた。

 

「勘違いするな。俺たちの目的は、相手を退却させることで、殲滅じゃない」

 

「うっ」

「確かにそうね…」

 

わかってもらえてなによりだ。

 

「それより…。あの名乗りはなんだったんだ?」

 

ヤバイ、忘れてた。

 

「あ、俺急用思い出した!じゃあ」

 

「あっ!ちょっと!」

 

こんな時はトンズラだ。

 

~~~~~~~~

 

月曜日。

 

「ねぇ、ヒッキー」

 

「どうした?」

 

「優美子がおかしいんだよ」

 

なんかボーっとしてるな。

 

「なんかあったのか?」

 

「わかんないけど、『お姫様抱っこ』とか言ってるんだよ」

 

あれ、三浦なの?

 

 

 

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