比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

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八話

月曜日の教室。

 

 

「ねぇ、アンタ」

 

ん?

 

「か、川…川…さーちゃん」

 

「さーちゃんて言うな。殴るよ」

 

「ごめんなさい」

 

「あ、アンタにさ、聞きたいことがあるんだ…」

 

「俺にか?」

 

「あ、アンタってさ、その…」

 

モジモジしてどうした?

 

「お、お、お姫様抱っこってしたことある?」

 

は?何を言ってるのこの娘。

しかも、由比ヶ浜と三浦と海老名さんがこっちガン見してるんですけど…。

ここは無難に答えるか。

 

「ふっ、あるに決まってる」

 

川崎のなんとも言えない驚いた顔。由比ヶ浜と三浦と海老名さんが立ち上がったよ。

 

「あ、アンタそれ本当なの?」

 

「ああ、本当だ」

 

「そ、そうなんだ…」

 

なんで川崎は落ち込んでるんだ?落ちはこれからなんだが。

 

「小町がソファーで寝落ちしてると、よくベッドまでそうやって運んでる」

 

「あ、ああ、小町ね」

 

今度はほっとした顔してる。

 

「結衣…小町って誰だし」

 

「小町ちゃんはね、ヒッキーの妹」 

 

「ま、ヒキオじゃそんなところか」

 

「あぁ、私もブラック様に…」

 

「あはは…」

 

何を言ってるんだ、あの三人は?

 

「んで、それがどうかしたのか、川崎」

 

「いや、聞いてみたかっただけ」

 

やっぱり、川崎は俺がブラックだと怪しんでいるよな。

 

…海老名さんがエビ女で、三浦がドリル女か…。女子って、なんであんないい匂いがするんだ?柔らけぇし。やべぇ、お姫様抱っこした時のこと思い出しちまったよ。

 

ん?三浦がこっち見てるけど…。目があったんですけどなんですかね?三浦にもバレた?いやいや、声もイケボになってたはずだから、大丈夫…、たぶん。

 

時は流れて体育の授業。

 

「時に八幡よ」

 

「んだよ、材木座」

 

「格好いい登場のセリフを知らぬか?」

 

「なんだ急に?」

 

「い、いや、ちょっと…もははは」

 

「まぁ、いいや。『銀のつばさにのぞみをのせて灯せ平和の青信号』はどうだ?」

 

「我、鉄オタではないぞ」

 

「じゃあ、こんなんはどうだ」

 

………。

 

我ながら、ナイスなチョイスだ。次こそはこれで…。

 

「ん?どうした八幡。はよう我に教えよ」

 

「あぁ、『俺の心に鎧が走る』とか?」

 

「それ、次回予告ではないか?」

 

「レッツ!コンバインとか?」

 

「合体ではない」

 

仕方ない、教えてやるか。

 

「特別だぞ。『天が呼ぶ地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。聞け悪人ども!俺は正義の戦士!仮面ライダーストロンガー!!』」

 

「八幡?」

 

「なんだ材木座」

 

「何歳なんだ?」

 

「うるせー!」

 

「い、痛いぞ、八幡!ストレッチストレッチ!関節きまってるから!」

 

〜〜〜〜

 

ところ変わって、千葉県内某所

 

男「あそこを工事した業者は?」

 

女「✗✗建設です」

 

男「以前から、手抜きなどの噂があったからな。黒い噂も絶えない」

 

女「ホワイトからも、徹底的にやって欲しいと伝え聞いています」

 

男「わかった。では、行ってくる」

 

女「議会の方、お願いします。こちらは同業者としてアプローチします」

 

 

 

 

 

 

 






もうバレバレですね
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