比企谷君、ヒーローになる   作:おたふみ

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九話

部活中…。

 

「こんにちは〜♪」

 

なんで来たんだよ、一色。

 

「いろはちゃん、やっはろー!」

 

「こんにちは、一色さん」

 

「おう一色、出口はそこだ」

 

「先輩、ヒドイです!」

 

頬を膨らませて、かわいいアピールですか?

 

「あざとい」

 

「あざとくないです!」

 

いつものようにあしらっておけば、万事OK。

 

「そういえは先輩は女の子をお姫様抱っこしたことあるって本当ですか?」

 

「どこから聞いた、その話」

 

「戸部先輩です」

 

戸部ぇ!!

 

「どういうことかしら、比企谷君?」

 

「とりあえず、犯罪行為はしていないから携帯をしまえ雪ノ下。小町にやったことあるって話しだ」

 

「あぁ、お米のひとですか。なんだ」

 

「米をお姫様抱っこしても運搬してるだけじゃねぇか。妹な」

 

「ヒッキー、小町ちゃんて何キロぐらいなの?」

 

「知らんな。前に聞いたら一週間は口きいてもらえなかった」

 

「先輩、デリカシーなさすぎ」

 

「さすが比企谷君ね」

 

ちょっと、由比ヶ浜はいいんですか?

 

「体格的には一色と変わらないんじゃねぇの。しらんけど」

 

「ふむ…」

 

どうした一色?なんか思案してるみたいだが…、はっ!この流れはまさか!

 

「先輩私をお姫様抱っこアピールですか?女の子としてはお姫様抱っこでベッドは運んでもらうのは夢ですが諸々段階を踏んでからにしてくださいごめんなさい」

 

あ、やっぱりフラれるのね。

 

「はいはい、わかったわかった」

 

「扱いが雑になってませんか!」

 

ほら、二人が呆れてますよ。

 

「ところで一色さん、今日はどうしたのかしら?まさかサボりではないわよね?」

 

怖っ!雪ノ下さん怖いよ!

 

「相談というか、調査依頼です」

 

「ちょーさ?」

 

由比ヶ浜、お前ひらがなで思い浮かべたよな?

 

「ですです。タウン誌の第二弾の巻末に載せようかと思いまして」

 

一色がスマホの画面をこちらに見せたんだが…。げっ!!

 

「この謎の集団、チバレンジャーを調査してほしいんです」

 

え?バレてるの?

 

「くだらない」

 

雪ノ下さん、袈裟懸けにばっさり切って捨てたよ。

 

「都市伝説よ。こんな人たち居るわけがないわ」

 

「ゆきのんも知ってたんだ」

 

「偶々、知る機会があっただけよ。それに、その写真はなに?ほとんど見えないじゃない。合成よ」

 

確かに、一色が見せてきたスマホの画面は解像度が悪く人影しか確認できない。

 

「えぇ〜。道路陥没事故も、その人たちの戦闘が原因って言われてますよ」

 

「一色さん、これでも私は建設会社の娘よ。手抜き工事だったことぐらいわかるわ」

 

「わかりました」

 

一色が大人しく引いてよかった、無給奉仕なんてしたくないからな。

 

「じゃあ、こっちの猫カフェの取材を…」

 

「さあ、行くわよ二人とも」

 

早いよ!一色が、言い終わってないからね!

 

「雪ノ下先輩、早いですよ。土日限定優待券があるので、それを使ってください」

 

「わかったわ一色さん。入念に取材するわね」

 

「はい、お願いします」

 

結局無給奉仕するのね。

 

「ゆきのん、土曜にする?日曜にする?」

 

「土曜かしら?早い方がいいと思うわ。比企谷君もそれでいいわね?」

 

「行くこと決定かよ。まぁ、いいがな」

 

日曜よりはいい。ただし、早く帰りたい。コ○ン観たいから。

 

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