北国に住む高校生なんだけど、災難に遭いまくってます。助けて。   作:ひいちゃ

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第3話 観汐ちゃん、悪夢を見る

わたし、中倉観汐。

この北国の街に住んでる高校二年生。

今、親の都合でこの街に来た幼馴染の従兄、北志雅人くんと同居中。

あ、もちろん、お母さんや妹の朝陽とも同居してるからねっ?

 

その雅人くんが最近、転んだり風邪ひいたりと災難にあい始めたんだけど、まさかわたしにまで災難が飛び火するとは、思ってもなかったなぁ……

 

* * * * *

 

「ふわぁ……」

 

教室で、あくびをするわたし。

雅人くんは、風邪が長引いていて、今日も休みで、わたし一人だけで登校。

そして、そのわたしの前にいるのは……

 

「それで何回目のあくび? とっても眠そうね」

「あ、ミサ、おはよ~」

 

ウェーブの髪のクールそうな女の子。

彼女はわたしの親友、ミサこと清田美佐子。中学校からの縁なの。もちろん、雅人くんとも顔なじみ。

 

「うん、昨日眠れなくて……ふわぁ……」

 

そしてまたあくび一つ。

そう、わたしがこんなにあくびしてるのは、昨日のことが原因。

雅人くんのせきが一晩中うるさくて、全然眠れなかった。

雅人くんに責任はないんだけどね。

 

「あら、雅人くんは?」

「さっきの地の分見て~」

「そんなメタなこと言わないで」

「今日も風邪でお休みだよ~。そのせいで眠れなかったの~。ふにゅ……」

 

もうわたしは、睡魔の攻勢の前に陥落寸前。机にぺったりと突っ伏すのでした、まる。

 

「もう……しゃきっとしなさいな。授業聞き逃しても知らないわよ」

「う~、善処するよ~」

 

…………。

 

そして一時間目の授業。

授業は古典。でも、担当の佐野先生の話し方がのんびりで、眠気に負けそうなわたしには、それが子守唄に聞こえてきちゃう……。

も、もう限界……。

一時間ぐらい居眠りしても平気だよ……ね?

悪いのはみんな雅人くんなんだよ~ 雅人くん……が……むにゃ……。

 

…………。

 

そして学校が終わって、下校時間。

家に帰宅途中のわたしは、背中から声をかけられた。

 

「こんにちは。これ、買ってくれませんか?」

「え?」

 

と、振り向いたわたしは、その瞬間、すごくひいてしまった。

なぜなら、わたしの後ろには、デブでおかまな人が、同人グッズとかいうのを持って立っていたから。

 

「わ、わたし、そんなものいりませんからっ」

「そんなこと言わないで~」

「い、いらないですっ、それじゃっ」

 

そして走って逃げるわたし。でも……

 

「買ってください~……」

「いらないよ~……」

 

街中を必死に走ってにげるわたし。でも、デブでおかまさんはそんなわたしに引き離されることなく、しっかりと追いかけてきてる。

わたし、これでもテニス部で運動には自信あるのに、どうなってるの~?

でも、どうにか振り切って帰宅。すると……。

 

「買って~……」

「ひっ!?」

 

背後にはさっきのデブかまさんが。ど、どうなってるの~?

そう考える余裕なく、デブかまさんに押し倒される。

 

「買って買って買ってカッテカッテ……」

「いやああああああ!!」

 

…………。

 

「ちょっと観汐」

「え?」

 

ミサに揺り起こされて目が覚めると、そこはいつもの教室。

夢だったんだ。 よかったぁ……。

 

「買って~」

「ひいっ!」

 

背後からの聞き覚えのあるフレーズに飛び上がらんほどにびっくりしちゃうわたし。

ま、まさか、あれは現実!?

 

と思って恐る恐る後ろを見ると……。

 

クラスメイトの米谷宏行くんだった。

 

「頼む、カレーパン買ってくれよ~。俺、今月、小遣いピンチなんだよ~」

「金使いが荒いからよ。我慢しなさいな」

 

と、米谷くんが、びっくりして硬直したわたしに気が付く。

 

「どうしたんだ、中倉? そんなすごく驚いた顔して」

「は、ははは……」

 

わたしは、米倉くんに、そう乾いた笑いを投げかけるしかなかった。

それもこれも、みんな雅人くんのせいだよ~。ふえーん……。

 

(つづく?)

 




これに出てくる夢も、実際にひいちゃが見た夢です。

どうしてこんな夢を見てしまったのか、まったくもって不明(笑

あと今回から、ちょっとタイトルを変えてみましたw
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