転生したからとりあえずハッピーエンドに導く   作:零之悪夢

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Fate/GrandOrder編
ただ、生きる。


壮絶な過去があった。悲しみがあった。それでも前に進み続けると誓った。そして死んだ。

 

 「……あーあ。せめて誰かのために……死にたかった、なぁ……」

 

そうして何故か神に会い、転生すると言われた。転生先については語らないでおこう。どうせ、後で語る時が来る。

 

 「なんで……どうしてなんだよっ!!」

 

 「皆をハッピーエンドに導く。それが俺のやりたい事だ……だけどこれは誰かがやらないといけない(・・・・・・・・・・・・)ことなんだ」

 

そう言う俺。目の前には11人の■■と一人の青年。この物語の結末を知っている俺からすれば一人も犠牲にはしたくはなかった。だから、俺がやらないといけない。

 

 「俺が居なくなっても寂しくないように、これをやるよ」

 

 「これは……」

 

渡したのは、聖剣エクスカリバー。それに少しだけ手を加えたものだ。

 

 「ああ……やっぱり渡してよかった。ちゃんと選ばれた(・・・・)

 

 「はっ?えっ?」

 

そうしてみんなの前に見えない壁を作る。これで心残りはもうない。後は、消えるだけ。

 

 「待ってくれよっ!まだ……俺はっ……!」

 

 「待て、しかして希望せよ。俺が居なくなってもお前らはやっていける。じゃあな」

 

そうして歩いていく。しかし、最後に言う事があったと思い振り返る。

 

 「最後までありがとう、皆。そしてさようなら……■■■■(主人公)、君はとても輝いていたよ」

 

それだけを言って、先の光に入る。その中には年若い男性が一人。コイツも救えない奴だとは思っていたが。

 

 「……君か。本当なら、あの子が来ると思っていたのだが」

 

 「別にいいだろう。俺でも出来ることだ……最後に聞いていいか?」

 

 「君が思っている答えを言えるかどうかは不安だが……―――――――」

 

その答えを聞いて……まだ人間らしさが残っていると感じられた。

 

 「さらばだ。君も良い旅を……」

 

 「ああ、お前もな。社長さん(悪魔)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして……消え去ったと思ったのだが。何故か召喚されていた。サーヴァントとして。

 

 「……サーヴァント、復讐者(アヴェンジャー)。召喚に応じ、参上した。真名、神代 奏。宜しく頼むよ主人公(マスター)

 

 「復讐者(アヴェンジャー)?よりにもよってこれを引くなんて……」

 

相変わらずの皮肉を言う所長ではあるが。無視しながら彼の元へと向かう。

 

 「……夢ぶりと言っておこうか。君は少し俺の事を知っているだろう?」

 

 「うん。ちょっとだけ……でも、どうして?」

 

 「君が夢を見たことで、俺と縁が結ばれた。だから応じたのさ」

 

彼、藤丸立香はただの一般人。しかし、これから起こる事を乗り越えることで逸脱人となってしまう人間種最強と言ってもいいだろうと思う。

 

 「でも……普通の名前だったわよね。貴方何処の生まれ?」

 

 「その質問に答えるなら……一つ聞きたい。この日本に、天宮市(・・・)はあるか?」

 

そう聞くと、何やら話し合っているようだ。やはり、此処には存在しない、か。神は何を考えているのやらさっぱりだ。

 

 「恐らく……君の考えている日本とは違う場所だと、思う」

 

視えない場所からの声……ロマニからそう言われる。なら、少し情報開示をした方が信用されるか。

 

 「なら、少し話を聞いてくれないか」

 

そうして、語った。俺は違う世界……平行世界の住人だと。

 

 「平行世界……でも、普通の人間よね。どうやって英霊になったのかしら」

 

 「世界の崩壊を防いだだけで、英霊になるのもどうかと思うが……」

 

 「十分すごいじゃないっ!!」

 

所長からのツッコミが入る。不服である。異議ありと言いたい。

 

 「まあ、そんな感じだ……と、言いたいが敵が来たようだぞ」

 

 「先輩!私の後ろに……えっ?」

 

 「ああ、終わったよ。これだけで壊れるとは……」

 

皆が驚いた顔をするが、これが普通だ。ただ、あの時は……皆が異常だっただけだ。

 

 「貴方……一体何者?」

 

 「幸せの邪魔をする奴を殺し尽くす、復讐者(アヴェンジャー)だが?」

 

 「……まあ、先に進もう。此処に居たらまた襲われるかもだし」

 

此処で状況を整理しよう。まずここは、Fare/Grand Order の世界である。先ほど言ったように藤丸立香やマシュ、所長やロマニが居る時点で確定。そして、此処は冬木市……要するに特異点F。最初の最初で俺を召喚したと言う事らしい。本当に何が何だか。

 

 「……今、何を使ったの?」

 

 「銃、だよね?」

 

 「正解。流石に夢で見てただけあるな」

 

心なき者たちが使っていた武器を投影して生成。それを高速で出してしまっただけだ。最初は誰も何をしたのか分からない。投影(この技術)は守護者に負けるが………

 

 「あれは使わないの?他にもいっぱいあったと思うけど」

 

 「あー………あんまり使いたくはないな。危険な事が無い限り長時間出したくはない」

 

そんな感じで進んで行く。恐らく、次に出会うのはキャスニキor汚染されたバーサーカー。ストーリはこの頭に入っているから多少の違いはあれど対応は出来るはず。

 

 「………!!何かがそっちに向かってる!!」

 

やはり、この勢いだと……ヘラクレスか?

 

 「マシュ、来るぞ!!」

 

 「はい!!」

 

ガキンッ!!と大きな音と共に恐ろしいほどの風圧が襲ってくる。片手には巨大な大剣。奴だ。

 

 「何だ………あれ?」

 

 「先輩!下がってください!」

 

ウォォォォォッ!!と叫ぶ、バーサーカー。今の自分にやれるのか不安ではあるがやってみることにしよう。

 

 「マスター。俺がやる」

 

 「うん、任せる」

 

マシュが止めているバーサーカーを鎌で押し出す。確かこの鎌は……苦しみのサイネリアだったか。

 

 「えっ………?」

 

 「ふっ…………!」

 

右手に力を入れながら鎖骨当たりを斬るように押し出す。うまく引っかかった。

 

 「吹っ飛べッ!!」

 

その大きな体を鎌を利用し吹き飛ばす。これでも死なないのは流石の英雄だといった所か。

 

 「暗闇に沈めッ!!」

 

鎌を回しながら接近。腕や足、首など斬ったら死ぬであろう場所を斬りつける。

 

 「ーーーーーーー!!…………ッ!」

 

バタリ、と音を立て倒れる。最初の戦闘でこれを使ってみたが少しきつかった。練習をしておいた方が良いだろう。

 

 「…………」

 

 「まあ、こうなるよなぁ…………」

 

開いた口が塞がらない人が3人ほど。初めて見せたのでこうなるだろうとは思っていたけど。

 

 「……とりあえず、お疲れ様。うん、何て言うんだろう……桜みたいで綺麗だった」

 

 「まあ、使ってた人が桜の花びらを出したりしてる人だったからな」

 

性格は性悪だったけど。

 

 「次、行こうぜ」

 

そんな感じでこの先はご想像通り、キャスニキと出会い、アーチャーを倒して、大聖杯の場所へ着く。其処には黒い鎧を着た人物……アルトリア・ペンドラゴン・オルタが居た。

 

 「ほぅ…………面白いサーヴァントと人間が居るな」

 

此処で刺しているのはギャラハッドの霊基を持っているマシュ、そして立香であろう。あ、宝具撃つ準備してる。

 

 「お前、喋んないんじゃなかったのか!?」

 

 「何をしていても常に見られている、ゆえに案山子に徹していただけだ」

 

そして視線がマシュに向かう。二回目が来るとき様にこちらも準備しておく。

 

 「それにしても………面白い盾を持っているな?ならば、試させてもらおう!!」

 

 「なんだ、この出鱈目な魔力量!?とてつもない一撃が来るよ!」

 

聖剣に黒い光が集まる。これを生で見られることになろうとは……

 

 「マシュ、宝具を展開しよう」

 

 「はい、行きますっ!!」

 

【仮想宝具 疑似展開/人理の礎】が展開される。真名開放でないにしろ守ることは出来るはずだ。

 

 「卑王鉄槌ーーー極光は反転する。光を呑め!【約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)】!」

 

 「くっ………まだ!!」

 

 「マシュ!!一緒に!!」

 

それに反応し、立香の手の令呪が光る。ああ、こんな風なんだなぁ。

 

 「っ……はぁ……はぁ……」

 

 「ふむ…………これを耐えるか。次で仕留めるとするか」

 

また、光が集まり始める。マシュも限界、立香の令呪を使わずにしのげる方法は”あれ”しかないか。

 

 「聖杯のバックアップを受けてるから、何回でも打てるのか!マシュ!」

 

ロマニが言うがマシュも限界。そして………光が振り下ろされ………

 

 「借りるぞ…………<ーーー>」

 

 『ああ、お前になら……任せられる』

 

 

――――――――――――

 

マシュの宝具で一回は止められたけど、二回目が来る。駄目だと思ったその時に、その黒い光を止めた”ナニカ”があった。

 

 「何?」

 

 「あれは…………」

 

そう、玉座だ。禍々しい魔王の玉座の上に何かが刺さっている。

 

 「ぶっつけ本番だったけど、とりあえずは出せたか。大丈夫か?」

 

 「貴方のこれって…………」

 

 「ああ、これが俺の”宝具の一つ”さ」

 

一歩、歩くたびによく分からないプレッシャーを感じる。重力を重くしたような力が身体を潰すように押してくる。

 

 「じゃあ、行こうか<暴虐公(ナヘマー)>!!」

 

彼が玉座の上に上り、出っ張っていた物を引き抜くとそれは剣だったことに気づく。

 

 「何だ、これは…………?アーサー王のエクスカリバー並みに強い魔力量だ!」

 

 「<(レートリヴシュ)>」

 

玉座が崩れ、奏の右腕に鎧の様に装備される。

 

 「ふっ、面白い」

 

 「…………」

 

無言で走っていく奏。さながらそれは勇者の様であのアーサー王の剣技を簡単にいなしている。

 

 「くっ…………」

 

 「すっ…………!」

 

息を吸い、剣を振う奏。本気を少し出しているように見える。

 

 ガキン、カキン、ガン、ゴン

 

 「これで、サヨナラだ」

 

静寂を破るただ冷たい一言が放たれた時、奏は彼女の腹部を貫いていた。

 

 「くっ……がはっ…………」

 

 「貴方は眠ると良い。後は、俺達がやるさ」

 

――――――――――――

 

そうしてグランドオーダーが始まるといったことを言い、消えていった。さて、ここからが面倒臭い。

 

 「ほぉ…………イレギュラーだったが此処までやるとは、些か想定外だったが」

 

まあ、こいつが元凶のレフであるが………まあ、あまり聞きたくない話だし、というよりも知っているので最後にむかついた分の攻撃を仕掛ける用意をする。

 

 「奏?」

 

 「―――すぅぅ…………」

 

息を吸い、精神を統一。

 

 「きゃぁぁぁ!!」

 

所長が吸い込まれた瞬間、今打てる限りの最大威力の”こいつ”をぶつける!

 

 「えっ…………?」

 

 「ナニィ…………?」

 

空間を裂くような甲高い音と、風を切る音が聞こえレフ・ライノールは塵となった。

 

 「<暴虐公(ナヘマー)>、【終焉の剣(ペイヴァーシュヘレヴ)】」

 

黒い光と共に剣は消えていった。ただ、この技を使っているととても悲しい気持ちになる。

 

 「三人共!じきに其処も崩壊する!レイシフトの用意をするから少し待っててくれ!」

 

そんな声が聞こえるが、自分の頭には入ってこない。彼女と最初に出会い、強さを知り、戦い、最後に別れる。そんな記憶を。

 

 「奏?大丈夫?」

 

 「―――ああ、問題ないさ」

 

 

 

 

 

 

 

これは、彼とその仲間たちが紡ぐ幸せな物語。

 

 

 

 

 

 

 

 




クラス アヴェンジャー
真名 神代 奏 (CV 俺達)個人的には石田 彰さんであってほしい。
基本的に何でもこなせる、言うなれば器用貧乏。大体の事を1か月あれば覚え、記憶する。
なので彼の頭の中には覚えたことが全て入っている。一つ言うなら、彼女に対して馬鹿になったりする、過保護な人間。
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