転生したからとりあえずハッピーエンドに導く   作:零之悪夢

7 / 9
闇、そして闇

カラカラ…………と。後ろから音が聞こえる。昔の映画装置の様で巻き込んでいるであろう音が静かな映画館に響く。

 

 「……………………」

 

昔の映画なのかカウントダウンが始まった。5,4,3,2,1と。

 

 

 「―――どうか、いい夢を――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「元気な男の子ですよ!!」

 

 「そうだなぁー。名前は、―――にしよう」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”生まれた。

 

 

 

 

 

 

 「わたし、―――。あなたのなまえは?」

 

 「ぼくは、―――」

 

 「―――。じゃあ、おともだちになりましょう!!」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”友人となった。

 

 

 

 

 

 

 「ねえ、―――。あなたはおおきくなったらなにになりたいの?」

 

 「とくにない、とおもう。けど、おとうさんとおかあさんのおしごとをつぐ?ことはしてみたい」

 

 「じゃあ、わたしは…………」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”仕事を選んだ。

 

 

 

 

 

 

 「わたしのおとなりさん。だいがくせいなんだって」

 

 「君が―――の言っていた。ふむ、宜しく頼む」

 

 「はーい、よろしくね。―――」

 

 「よろしく、おねがいします」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”人を紹介された。

 

 

 

 

 

 

 「もうちょっとで、学校も終わっちゃうね」

 

 「その後もまだ学校は続くよ、中学校、高校、大学ってね」

 

 「まだ、あなたと離れたくない」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”あなたと付き合った。

 

 

 

 

 

 

 「クラス、別々だったね」

 

 「うん、別々でも一緒に帰れる」

 

 「後ね、同じクラスにアイドルが…………」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”進学した。

 

 

 

 

 

 

 「職場体験で来ました。―――です、本日は宜しくお願いします」

 

 「同じく、―――です。宜しくお願いします」

 

 「はい、宜しくお願いします。それじゃあ、まず…………」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”仕事をした。

 

 

 

 

 

 

 「―――って子供に対して興味なさそうに見えたけど…………意外と好き?」

 

 「まあ、そこそこ。こうやって抱っこして眠ってもらえると子供に嫌われてないって実感する」

 

 「ふふ……なんだかお父さんみたい」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”良い人間であろうとした。

 

 

 

 

 

 

 「で、4月から高校生だけど意気込みは?」

 

 「特に。君が居ればいい」

 

 「ちぇ、つまんないの。でも、嬉しい」

 

 「はは…………でも、もう少しで大人になっちゃうのか」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”成長した。

 

 

 

 

 

 

 「ちっ、逃げるぞ!!」

 

 「…………痛ぇ。久しぶりに殴られた」

 

 「あんたは…………」

 

 「俺は―――」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”人助けをした。

 

 

 

 

 

 

 「社長?私が?」

 

 「ああ、私も社長を辞めるだけであって会社には居る。後のことをお前に任せる」

 

 「…………分かったよ。――――、社長に就任します」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”上の立場になった。

 

 

 

 

 

 

 「で、依頼って?」

 

 「うちの神社にどうやらヤバい物を持って来て人が来て。祓ったのは良いんだが…………この土地に憑りついてしまったようで」

 

 「成程。じゃあ、今日の夜に祓いに行こう」

 

 「助かる」

 

 「後、お前も来いよ。見える人間が居ればいるほどこっちとしては安心する」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”見知らぬものを知ろうとした。

 

 

 

 

 

 

 「今日はありがとう、―――」

 

 「いえ、お気になさらず。時間があったので」

 

 「…………貴方は、優しいのね。心が痛むくらいに」

 

 「それは、詩的な表現でもないと言う事ですか?」

 

 「ええ、あなたは優しい、そして…………悲しいわ」

 

 

 

 

 

 

そうして、私は”期待されて”人であろうとした。

 

 

 

 

 

 

 「なあ、―――。もう、付き合って10年以上になるな」

 

 「うん、長い月日だった。貴方と過ごした日々は永遠に忘れないモノとなる」

 

 「だから、さ。結婚、しないか?」

 

 

 

 

 

 

その日から私の日常は破壊されていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。死んで、消えて、無くなって。

シンデ、キエテ、ナクナッテ。

お願い、お願い、お願い。

オネガイ、オネガイ、オネガイ。

お前のせいで、お前がやったんだ。

オマエノセイデ、オマエガヤッタンダ。

お前さえいなければ。

オマエサエイナケレバ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 「終わった、な」

 

キィィィ…………とスクリーンが開いた。そもそもスクリーンが開くこと自体おかしいのだが。

 

 「行かないと、いけないか」

 

席を立ち、歩く。そして、その先の黒に向かって歩いていく。一歩、一歩着実に、そして感覚がない道を歩いて。

 

 「―――――、何か来る」

 

 「来るって―――っ!!」

 

黒い手が足を掴んでいる。そして地面に向かって引っ張っている。

 

 「…………行けるか。”斬ってしまえば”」

 

構える。所謂、居合の形。唯の刀に見えるがそれが”違う”ことぐらい素人でも分かる。

 

 「物質を斬り、心を斬り、全てを斬る―――”一閃”」

 

彼、セイバーが放った宝具。それは”空間”すら切断した。

 

 「はっ……?」

 

 「――――なぜ、此処に居る」

 

黒いボロボロのローブを着た、誰か。

 

 「お前を、戻しに来た」

 

 「俺は、此処で、死ぬ。関わるな」

 

でも、その人を知っている。

 

 「いいや、関わる。お前が救った人間は俺以外にも居る。俺はお前を救う」

 

 「俺は―――救われるような人間ではない。すべて破壊した、化け物だ」

 

なぜ、ここに、居るのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は、神代奏。復讐者(アヴェンジャー)従者(サーヴァント)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。