グラハムの機体の名前をガンダムアメイジングエクシアダークマターSからガンダムルシファーに変更しました。長くて読みにくいと今更ながら気づいてしまったので・・・。
ルルーシュ軍とシュナイゼル軍、ZEXISの戦況に変化が訪れたのはナイトオブラウンズが全滅し、ZEXISが東南でルルーシュ軍、シュナイゼル軍の双方と交戦を開始してから3時間ほど経過した時のことだった。
『左翼の第四機甲師団のガレス隊、包囲されつつありますっ!』
『左翼の第三サザーランド・グリンダ隊も、敵の包囲と攻撃を受けている模様!』
『ピースクラフト卿のガンダムエピオンとマスク卿のカバカーリーとその直属部隊、フォルネウス卿のガンダムバルバタウロスシュトルゥムと第二機甲師団の部隊も発進し、救援と迎撃に向かいましたが、それまでは持ちこたえられそうにありませんっ────!!』
ネッサローズの艦橋で相次ぐオペレーターからの緊迫した報告に、マリーベルは大きく舌打ちした。
「太陽を背にされてしまったわね・・・怯まないで、反撃なさい!! ウィザードのアグラヴェイン、ジェレミアのサザーランド・ジークも前面に向かわせて! 後詰めのグロースター・グリンダ隊とスナイプテラ部隊も続きなさい!!」
「────変わらないね、ルルーシュ。やはり君は防御よりも攻撃が好きだ。だからこそ、ライくんやマリーたちにも、わずかな隙が・・・」
マリーベル、そして同じ頃にルルーシュやライも声を荒げて指揮を飛ばしている一方、シュナイゼルは余裕たっぷりな軽い笑いを浮かべた。総司令官のポジションに立つルルーシュとシュナイゼルの戦闘指揮能力は、おそらくほぼ互角である。しかし、だからこそ、純粋な戦術においてはルルーシュのほうが不利であった。
というのも、ルルーシュ側の中級指揮官は互いの戦術の連携を取れていなく、むしろここまで連携を必要とする大規模な戦いはこれが初めてだ。しかしシュナイゼルの側には藤堂、ラスタル、ゲオルグ、エンブリヲをはじめとした連携の取り方も熟知している一線級の指揮官、その次に彼らほどではないものの同じ組織に所属する中級指揮官が数十人もいる。だからこそ、シュナイゼルはその藤堂、ラスタル、ゲオルグ、そしてエンブリヲにある程度任せて、ZEXISへの対処も合わせて五の力を振るえばいいだけのことで、ルルーシュはラスタルや藤堂に一歩、いや数歩劣るマリーベルやモニカたちに七〜九の力を使わせ、自身も全ての指示を部下たちに出して連携の欠如などの穴埋めをしていかなければならない。結果、《
「これは、フレイヤの出番もないかもしれないね。・・・ヴィンデル・マウザー」
秘匿通信を通じて、呟きの後にシュナイゼルが呼びかけたのは、すでにシャドウミラーの援軍を向かわせていたヴィンデル・マウザーだった。
『フン・・・我らの技量まで織り込み済み、か』
軽く鼻を鳴らした後に通信回線の向こうでヴィンデルが呟いた時、彼が援軍として差し向けたアクセル・アルマーを先頭にした精鋭部隊はすでにそれまでの静かから一転、怒涛の勢いで戦場に向かって急行していた。
『敵主力、前進してきます────!!』
アトラスからのオペレーターの報告に、アーサー・イルジオンの中でライがくっと眉を動かした。
「このタイミングで、仕掛けてくるとは・・・!」
ライが呻いた通り、まさしく絶妙のタイミングであった。ZEXIS・シュナイゼル軍双方からの攻撃によって危機に陥りかけた左翼を一度救援すべく、自分のアトラスと、後詰めとして待機させている第零騎士団の一部をそちらに廻そうとした。 しかしそこで、逆に陣容が薄くなった左翼側が切り裂かれるのを、ライはモニターで目撃した。
「しまっ────!!」
鮮やかまでの突破にライが目を大きく見開いた瞬間、ルルーシュ皇帝軍が二つに分断させられる。 そして、この瞬間から、一気に戦局が傾いた。
本隊から引き離されたミリアルド、レイン率いる第一混成師団と第二機甲師団、その救援に廻ったゼハート率いる第一機甲師団が、ZEXISの東側部隊とシュナイゼル連合軍の主力部隊に半包囲され、袋叩きに遭い始める。
『チッ・・・!やってくれるな!!』
『怯むな!!陛下のご期待に応えるのだっ!!』
救援に向かった先の、袋叩きに遭い始めた第一混成師団をジャイオーン、アグラヴェインのコクピットからそれぞれ目撃したキア・ムベッキとウィザード。周囲の部下たちに向かって檄を飛ばした後、ジャイオーンとアグラヴェインをそれぞれ飛ばして自らも加勢に向かう。
ルルーシュ側としてはこちらの主力であるライ、そして南北にそれぞれ伏せているマーヤとマリオたち第零騎士団、アルフリード・ガラント率いるゾギリア軍、オダ・ノブナガ率いるオワリ軍、ブラッド・ワッド率いるAMAIM部隊を救援に廻したい。しかし、廻せない。
何故ならばマリオとマーヤたちはそれぞれ来たるべき作戦のために部隊を伏せており、ここで動かせばせっかくの作戦が水の泡になり、さらにZEXISとの攻撃も合わさって戦線が一気に押し下げられてしまう。さらにウォーダンの第一独立師団、バン大佐のノイエDCも本隊の防衛から外すことはできない。 なんとか左翼にはミリアルド・アレン・ゼハート部隊の奮起で耐えてもらって、ルミナス・モニカ・アリサ部隊が右翼側の圧力を跳ね返すのを待ってから、戦線を再度組み直したいところだが、それは無理な注文と言うべきだった。すでに左翼は削られ続け、ミリアルドとアレン、ゼハートのいる本隊の眼と鼻の先にある第二防衛ラインすら突破されつつある。
『ルルーシュ軍の布陣が乱れつつある・・・!まずはここを突破して、ルルーシュの元へ向かう!!』
『シュナイゼル軍とダモクレスの対応も怠るな! 引き続き、二手に分かれて両軍を叩くぞ!!』
宇宙の英傑たちのひとりであるアムロ・レイ、クワトロ・バジーナの声が戦場に響き渡る。 νガンダム、百式改とそれぞれのハイレベルのモビルスーツを駆って、ルルーシュ軍とシュナイゼル軍の双方のサザーランドとグロースター、ヴィンセント部隊を粉砕していくアムロとクワトロに勇気付けられた団員たちも、雄叫びを挙げて続いた。
『まずはルルーシュだ!
『おう!そうすればヒナやゾギリアの連中も出てくるだろうからな!』
ブラディオンネクストを駆るディオ、ルクシオンネクストを駆る青葉が、正面に立ち塞がるルルーシュ軍のザクウォーリア4機、ジンクスIII2機、その後のシュナイゼル軍のユークリッド、グロースター2機、ウィンダム5機にそれぞれ連続でコンビネーション攻撃を叩き込んで粉砕し、
『ここを破って────混戦に持ち込めばっ!!!』
『ルルーシュとシュナイゼルを倒せばこの戦いも止まる・・・っ!!』
『これ以上、悲劇を広げてたまるかよ!!』
ベルリのG-セルフ、ヒタチ・イズルのレッドファイブ、ジュドー・アーシタのZZガンダムが、周囲に展開してきたルルーシュ軍のトーラスとアヘッド、シュナイゼル軍のビルゴとバイアラン部隊に全火力の射撃を叩き込んで粉砕した。
『まずい、このままでは突破される・・・!』
『くっ・・・!陛下が!!』
そんなZEXISのエースパイロットたちの獅子奮迅の活躍ぶりを見て、それぞれの愛機を背中合わせとさせて応戦していたミリアルドが奥歯を噛み、ゼハートが激しく舌打ちする。
「・・・引きちぎられるか・・・!」
その一方、ウラヌスの艦橋にてルルーシュも、戦況をモニターで見て表情を険しくしていた。 同じくモニターで戦況を見たノエルが、焦った声でルルーシュを振り返り、叫んでくる。
「前線のミリアルド卿たちを呼び戻しますか!?」
「いや、それがシュナイゼルの狙いだろう。・・・それに、状況はまだ完成していない」
ルルーシュはきっぱりと断り、手をかざして号令をこう下す。
「ライとマリーベルにも伝えろ!一時戦線を下げ、陣形を立て直す・・・!」
そして、ルルーシュ皇帝軍が後退を始めたのと同じ頃、西側部隊と共に追撃を続けていたエスターとマルグリッドが、レーダーに突出する味方のナイトメアを目撃した。
『何をしているの、カレン!先行しすぎだよ!!』
エスターはマルグリッドと共に、それぞれブラスタEsとパールネイルを飛ばして後を追いながら、その突出を続ける味方のナイトメア────紅蓮聖天八極式を駆るカレンに向かって、通信回線で大声で呼びかけた。
『今すぐに紅蓮を戻せ!足並みを揃えて包囲しなければ意味は無い!!』
『わかってるわ────でもっ!!!』
カレンはそう答えながら、エスターとマルグリットの警告を無視するかのように、また前に立ち塞がってきた黒の騎士団の暁編隊をスラッシュハーケンで粉砕し、割り込んできたシュナイゼル軍のデストロイガンダムを輻射波動で粉砕する。
『焦るな・・・!前衛部隊を砕けばルルーシュは孤立する!!』
さらにそう警告しながら、マルグリッドはパールネイルの左右両背部に繋がれたフレキシブル・アームに接続された誘導兵器《アーチャー》でウラヌスの前衛についていたルルーシュ軍の戦艦の一隻多方向から同時に攻撃する。 穴だらけに撃ち抜かれた戦艦は、轟音と共に大爆発し、粉砕された。
『ドレッドノート撃沈・・・!!中央が突破されるわよ!!』
アーサー・イルジオンの通信パネルから、アンジュの焦りの叫びが送られてくる。 そしてライも、さらに表情を険しくしてこうぼやいた。
「ZEXIS・・・シュナイゼルとアリアンロッド艦隊もそうだが、敵に回すと、これほど厄介な相手だったとはね。だけど、これでもうすぐ状況は・・・!」
ギアスの呪いをかけられたルルーシュ皇帝軍の一部の兵士たちは、逃げるということは知らなかった。戦線が崩壊の憂き目にあっても、それでもギアスの輝きを宿した両目をさらに赤く輝かせ、なお狂気じみた反撃を敢行している。 しかし、いかに士気が高いとはいえ、現実の敗勢を覆せるわけもなかった。シュナイゼル軍とZEXISの双方によって、次々と地上に見えるコンスタンティンの廃城に叩き落とされ、一機、また一機と姿を消していく。
『『皇帝陛下のためにぃぃぃ────!!!』』
両腕を失った2機のガレスに乗った皇帝軍の兵士が、目をギアスに赤く輝かせて雄叫びを挙げながら、ミサイルポッドを乱射する。その狙いの先にいたのは、藤堂の斬月、朝比奈の暁直参仕様だった。 制動刃吶喊衝角と廻転刃刀をそれぞれ大きく振るってそのミサイルの乱れ撃ちを一気に捌いた後、藤堂と朝比奈は一気に突っ込んでその2機のガレスの胴体を串刺しにし、一刀両断にして爆砕させる。
『哀れなものですね』
『ああ・・・ギアスによって操られている兵士というのは・・・!』
またふたり、ギアスの傀儡となった兵士の最期を目の当たりにした朝比奈に促され、藤堂はそう吐き捨てた。 その後ろで、同じく目をギアスに赤く輝かせながら突っ込んできたサザーランド・エア、グロースター・エア、ヴィンセント・ウォードの編隊を、千葉の暁直参仕様と黒の騎士団の新たな協力者であるガイウス・ユリウス・カエサルのクオ・ヴァディス、トヨトミ・ヒデヨシのゴ・クウがそれぞれ鮮やかな戦技で一掃していた。
◆◆◆◆◆◆
『クルシェフスキー卿っ・・・!!』
通信を通じて、左翼をロイヤルガードや純血派、弱小貴族たち第三機甲師団と共に支えているサザーランド・イカロスのキューエル・ソレイシィがモニカに進言をする。モニカはフローレンス・フィオーレのコックピットの中で難しい顔のままで頷いた。
「ええ。シュナイゼル殿下、そしてZEXIS・・・流石ね。陛下から授かったこの策をこんなに早く使うことになるだなんて───」
この策を使うのは本来ならばもう少し後の予定だったのだが、予想以上にZEXISとシュナイゼル軍の攻勢が激しく予定より早く奴らが指定位置に辿り着きそうになっていた。今こそZEXISとシュナイゼル軍に対して大打撃を与える絶好のタイミングであり、これを逃せばこちら側にまで被害が及んでしまう。
「フローレンス・フィオーレよりジェノスピノへ。コードG、伝達。第一機獣師団に合図を送ります!!」
『『『イエス・マイ・ロード!!』』』
フローレンス・フィオーレが上空に向けて発射した閃光弾を、湖の中でジェノスピノのコックピット越しに確認したヴォルフは獰猛な笑みを浮かべると湖から這い上がった。
『ハッ!ようやく俺たちの時間か!!グランド小隊、作戦開始だ!!』
『『『『『『『『了解!!』』』』』』』』
ヴォルフの言葉にその言葉を待ってましたと言わんばかりに嬉々とした声を上げると前線で戦っていた8体の灰色のカラーリングのグラキオサウルスが護衛のゾイドを引き連れて移動を開始した。
最初に気づいたのは、シモンのグレンラガン、ヨーコのスペースヨーコWタンク、キタンのスペースキングキタンを援護していたグラパールにそれぞれ乗っているギミーとダリーだった。
『あれ・・・?』
『何かしら・・・?』
ギミーとダリーが見たのはシュナイゼル軍と戦っている中、8体の灰色のグラキオサウルスが数体のゾイドを引き連れながら動きそれぞれが少し離れた場所に移動し追えるとその場で立ち止まっていた。その行動の意味が分からないギミーとダリーは顔をしかめる中、シモンはグラキオサウルスが立っている場所がなんの意味を持つのか分かり驚愕した。
『マズイ!!アイツらの狙いは───』
グラキオサウルスが何をしようとしているのか察したシモンはグレンラガンを飛ばしてグラキオサウルスたちを止めようとするが、護衛のディバイソン、ダークホーン、キャノンブルたちの砲撃によって行く手を阻まれてしまう。その間にグラキオサウルスたちは行動を開始する。
『『『『『『『『グラキオサウルス!本能解放!ワイルドブラスト!!』』』』』』』』
その瞬間、グラキオサウルスたちの左目が青白い炎のようなオーラに包まれ、脚部の《アウトリガー》で身体を地面に固定し、胴体側面に折り畳まれていた巨大な《ハンマーボーン》を頭部と一体化させた。
『振り下ろせ!グランドハンマー!!』
グランド小隊のリーダーであるハルクが叫び、グラキオサウルスたちが巨大なハンマーとなった首を勢いよく地面に振り下ろした。それによって他の場所に比べて地盤が緩かったために崩壊し、バイオゾイドやアリアンロッド艦隊のモビルスーツ、シュナイゼル軍の地上ナイトメア部隊は地割れに飲み込まれていった。シモンがいち早く地上にいたZEXISたちに対して警告をしたおかげでZEXISは何とか巻き込まれずにすんだが、それによってシュナイゼル陣営の地上部隊は3割近くが壊滅状態へと陥ることに成功した。
『嘘・・・あんな一瞬であの大軍を壊滅させちゃうだなんて・・・』
『これがルルーシュ皇帝軍の力・・・』
初めてルルーシュの力の一端を見せつけられてしまったランスタッグブレイクを駆るレ・ミィとムラサメライガーを駆るルージ・ファミロンは思わず顔を青ざめてしまう。しかし、そんな彼らを嘲笑うかのようにルルーシュはさらなる一手を撃った。
『クフフフフ♪ようやく陛下が私に与えてくださった力を振るう時が来たな』
オメガレックスのコックピットの中で狂気的な笑みを浮かべるエスデスはようやくその力が振るえることに歓喜しながら操縦桿をグッと強く握る。
『さぁ、オメガレックスよ。その力を存分に振るうがいい!!オメガレックス!進化解放!エヴォブラスト!!』
エスデスがそう叫んだ瞬間、オメガレックスはZ-Oバイザーで覆われた瞳を赤く輝かせ咆哮を上げるとそれに続くようにデススティンガーやティラノサウルス型ゾイドであるジェノザウラーとジェノブレイカーたちが咆哮を上げると荷電粒子砲発射体勢をとった。エヴォブラストを発動したオメガレックスは発射時の衝撃に耐えるために両足のフットロックが固定し、エネルギーを分散させず一点に集中するため、デスレックスの顎のデスジョーズに当たる収束シールドを前方に展開、同時に大きく開口した口内から砲身がせり出し、背部の荷電粒子供給ファンが展開して回転、空気中の荷電粒子を取り込み、収束シールドを展開しながら同時にチャージを開始した。
『くっ!奴らに攻撃の隙をこれ以上与えるな!!撃て、撃て~!』
オメガレックスたちが何かしらの攻撃を仕掛けてくると判断したアヘッドを駆るアロウズのエルク・ランブランド大尉は上空から周囲にいる部隊全員にそう指示を出しながら自らもNGNバズーカでオメガレックスを攻撃する。そしてそれに続くようにバイオラプターとバイオメガラプトル、グレイズ、ジンクスIII、ユーグリッド、ザムザザー、ゲルズゲー、サザーランド、グロースターなど地割れに巻き込まれなかった機体たちが一斉に砲撃するも、オメガレックスたちの頑強な装甲に傷をつけることも出来ずその間にオメガレックスたちは荷電粒子砲を放つためのチャージを完了させていき、その照準を敵に向ける。
『消し飛ばせ!荷電粒子砲、発射!!』
オメガレックスが荷電粒子砲を放つと同時にデススティンガーとジェノブレイカーは空に向けて、ジェノザウラーはオメガレックスと同じように地上に荷電粒子砲を放った。
デススティンガーとジェノブレイカーが放った荷電粒子砲はGNフィールドを展開して防御しようとしていたエルクのアヘッドだが、その防御はいとも容易く貫き上空から攻撃をしていたジンクスIII、アヘッド、フラッグ、イナクト、エアリーズ、トーラス、ビルゴIII、ユーグリッド、ウィンダム、ダガーL、バイアラン、ヴィンセント・ウォード、ガレスなど多くの機体や斑鳩やスキップジャック級戦艦の護衛艦たちすら飲み込み粉砕させた。そしてオメガレックスとジェノザウラーが放った荷電粒子砲は地面を抉りながら地割れから這い上がろうとしてきたバイオゾイドたちごと飲み込みながら後方で待機していたGー1ベース、ギアナ級地上戦艦、アドラステア級戦艦。そしてその護衛であったジムIII、ジェガン、ヘビーガン、ジャベリン、ゾロアット、コンティオ、ゲドラフたちを後方の山ごと跡形もなく粉砕した。
『敵は突然の攻撃に動揺している。この隙を逃すな!!』
『全機、蹂躙なさい!!』
マリオとマーヤはルルーシュの策が成功したことでシュナイゼル軍に大打撃を与えることに成功し動揺している隙をつくように待機していた全部隊に進軍を開始させる。北からマリオのペルセウスを先頭にアルフリード・ガラント率いるゾギリア軍のヴァリアンサー部隊、ブラッド・ワッド大尉のブレイディファントムと部下のレイモンド・ハーディとソフィア・ルイスの有人機仕様のブレイディフォックスとAI搭載型無人機仕様のブレイディフォックスたちAMAIM部隊と第零騎士団のルシア・スカーレットとリルカ・スカーレットの部隊、南からマーヤのアキレウスを先頭にアンジュたちアルゼナルのパラメイル部隊、オダ・ノブナガの大型イクサヨロイ《ザ・フール》とジャンヌ・カグヤ・ダルクの大型イクサヨロイ《オルレアン》を先頭に小型イクサヨロイたちと第零騎士団の獅子王刃矢と銀城阿含の部隊が進軍を開始した。
それによって地上部隊の半数近くが壊滅させられたことで指揮系統が崩れ兵士たちが混乱しているところからの襲撃を受けたことで事態は急変するのだった。
◆◆◆◆◆
「くっ!これじゃあルルーシュに近づけないっ!!」
ルルーシュの乗るウラヌスに向けて突撃していた紅蓮聖天八極式を駆るカレンは目の前に立ふさがるドライセンに輻射波動を叩き込みながら思わずそう悪態をついてしまう。ルルーシュの策略によってシュナイゼル軍が混乱している隙をついて、一気にルルーシュを倒そうとこの混戦を利用してウラヌスを落とすために紅蓮聖天八極式を飛ばすが大将であるルルーシュの周囲は精鋭揃いの兵士たちが陣取っているため突破できないでいた。
『クソっ!サイフラッシュさえ使えりゃっ!!』
『攻撃が激しすぎて撃つ余裕がないよ!!』
迫り来るバレリオンやスナイプテラ、ガレス、ビルゴIIIたちからの銃撃の嵐を交わす風の魔装機神《サイバスター》を駆るマサキ・アンドーと美少女の姿をした特機《ヴァルシオーネ》を駆るリューネ・ゾルダークは敵味方識別型MAPW(Mass Amplitude Preemptive-strike Weapon)である《サイフラッシュ》と《サイコブラスター》を放とうとするもその隙を与えられずに避けるか接近してくる敵を倒すので精一杯だった。
『ちぃっ!鬱陶しいな!ぶちかましてやれタスク!!』
『了解!!ギガ・ワイドブラスター!!』
《量産型ゲシュペンストMark-II》のM13ショットガンで迫り来る銃弾と砲撃を撃ち落としながらカチーナ・タラスクは部下であるタスク・シングウジに指示を出すとタスクは《ジガンスクード・ドゥロ》の胸部が展開しそこから放たれる青いビーム《ギガ・ワイドブラスター》を地上にいるランドリオンやバレリオンたちを薙ぎ払うように放つが、当たる寸前にランドリオンたちの前に立ち塞がった機体たちが発生させたバリアによって防御されてしまった。その機体たちを見て《ズィーガリオン》を駆るレオナ・ガーンシュタインは思わず目を見張ってしまった。
『ジガンスクード!?まさかあの機体まで量産されていたなんてっ!!』
ランドリオンたちの前に立ち塞がっているのはジガンスクード・ドゥロの元となった機体である15機のダークブルーの《ジガンスクード》。ジガンスクードたちは一斉にギガ・ワイドブラスターを放ってきた。カチーナたちはそれぞれかわしたりバリアを張って防御したりなどして防いだ。
『ったく、どんだけ戦力を持ってやがるんだよあの皇帝様は!?』
『こ、このままじゃこっちが先に潰れちゃいますよ!?』
《グルンガスト改》の計都羅喉剣でトラゴスを斬り捨てながらイルムガルド・カザハラはそう呟き、それに《虎龍王》に殴りかかってくるナックルコングをランダムスパイクで弾き飛ばしながらブルックリン・ラックフィールドことブリットは思わず弱音を吐いてしまう。
『キョウスケさん!!今からアスランたちと一緒にミーティアで一斉に攻撃を開始します!!』
『了解した』
ミーティアを装備した《ストライクフリーダムガンダム》で敵機を牽制しながらキラ・ヤマトはジンクスIIIの胴体にリボルビングステークをぶち込む《アルトアイゼン・リーゼ》を駆るキョウスケ・ナンブにそう声をかけると、ストライクフリーダムガンダムと同じようにミーティアを装備した《インフィニットジャスティスガンダム》を駆るアスラン・ザラ、《ゴールドフォー》のスルガ・アタル、《ブラックシックス》のクロキ・アンジュ、《VB-6 ケーニッヒモンスター》のカナリア・ベルシュタイン、《スレイプニール》の界塚伊奈帆と界塚ユキや網文韻子たちデューカリオンの《アレイオン》部隊が武装を構えると一斉に砲撃を開始する。それによって防衛ラインの一部に穴が空いた。
『よっしゃあ!!このまま突き進んでやるぜ!!』
防衛ラインに穴が空いた隙を見逃さないと言わんばかりにジーン討伐軍のメンバーであるゾウ型ゾイドの《エレファンダー》を操るハックは部下のゾイド部隊と元ディガルドのバイオゾイド部隊を引き連れて突き進まんとばかりにエレファンダーは雄叫びを上げると地響きを立てながら突き進む。しかし、それを容易く許すほどルルーシュの軍は甘くない。
『─────斬艦刀、裂破斬』
瞬間、防衛ラインの空いた穴を進もうとしていたエレファンダーたちに無数の刃の衝撃波が襲いかかり、足や胴体などを切り落とされたり身体中に切り傷をつけられて倒れ伏していく。
『ハック!大丈夫か!?』
先頭にいたために最も深く切り傷が刻まれ倒れ伏したハックのエレファンダーを心配するように《デッドリーコング》の中からガラガが声をかけるがハックから反応はかえってこなかった。そしてエレファンダーたちが倒れたことで巻き起こった砂塵の中から斬撃を放った機体が姿を現し、その姿を見てキョウスケたちは驚愕して目を見開いてしまった。
『そんな、あの機体は・・・!?』
『ちょ~っと、冗談きついわよコレ・・・』
《量産型ゲシュペンストMark-II改》のラッセル・バーグマンはその機体を見て顔を驚愕で歪ませ、《ライン・ヴァイスリッター》のエクセレン・ブロウニングは冷や汗をかきながら顔を引き攣らせる。ZEXISの前に現れたのは純白と紺碧の装甲を持つ武士を思わせるようなシルエットをした巨大な特機───クロガネ・ヒリュウ改のメンバーの1人であるゼンガー・ゾンボルトの駆る《ダイゼンガー》と似ているその機体──《シュヴェルトクリーガー》は身の丈以上ある巨大なバスターブレード《斬艦刀》を構えていた。
『────久しいなゼンガー・ゾンボルト。そしてヒリュウ改よ』
目の前の機体からオープンチャンネルで聞こえてきた声にダイゼンガーの中でゼンガーは一瞬、驚きに息を飲みかけたがすぐに気を取り直すと同じように斬艦刀を構えながら目の前のシュヴェルトクリーガーを鋭く睨みつける。
『やはり貴様か、ウォーダン・ユミル。』
『然り。そしてこれこそが陛下が俺に与えた新たな剣《シュヴェルトクリーガー》だ』
ウォーダンは斬艦刀を振るって土煙をかき消すとシュヴェルトクリーガーの両隣をそれぞれ4機の量産型グルンガスト弐式が並び立ち、その背後にはかつてユーロ・ブリタニアが使用していたグロースターの改修機であり、第一独立師団の所属機として青と黒と銀に塗装されたカラーリングと背中に剣が彫られたマントを背負った《グロースター・ソードマン》20機と黒のカラーリングで統一された量産型ゲシュペンストMark-IIと量産型ヒュッケバインMark-IIがそれぞれ8機ずつが現れた。
『全機、突貫せよ!!』
ウォーダンがそう叫びながらダイゼンガーに向けて背中のドリルブースターを噴かせながら斬艦刀を構えたシュヴェルトクリーガーは一気に加速するとそれに続くように量産型グルンガスト弐式はバスターソードを、グロースター・ソードマンはシュロッター鋼ソードを、量産型ゲシュペンストMark-IIはネオ・プラズマカッターを、量産型ヒュッケバインMark-IIはシシオウブレードをそれぞれ構えてアルトアイゼン・リーゼたちに接近する。
『来るか、ウォーダン!!』
接近してくるシュヴェルトクリーガーに対してゼンガーもまた斬艦刀を構えブースターを噴かせて接近する。そしてシュヴェルトクリーガーとダイゼンガーが互いに目と鼻の先まで近づいた時には既に互いの斬艦刀が振りかぶられていた。
『チェストォオオオオオッ!!』
『ぬおおおおおーーっ!!』
互いにどっしりと構え斬艦刀による剣撃の応酬を始め、その衝撃は凄まじく大地を揺らし2機の周囲を暴風が荒れ狂い誰も近づくことは出来ず目の前に迫る敵を相手取るのだった。
『くっ!これが第一独立師団の力かっ!?』
『ビビってんじゃねぇぞ!!とっととこのデカブツどもぶっ倒してルルーシュんとこに行くんだよ!!』
量産型グルンガスト弐式のバスターブレードを回避しながら《ブルーワン》のビーム銃とハルバートの機能を持つ遠近両対応の複合装備《88式可変斧槍ガンハルバード》で斬りかかるが、その斬撃は量産型グルンガスト弐式の頑強な装甲を浅く傷つける程度でしかなく、反撃とばかりに量産型グルンガスト弐式は両目から黄色いレーザー《アイソリッド・レーザー》を放つが、ブルーワンのパイロットであるアサギ・トシカズは焦りながらもブルーワンはそれを軽々とかわし、ブラックシックスが量産型グルンガスト弐式の周囲を飛び交いながらアサギにそう叫ぶアンジュは両手に装備する銃剣《92式複合銃剣アパッシュガン》で量産型グルンガスト弐式を乱れ撃つもバスターブレードによってその攻撃を防がれる。イズルたちチームラビッツのアッシュたちがアサギたちの援護をするが量産型グルンガスト弐式の前に苦戦を強いられていた。
それはほかの量産型グルンガスト弐式やグロースター・ソードマン、量産型ゲシュペンストMark-II、量産型ヒュッケバインMark-IIと戦っているオルドリンたちも同じであり苦戦を強いられていた。そしてそれはほかの戦場でも同じであった。
◆◆◆◆◆
『ちっ!思ったよりもやるじゃねぇか!!』
シュナイゼル軍のデストロイガンダムをゲッターサイトで真っ二つに切り裂きながら《真ゲッター》の《真イーグル号》のコックピットの中で流竜馬は舌打ちしながら迫り来るゲッタービームをかわす。竜馬の視線の先にはゲッタートマホークを構えながら真ゲッターに接近してくる初代ゲッター1に酷似している鬼を思わせるような2本の角を生やした赤い巨大ロボット《ゲッターα》は片手斧状のゲッタートマホークを真ゲッターに振り下ろしてくるのをゲッターサイトの柄で防ぎ、その胴体を蹴り飛ばして距離をとる。
『まさかゲッターロボまで量産しやがるとはなっ!!』
『しかもその性能はドラゴン以上と厄介極まりないっ!!』
《真ベアー号》の車弁慶と《真ジャガー号》の神隼人はゲッターαの性能の高さに舌を巻いていた。ゲッターαの性能はかつて早乙女博士がインベーダーに寄生された時に使われた量産型ゲッタードラゴンを上回っており、しかもゲッター2と酷似している《ゲッターβ》、ゲッター3と酷似している《ゲッターγ》が揃っておりその数は全て合わせて24機。さらにその援護部隊としてグレイズやランドマン・ロディ、サザーランド、グロースター、ステルバー、ステルボンバーなどがZEXISとシュナイゼル軍に対して攻撃を仕掛ける。
『少なくともあっちのガラクタとは比べ物にならねぇな』
《ゲッターアーク》の《アーク号》のパイロットである流拓馬はステルバーをダブルトマホークで斬り捨てながらその視線を別に向ける。その視線の先にはゲッターβのゲッタードリルで胴体を貫かれ爆散する量産型ゲッタードラゴンの姿があった。ミスルギ皇国が出撃させた量産型ゲッタードラゴン・ライガー・ポセイドンたちはかなりの数を揃えていたがゲッター炉心を搭載していないガワだけしっかりしているそれはゲッターロボとしては出来損ないもいいところだった。
『どうやらルルーシュの奴と違ってミスルギのバカ王子はゲッター炉心を手に入れられなかったみたいだな』
《ケルディムガンダム》のコックピットの中で二代目ロックオン・ストラトスことライル・ディランディはシールドビットでジンクスIIIのビームを防ぎつつ《GNビームピストルII》でトーラスを撃ち抜きながらそう言う。実際ルルーシュ軍のゲッターαたちはゲッター炉心を搭載されているためにかなりの脅威だが、ミスルギ皇国の量産型ゲッタードラゴンたちはゲッター炉心を搭載しておらず無理やり複数のジェネレーターを搭載することで高出力を得ているがゲッターロボとしての強みがないそれは何度も量産型ゲッタードラゴンと戦ってきたZEXISにとって驚異でも何でもなかった。
『ならとっととこの連中ぶっ飛ばしてあのダモクレスに向かおうぜ!!』
『あぁ。フレイヤのこともある以上あまり時間をかける訳にはいかない』
髑髏の魔神《マジンカイザーSKL》の海動剣、海動剣は牙斬刀でGRK-7やDBM-2たちの胴体を横薙ぎに切り裂きながら先を急ぐように声をかける。
ZEXISとルルーシュ軍との戦闘で敵の層も薄くなり始めあと少しでダモクレスまでの道が確保できると思われたその時だった。
『髑髏野郎ォオオオオオ!!』
空から雄叫びを上げながら鋼鉄の魔神《アイアンカイザー》がマジンカイザーSKLに飛び蹴りしてきた。マジンカイザーSKLは牙斬刀で防ぐが落下による重力も加わった一撃に仰け反ってしまう。
『この声、キバか!!』
『あの野郎生きてやがったのか!?』
海動と真上はかつてその手でトドメを刺したはずの存在であるアイアンカイザーとそのパイロットであるキバが目の前にいることに驚くがその間にもアイアンカイザーは手首を折って腕部装甲をずらすと両腕に内蔵されていた《カイザーガトリング》の砲身を展開するとマジンカイザーSKLに向けてガトリングを放つ。それをマジンカイザーSKLは胸部パーツを分離させて二丁拳銃《ブレストリガー》を構えるとパルスビームビームで撃ち落としていく。
『髑髏野郎!!テメェを倒すためだけにあのクソ野郎の下についてまで地獄から蘇ってやったぜ!!』
キバは獰猛な笑みを浮かべながらカイザーガトリングを収納すると双刃の槍を構えマジンカイザーSKLに突き出す。それをマジンカイザーSKLは牙斬刀で弾き飛ばしながらアイアンカイザーとマジンカイザーSKLはそのまま槍と牙斬刀で斬り合い始めた。
『ハッ!あの世から蘇ったってんならもう一度叩き返してやんよ!!』
『ほざけぇっ!!』
アイアンカイザーとマジンカイザーSKL。2体の魔神の戦いは周囲の機体を巻き込みながらより激しくなるのだった。そして少し離れた場所でもう一体の魔神も苦戦を強いられていた。
『髑髏の魔神ではないが、中々歯ごたえのあるものだな』
『くっ!?』
黒銀の城の異名を持つ魔神《マジンガーZ》をその手に握る巨大な竜の頭部の形をした槍で弾き飛ばす白亜の鬼《ガイストテレス》のコックピットの中でガランは関心するのに対してマジンガーZのパイロットである兜甲児はその衝撃に思わず顔を歪ませるがすぐに体勢を立て直しガイストテレスに殴りかかるもその拳は槍によっていとも容易く防がれその腕を捕まれ投げ飛ばされてしまう。
『がはぁっ!?』
『甲児くん!?』
『大丈夫か、兜!?』
『へっ、問題ないぜっ!!』
地面に叩きつけられるように投げ飛ばされて一瞬意識が飛びかけた甲児を心配するように《ビューナスA》の弓さやかと《ボスボロット》のボスが倒れたマジンガーZの傍に移動すると甲児は口端の血を手の甲で拭い取りながらマジンガーZを立ち上がらせる。
『いくぜさやか、ボス!!』
『ええ!!』
『おうよ!!』
甲児はさやかとボスに声をかけ気合いを入れ直すようにマジンガーZの両拳をぶつけ合わせるとビューナスAとボスボロットと共にガイストテレスに向き直る。
戦場の到る場所でZEXISとルルーシュ軍、シュナイゼル軍の一部は一進一退の攻防を繰り返している中、北と南に部隊を展開しルルーシュ軍に進軍を開始していたアリアンロッド艦隊のセブンスターズが一家紋、クジャン家の御曹司であるイオク・クジャン率いるモビルスーツ部隊と黒の騎士団は追い詰められていた。
『えぇい、何をしている!?相手は正面から戦うことも出来ない臆病者だぞ!?何を手間取っている!!』
指揮官機レギンレイズのコックピットの中でイオクは護衛のレギンレイズたちに囲まれながら忌々しそうに友軍のグレイズ・シルトを盾ごとその手に握る鎌型MVS《ハルパー》で斬り裂くマリオのペルセウスを睨みつけていた。ルルーシュの策によって部隊の4分の1近くを失ってしまったアリアンロッド艦隊の地上部隊は隠れていたマリオたちによる襲撃によってさらにその数を減らし今も味方を次々と落とされていた。
『落ち着いてくださいイオク様!』
『下手に前に出てしまえば敵の思うつぼです!!』
今にも前に出て敵を倒さんとするイオクを落ち着かせるように親衛隊のメンバーはイオクのレギンレイズを抑える。しかし戦場で一箇所に固まっていれば敵からすれば狙ってくださいと言わんばかりのものであった。
『指揮官機!!コイツの首を取ってライ様に褒めてもらいましょう!!』
レギンレイズの胴体をリボルビングバンカーで貫いたアルトアイゼン・クリンゲのコックピットの中でルシアはイオクの指揮官機レギンレイズを見つけるとブースターを噴かせて接近する。
『っ!?敵機接近!!迎撃します!!』
アルトアイゼン・クリンゲが接近してくるのにいち早く気づいた先頭の親衛隊のレギンレイズ2機がソードを構えて迎え撃ちにかかる。
『邪魔よ!!三下風情がっ!!』
ルシアはそう叫びながらリボルバーガンハルバードを振りかぶりリボルバーヘッド部分をレギンレイズの胴体に叩きつけるとゼロ距離射撃で徹甲榴弾を叩き込みコックピット部分を破壊すると左腕の5連装チェーンガンでもう一機のレギンレイズの足を止めてからハルバードの刃で胴体を斬り捨てて速度を落とさずにイオクたちに接近する。
『おのれっ!よくも私の部下たちをっ!!』
目の前で部下を殺されたことに激怒したイオクは部下たちの静止を無視して長距離レールガンを構えるとアルトアイゼン・クリンゲに向けて放つがどれも見当違いの方向に放たれるそれはかわした方が逆に当たりそうなほど下手な射撃だった。
『はっ!大した実力もないくせに粋がるんじゃないわよ!!』
ルシアはそのまま長距離レールガンを構えている指揮官機レギンレイズの前に立つとリボルバーガンハルバードを振り下ろし長距離レールガンにハルバードの刃を叩きつけると長距離レールガンは半分に叩き折られ火花を散らしながら爆発した。
『おのれっ!!』
『イオク様お下がりをっ!!』
『コイツは我らがっ!!』
『邪魔だって言ってるのが、分からないの!!』
壊れた長距離レールガンを捨てナイトブレードを構えようとするイオクの前に親衛隊たちの5機のレギンレイズと13機のグレイズ・シルトが前に出てアルトアイゼン・クリンゲを迎え撃とうとするが、それよりも先にアルトアイゼン・クリンゲの両肩の《レーゲンクス・クレイモア》から放たれる無数のゲッター合金製ベアリング弾が豪雨の如く一斉発射され、先頭で盾を構えていた8機のグレイズ・シルトの盾ごと装甲をベアリング弾によって蜂の巣にされた。そのままブースターを噴かせてイオク機の指揮官機レギンレイズに接近してその首を取ろうとリボルバーガンハルバードを振りかぶるが、突如現れた《レギンレイズ・ジュリア》のジュリアンソードによってその攻撃を防がれてしまった。
『ジュリエッタ!?』
『イオク様は下がっててください。邪魔です』
『なんだ────』
ジュリエッタ・ジュリスはイオクに対してそう一方的に告げると通信を切って目の前の相手であるアルトアイゼン・クリンゲに向き直り、リボルバーガンハルバードをジュリアンソードで弾き飛ばすとフライトユニットの機関砲で牽制を仕掛けるが、アルトアイゼン・クリンゲはバルカンに当たりながらレギンレイズ・ジュリアに近寄るとリボルビングバンカーを突き出す。それを専用大型シールドで受け流しながらレギンレイズ・ジュリアは後方に下がる
『ジュリエッタ・ジュリス。ラスタル・エリオンの飼い犬程度が私の相手を務まるとでも!!』
『舐めるなぁっ!!』
レギンレイズ・ジュリアとアルトアイゼン・クリンゲは互いにジュリアンソードとリボルバーガンハルバードをぶつけ合う。ジュリエッタやガエリオ・ボードウィンなど一部のエースパイロットたちは何とか食いとどまっているがそれ以外のアリアンロッドのモビルスーツ部隊はヴァリアンサー部隊とAMAIM部隊、そしてルシアとリルカの配下である赤く塗装された量産型ゲシュペンストMark-II、シュッツバルト、ガーリオン、バレリオン、ランドリオンなどによって次々と撃墜されていた。そしてそれ以上に黒の騎士団は劣勢に追い込まれていた。
『クソッタレ!!照準が追いつかねぇ!?』
黒の騎士団の暁と無頼改の部隊がハンドガンとアサルトライフル、ロケットランチャーを乱射するがその砲撃はマーヤのアキレウスを捕えることも出来ず虚しく空中で爆発を繰り返すだけだった。
『そんな遅い攻撃が、当たると思うな!!』
突撃用多重装甲を全身を覆うように纏い先端にルルーシュ自らが命名した黒金の四角錐状の巨大な剛槍《グングニル》を接続させ、さらに灰色のエナジーウイングをその上から覆うように纏わせることで巨大な弾丸となったアキレウスはエナジーウイングと突撃用多重装甲の増設ブースターによる加速によって灰色の魔弾となり戦場を縦横無尽に駆け、敵機を貫いていく。
『喰らいやがれ!!裏切りもんがぁ!!』
鹵獲機のジンクスIIIのNGNバズーカから赤黒いエネルギーがアキレウスに向けて放たれたが、アキレウスはビームに自ら突撃しビームを四散させながらそのままジンクスIIIの胴体を貫き爆散させた。アキレウスの殺人的な加速による突進は掠っただけでも機体の装甲を抉り、たった一機で黒の騎士団の戦力を2割近くも撃墜しており、地面には風穴の空いた機体や、胴体や頭部などが抉られた機体が転がっていた。
『マーヤ!!このルルーシュに従う狂犬がっ!!』
仲間を次々と殺されるのを我慢できなくなった千葉はマーヤに対して怒りを隠さずにそう叫ぶと暁直参仕様をアキレウスに向けて飛ばす。しかしそれを阻むように獅子王刃矢の餓者髑髏が立ち塞がり鬼切で暁直参仕様の廻転刃刀を防ぐ。
『藤堂の腰巾着風情が、調子に乗るな』
『獅子王、貴様ぁっ!!』
かつて日本解放戦線で共にブリタニア軍と戦った同士でありながら藤堂を裏切りルルーシュの元に下った刃矢に対して殺気を隠さず千葉は暁直参仕様を飛ばし廻転刃刀で斬り掛かる。それを餓者髑髏は鬼切で弾き飛ばすと反対の手に握る鬼徹で暁直参仕様の左腕と左の飛翔滑走翼を切り落とす。追撃を仕掛けようと鬼切を振りおろそうとしたが、下から暁と無頼改たちによるハンドガンとアサルトライフルの射撃が放たれたために攻撃を中断し暁直参仕様から距離をとる。
『大丈夫ですか千葉隊長!?』
『ここは我らに任せて千葉隊長は一度下がってください!!』
『すまないっ・・・!!』
千葉の暁直参仕様の前に5機の暁と12機の無頼改が廻転刃刀やハンドガン、アサルトライフルをそれぞれ構えて餓者髑髏に向け、千葉に後退を促す。千葉も今の自分では刃矢を相手するには厳しいと考え一度後方に下がることを選択した。それを刃矢は特に興味もなさげに千葉が去っていくのを一瞬見てから目の前の敵から殲滅することを選択した。
そして離れた場所でも藤堂と朝比奈、カエサル、ヒデヨシが戦線を維持しようと必死に戦っているが、トップであるゼロがいなくなったことで全体の指揮を取るものがおらず全体の連携が杜撰なものとなっており、副司令である扇要やほかの幹部たちも今までゼロの指示に従っていただけの存在であったためZEXISとルルーシュ軍の苛烈な攻撃に対応がかなり遅れを取っていた。その上黒の騎士団のエースパイロットにして切り札的存在でもあったライとカレンが敵に回っていることがより黒の騎士団を苦しめる原因でありそう時間もかからないうちに黒の騎士団は壊滅しそうになっていた。
そしてZEXISたちもまた彼らと因縁のあるもの達と衝突するのだった。
◆◆◆◆
『ルルーシュ軍の攻勢によってダモクレスの防衛ラインが薄くなった今が好機!!』
『ダモクレスを制圧し、シュナイゼルを抑えるっ!!』
《アウセンザイター》のレーツェル・ファインシュメッカーことエルザム・V・ブランシュタインと《ゲシュペンストタイプR》のギリアム・イェーガーを先頭にクロガネ、プトレマイオス2、真ゲッタードラゴン、シグナス、グランベリーの旗艦とそれぞれの所属部隊が薄くなった防衛ラインを突破しダモクレスへと接近していた。
『この調子ならあと少しでダモクレスに到達するが・・・』
『あの強固なブレイズルミナスをどう突破するかっ・・・』
《ガンダムヘビーアームズ改》のトロワ・バートンと《アリオスガンダム》のアレルヤ・ハプティズムは接近してくるシュナイゼル軍のグロースター・エアとジンクスIIIを腕部ガトリング砲とGNビームライフルで撃ち落としながらダモクレスを睨む。先行してダモクレスに接近していたベルリ・ゼナムのG-セルフ、ノレドとラライヤのG-ルシファー、アイーダのG-アルケイン、ヒイロのウイングガンダムゼロ、クリムのダハック、カトルのガンダムサンドロック改、フリット・アスノのガンダムAGE-1フルグランサ、セリック・アビスのクランシェ・カスタム、そしてミック・ジャックのトリニティ、デュオ・マックスウェルのガンダムデスサイズヘルたちモビルスーツ、波乱万丈のダイターン3、神勝平たちのザンボット3、竹尾ワッ太のトライダーG7、旋風寺舞人のグレートマイトガイン、ブレイブポリスのファイヤージェイデッカー、響裕太のグリッドマン、ガウマたちダイナゼノンたちスーパーロボットがダモクレスにそれぞれの武装で攻撃を仕掛けているが、ナイトメアフレームの装備されているものとは桁違いの強固を誇るダモクレスのブレイズルミナス・シールドによって完璧に防がれてしまっていた。その強固な盾を破壊すべくスメラギたちも合流しようとした時にそれは現れた。
『おやおや、懐かしい顔ぶれが揃っていますねぇ』
『っ!?散開!!』
その声が聞こえたのと同時に全方位に放たれたミサイルがプトレマイオス2たちに迫ってきた。それを機動力のある機体はかわし戦艦や機動力の劣る機体は当たりそうなミサイルを撃ち落とすか防御して防いだ。そしてミサイルが放たれた方向を見るとそこにはノイエDC所属の別世界でテロリストとして悪名を轟かせたアーチボルト・グリムズの《グラビリオン》とアギラ・セドメの《ソルグラビリオン》、5機の《ヴァルシオン改》を中心にリオン、バレリオン、ガーリオン、ランドリオンなどノイエDCのアーマードモジュール部隊が立ち塞がっていた。
『アーチボルドっ!!生きていたのかっ!?』
『えぇ。どうやら僕はまだ運に見放されてなかったようでしてね』
《SRX》のパイロットの1人であるライディース・F・ブランシュタインは憎悪と怒りを隠さずにグラビリオンに乗るアーチボルトを睨みつけるのに対してアーチボルドは飄々とした態度で笑みを浮かべていた。
───アーチボルド・グリムズ。クロガネ・ヒリュウ改の世界にてスペースコロニー《エルピス》で起きたエルピス事件にて毒ガスを用いてコロニー内の多くの住民を虐殺した実行犯であり、戦いの快楽を追い求め非人道手段を用いた殺戮を平然と行い、逃げ惑う人々をアリの如く殺害することを好む外道を体現したかのような人物。エルピス事件でエルザムが自らの妻であるカトライア・F・ブランシュタインを殺害せざるを得ない原因を作り、その凶行によってブランシュタイン家の結束に亀裂を走らせた張本人。アースクレイドル内で確実に息の根を止めたと思ったがどうやらしぶとく生き残っていたようだ。
『さぁ!存分に潰し合いましょうか!!』
アーチボルドがそう叫ぶのと同時にグラビリオンの肩、胸、脚に内蔵されている計48門からホーミングミサイルが放たれ、それに続くようにバレリオンたちもまた砲撃を仕掛けてくる。その中で1機のヴァルシオン改がディバイン・アームを構えながらSRXに接近するとそのまま斬り掛かるがSRXは既のところでかわし、そのまま拳に念動フィールドを集束させるとヴァルシオン改に殴り掛かる。
『くらえ!ザインナッコォ!!』
SRXのザインナックルがヴァルシオン改の側頭部に当たりヴァルシオン改の頭部の装甲を砕くが、逆再生のように破壊された頭部の装甲は元通りになった。
『マシンセル!?まさかこのヴァルシオン改たちにも施されているというの!?』
ヴァルシオン改が再生されるのを見たアヤ・コバヤシは驚愕に目を見張らせ動揺してしまった。そしてその動揺の隙を突いたヴァルシオン改がSRXの頭部を掴み地面に叩きつける。そして身動きをとれなくさせたSRXに対してヴァルシオン改は反対の手に握るディバイン・アームをSRXに突き刺そうとする。
『させるか!!ガイストナックル!!』
ヴァルシオン改の横腹を《エクスバインボクサー》が腕を念動フィールドで覆った《ガイストナックル》で殴り飛ばし、その衝撃に耐えられなかったヴァルシオン改はSRXから手を離し地面に倒れる。
『大丈夫、リュウセイくん』
『す、すまねぇリョウト。助かったぜ』
SRXのパイロットの1人であるリュウセイ・ダテはエクスバインボクサーのパイロットであるリョウト・ヒカワに礼を言いながらSRXを立ち上がらせる。そして彼らの前でヴァルシオン改はガイストナックルで凹んだ装甲を修復させながら立ち上がらせるとそのツインカメラアイを輝かせる。
『ホッ!調子に乗ってんじゃねえぞモブ共が!!』
『その声、テンザンかっ!?』
ヴァルシオン改から響き渡る声を聞いたリュウセイは驚きの声を上げながらヴァルシオン改の手首の砲身から放たれる赤と青の二色のエネルギーを螺旋状に絡ませたビーム《クロスマッシャー》をSRXとエクスバインボクサーはかわす。
───テンザン・ナカジマ。元[[rb:DC>ディバイン・クルセイダーズ]]に所属するパイロットの1人で、戦争をゲーム感覚で楽しみ敵を撃ち落とすことに快楽を覚える享楽主義者であり、DCの総帥であったビアン・ゾルダークが死亡しDCが崩壊してからはアードラー・コッホの元につきヴァルシオン改で出撃し、とあるシステムに取り込まれ暴走しリュウセイにトドメを刺されたはずだった。
『ホ!リュウセイ、名前付き中ボスキャラ程度のお前らはここでプチッと俺が潰してやるよ!!』
『テンザンっ!!お前って奴は!!』
バレリオンとランドリオンのたちと共に攻撃を仕掛けてくるテンザンのヴァルシオン改に対してSRX、エクスバインボクサー、リオ・メイロンの《AMガンナー》、マイ・コバヤシの《R-GUNパワード》、ヴィレッタ・バディムの《ガーバインMark-III》、アイビス・ダグラスの《アルテリオン》、スレイ・プレスティの《ベガリオン》、草薙剣児の《鋼鉄ジーグ》、司馬宙の《鋼鉄ジーグ》、柳生充子たち《ビルドエンジュエル》が相手取る。
そして離れた場所ではアギラのソルグラビオンと2機のヴァルシオン改とエルアインス、アシュセイヴァーたちをアラド・バランガの《ビルトビルガー》、ゼオラ・シュバイツァーの《ビルトファルケン》、シャイン・ハウゼンの《フェアリオン・タイプG》、ラトゥーニ・スゥポータの《フェアリオン・タイプS》、リルカーラ・ボーグナインの《ラングリーズ・レイヴン》、ユウキ・ジェグナンの《ラーズアングリフ・レイヴン》、アルゴ・ガルスキーの《ボルトガンダム》、サイ・サイシーの《ドラゴンガンダム》が相手取り、アーチボルドのグラビリオンと2機のヴァルシオン改、ジガンスパーダ、アースゲイン、ランドグリーズ、ラーズアングリフたちをレーツェルのアウセンザイター、ギリアムのゲシュペンストタイプR、カイ・キタムラの《量産型ゲシュペンストMark-II》、張五飛の《アルトロンガンダム》、ヴァンの《ダン・オブ・サーズデイ》、レイ・ラングレンの《ヴォルケイン改》、テンカワ・アキトの《ブラックサレナ》が相手取っていた。
『クッ!やはりそう簡単に進ませてはくれないかっ!?』
『だが、レーツェルたちが彼らの相手をしてくれているおかげでダモクレスの守備はより薄くなった!!』
アーチボルドたちの襲撃で部隊がさらに分断されてしまっていたが、それでもダモクレスを止めるためにアムロたちは先に進むべく立ち塞がるシュナイゼル軍の3機のデストロイガンダムも5機のユーグリットから放たれるビームを交わしながらアムロとレイ・ザ・バレル、ジョルジュ・ド・サンドはνガンダムのフィンファンネルとレジェンドガンダムのドラグーン・システム、ガンダムローズのローゼスビットでデストロイガンダムとユーグリットたちの武装を破壊し、シン・アスカとルナマリア・ホーク、昭弘・アルトランドはデスティニーガンダムのアロンダイト、ソードインパルスガンダムのレーザー対艦刀《エクスカリバー》、ガンダムグシオンリベイクフルシティのハルバートがデストロイガンダムとユーグリットたちの胴体を切り裂いた。
ダモクレスまであと少しという距離までプトレマイオス2たちが接近したその瞬間だった。
『────待っていたぞ!少年!!』
上空からその声が響き渡ると同時に刹那・F・セイエイのガンダムダブルオーライザーにガンダムルシファーがその両手に握るブライクニルブレイドとプロミネンスブレイドでガンダムダブルオーライザーに斬り掛かってきたのをGNソードIIIで受け止めるが、機体の重量と落下による衝撃を抑えきれずガンダムダブルオーライザーは仰け反りそうになるのをブースターを噴かせてGNソードIIIとブライクニルブレイド、プロミネンスブレイドが火花を散らせながら鍔迫り合いをする。
『ガンダムルシファー!?《
刹那はガンダムルシファーを睨みつけながら思わず叫ぶ。かつての愛機である《ガンダムエクシア》に酷似している機体からソレスタルビーイングとして活動を始め、ZEXISに所属してから何度も刃を交えた目の前の男、グラハムは宿敵である刹那に対して外部スピーカーを通してこう投げかける。
『皇帝陛下から既に
『何っ!?』
刹那が驚きに目を瞠ると、グラハムはさらに威勢よく言い放った。
『この私、《
そのグラハムの宣言に、∀ガンダムのロラン・セアック、アズ、エッジが驚きのあまりそれぞれ大声をこう出した。
『なんですって!?』
『あいつ!いくらまだ戦いが続いてるからって、この状況をわかって言ってるの!?』
『構うな、刹那! あんな奴らは無視しろ! オレたちがあの男の相手を────』
エッジの言葉を、刹那が遮った。
『・・・そうまでして決着をつけたいのか?』
『刹那さん・・・!』
まるで
一方でグラハムも頷き、こう続けた。
『無論だ・・・!私の空を汚し、同胞や恩師を奪い、フラッグファイターとしての矜持すら打ち砕いたのは他でもない、君とガンダムだ!! ああ、そうだとも・・・!最早愛を超え、憎しみをも超越し・・・宿命となったのだ!!』
『宿命・・・?』
『一方的と笑うか?ヴォルフやレイン・フォルネウスのように私怨に囚われていると言うか?そして、悪逆皇帝ルルーシュの[[rb:騎士>走狗]]と成り下がったこの私を誹るか・・・?しかし、君たちがどう言い繕おうが事実は変わらんぞ。|最初に武力介入を行ったのは君たちガンダム《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》だという事実はな!!』
『っ・・・!』
かつてグラハムは、新ヨーロッパ共同体における新型モビルスーツ完成披露演習に乱入した、刹那のかつての乗機であるガンダムエクシアの性能に興味を持ちその謎に迫った。強力な性能を持つガンダムと戦うことを楽しみつつも軍人としての職務を果たしていたが、度重なる敗戦による屈辱と恩師レイフ・エイフマン、部下のハワード・メイスンら戦友を奪われたことで徐々に狂気に囚われていったのだ。
(この男もまた、俺たちによって歪められた存在・・・。ならば・・・!)
そんな、自分たちがソレスタルビーイングとして武力介入を行ったことで人生を、自分を歪められ、ライやミリアルドたちと同じく悪逆皇帝ルルーシュの騎士となってまでも、自分にただひとつ残された[[rb:矜恃>生き甲斐]]を貫こうとするグラハムを前にして、刹那はひとつの決意を固めた。
『────わかった。果し合いを受けよう』
これに対し、僅かな間を置いてグラハムが言った。
『その言葉を待っていた。全力を望む・・・!!』
グラハムの言葉の後、オーライザーのコックピットにいる沙慈・クロスロードが刹那に縋る。
『刹那っ!』
『冷静になれ!そして優先順位を違えるな、沙慈!』
そんなことをしている場合じゃない、と叫ぼうとした沙慈の言葉を、刹那は一蹴した。
『あの男もまたシュナイゼルたち同様俺たちの敵だ!ここで倒しておかなければ多くの仲間たちが犠牲になる!!それに奴を突破した所で他の皇帝騎士たちとマリーベルの軍団がいるし、何よりシュナイゼルのダモクレスとフレイヤが残っている・・・!フレイヤによる凶行を防ぐためにも後顧の憂いとなる奴はここで倒す!!』
『っ!!』
沙慈は返す言葉がなく、押し黙ってしまう。
そうして沙慈が黙ってから僅かな間の後、グラハムのガンダムルシファーが、ブライクニルブレイドとプロミネンスブレイドを収納し腰の二本の刀に手をかけた。
『どの世界にあったとしても、これが私の望む道・・・。修羅の道だ!!』
ガンダムルシファーが、主武装にしてルルーシュ自らが名付けた二本の漆黒の日本刀《ムラクモ》と《サミダレ》を鞘から抜き放った。
『ミススメラギ。ここは俺たちに任せて皆は先に行ってダモクレスを』
『分かったわ刹那も気をつけて』
刹那はスメラギたちに先にダモクレスへ向かうよう告げるとスメラギもそれを了承してプトレマイオス2たちをダモクレスに向かう中、刹那は沙慈と共にダブルオーライザーを、グラハムのペリノアと対峙させた。
『ダブルオーライザー!!』
『我が剣、ルシファー!!』
刹那とグラハムがそれぞれ叫んだと同時に、ダブルオーライザーは両手にGNビームサーベルを取り出して大きく構え、ガンダムルシファーがムラクモとサミダレを勢いよく構える。
『目標を駆逐するっ────!!!』
『いざ、尋常に────勝負っ!!!』
そして両機は勢いよく突撃し、互いの剣を激しくぶつけ合った。
「─────やはりZEXISが邪魔になるな」
ウラヌスの艦橋の玉座に座るルルーシュは忌々しそうにモニターに映るZEXISを睨む。フレイヤがまだ使われていないためシュナイゼル軍に対してこちらは優勢に立ち回っているが、第3勢力であるZEXISの攻撃によりこちら側の戦力も大きく削られウォーダンたち第一独立師団のおかげでまだ本陣まで攻め切られていないがそれも時間の問題に感じられていた。
「ではそろそろ我々も出撃致しますか?」
「シュウか」
ルルーシュにそう問いかけたのはシュウ・シラカワだった。相も変わらず不遜な態度を取っているように見えるが、真に実力を認めているルルーシュに対して敬意を示していた。
「例の機体は完成したのか」
「えぇ既に出撃準備も完了しております。後は陛下とC.C.様に合わせるだけです」
シュウはルルーシュに対してそう告げるとルルーシュは少し思案をしてからシュウとマリーカに告げる。
「マリーカ。シュウと親衛隊と共に出撃しZEXISを潰せ」
「おやよろしいのですか?黒の騎士団と違いZEXISはこの先も必要なのでは?」
「ここで潰れるならその程度の連中だったということだ。これから先の戦いはこの戦場よりさらに過酷なものが続く」
「その上で生き延びれたのなら我らの、いえ、この
シュウはルルーシュの言葉の真意を理解するとそれ以上何も言わず笑みを浮かべながら下がる。
「マリーカ」
「はっ」
「ZEXISにはかつての君の同僚であるグリンダ騎士団もいる。それでも戦えるか」
ルルーシュはマリーカに確認するようにZEXISと否、グリンダ騎士団と戦えるのかと問いかけるとマリーカは目を閉じてからゆっくりとその瞳を開くとその瞳には覚悟と決意が込められていた。
「私の心とこの身は全て陛下のモノです。例え、かつての仲間たちだとしても陛下の敵として立ち塞がるのであれば容赦はしません」
マリーカはルルーシュにそう宣言しそれに同意するように彼女のそばにいる5人の騎士たちも覚悟を決めた表情でルルーシュを魅入る。ルルーシュはその答えに満足したのか笑みを浮かべる。
「ならその忠義をこの戦場で示してみよ」
「「「「「「イエス・ユア・マジェスティ!!」」」」」」
こうして戦場に重力の魔神と戦乙女たちが新たに躍り出て、その猛威を敵に対して振るうのだった。
多くの命が儚く散る戦場はより激しくなり、地上をナイトメアやモビルスーツ、ゾイド、モビルアーマーなど様々な破壊された機体や戦艦の残骸が埋め尽くさんばかりに転がっている中でも戦闘は収まる気配を微塵も見せない。そんな中、醜い悪意とそれを利用しようとする巨大な悪意たちが蠢いていることをこの時はまだ誰もが気づいておらず、その醜い悪意によって起こされる悲劇が獣たちの枷を外し、それによって地獄が広がってしまうのだった。
あとがき
原作とは異なる場所での決戦であるためフジの噴火に異なる手段でシュナイゼルたちに対して大打撃を与えてみましたがいかがだったでしょうか?今回でノクス以外の運命の騎士たちの機体が登場しましたがノクスの出番はまだ先なので機体登場はもう少しお待ちください。次回から本来の歴史と大きく異なる展開が始まると思いますので、次回の内容次第でルルーシュの未来が変わると思われます。というか登場キャラや機体を多くしすぎたから出番がまだ無いキャラもいるのでちゃんと活躍させたいです。
ルルーシュの未来はどちらがいい?
-
原作通り悪逆皇帝
-
オリジナルとして賢帝