ルルーシュ陣営がかなり強いと言われていますが敵も強敵なのでこれぐらいは大目に見て貰えたら嬉しいです(なお、ルルーシュ陣営はまだ戦力を増強させる予定)。敵・味方問わず機体の強化や戦力の増強を行う予定です。
ルルーシュが第99代ブリタニア皇帝にして第3代地球連邦代表に就任してから1ヶ月の月日が流れた。
本来のルルーシュの計画ならばこの1ヶ月の間に地位を奪われた貴族や皇族たち、ナイトオブラウンズが襲撃を仕掛けてくると予想しそれをライとウォーダンたちが迎撃しその力を世界に見せつけるはずだった。
しかし、それもルルーシュが即位してから一週間後に発生した大時空震によって計画が狂ってしまった。
大時空震によりこの多元世界にまたしても別次元の世界の国々がこの世界と融合してしまった。
宇宙にヴァース帝国、暗黒大陸にディガルド武国とキダ藩、日本に竜宮島。そしてブリタニア・ユニオンに神聖ミスルギ皇国とギャラルホルン、さらには人類に敵対するフェストゥムなどが出現したことで世界のバランスはまたしても崩れてしまった。
故にルルーシュはゼロレクイエムの成功とその後に人類が戦うべき相手に対抗する手段を残すためにも現在ルルーシュは戦力の増強と内政に力を入れていた。
戦力の増強として次元震によってこちらの世界に飛ばされた機体を回収しその技術を用いて機体の強化を行ったり、かつての戦いで破壊した量産型ゲッターGから秘密裏に回収したゲッター炉心を用いてゲッター合金とゲッター線でコーティングした特殊弾頭などの製造を行うなど戦力を着々と強化していた。
さらにルルーシュがかの『閃光のマリアンヌ』の息子であることからジェレミアのようなマリアンヌに憧れを抱いていた若い騎士たちやトレーズに忠誠を誓ったOZの兵士、そしてアロウズのやり方についていけなくなった兵士たちなど兵士の数を増やしていった。
内政に関してもルルーシュとトレーズという優秀な指導者を筆頭にモニカやレディ・アンなどを中心に行っていることで新皇帝が現れたことで混乱していたブリタニア・ユニオンはある程度の落ち着きを見せていた。
しかしルルーシュたちが戦力を整えている間にも世界はさらなる悪意によって否応なしに歩み始めるのだった。
◆◆◆
ブリタニア・ユニオンの領土の一部であった場所に突如、大時空震によって出現した神聖ミスルギ皇国。その国の人々は『マナ』と呼ばれる魔法のような技術を使え、マナを使うことが普通の人間としての絶対条件であるこの国ではマナを使えない人間──『ノーマ』と呼ばれるもの達は人間扱いされないのであった。
大時空震によって多元世界へと飛ばされたミスルギ皇国だが、転移してからの1ヶ月は酷いものであった。ミスルギ皇国以外の国はマナを使えない人間しかいないことから皇帝であるジュリオ・飛鳥・ミスルギは支援を申し出た他国に対して見下すような態度な上に一方的に支援しろと命令した為に他国から見切られ孤立してしまった。その上で次元獣やインベーダーなどの襲撃を何度も受けたことによって国の防衛力はズダボロになっており先日のとある事件の影響も含めて国としてボロボロとなっていた。
「くそっ!これも全てあの女のせいだ!!」
王宮の間にてジュリオは苛立ちを隠さずに手に持っていたグラスを床に叩き落としながら怒鳴るように叫んでいた。
ノーマである妹だったアンジュリーゼ・飛鳥・イスルギの処刑を行おうとしたあの日、突如発生した大時空震によってアンジュリーゼに逃げられた上にこんな世界に飛ばされたジュリオは己の思いどおりに進まないことにストレスを感じていた。
「随分と荒れているようだねジュリオ陛下」
「!?こ、これはエンブリオ様!!お見苦しい所をお見せして申し訳ありません」
音もなく突然現れた男───エンブリオの声を聞いたジュリオは先程までの苛立ちの表情から一転して顔を青ざめながらエンブリオの前に膝まづいた。
「そう畏まらなくていい。今日は君にいい情報を与えに来たのだよ」
「情報、ですか?」
「行方不明だったアンジュリーゼの居場所だよ」
「!!」
エンブリオの突然の情報にジュリオは驚くがエンブリオはそれを無視して話を続ける。
「どうやら彼女はブリタニアの新皇帝のルルーシュの元にいるようだ」
「ルルーシュっ!!あのクソガキの元に!!」
ルルーシュの元にアンジュリーゼがいることを知ったジュリオは忌々しそうに顔を歪める。ルルーシュと出会ったのはモニター越しの一度だけだったが、自分より年下の小僧が自分を見下してきたのはジュリオのプライドを傷つけアンジュリーゼに次いで始末してやろうと思える相手だった。
「私からも新たな戦力を提供しよう。それを使ってアンジュリーゼ共々ブリタニアを滅ぼしたまえ」
「承知しました!!必ずやご期待応えてみせます!!」
エンブリオはそう言うと退出しエンブリオの姿が見えなくなるまでジュリオは頭を下げるのだった。
「へっ!間抜け面した大将だがコレで思う存分暴れるってもんだぜ!!あんたもそう思うだろ?」
「・・・・・・」
別室にて待機している顔が焼けただれている男は獣のような獰猛な笑みを浮かべながら隣にいる大男に声をかけるが何も言わない。
「けっ!黙りかよ。元は敵同士だったが同じドクロ野郎に恨みを持つもの同士、今は協力し合おうってのによ」
「出し抜こうと考えている貴様には言われたくはないわ。キバ」
「ハッ!!よく分かってんじゃねぇか、ガランのおっさん!!」
焼けただれた顔の男───キバが挑発するように言うと大男───ガランは口を開きそう短く答えるとキバは笑みを隠さずにそう返した。
「ドクロ野郎がいることは分かってるんだ!!とっとと戦場に出て今度こそ奴らの息の根を止めてやる!!」
キバは本能で宿敵がこの世界に存在していることを感じ、次こそは勝利してみせると吠える。それをガランは冷めた目で見ながらも自らも内心は髑髏の魔神と再び相見えることを期待していたのだった。
◆◆◆◆◆
「───にしても新皇帝様は未だ行動しないね」
カンボジア租界のブリタニア軍基地。その一角にてナイトオブラウンズの1人である[[rb:第九席>ナイトオブナイン]]ノネット・エニアグラムは溜め息をついた。その近くにはグリンダ騎士団であるオルドリン・ジヴォン、レオンハルト・シュタイナー、ティンク・ロックハート、ソキア・シェルパがいた、
大時空震の影響で世界がさらなる混沌とかしたためにルルーシュも自らの国を立て直すために行動しなくてはならなかったためにそれも仕方がないことかもしれないが、こうも何も無いと怪しすぎる。
「しかしルルーシュ皇帝の勢力は確実に増しています」
「ロイヤルガードにOZ、純血派、元アロウズとその数はかなりのものとなってる」
「しかも皇帝陛下の騎士のクルシェフスキー卿は元ラウンズで他の騎士たちもそれと同等だと考えればかなり厄介だよね」
「そうね。それにフォルネウス卿はともかく・・・まさかあのフリューゲル卿がルルーシュ皇帝の配下につくだなんて・・・」
ノネットの言葉に対して上からレオンハルト、ティンク、ソキア。そしてオルドリンの最後の言葉にオルドリンを含めて全員が頷いた。
エスデス・フリューゲル。ナイトメアやモビルスーツの操縦技術は勿論、レイピアによる剣術の剣技はかなりのもので、その名はオルドリンたちも何度か耳にした。オルドリンも何度かエスデスとは手合わせをしてもらったが結果は完敗だった。エスデスの力を見てマリーベルもグリンダ騎士団に勧誘していたが断られていた。そんなエスデスが何故ルルーシュの配下となったのかは全く分からなかった。
「・・・それはさておき、私たちはこれからどうするんだろうね」
ソキアが、それとなく言った。彼女その一言でオルドリンたちは先日このカンボジア租界のブリタニア軍基地から離れたシュナイゼルたちのことを考えていた。先日完成した空中要塞ダモクレスに先のエリア11のトウキョウ租界での大戦にて使用された戦略兵器『フレイヤ』を多く積み込んだ上にここにいるノネットとルルーシュの元にいるモニカを除いた11人の[[rb:円卓の騎士>ナイトオブラウンズ]]とその専用機を搭載した上に新たに協力関係を得た黒の騎士団とディガルド武国、ギャラルホルンの戦力を加えた上でルルーシュのいるブリタニア本国へと軍を動かしていた。
「・・・正直シュナイゼル殿下が何を考えているのかわからないわ。ルルーシュ皇帝が今までのブリタニアを否定しそれを破壊しようとしているのをシュナイゼル殿下は止めようとしているけど・・・」
「そのためにルルーシュ皇帝の実の妹であるナナリー皇女を担ぎあげようとしている」
オルドリンは闇夜に沈んだ遠くの景色を窓越しに眺めながら全員に聞こえるように言うとティンクが続けるように言った。
「ナナリー皇女はそれに納得しているのでしょうか・・・」
「そんなの関係ないんじゃない?大事なのはルルーシュ皇帝を倒すことなんだからその神輿でしかないナナリー皇女のことなんかどうでもいいんじゃないかにゃ?」
「それは・・・」
レオンハルトは担ぎあげられたナナリーのことを心配してそう言うが、ソキアは戯けながらそう言ったためにオルドリンたちは思わず黙ってしまった。
そんなことはないと言い切りたいが、先日のトウキョウ租界で敵味方双方に多大な被害を与えたフレイヤ弾頭の威力を知っていながらその使用を躊躇う気のないシュナイゼルには正直オルドリンたちにも思うところがある。しかも昨夜、ノネットの食客でナナリーの付き人であるはずの篠崎咲世子に対して刺客を放ち殺害しようとした。刺客を制圧した後、咲世子はオルドリンに礼を言ってからダモクレスから去っていった。
その事からオルドリンたちはシュナイゼルに戦力から外されこの基地の防衛としてランスロット・クラブを整備中のノネットと共に残されたのであった。
「とにかく私らも今後の身の振り方ってもんを考える必要がありそうだね」
ノネットが頭をかきながらオルドリンたちにそう告げたその時だった。基地全体に警報が鳴り響いた。
『12時の方向から所属不明の機体群が接近中!!基地内に待機している騎士たちは至急出撃してください!!』
「ちっ!まさかこの基地を攻めてくる奴らがいるとはね。いくよお前たち!!」
「「「「イエス・マイロード!!」」」」
司令室のオペレーターからの出撃要請にノネットは舌打ちをしながらもオルドリンたちに指示を出すとそのままグリンダ騎士団の母艦であるグランベリーに格納されている自分たちの愛機であるナイトメアの元へと走るのであった。
◆◆◆◆
カンボジア租界・ブリタニア軍基地は現在正体不明の敵の襲撃を受けていた。シュナイゼルが殆どの戦力を連れてこの基地を発っていったために現在基地に残っている戦力はノネットとオルドリンたちを除いて最低限の基地の防衛として残されたのは型落ちしたグラスゴーやリアルドのみだった。
それに対してこの基地に襲撃を仕掛けてくる敵は上空からはフラッグとヴィンセント・ウォード、ガレス、そして量産型ゲシュペンストMk-IIとエルアインス。地上からはティエレンとティエレン長距離射撃型、グロースター、暁、そしてランドリオンとエルアインスによる混成部隊が現在ブリタニア軍基地へと進行を仕掛けており、戦力差は絶望的なものでオルドリンたちも敵の多さに圧倒されていた。
『くっ!数が多すぎる!!』
オルドリンは愛機であるランスロット・グレイルで戦場を駆りながらマシンガンを撃ってくる暁やティエレンの攻撃をかわし、そのままシュロッター鋼ソードで胴体を薙ぎ払うように斬り捨てる。既に戦闘が始まってから一時間以上経っており、オルドリンたちもかなりの敵を敵を撃墜させているが敵の数は一向に減らずむしろその数は最初の頃に比べて増しているように見えた。
『あーもう鬱陶しいなぁ!!』
ソニアはシェフィールド・アイのコックピットの中で文句を言いながらもウァテス・システムで制御された12基の[[rb: 自律型対象捕捉型ハーケン> Autonomus-Capturing-Object]]───ACOハーケンで高精度の行動予測によって半自立型でフラッグやガレスの動力部を攻撃し、次々と撃墜させる。
『増援は来ないんですか!?』
レオンハルトはブラッドフォード・ブレイブをフォートレスモードに変形させて量産型ゲシュペンストMk-Ⅱのスプリットミサイルとヴィンセント・ウォードのアサルトライフル、ティエレン長距離射撃型による砲撃による銃弾の嵐を回避しながら距離をとるとナイトメアモードに変形しメギドデュアルハーケンを合体させ、ハドロンスピアーを薙ぎ払うように発射し上空の量産型ゲシュペンストMk-IIやヴィンセント・ウォードを次々と撃墜させる。
『残念だけどECMのせいで通信が妨害されてて近くの基地からの応援は期待できそうにないね』
ティンクはレオンハルトの言葉に対して苦笑しながらゼットランド・ハートのオールレンジ・ボマーを発動させ、全身から小型ミサイルを発射し地上にいるランドリオンやティエレン長距離射撃型を殲滅していく。一向に増え続ける敵に対してこちらで残っている戦力はオルドリンたちグリンダ騎士団とノネットのランスロット・クラブの5機とグリンダ騎士団の母艦であるグランベリー一隻のみとなっており基地は既に壊滅状態となっていた。
『弱音を吐くんじゃないよ!!今はここから生き延びることだけを考えな!!』
ノネットはオルドリン立ちにそう叱責しながらエルアインスの放つG・レールガンをかわしながらエルアインスに接近しランスロット・クラブがスライディングするようにエルアインスの下を滑り背後をとるとそのままランスでエルアインスの胴体を貫く。既に基地の防衛という目的が果たせない以上突破口を開いてこの戦場から抜けることをノネットは第一に考えているが現状の戦力では難しかった。
その事を理解しているからかオルドリンたちの表情も固くなっており5人のコックピットの中ではエナジー残量が危険域を知らせるレッドアラートが鳴り響いていた。絶体絶命の窮地に陥られてオルドリンたちは冷や汗を流しているとグランベリーの管制室からオペレーターであるエリス・クシェシスカヤが叫ぶようにオルドリンたちに連絡を入れた。
『エニアグラム卿!この中域に次元震の反応が感知されました!!』
『こんな時にっ!!』
エリスからの突然の次元震の発生に舌打ちをするのと同時にノネットたちがいる場所を中心に空間が歪んだかと思えばノネットたちの前にモニカ・クルシェフスキーの専用機であったフローレンスの元になったAEUのナイトメアであるアレクサンダ・ドローンと似た機体であるアレクサンダType02とアレクサンダ・リベルテ、アレクサンダ・レッドオーガ、そして3機のアレクサンダ・ヴァリアントが、そして壊滅したブリタニア軍基地の上空にはZEXISに所属するS.M.Sの母艦であるマクロスクォーターより巨大な艦首がドリル上になっている赤と黒で塗装された戦艦と翼のある赤い戦艦が出現した。
突然この場に現れたことに驚いているのはノネット達だけではなかった。
『これはいったい・・・』
アレクサンダType02のコックピットの中でレイラ・フォン・ブライスガウは動揺していた。AEUにて仲間であるwZERO部隊のメンバーたちとかつて出会った老婆たちと共に旅をしていたのだが次元震に巻き込まれ、気がついたらアレクサンダType02のコックピットの中にいた。
『レイラ、大丈夫ですか』
『え、えぇ私は大丈夫です。それよりもこれは・・・』
アレクサンダ・リベルテからレイラの愛する人である日向アキトの声が聞こえてアキトがいることに安堵をしつつも今の状況が理解出来ず困惑していた。
『どうして僕たちがアレクのコックピットの中にいるのかな?』
『この機体はみんなあの時の戦いで殆ど壊れて使い物に無くなってたよね?』
『あぁ、なのにまるで新品同然だぜこりゃ』
アレクサンダ・ヴァリアントのコックピットの中で上から成瀬ユキヤ、香坂アヤノ、佐山リョウは今自分たちが乗っている機体を見て動揺していた。半年前、ヴァイスボルフ城でのユーロブリタニアとの戦いにおいてアヤノのアレクサンダ・ヴァリアントとアレクサンダ・レッドオーガ以外の機体は全て破壊されヴァイスボルフ城に放棄されていたのだが今ここにある機体はあの時と比べても遜色ないほど万全だった。
『しかもあそこにいるのは[[rb:円卓の騎士>ナイトオブラウンズ]]の1人である[[rb:第九席>ナイトオブナイン]]ノネット・エニアグラムにあのグリンダ騎士団だぜ?』
アレクサンダ・レッドオーガのコックピットの中でアシュレイ・アシュレイは目の間にいるランスロット・クラブとランスロット・グレイルたちを睨むように見ながらレイラたちにそう告げる。ナイトオブラウンズはもちろんのこと、エリア24にて第二のユーロ・ブリタニアとまで言わしめるほど異様な程に戦力を所持していたことから危険視されたグリンダ騎士団。
その上に見たことも無い二隻の巨大戦艦の存在とナイトメアやモビルスーツなどによる混成部隊のブリタニア軍基地への襲撃を見てレイラたちはどう対処すべきか考える暇も与えられずブリタニア軍基地を襲撃した混成部隊がレイラたちと二隻の巨大戦艦に攻撃を仕掛けてきた。
『ちっ!こっちの状況もお構い無しってことかよ!!』
『攻撃してくるってんならこっちもやってやるよ!!』
アシュレイとリョウはアレクサンダ・レッドオーガとアレクサンダ・ヴァリアントをインセクトモードに変形させて銃撃の嵐をかわしながら接近すると再びナイトメアモードに変形しアレクサンダ・レッドオーガは二振りのヒートソードを取り出し近くにいたグロースターを×の字に切り裂き、アレクサンダ・ヴァリアントは対ナイトメア戦闘用可変アックスを取り出すとその場を飛び上がりランドグリーズの頭部に振り下ろす。
『レイラとユキヤは後方で援護を頼む。俺とアヤノはアシュレイとリョウと共に前衛で戦う』
『わ、わかりました!!』
『了解。2人とも気をつけてね』
『そっちもね』
アキトはユキヤとレイラにそう指示を出すとアヤノと共にアレクサンダ・リベルテとアレクサンダ・ヴァリアントのランドスピナーを展開しアシュレイたちの元へと向かう。
アキトたちが襲撃者と戦っているように攻撃を受けている二隻の戦艦───クロガネとヒリュウ改もまた同じように攻撃を受けており、その攻撃をEフィールドで防御しながら部隊を出撃させていた。その中でヴァイサーガのコックピットの中でラミア・ラグレスは量産型ゲシュペンストMk-IIとエルアインスを見て眉を顰めていた。
(あれらの機体はシャドウミラーのものだ。まさかレモン様たちもこの世界に飛ばされたというのか?)
ラミアは自分たちがたった今この世界に飛ばされたようにかつてラミアが所属していた組織であるシャドウミラーがこの世界に存在しているのではないかと思えた。
『どうしたラミア』
『いえなんでもないでございます』
『そうか。だが今は戦闘に集中しろ』
「了解でありんす」
アルトアイゼン・リーゼのパイロットであるキョウスケ・ナンブが様子のおかしかったラミアに声をかけるとラミアは問題ないと答える。キョウスケはそれ以上特に何も言わずに通信をきった。ラミアも気持ちを入れ替えヴァイサーガの背中に装備されている五大剣を構える。
クロガネとヒリュウ改からサイズの異なる機体が次々と発進すると量産型ゲシュペンストMk-IIたちへ攻撃を仕掛けるのだった。
◆◆◆◆◆
鋼龍戦隊とwZERO部隊が次元震によって現れてから戦闘が開始され既にかなりの数の敵機の残骸が破壊されたブリタニア軍基地に転がっているがそれ以上の数の敵が確認され更にはその中に新たな機体としてデストロイガンダムにユーグリット、ビルゴ、ジンクスIIの姿も確認されていた。しかし数こそは敵が上回っているが、機体性能は勿論パイロットの操作技量に圧倒的なまでの差があることから次々と撃墜させていった。
『ザイン・ナッコォ!!』
SRXチームの駆る合体ロボットSRXのザイン・ナックルが新たに現れたデストロイガンダムの胴体を貫く。デストロイガンダムは胴体にSRXの拳が刺さっていながらも攻撃をしようと両腕のシュトルゥムファウストの銃口をSRXに向ける。
『させませんわ!!ラトゥーニ!!』
『はい、シャイン王女!!』
シュトルゥムファウストからビームが放たれようとした瞬間、シャイン・ハウゼンのフェアリオンタイプGとラトゥーニ・スゥポータのフェアリオンタイプSによる両腕から展開したソニック・スウェイヤーによる斬撃でデストロイガンダムのビーム砲を破壊して攻撃を防いだ。
『サンキューシャイン王女、ラトゥーニ!!くらえ!ガウン・ジェノサイダー!!』
SRXのパイロットの1人であるリュウセイ・ダテが2人に礼を言うとそのままSRXの頭部のゴーグルから放たれるガウン・ジェノサイダーによってデストロイガンダムの上半身を消し飛ばした。
『ファイナルビーム!!』
『ギガ・ワイド・ブラスター!!』
イルムガルド・カザハラが駆るグルガンスト改とタスク・シングウジが駆るジガンスクード・ドゥロの2機から放たれたファイナルビームとギガ・ワイド・ブラスターによって地上にいる暁とティエレン長距離射撃型、ランドリオンたちを破壊する。
『ティンクさん!!』
『オーライ、オズ!!』
オルドリンにティンクが応えると、ゼットランド・ハートが砲撃形態に変形した。その背後にハイグレイルが素早く騎乗し、両機のユグドラシルドライブが直結され、合体する。
『『ユグドラシルドライブ・ダイレクトコネクション────ランスロット・グレイル・チャリオット!!!』』
ランスロット・グレイルに搭載されている機能であるドッキング形態によってゼットランド・ハートとドッキングすることで砲撃形態のチャリオットになるとそのままユーグリットやビルゴIIたちに向けて高出力砲撃───メガハドロンランチャー・フルブラストをぶちかました。
『いくぜアキト!!』
『あぁわかっている』
アシュレイの駆るアレクサンダ・レッドオーガとアキトの駆るアレクサンダ・リベルテはスラッシュハーケンを使って縦横無尽に動きながらシュロッター鋼ソードでエルアインスを斬り伏せる。
戦闘は彼らの優位に進み敵の増援も尽きたのかその数は減っていきこの調子なら問題なく戦闘が終了すると誰もがそう思っていたその時だった。
『ぐっ!?』
『な、なにこれっ!?』
『く、くるっ!!』
最初に気づいたのはSRXチームの念動力者であるリュウセイとアヤ・コバヤシ、マイ・コバヤシだった。そして遅れるように他の念動力者たちがそれに気づいたのと同時にそれは地面を砕きながら現れた。
巨大なその機体は下半身は巨大な顔を模した形になり更にそこから無数のケーブルが生えているその機体は禍々しさすら感じさせる。そしてその周囲にはかなりの数の巨大な頭部が繋がっている無数のケーブル───ガンダムヘッドが現れた。
その禍々しい姿に誰もが言葉が出ない中、ゲシュペンスト・タイプRを駆るギリアム・イェーガーは目の前に現れた機体───デビルガンダムの存在に驚愕を隠せないでいた。
(デビルガンダムっ!!なぜ奴がこんなところに!?いや、今はそれよりも)
ギリアムは突然のデビルガンダムの出現に驚いたが、動きを見せないデビルガンダムの様子からまだ目覚めたばかりだと判断し先に動き出す前に破壊を試みようとメガ・バスターキャノンを構えるとそのまま引き金を引きデビルガンダムに向けてビームを放った。それは射線上にいたガンダムヘッドを破壊しながらデビルガンダムに命中したが、装甲を一部破壊しただけで完全にデビルガンダムを破壊するには至らなかった。
『くっ、やはりこの程度の攻撃では仕留めることは出来ないか』
ギリアムは破壊された装甲を再生させているデビルガンダムに対して顔を顰める。そしてデビルガンダムはそのツインアイを怪しく輝かせると近くにいたエルアインスと量産型ゲシュペンストMk-IIたち襲撃部隊の機体の胴体にガンダムヘッドを噛みつかせた。噛みつかれたエルアインスたちはぎこちなく機体を軋ませたかと思えばガンダムヘッドの口から離れると同時にデビルガンダムとガンダムヘッドに付き従うように鋼龍戦隊とグリンダ騎士団、wZERO部隊に攻撃を仕掛けてきた。
『いかんっ、奴らの攻撃に触れるな!!奴らの攻撃に触れれば我々もデビルガンダムの支配下に置かれてしまう!!』
ギリアムは向かってくるガンダムヘッドやエルアインスたちを破壊しながら周囲の人間立ちに聞こえるようにオープンチャンネルで注意を促す。
ギリアムの言う通り、デビルガンダムとガンダムヘッドに最初は攻撃していたデストロイガンダムたちがデビルガンダムたちの攻撃を受けた途端、デストロイガンダムたちはデビルガンダムを守るようにギリアムたちに攻撃を仕掛けてきた。
『くそっ!次から次へと厄介だな!!』
グルンガスト改を駆るイルムガルドは計都羅喉剣でグルガンスト改に噛み付こうとしてくるガンダムヘッドを両断しながら思わずそう愚痴ってしまう。ガンダムヘッドとデビルガンダムに支配されたエルアインスたちの攻撃をかわしながら迎撃するが、地面から湧き続けるガンダムヘッドと一向に数が減らないエルアインスたちにこの場にいる全員が不気味さを感じていた。
『きゃぁっ!?』
ガンダムヘッドのビームをかわしきれずランスロット・グレイルの右腕を破壊されその爆発の衝撃で地面に倒れ込む。その隙をつくようにガンダムヘッドが口を大きく開けてランスロット・グレイルを噛み砕こうと迫る。ソキアたちはオルドリンを助けようとするも敵に行く手を阻まれてしまい助けにいけないでいた。
『『『オズーーー!!』』』
『くっ!?』
ガンダムヘッドの牙がランスロット・グレイルの胴体に迫るのをオルドリンは抵抗しようと左手にシュロッター鋼ソードを握りガンダムヘッドに突き刺そとする。しかしガンダムヘッドの牙がランスロット・グレイルの胴体に触れる瞬間、ガンダムヘッドの頭部が斬り落とされランスロット・グレイルの横に転がった。
そしてランスロット・グレイルの前に二振りのナイトソードを握る漆黒のグレイズリッターが立っていた。突然現れたグレイズリッターに誰もが新たな敵が現れたかと警戒しているとグレイズリッターの後ろにグランゾンとスレードゲルミルが上空より降りてきた。
『シラカワ博士、ウォーダン。デビルガンダムたちの相手は僕がやります』
『援護は必要ですか?』
『必要ありません。それよりもお2人はもしもの時の場合に備えてください』
『承知した』
『えぇ分かりました。それではお気をつけて』
漆黒のグレイズリッターを駆るライはグランゾンを駆るシュウ・シラカワとスレードゲルミルを駆るウォーダン・ユミルにそう告げるとグレイズリッターのスラスターを噴かせてデビルガンダムに向かった。一人で攻撃を仕掛けようとするのを見てキョウスケたちもそれに続こうとしたがグランゾンとスレードゲルミルがその行く手を阻む。
『シュウ!!テメェなんのつもりだ!!』
『あなたがたに動かれるのはこちらとしては困るのですよ。もしこの先に進みたいというのならばこの私のグランゾンとウォーダンのスレードゲルミルを倒してからにしてもらいましょうか』
サイバスターを駆るマサキ・アンドーがディスカッターの剣先を向けながらシュウになぜ邪魔をするのか聞くが、それに対してシュウはその理由を応えずグランゾンのグランワームソードを、スレードゲルミルは斬艦刀を構える。
そしてキョウスケたちがシュウたちによって動けないでいる間にもライのグレイズリッターはデビルガンダムに接近していた。
『邪魔だ』
ライはGNランスを構えながら突撃してくるジンクスIIの突進をナイトブレードで起動を逸らしながら反対の手に握るもう一振のナイトブレードでジンクスIIの胴体を斬り捨てながら倒したジンクスIIのGNランスを掴みとるとデストロイガンダムの腹部に向かって投げつける。腹部にGNランスか突き刺さったことで一瞬動きを止めたデストロイガンダムの隙を見逃さずライはデストロイガンダムの下を潜りながらナイトソードで両脚を斬り裂く。脚を破壊されたデストロイガンダムは後ろに倒れほかの機体を巻き込み破壊した。
『す、凄い・・・』
ブラッドフォード・ブレイブとゼットランド・ハートに支えられながらグランベリーに戻るのをコックピットの中でオルドリンはグレイズリッターの姿に目を奪われていた。
グレイズリッターの通った道には一撃で両断された敵機が転がっており、グレイズリッターは一度も脚を止めることなくそれらの敵を一刀のもとに斬り伏せていた。その姿には力強さと剣舞のような美しさがあり、オルドリンは思わず見惚れてしまい言葉を零すことしか出来なかった。そしてグレイズリッターはとうとうデビルガンダムの前にまで辿り着いた。
『これがデビルガンダムか。なるほど確かに悪魔の名を与えられるのに相応しい機体だな』
ライはデビルガンダムを見上げながら思わずそう呟く。しかしすぐに気持ちを入れ替えナイトブレードを構えデビルガンダムに接近する。デビルガンダムも素直に接近するのを許す訳もなくガンダムヘッドたちによるビーム攻撃を仕掛ける。しかしグレイズリッターはビームによる弾幕の隙間を縫うようにしてかわして接近する。ビームが当たらないと見るやデビルガンダムはビーム攻撃から噛みつき攻撃に変更しガンダムヘッドたちがグレイズリッターに迫る。
『遅い』
しかしグレイズリッターに迫るガンダムヘッドたちはナイトブレードによって斬り裂かれていく。そしてグレイズリッターはデビルガンダムの目の前にまで辿り着くとナイトブレードを振り下ろしデビルガンダムの両腕を斬り落とす。しかしデビルガンダムはすぐに修復しようと斬り落とされた両腕に触手を伸ばそうとするがそれよりも早く胴体にナイトブレードが突き刺されデビルガンダムはカメラアイから光が消え、その動きを停止した。そしてデビルガンダムが停止したのに合わせてデビルガンダムに支配されていた機体たちもまたその動きを停止させた。
『終わった、のか?』
虎龍王を駆るブルックリン・ラックフィールドことブリットは戦闘が終了したのかと思いそう呟くがそれに対して誰も答えることが出来なかった。確かにデビルガンダムは倒したが彼らの前にはまだグランゾンとスレードゲルミル、そしてデビルガンダムを倒したグレイズリッターがいる。彼らがこちらに対して攻撃を仕掛けてこないと誰も保証できないでいた。故に誰もが彼らに警戒していると彼らの頭上に影がかかった。頭上を見上げるとそこには先の戦いで大破し現在修復中であるはずのスペースノア級戦艦──ハガネが現れていた。
「ハガネだと!?バカな、何故アレがここに存在している!?」
クロガネの艦長であるテツヤ・オノデラは突然のハガネの登場に驚いているが、その間にもハガネの出撃ハッチから3機のゲシュペンストMk-IIが出撃しデビルガンダムの頭上につくとデビルガンダムに電磁ネットを被せそのままハガネへと運ぼうとしていた。
『いかんっ!!』
この中でデビルガンダムの危険性を理解しているギリアムはデビルガンダムを回収させてはいけないと考え、回収される前に完全に破壊しようとメガ・バスターキャノンを構えその銃口をデビルガンダムに向けビームを放とうとするが、チャージ中のメガ・バスターキャノンの銃口にグレイズリッターが投げたナイトブレードが突き刺さりゲシュペンストタイプRVは爆発寸前のナイトブレードが刺さったメガ・バスターキャノンを捨てざるを得なかった。その間にデビルガンダムはハガネに収納されてしまった。
『それでは皆さんごきげんよう』
『まてシュウ!!』
シュウはマサキたちにそう告げるとグランゾンはグレイズリッターを抱えたスレードゲルミルと共にハガネに向かう。マサキはシュウを追いかけようとサイバスターを動かそうとしたが、その寸前にハガネを中心にグランゾンたちを黒い球体が包み込み、黒い球体が消えた時にはハガネとグランゾンたちの姿はなくなっていた。
「ぐ、グランゾンとスレードゲルミル、ハガネの反応ロストしました・・・」
「転移したというのか・・・」
クロガネのオペレーターであるエイタ・ナガタはグランゾンたちの反応がこの周辺から消えたことを伝えたとおり、グランゾンたちの反応は完全に消えていた。
鋼龍戦隊とwZero部隊、そしてグリンダ騎士団。彼らはこの世界で何を成すのか・・・・・・
あとがき
前回コメントにてスザクをZEXISに入れるのか聞かれたのですが、一応は彼もラウンズの一員でもあるのでシュナイゼルの元にいることにしました。なお、この世界線ではスザクはCの世界にいっていません。また、今回登場した『スーパーロボット大戦OGジ・インスペクター』、『亡国のアキト』、『双眸のオズ』のキャラたちは予定としてはZEXISと出会い彼らと共に戦うことを考えております。
ルルーシュの今後としては賢帝か悪逆皇帝のどちらの選択肢をとるかで黒の騎士団の処遇を考えようと思ってます。ちなみに悪逆皇帝ルートの場合ギアスキャラが多く死にます。扇とか扇とか扇とか。
デビルガンダムは登場させてはみましたが今後どのような活躍するかはまだ未定ですすみません。パイロット乗せて普通のMS扱いしようかな(迷走)。
また、参戦予定作品の中には内容をあんまり覚えていなかったり期待の見た目だけで参戦を決めあ作品もあるのでそれらの作品のストーリーや敵キャラが登場しない可能性があることを先に謝罪しておきます。それではまた次回もよろしくお願いします!!
ルルーシュの未来はどちらがいい?
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原作通り悪逆皇帝
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オリジナルとして賢帝