スーパーロボット大戦Z 魔王が進む覇道   作:有頂天皇帝

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まえがき
この小説内で同じ名前の方が登場することもあるので地の文ではフルネームか名前の後ろに参戦作品を書こうかと思います。
例:ライディース・F・ブランシュタイン(スパロボOGのキャラ) ライ(コードギアスLOSTCOLORSのキャラ) 

上記の2人は互いに仲間たちからライと呼ばれるので読んでる時に混乱しないようにこうしてみます。意見があったら教えて貰えるとありがたいです。


第二話 覇王の序章

◆◆◆

 

「思ったより状況が悪いわね・・・」

 

ZEXISの今後の方針を話し合うためにマクロス・クォーターのブリーフィングルームに一同は集まったが、誰しもその表情は険しいものであり、ソレスタルビーイングの戦術予報士であるスメラギ・李・ノリエガが思わずそう呟いてしまった。現在ZEXISを取り巻く状況はゼロことルルーシュがいなくなったことで最悪と言ってもいいほどだった。

 

ZEXISは一応は地球連邦軍の外部部隊という位置づけになっている。監察権などを持つ有力な戦力であり、当然地球連邦軍の、とくにアロウズなどの組織に対して対抗できる数少ない戦力だった。しかし同時に、その指揮権限はゼロが保有していたのであり、ゼロが居なくなってしまった現状では、実は指揮官が不在になるという問題を抱えていた。

 

つまりゼロの存在は、実質ZEXISの存亡そのものを左右するほどの人物であった。だからこそエルガン・ローディックがゼロにZEXISの指揮権を与えたのだ。そのゼロがいなくなれば当然ZEXISは観察権を行使することも出来なくなる。

 

そしてゼロの意見も聞かず一方的に追放した黒の騎士団とZEXISの間で悶着が起こり、黒の騎士団は紅月カレンや黎星刻など一部を除いたメンバーがZEXISから脱走同然に独立し、その後ルルーシュと敵対するということで利害が一致したシュナイゼル率いる旧ブリタニア皇帝軍に統合されZEXISとも敵対関係となった。

 

そしてルルーシュもまたブリタニア皇帝となりその勢力を拡大させており、その規模はかつてのゼロとして黒の騎士団を率いていた頃よりも軍としての戦力は量と質のどちらも強大なものとなっていた。今までの黒の騎士団は藤堂と星刻、ライがいたとはいえほぼゼロ1人によって支えられていた。しかし今のルルーシュにはライだけでなくトレーズやマリーベル、ジェレミア、そして『運命の騎士』といった優秀な人材が多く揃っており例えルルーシュがいなくなったとしても十分に組織を回すことは可能だろう。

 

「だが一体ゼロは何を考えているんだ。ブリタニア・ユニオンと地球連邦軍を支配したがそれだけだ。今までのブリタニアのように他国に侵略を仕掛けるわけでも戦いを止めるような素振りもみせない」

 

星刻は眉間に皺を寄せながら言う。それはZEXISの誰もが思うことであるが今までゼロ──ルルーシュのことを完全に理解することが出来ないでいた。ルルーシュのことを知らない彼らにはルルーシュの考えが読めないでいた。

 

「───だから我々はこうして彼の元へ向かおうとしている。彼の真意を知るために」

 

ロジャー・スミスがそう言うとZEXISの面々はそれに同意するかのように頷いた。先日、ルルーシュ側からコンタクトがあった。それはZEXISとの会談を望むものであり3日後にエリア11のアッシュフォード学園にて互いに代表者同士による話し合いの場を設けたいという申し出だった。

 

罠の可能性はあるが、それでもルルーシュの真意を知るためにもロジャーたちはルルーシュと話し合う必要がある。彼らはカレンを含めてルルーシュという人物のことを全く知らないのだから・・・

 

「しかし悠長にもしていられない。今もこうしてルルーシュだけでなくシュナイゼルやリボンズなどほかの勢力も動きを見せ始めている」

 

S.M.Sのマクロス・クォーターの艦長であるジェフリー・ワイルダーは顎に手を添えながらそう呟くとその言葉に同意するようにZEXISのメンバーは固唾を飲んだ。現在シュナイゼル率いる旧ブリタニア帝国軍とシュナイゼルと同盟を結んでいるディガルド武国とギャラルホルンはブリタニア・ユニオンの首都であるペンドラゴンへと進行を進めていた。

 

そして今までの悪事が明るみになったことで追い詰められたアロウズは一部を除いて宇宙へと逃げた。未だ本格的な動きを見せていないのはアンチスパイラルとインベーダーなどだがそれらもいつ動き出すかは分からないでいた。

 

「とにかくまずは目の前に迫っている問題から解決していこう。我々には成さねばならないことが多い」

 

ドラゴンズハイヴの艦長であるF・Sがそう締めくくるとZEXISのメンバーはそれぞれどんな事が起こっても何時でも対応できるようにするのだった。その中で新しくZEXISに加入したばかりのメンバーの1人であるロン・マンガンは何か考え事をしているのか口元に指を当てていた。

 

「あのロン。なにか気になることでもあるんですか?」

 

「あ、いや大丈夫だよルージくん・・・大したことじゃないさ」

 

ロンの様子がおかしい事に気がついたルージ・ファミロンがロンに声をかけるが、ロンは苦笑しながら問題ないと言うがその表情はどこか暗く何か思い悩んでるように見えた。

 

「でも・・・」

 

「本当になんでもないさ。それよりルージくんも早く格納庫に向かいな。ミィたちが待ってるんだからさ」

 

「は、はい・・・それじゃあ先に行ってますね」

 

ロンを気にするルージだがロン本人からそう言われてしまってはそれ以上尋ねることは出来ず大人しく格納庫へと向かった。ルージが去ったのを確認するとロンは息を吐いて壁によりかかった。

 

(まさかあのヴォルフが生きてたなんてね・・・本来なら生きてたことを喜ぶべきなんだろうけど)

 

ロンはポケットから取り出した写真を見ながらそう心の中で呟く。その写真にはロンとルルーシュの騎士となったヴォルフ、そして2人の女性が写っていた。

 

「ヴォルフ。君はまだ憎んでるのかな・・・」

 

ロンはかつての親友にして仲間であるヴォルフが生きていたことを嬉しく思いつつも、恋人と妹の命を奪った原因でもあるジーンとフェルミたちソラシティの人間を今も怨み復讐しようとしているのではないかとロンは不安を隠せないでいた。

 

そしてロンのその不安は当たってしまい、ヴォルフとの再会で彼の復讐に燃えろ炎が留まることを知らぬのだと思い知らされるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

神聖ブリタニア帝国領・ヴァイロン空港。

午前13時。

 

エリア11のアッシュフォード学園へと向かうために新たに建造された皇帝専用旗艦『ウラヌス』に乗り込むためにやって来たルルーシュとその隣をC.C.とライ、後ろをモニカとミリアルドが歩いていた。ウラノスや護衛艦であるログレス級浮遊航空艦、カールレオン級浮遊航空艦が待機しているエアポートの各所を黒でカラーリングされたサザーランドやグロースターたちが武装した状態で待機している。

 

「ルルーシュ、本当に良かったのか?」

 

歩きながらC.C.がルルーシュに訊ねた。

 

「ZEXISと会談をすることもそうだけど彼らに護衛を任せても。確かに今は味方だけどそれもいつまで続く関係かは・・・」

 

「構わない。所詮は利害の一致で手を組んでいるだけに過ぎないんだ。それに・・・俺も少しばかり、奴らの力には興味がある。試してみるのに丁度いい機会と思わないか」

 

ライの言葉に最後のところで、ルルーシュが口許を楽しそうに歪めた。それを見て、今度はミリアルドが口を開いた。

 

「『パラメイル』と『カタクラフト』・・・か。どちらも我々の知らない技術で造られた機体だな」

 

「そうですね。大時空震の影響でまた別世界の人間と兵器がこの世界にやって来た。おかげでこちらの戦力は増えましたがそれ以上に敵が増えてしまいましたね」

 

ミリアルドの言葉にモニカがそう皮肉る。これまでにルルーシュたちはZEXISやZEUTHなど様々な次元からやってきたという人間たちとその相棒である兵器たちと邂逅している。ある時には敵として、ある時には味方として戦い、またある時には目的や利害の一致などで手を組んだこともある。

 

共通点があるとするならば、彼らが持つ兵器はこの世界にはない技術や文明によって生み出されたもの、そしてその兵器を操る優秀な乗り手がいることだろう。

 

何れにしてもそれらの存在は戦力としては強力なカードになりうるが1歩間違えればその力が自らを滅ぼす牙となって襲いかかる可能性も十分にある。

 

「それに万が一のことを考えてゼハートとアレンを後方に待機させている。もしもの時の事は考えているさ」

 

ルルーシュは暗に裏切るようならばこの場で処分することをライに伝えるとライもそれ以上何も言わないでいるとライの耳につけているインカムに通信が入り、その報告内容にライは瞳に冷たい光を帯びさせるとルルーシュに報告した。

 

「───ルルーシュ。どうやら招かれざる客が来たようだよ」

 

ライが鋭い表情で後ろを振り返った。ルルーシュとC.C.、ミリアルド、モニカも振り返った、その時。

 

『させんぞ────! 逆賊め!!』

 

外部スピーカーを通して、怒声が張り上げられる。

 

ギアナ級地上戦艦を中心にジンクスIIIによるモビルスーツ部隊、サザーランドによるナイトメア部隊が基地の防衛施設を破壊しながら現れた。ジンクスIIIはGNビームライフル、GNサブマシンガン、GNビームサーベル、GNミサイルランチャー、GNランスを、サザーランドはアサルトライフルやロケットランチャー、スタントンファなど全ての機体が完全武装している。

 

『シャルル皇帝暗殺しその地位を簒奪した逆賊ども。我々はヴェルフェルク公爵家』

 

『我らはオースティン公爵家』

 

『そして我々はガルド公爵家』

 

『同じくシャルル・ジ・ブリタニア皇帝陛下の御教にして祖国の伝統を守るために立ち上がった、我々はムシェル公爵家』

 

『そして私がアロウズのガウン・エイノック少佐だ』

 

さらにその中には、指揮官機として10機前後のグロースターと5機のアヘッドが混じっていた。豪奢で威厳ある巨大なマントを背中に羽織ったそれらは、標準装備である対ナイトメア戦闘用大型ランスはもちろん、サザーランドと同じようにアサルトライフルやロケットランチャーなどの銃器を片手に持ち、アヘッドもまたGNビームライフル、GNサブマシンガン、GNビームサーベル、GNミサイルランチャーを装備し、文字通りの完全武装となっている。

 

「 旧貴族とアロウズの残党たちか・・・過去の栄光に縋ることしか出来ない愚者たちが集まって来るとはな」

 

ルルーシュによって貴族としての地位と領地の全てを奪われたブリタニアの旧貴族と今までの悪事がバレ、地球連邦から追放されたアロウズによる連合軍は、ルルーシュの元へ攻め寄せてくる。それをルルーシュは呆れたように見ていた。

 

『この度、我々は互いの憎むべき朝敵を討たんがため、共に協力することと相成った────』

 

連合軍の先頭を行くグロースターの1機が何も武装していない片手を空高く掲げた時、

公爵連合軍のナイトメアが、次々にルルーシュに向かって怒声を張り上げた。

 

『覚悟しろ────僭帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!!我らが祖国が腐敗と堕落に満ちているとは、なんと低劣な! 公爵家の名にかけて、シャルル陛下と祖国への侮辱は許さん!!』

 

『貴様らを消した後は皇族でありながら裏切ったマリーベル・メル・ブリタニアだ!! 「競い、奪い、獲得し、支配する」────シャルル陛下のその御教にして、我らが祖国の伝統にして地球連邦の秩序が損なわれることはあってはならんのだ!!』

 

口々にスピーカーで叫んでくる公爵アロウズ連合軍のモビルスーツとナイトメア部隊。その士気は高く自分たちこそが正義だと言わんばかりだが、その叫びはルルーシュ、そしてライたちの心を動かすことはなかった。

 

「愚かな・・・」

 

「全く話になりませんね」

 

「だが、奴らは本気らしいぞ」

 

「ルルーシュ、こいつらは・・・」

 

上からミリアルド、モニカ、C.C.。最後にライがルルーシュに促すように言うと、ルルーシュは「ああ」と、大仰に溜め息をついて頷いた。

 

「古き体制を、形で表したような奴らだな・・・そうまでして支配と力にしがみつきたいのか。まったくもってご立派なことだ」

 

ルルーシュがそう言って、向かってくる公爵連合軍に目を向けた時。

 

『『『この、痴れ者どもがぁっ────!!』』』

 

最前列のサザーランドが、一斉にターゲットマーカーをルルーシュに定め、ライフルやランチャーなどの銃器の一斉砲火を浴びせようとした、その時。

 

ドッ、ドッ、ドッ、ドンッ────!! と、その最前列のサザーランドが数機、いきなり頭部や胴体を撃ち抜かれ、爆発炎上して崩れ落ちた。

 

『なにっ!?』

 

『何事だ、今のは────!!』

 

驚きの叫びをスピーカーから次々と放ちながら、公爵アロウズ連合軍が一斉に進軍を止めた時。

 

『────随分と無様な姿を晒すものだな』

 

厳格な男性の声が、スピーカーを通して聞こえてくる。しかしそのスピーカーは、ナイトメアやモビルスーツのものではない。

 

口々に驚きの声を出す公爵アロウズ連合軍のサザーランドとグロースター、フラッグ、イナクト、ジンクスIIIそしてアヘッド。そう、彼らの行手を阻むようにして、空から舞い降りてきた4機の黒いカラーリングのジンクスIIIと一機の巨大な機体である。それはこの世界とは別の次元から現れた数多ある機体の1つ────その名も『カタクラフト』。黒くカラーリングされ全身が鋭利的な巨大な腕部と脚部を持つその機体の名は『ディオスクリアIII』。その搭乗者で、スピーカーから声を発したのは、ザーツバルムだ。

 

『貴様らのような過去の栄光に縋るしか出来ない愚か者たちが、我らが偉大なる皇帝であるルルーシュ陛下に歯向かうなど烏滸がましい。命が惜しくば直ちに去るがいい』

 

ディオスクリアIIIのスピーカーを通して、ザーツバルムは伯爵たちを見下しながらそう告げる。

 

『愚か者だと!?ルルーシュという逆賊に尻尾をふる余所者風情が!!』

 

『邪魔をするというのなら貴様も!!』

 

口々に驚愕と怒りの声を張り上げる公爵アロウズ連合軍に対し、上空から2人の女性がこう返した。

 

『よく言うわね。今まで貴族って地位の上で甘い汁を啜ってたあんたら寄生虫の方がよっぽど逆賊じゃない』

 

『ハッ!そんなんだからそんな惨めな姿を晒すんだよ!!』

 

上空に待機しているカタクラフトとは異なる技術で造られた機体───『パラメイル』。白をベースカラーとし青と黒の翼を持つ『ヴィルキス』からアンジュの声が、赤いカラーリングのパラメイルの『アーキバス ヒルダ・カスタム』からヒルダの声がきこえ、2人とも公爵アロウズ連合軍たちをバカにしており、公爵アロウズ連合軍は気色ばんだ。

 

『逆賊風情が偉そうにっ!!』

 

『たった7機でこの数を、そして我らが精鋭をどうにかできるとでも思っているのか、痴れ者どもが!!』

 

口々に大勢から浴びせられる怒りの罵倒にも、ザーツバルムたちは全く動じない。

 

『愚かな・・・自らが強者と勘違いしているからそこまで付け上がることができるのだな。所詮は与えられた力を自らの力と思い込み他者を見下すことでしか優越感に浸れぬものたちか』

 

『別にどうでもいいわ。敵ならただ潰すだけなんだから』

 

ザーツバルムとアンジュの見下すような挑発に、公爵アロウズ連合軍は今までの数々の侮辱も合わさって怒りの頂点に達した。

 

『余所者風情がっ!!どこまで我々を侮辱すれば気が済むっ!!』

 

『我らの邪魔をするというのならばまずは貴様らから排除するのみっ!!』

 

『我らに刃向かったこと、あの世で後悔するがいいっ!!』

 

地上では数十機のサザーランドとグロースターが、上空からはフラッグ、イナクト、ジンクスIIIそしてアヘッドがそれぞれの武器を構え、ヴィルキス、アーキバス・ヒルダカスタム、ディオスクリアIIIへと向ける。

 

『いいだろう。それほどまでに我らに牙を剥くと言うのならば相手をしてやろう。しかし』

 

『撃てぇ!!』

 

『────これから始まるのは一方的な蹂躙だ』

 

公爵の合図と同時に先頭に立っている数十機のサザーランドがアサルトライフルとロケットランチャーを一斉にディオスクリアIIIに向けて放つ。エアポートを破壊しながら放たれる弾丸がディスクリアIIIの装甲に当たるが、次元バリアによってまるで吸い込まれるように弾丸が消えていく。

 

『な!銃弾がかき消されていくだと!?』

 

銃弾が聞かないことに敵が動揺している隙にディオスクリアIIIは先頭にいたサザーランドに接近すると右腕を振りかぶり近づいてきたことに気づいたサザーランドがアサルトライフルを構えて放とうとしたがそれより先にディオスクリアIIIの右腕がサザーランドに当たり先頭に立っていた5機のサザーランドの上半身が削り取られ残った脚部が地面に転がる。

 

『ひっ!?』

 

『う、撃て!!撃ち続けろ!!』

 

無惨な姿で転がったサザーランドの残骸に恐怖しながらもサザーランドたちはディオスクリアIIIに向けて武器を構えるが、ディオスクリアIIIは次元バリアで弾丸を防ぎながら虫を払うように腕を振る度に次々とサザーランドたちは削り取られていく。

 

『くそっ!なんだあの機体は!?』

 

『怯むな!!数はこちらが圧倒的に有利なんだ。数で押せば────』

 

上空のフラッグとイナクトのコックピットの中で元アロウズの兵士はサザーランドを蹂躙するディオスクリアIIIに恐怖しながらリニアライフルを構えてディオスクリアIIIに攻撃しようとした瞬間、フラッグの目の前にアーキバスが現れ、その右腕でフラッグの胴体を掴むと腕部に搭載された凍結バレットを撃ち込み、フラッグは一瞬にして氷漬けとなり落下する。

 

それに気づいたイナクトが慌ててリニアライフルをアーキバスに向けようとするがアーキバスは対ドラゴン用アサルトライフルの銃口をイナクトの胴体に向けるとそのまま銃弾を放ちイナクトを蜂の巣にする。

 

『オラオラ!死にたい奴からかかって来な!!』

 

ヒルダはアーキバスを縦横無尽に空を駆りながらアサルトライフルとアサルトソードでフラッグとイナクトを次々と撃墜する。

 

フラッグとイナクトはアーキバスにリニアライフルの照準を合わせようとするがアーキバスの速度に追いつけないでいた。

 

『舐めるな小娘が!!』

 

そう叫びながらジンクスIIIがGNフィールドを展開してアーキバスのアサルトライフルの銃弾を防ぎながら接近するとアーキバスにGNサーベルを振り下ろしてくる。しかし、GNサーベルがアーキバスに当たるより先に横から飛んできたヴィルキスの零式超硬度斬鱗刀ラツィーエルによってGNフィールドごと胴体を真っ二つにされた。

 

『へへっ。サンキューアンジュ』

 

『油断しないでよヒルダ。こんな連中とっとと倒すわよ』

 

アンジュはヒルダにそう言うとすぐにその場から離れるとラツィーエルで次々とジンクスIIIを斬り裂いていく。

 

空はヴィルキスとアーキバスが、地上をディオスクリアIIIが公爵アロウズ連合軍を蹂躙しており、数においては圧倒的優位に立っていたアロウズ公爵連合軍だったが、たった3機に圧倒されているという現実に恐怖を感じ、次第に旗色が悪くなり始めていた。

 

『ば、化け物・・・っ!?』

 

『ひ、怯むな!!敵はたった3機なんだぞ!!距離をとって数で押せばっ!!』

 

怯える兵士たちを鼓舞するようにヴェルフェルク公爵が叫ぶ。それに答えるように兵士たちは距離をとってアサルトライフルとリニアライフル、GNライフルでヴィルキスたちを攻撃する。

 

『愚かな。その程度で我々を倒せるなどと思うとは・・・』

 

ザーツバルムはそう呟くと次元バリアを解除すると両腕をサザーランドたちに向ける。その間も無数のアサルトライフルから放たれた弾丸の嵐をディオスクリアIIIは受け止めているがゲッター合金でコーティングされた装甲に傷をつけることは叶わないでいた。

 

『飛べ!我が眷属よ!』

 

ザーツバルムの声と共にディオスクリアIIIは構えていた両腕をロケットパンチにして飛ばした。放たれたロケットパンチはアサルトライフルを構えるサザーランドを次々と粉砕し、何機かは脱出機構を使って脱出を図ったが全ての脱出ポッドは握りつぶされた。

 

『そんな攻撃が当たるわけないでしょ!!』

 

そうコックピット中で叫びながらアンジュは指輪を輝かせると、ヴィルキスの全身が青くなり『アリエル・モード』を発動させた。アリエル・モードを発動させたヴィルキスは次元跳躍しながらラツィーエルで次々とジンクスIIIを斬り裂いていく。

 

戦闘───否、一方的な蹂躙が始まってから一時間も経たぬうちにエアポートにはアロウズ公爵連合軍が率いてきたナイトメア部隊とモビルスーツ部隊はほぼ壊滅状態となり、残っているのはガルド公爵のグロースター、親衛隊のサザーランド16機、ガウンとその直属の部下のアヘッド5機だった。

 

『バ、馬鹿な・・・あれほどいた精鋭たちが・・・』

 

『バ、バケモノが・・・』

 

公爵の親衛隊たちはザーツバルムたちとの圧倒的な力の差に絶望していた。それでも尚武器を離さず構えているのは公爵たちへの忠義の成せることか、或いは自分たち誇りあるブリタニアの貴族が余所者風情に負けるなど有り得ない、というプライドによるものかもしれない。

 

『ま、まだだ!!まだ我々にはローゼンクロイツ伯爵たちの援軍がある!! 』

 

『そ、そうだ!彼らが来れば貴様らなど───』

 

『────その援軍というのはこれのことか』

 

公爵たちは自分たちを鼓舞するようにそう叫ぶが上空から聞こえた声と落下してきた四肢を破壊されたグロースターを見て絶句する。ボロボロのグロースターのマントにはローゼンクロイツ伯爵の家紋が彫られており、落下の衝撃で壊れたコックピットから血塗れで絶命したローゼンクロイツ伯爵の死体が地面に落ちた。

 

『────っあ』

 

誰かが小さい悲鳴をあげる。しかしその声が誰かに聞こえることなどなく上空から降り注ぐ無数の光の球体によって公爵たちのグロースターとサザーランド、アヘッドたちは機体を貫かれ地面に倒れ伏す。

 

そして上空からゆっくりと頭部がガンダムの意匠と酷似している赤いカラーリングのモビルスーツ───『ガンダムレギルス』が降りてくるとそのままルルーシュの前に跪いた。

 

『陛下、潜んでいた反逆者たちの処理を終えました』

 

「そうか。ならばそのまま周囲の警戒を続けろ」

 

『了解しました』

 

ガンダムレギルスのパイロットであるゼハートはコックピットの中でルルーシュに対してそう告げると、ルルーシュの命令に従いガンダムレギルスを立ち上がらせる。

 

『ふ、ふざけるな・・・』

 

1機の装甲がボロボロになったガルド公爵はグロースターが機体のあちこちから火花を散らしながらナイトメア戦闘用大型ランスを杖がわりにして立ち上がらせようとした。

 

『強者である我々貴族が、貴様らのような高貴な血筋を理解せぬ愚か者共に敗北するなど、認めてなるものかっ!!』

 

そう叫びながらグロースターは対ナイトメア戦闘用大型ランスを地面に突き刺し機体を支えながらアサルトライフルの照準をルルーシュに放とうと銃身を向ける。しかしグロースターがアサルトライフルの引き金を引くよりも先にグロースターの胴体を巨大な鋼鉄の矢が貫きゆっくりと地面に倒れ伏す。

 

『────申し訳ありません陛下。その男があまりにも愚かな戯言を吐くために殺してしまいました』

 

ケンタウロスを彷彿とさせる四本脚を持つ漆黒のモビルスーツ───『ガンダムバルバタウロスシュトルゥム』は構えていた弓『フェイルノート』を折りたたみ背中に仕舞うとガンダムレギルスの時のようにルルーシュに対して跪きガンダムバルバタウロスシュトルゥムのスピーカーからアレンが声を発した。

 

『隠れ潜んでいたローゼンクロイツ伯爵率いるナイトメア部隊は既に殲滅を終え、現在は第二機甲師団によって撤退するものたちを始末しております』

 

「そうか」

 

ルルーシュはアレンからの言葉を聞きながら戦いという名の一方的な蹂躙は、終焉を迎えた周りに目を向ける。

 

ヴァイロン空港の周辺の至る所には装甲を削り取られたサザーランドやグロースター、氷塊となったフラッグやイナクト、そして破壊され黒い煙と炎を噴き上げている残骸となったナイトメアとモビルスーツ、ギアナ級地上戦艦が転がっていた。

 

戦場に最後まで残り勝者となった機体はヴィルキスとアーキバス、ディオスクリアIII、ガンダムレギルス、ガンダムバルバタウロスシュトルゥムの5機。そしてレオンの配下である第二機甲師団とルルーシュの護衛であるナイトメア部隊だった。

 

後日、公爵アロウズ連合軍とローゼンクロイツ伯爵軍の全滅はあっという間に広がりブリタニア本土に残っていた反ルルーシュ一派は次は自分たちが粛清されるのではないかと恐れあるものは持てる限りの資産を持って亡国し、あるものはシュナイゼル率いるルルーシュの即位に反対している帝国軍に合流し、あるものはルルーシュの目に入らないように隠れ潜むように暮らす。

 

その事実を知ったシュナイゼルたち帝国軍にZEXIS、神聖ミスルギ皇国、ディガルド武国、ギャラルホルン、ヴァース帝国など各勢力もまた動きを見せようとしていたのだった。

 

 

◆◆◆◆◆





ガンダムバルバタウロスシュトルゥム
型式番号:ASW-G-08
全高:19.0m
本体重量:45.6t
動力源エイハブ・リアクターⅹ2 テスラドライブ
使用フレーム:ガンダムフレーム
武装 超大型メイス、両腕レクスネイル、腕部200mm砲、太刀ⅹ2、テイルブレード、フェイルノート

次元震によって多元世界に飛ばされた破壊されたバルバトスルプスレクスを元に改造された機体。ケンタウロスを彷彿とさせる姿をしており、脚部にはバルバトスルプスレクス以外にもガンダムキマリスの脚部を使用している。主な武装はガンダムバルバトスルプスレクスの物を引き継いでおり、追加武装として二振りの太刀とルルーシュが自ら命名した弓──フェイルノートを装備している。フェイルノートはビームライフルのガンモードとビームの矢と高硬度レアアロイの矢を放つアローモードの2つの形態を使い分けることが可能。また、テスラドライブを搭載したことによって単独で飛行することが可能。

ディオスクリアIII
頭頂高:31.0m
動力源:アルドノアドライブ 
武装:ミサイルポッド ビームサーベル ロケットパンチ
特殊装備:次元バリア 重力制御 光学迷彩 レーザービーム
別世界にて破壊されたディオスクリアIIをさらに改修したもの。装甲はゲッター合金をコーティングしたことによって次元バリアが発動しなくてもかなりの硬度をほこる。さらにディオスクリアのアルドノアドライブの固有能力は他のアルドノアドライブとの接続・制御であり今まではニロケラス、アルギュレ、ヘラスの3機のアルドノアドライブの固有能力のみが使用できていたが、改修をしたことでデューカリオンの重力制御、スカンディアの光学迷彩、ソリスのレーザービームが使用可能となった。ただしアルドノアドライブの固有能力を使用する場合はどれかいずれかの能力1つずつしか使用できない。

今回登場した『ガンダムバルバタウロスシュトルゥム』は『ガンダムブレイカーバトローグ』に登場する『ガンダムバルバタウロス』を自分なりに改修した機体です。今後もガンダムビルドシリーズやガンダムブレイカーシリーズの機体を登場させる予定です。今回最初の方で登場したルージとロンはゾイドジェネシスのキャラで、ZEXISの戦力強化として幾つかの作品キャラたちがZEXISに協力しています。今のところZEXISに新たに参加したパイロットと機体を下にまとめます。

ゾイドジェネシス
ルージ・ファミロン ムラサメライガー
ガラガ デッドリーコング
ラ・カン ソードウルフクラッシャー
レ・ミィ ランスタッグブレイク
コトナ・エレガンス レインボージャークウインド
ロン・マンガン バンブリアングランド
セイジュウロウ ソウルタイガーブースト
ソウタ ランスタッグ
ザイリン・ド・ザルツ バイオヴォルケーノ

鋼鉄神ジーグ
草薙剣児 鋼鉄ジーグ
司馬宙 鋼鉄ジーグ
珠城つばき ビッグシューター
珠城みわ ビッグシューター
柳生充子・早乙女門子・身堂竜子 ビルドエンジェル

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ
三日月・オーガス ガンダムバルバトスルプスレクス
昭弘・アルトランド ガンダムグシオンリベイクフルシティ
ノルバ・シノ ガンダムフラウロス
ハッシュ・ミディ 辟邪

機動武闘伝Gガンダム
ドモン・カッシュ ゴッドガンダム
レイン・ミカムラ ライジングガンダム
チボデー・クロケット ガンダムマックスター
サイ・サイシー ドラゴンガンダム
ジョルジュ・ド・サンド ガンダムローズ
アルゴ・ガルスキー ボルトガンダム
アレンビー・ビアズリー ノーベルガンダム

上記の方々以外にも整備士やヒロイン、リーダーなどもいます。

ルルーシュの騎士たちの機体について相談なのですが、今のところ何人かは決まっているのですがミリアルドやグラハムの機体をガンダムエピオンとスサノオのままにするか、改修機にするか悩んでたりしてます。決まっているのは以下の通りです。

ウォーダン・ユミル スレードゲルミル(特機)
エスデス・フリューゲル オメガレックス(ゾイド)
ヴォルフ ジェノスピノ(ゾイド)
アリス・ヴィエルジェ ベディヴィエール・ディアマンテ(KMF)
ジャンヌ・アエテルニタス モルガーン・アヴァリス(KGF)
モニカ・クルシェフスキー フローレンス・フィオーレ(KMF)
ティア・エリザベート 未定
ノクス・フリーデン 未定

オリジナルの機体は設定がまだ全く決まっていないのでこれから考えていくつもりですが何か参考になるような案のようなものがあったらコメントしてくれると嬉しいです。それと参戦させたい作品について相談なのですが、戦隊シリーズから作者が好きな『百獣戦隊ガオレンジャー』、『忍風戦隊ハリケンジャー』、『爆竜戦隊アバレンジャー』を参戦させようかと思うのですがどうでしょうか?今後も頑張って書いていくので気長にお待ちしていただけるとありがたいです。それではまた次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

ルルーシュの未来はどちらがいい?

  • 原作通り悪逆皇帝
  • オリジナルとして賢帝
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