ポケモン・ザ・ムービースペシャル   作:中2病人間M

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EPISODE『アルセウス』

シンオウ地方、テンガン山、やりのはしら、ここはシンオウ地方最大の山にある聖地である。

 

 

かつてシンオウ時空伝説を巡り事件があったがその際に力を使い切り今は静かな場所となっていた。

 

 

ケンタ、マリナは元国際警察のタクトと共にやりのはしらを訪れていたのだ。

 

 

「タクトさん、どうですか?」

「マリナさん、だめだ、もうここには何もないみたいだ」

「え、でも、前にギンガ団って奴らがディアルガとパルキアを呼び出したって言ってましたよね」

「そうだよ、ケンタ君、けど、その際にやりのはしらは力を使い果たしたみたいだ」

 

 

少し前、ミチーナにてアルセウスが覚醒し姿を現した、そして、それ以降、このテンガン山周辺でのハデスの目撃情報が相次いでいたため国際警察はこの周辺の調査をしていたのである。

 

 

「国際警察は引退した僕や君たちのような一般トレーナーに協力を依頼するなど相当焦っているみたいだ」

「どんなことだって俺は協力するぜ」

「私もです」

 

 

そこへ、

 

 

「やぁ、タクト」

「!!ハンサムさん」

 

 

国際警察の捜査官であるハンサムがやって来た。

 

 

「ギンガ団事件が解決したから国際警察もハデスの対応に動けてる、それなのに協力してくれて助かるよ、タクト」

「自分も元は国際警察の人間です、協力するのは当然です」

「ありがとう……さてと、国際警察のハンサムだ、よろしくね」

 

 

ハンサムはケンタ、マリナに自己紹介を済ませたのだ。

 

 

「と、こちらも協力者を連れてきたよ、来なよ」

 

 

ハンサムに呼ばれてやりのはしらにレオが入ってきたのである。

 

 

「レオじゃないか、連絡がつかないから心配してたんだよ」

「ハンサムから連絡があった、お前と行動するより情報がいいはずだ」

「ストレートだな」

「あのタクトさん、この方は?」

「ああ、マリナさん、レオはオーレ地方で最強と言われてるトレーナーさ」

「オーレ最強……バトルしてください」

 

 

ケンタはレオに興味津々だった。

 

 

「断る」

「まぁまぁケンタくん、落ち着きなさい、レオ君には敵わないよ、流石に」

 

 

ハンサムは興奮するケンタを静止した。

 

 

「OK完璧、益々バトルしたく……」

「ケンタ、オーレ地方最強のトレーナーに勝てるわけないでしょ」

 

 

ケンタはマリナにも静止されていたのだ。

 

 

その時

 

 

「レオ!!」

 

 

レオの後ろにはミレイがいたのである。

 

 

「……ミレイ」

「やっと会えた……あれからずっと探してた……これからは私、レオについていく」

「前にも言ったはすだ、ロケット団を壊滅させるまではダメだと」

 

「ねぇ、ケンタ、ミレイさんがずっと探している人って……」

「レオさんだったんだな、マリナ」

 

「じゃあ、私はずっと待つしかないの?歳をとって死ぬまで?」

「……それは……」

「……もう待つのは嫌だよ、5年もまって一度会えたのにすぐいなくなるし」

「……すまない」

 

 

ミレイはレオに抱きついた。

 

 

「ひどいよ、レオ、いつもいつも、5年だよ、オーレで待ってた、戻ってきたと思ったらまたいなくなるし、だから私は今度は自分で探そうと決意したの」

「……ミレイ、さっきも言ったが最後にあった時俺が言ったこと覚えてるよな」

「ロケット団壊滅したら帰るって言ったこと?」

「そうだ」

「私それ、納得してないもん」

「あのな……」

「私だってレオのこと心配だよ、ロケット団の本部破壊したけど怪我したって聞いたときは心臓がとまるかと思ったんだから」

「いや、俺は本部で暴れただけで破壊したのは俺じゃ……」

 

「ねぇ、ケンタ、あの人本当にすごい人なんだね」

「さらっとロケット団本部で暴れたとか言ってるし、流石オーレ最強のトレーナーだな」

 

 

そこへ、リュウトもやって来た。

 

 

「レオさん、お久しぶりです」

「よう、リュウト、久しぶりだな」

「……レオさん、僕からもお願いします、ミレイさんを泣かせないでください」

「え?」

「僕もオーレから離れてますけど、やっぱりシホと会えないのは辛いです、連絡は取れますけどそれでも辛いです、だからせめて連絡してあげてください」

「……それくらいなら……」

「嫌だ!!どうせまた同じことの繰り返しになるもん、レオの旅についていく!!」

「レオ、ミレイさんなら君について行っても大丈夫だと思うよ」

 

 

タクトがミレイに助け舟を出したのだ。

 

 

「なぜだ」

「今までオーレから出たことなかったのに君を追いかけてここまで来たんだ、すごい、行動力だと思わないかい、それともミレイさんと旅をするのは嫌なのかい?」

「……嫌なわけあるか」

 

 

その時

 

 

「だったらさ、あんたが一緒にいて守ってやればいいだろ!!」

 

 

珍しくケンタが大きな声をあげたのである。

 

 

「俺みたいに好きな女ぐらい一緒にいて守ってやれよ!!男だろ」

「……ねぇ、ケンタ、その好きな女って私のことかしら?」

 

 

ケンタは赤面したのだった。

 

 

その時

 

 

「!!取込み中悪い、みんな無線で連絡が来た、ハデスが山頂付近に現れたそうだ」

 

 

ハンサムの無線にハデスの情報が届いた。

 

 

「みなさん、僕のルギアに乗って!!」

 

 

やりのはしらから出るとリュウトはマスターボールからルギアを出したのだ。

 

 

「リュウト、リライブしたのか」

「ええ、レオさん、クラウンシティの話しありがとうございました」

 

 

一同はルギアに飛び乗りルギアはテンガン山の山頂まで飛行したのである。

 

 

そして、山頂に到着するとハデスがおり、その周辺には大量の石があった。

 

 

「まさかここまで追ってくるとは、だが私の目的は間もなく達成される邪魔はさせない」

 

 

ハデスの前にトリデプス、ラムパルド、エンテイが現れたのだ。

 

 

「いけっ、バクフーン」

「ワニワニ!!」

 

 

ケンタとマリナはそれぞれバクフーンとワニワニをモンスターボールから出したのである。

 

 

「バクフーン、かえんぐるま!!」

「ワニワニ、ハイドロポンプ!!」

『バクフーン!!』

『オーダイル!!』

 

 

バクフーンとワニワニはそれぞれラムパルドやトリデプスに攻撃しようとするが石に邪魔されて攻撃できなかった。

 

 

「エーフィ、スピードスター!!」

『エーフィ』

 

 

レオのエーフィがスピードスターを放ち集まっていた石を破壊したのだ。

 

 

「エーフィで石をあんなに破壊した、レオさんのポケモンはなんて強さなんだ」

「マント来てたら惚れちゃいそう……」

「何言ってんだ、マリナ!!」

「嘘よ嘘、それにミレイさん、泣いちゃうわよ」

「ミレイさんのお願い叶うといいな」

「私もそう思うわ、ケンタ」

 

 

その時

 

 

「ほら、君たちよそ見しない、ブースター、かえんほうしゃ」

『ブゥスタァ!!』

 

 

リュウトのブースターがかえんほうしゃで石を蹴散らしたのである。

 

 

「ありがとうございます……ねぇ、ケンタ、今ならラムパルドに攻撃できるよ」

「ああ、マリナ、いけっ、バクフーン、俺たちはいつでも直球一本槍だ、かえんぐるま!!」

『バクフーン!!』

「ワニワニ、アイドルトレーナーの力見せてあげましょう!!ハイドロポンプ」

『オーダイル!!』

 

 

バクフーンのかえんぐるまとワニワニのハイドロポンプが直撃しラムパルドは砕け散った。

 

 

「よっしゃ!!」

「ケンタ、やったぁ!!」

 

 

ケンタとマリナは思わずハグしたのだった。

 

 

「悪い、つい」

「私もごめん」

 

 

ケンタとマリナは赤面していたのだ。

 

 

その時

 

 

「ふたりともあぶない!!」

『プラプラッ!!』

 

 

ミレイの声と共に振り向くとトリデプスがケンタとマリナを攻撃しようとしていたのである。

 

 

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス」

「ブースター、かえんほうしゃ」

「プラスル、てだすけ!!」

『ブラッキー』

『エーフィ』

『ブゥスタァ』

『プラァァ!!』

 

 

プラスルのてだすけを加えたレオとリュウトのポケモンの攻撃でトリデプスも破壊された。

 

 

「残るはエンテイ……ハデス、エンテイは解放してもらうぞ、ブラッキー、エーフィ、行くぞ」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

その時

 

 

テンガン山山頂上空に大量のアンノーンが現れたのだ。

 

 

「これはアンノーン、あの時、グリーンフィールドで手に入れた石版を使ってるのか」

 

 

レオはブラッキー、エーフィに指示を出しアンノーンを蹴散らしたのである。

 

 

「そうだ、そして、このテンガン山山頂で石版の力を使うことで封印が解ける」

 

 

ハデスの持っていた石版が強く光だし、そして、山頂に槍のような柱が出現した。

 

 

「こここそが真のやりのはしら、私がかつてディアルガ、パルキアを呼び出すために使った場所はここの力を模して人が作った場所だ」

「私だと?ハデス、お前は何者だ」

 

 

ハンサムがハデスにそう言うとハデスは仮面に手をかけたのだ。

 

 

「もう、仮面は必要ない」

 

 

そして、ハデスは仮面を取ったのである。

 

 

「お前は!?」

 

 

ハデスの素顔を見てハンサムは驚愕した。

 

 

「お前はギンガ団のボス、アカギ……」

「しかし、ハンサムさん、アカギはディアルガとパルキアの作り出した世界に消えたはずでは……それに辻褄が合わない」

 

 

タクトの言う通りギンガ団のボス、アカギはディアルガとパルキアを操り自身の作り上げた世界に入り行方不明となっていた、また、今までのハデスがアカギならばギンガ団のボスとしての活動と被ってしまい辻褄が合わないのであったのだ。

 

 

「無理くりギンガ団のボス、そして、表向きのシンオウ経済界の名士としての活動と並行してハデスとして活動していたのか?」

「タクト、ギンガ団事件の後、国際警察はアカギのことを調べ直したが奴にそんな時間はなかったはずだ」

「……私はあの時、この世界を消すということは達成できなかったが私の世界に入り、そこで生きる、時間と空間だけの世界で、満足だった、しかし、そのうちこの世界を見るようになり、この世界はやはり存在する価値はないと思った、だから、私はあの世界で時間と空間を操る力を身に着け、時間空間の力で武器となる石やポケモンの石像、そして、この仮面を作り上げ、この世界へと戻った」

「なるほどな、よく分からねぇけど、こっちに戻った時はその時間空間の影響で過去に戻っちまったってことか」

 

 

レオの推測は正しくアカギはこの世界に戻る際時間と空間の影響で本来の時間より過去に戻ってきていたのである。

 

 

「その通りだ、そこから私はハデスとして活動し、目的に必要な物を探し求めた、そして……」

 

 

柱の中心に他よりも大きい石が現れ、石からは聞き覚えのあるメロディーが流れた。

 

 

「これって、ケンタ……」

「アクーシャで奴が使ってたやつだよな」

「そもそもこれは私がアーシア島であったルギアの声よ、アクーシャもルギアの声に反応してたけどアクーシャとアーシア島はどんな関係なのかしら」

 

 

そして、テンガン山上空に時空間の穴が出現したのだ。

 

 

「かつて創造神はこのやりのはしらを封印し、その鍵となりアンノーンを操るこの石版を人間に託したそうだが、まさか、他の人間に石版を模倣され自分の信じた人間を滅ぼすことになるとは思ってもいなかっただろう」

 

 

真のやりのはしらを悪用しないためアルセウスは真のやりのはしらを封印し、その鍵となるアンノーンの石版とフェアリープレートを信頼できる人間に預けた、しかし、石版の模倣品によりアンノーンが暴走し、結果的にその人間の文明を滅ぼす事になってしまったのである。

 

 

「そして、次はこれだ」

 

 

アカギはアクーシャで手に入れたマナフィのしずくを出した。

 

 

マナフィのしずくはやりのはしらに反応し光輝き別の場所に繋がる穴を作ったのだ。

 

 

その穴の先はアクーシャの創造の間に繋がっていたのである。

 

 

「アーシア島の古い伝説通りならこれで海の守り神と虹の神も生み出せるはずだ」

 

 

そして、アカギはフェアリープレートを柱の中央に運んだ。

 

 

「さぁ、創造の時だ」

 

 

3本の柱から膨大な力がフェアリープレートに注がれ、その力はフェアリープレートを経由しルギアの声で開いた時空間の穴へと入っていったのだ。

 

 

その時

 

 

「やはり現れたか」

 

 

エネルギーが注がれると同時にディアルガ、パルキア、ギラティナが姿を現したのである。

 

 

「お前たちが邪魔をするのは想定内だ」

 

 

それぞれの柱の前に大きい石が現れ、時間、空間、反物質の力でバリアが展開された。

 

 

「私の世界で時間と空間の力を操り作り上げたバリア、それにギラティナの力をコピーし作り上げたバリア、長い間は不可能だが創造の間ぐらいはお前たちの邪魔を防げる」

 

 

柱にはディアルガ、パルキア、ギラティナ、アクーシャの創造の間にはルギア、ホウオウが創造されルギア、ホウオウは創造の間から穴を通りテンガン山に姿を現したのだ。

 

 

そして、創造の間とここを繋げていたマナフィのしずくは砕け散ったのである。

 

 

「マナフィのしずく、役目を果たし砕け散ったか……まぁいい、創造には成功した、あとは私の物にするだけだ」

 

 

アカギがハデスとしてビシャスから手に入れたダークボールが石に運ばれ創造されたディアルガたちを捕獲した。

 

 

「なんでダークボールが……」

「リュウト、なんだダークボールって?」

「レオさん、ロケット団がダークポケモンの技術を応用して作ったモンスターボールらしいです、ダークポケモンとは少し違いますけど捕獲したポケモンを凶暴化させます」

「ロケット団はそんな物まで作っていたのか」

 

 

そして、ダークボールから捕獲された伝説のポケモンたちが姿を現したのだ。

 

 

「レオ、すごいダークオーラ、あのモンスターボールからポケモンたちに注がれてるわ」

 

 

ミレイの目とリュウトのオーラサーチャにはダークボールから注がるダークオーラがはっきりと見えていたのである。

 

 

「こうなったらスナッチするか……!!まて、あのホウオウ、様子が変じゃないか?」

 

 

レオが言う通りホウオウは通常のホウオウと違い本来のせいなるほのおに加え、別の炎を操り、炎を纏ったその姿はまるで伝説の鳥ポケモン、ファイヤーのようだった。

 

 

そして、ホウオウは姿を変え、今度はせいなるほのおと氷を操りその姿はフリーザーのようだった。

 

 

さらにホウオウはせいなるほのおと雷を操る姿に変わりまるでサンダーのようだった。

 

 

「タクト、あの文献覚えてるか?」

「ええ、カントーの伝説の鳥ポケモンたちとホウオウは元はひとつの可能性があるってやつですよね」

 

 

ハンサムとタクトはかつて国際警察に保管されていた文献でホウオウがファイヤーたちと元はひとつであったという文献を読んだ。

 

 

そこにはホウオウはせいなるほのおに加え姿をほのお、こおり、かみなりを操る姿に自在に変えることができ、他の資料に描かれているファイヤーたちも実はホウオウだった可能性があるという文献だった。

 

 

「ハンサムさん、でも、今はあのディアルガたちを何とかしなくては」

「そうだな」

「いけっ、ダークライ、ラティオス!!」

 

 

アカギのバリアによりディアルガたちは戦いには参戦できない、そのためトレーナーたちだけで創造されたポケモンたちと戦わなければならなかったのだ。

 

 

「俺たちも戦う、ブラッキー、エーフィ」

「いくよ、プラスル!!」

『ブラッキー』

『エーフィ』

『プラプラ!!』

「ブースター、ルギア、いくぞ」

『ブゥスタァ!!』

『グォォォ!!』

「いけっ、バクフーン!!」

「お願い、ワニワニ!!」

『バクフーン!!』

『オーダイル!!』

「さぁ、お前たちこの者たちを倒し、そして、新たな世界を創造するのだ」

 

 

そして、創造されたポケモンたちとの戦いが始まったのだった。

 

 

 

しかし、

 

 

「……どうなっている、なぜ、創造された者たちがあっさりと敗北した」

 

 

トレーナーたちのポケモンが圧勝であり創造されたポケモンたちは殆どが戦闘不能なっており、唯一ホウオウのみが攻撃を交わしたため無事であったのである。

 

 

「……なぜだ、この神と呼ばれしポケモンたちをダークボールで強化し操っているのに……」

 

 

流石のアカギも焦っていた。

 

 

その時

 

 

『当然であろう』

 

 

アカギの開いた時空間の穴からアルセウスが姿を現したのだ。

 

 

「神と呼ばれしアルセウス……私に新たなる世界を……」

『断る』

 

 

アルセウスはプレートを全て出現させ、力を使いアカギの石や円盤、バリアを破壊したのである。

 

 

『私の力を使い創造したこの魔獣たちは神と呼ばれる魔獣だが創造されたばかり、力も最弱だ、長い時間戦い、そして、力を身に着けた魔獣たちには敵う筈がない』

 

 

アルセウスはアカギが使っていたフェアリープレートを回収するとやりのはしらを封印した。

 

 

『当然、大きな神の力も持っていない、時間も空間も反物質も司ることはできない』

 

 

そこへ、

 

 

「お前がアルセウスか?」

 

 

レオはアルセウスに話しかけたのだ。

 

 

『そうだ、人間……お前の名は?』

「レオだ、頼みがある」

『言ってみるがいい』

「そこにいるエンテイ、そこのアカギとか言う男がアンノーンの力で作り出した、こいつを解放することは可能か?」

『幻というわけか……いいだろう、レオ、お前はこの件に随分と協力してくれたようだな、望みを叶えよう、この幻には幻ではない体と命を与えよう』

「感謝する、所でそのフェアリープレートはお前の物だったのか?」

『そうだ、かつてやりのはしらを封印した後に信頼していた人間に石版とフェアリープレートを預けたが結果的にその人間は命を落とすことになってしまった、私の罪だ』

「フェアリープレートは他のより小さいようだな?」

『人間たちにより2つに分断された、もう片方はどこにあるのかは私にも分からないがこの世界の何処かにはあるであろう……それよりこの創造した魔獣たち、この場所、この時間で生きていくのは辛かろう、それぞれ生きやすい場所と時代へ』

 

 

アルセウスはパルキア、ディアルガを見たのである。

 

 

アルセウスの意図を理解したパルキアは空間の力でそれぞれを包んだ。

 

 

包んだ空間の力で空間を遮断したためダークボールのダークオーラが途絶え創造されたポケモンたちは正気に戻り、ダークボールはダークオーラの逆流により爆発したのだ。

 

 

次にディアルガが時間の力を使い創造されたポケモンたちを包んだのである。

 

 

そして、時間と空間の力でそれぞれを行くべき時代と場所へと送ったのだった。

 

 

その時

 

 

アカギは石版を使いアンノーンを操り異空間への入口を開いた。

 

 

しかし、アルセウスの力で石版を破壊されたのだ。

 

 

『その石版も破壊した方が良い、人を不幸にするだけだ』

「おのれ……」

 

 

アカギはアンノーンを操れなくなったが開いた異空間の入口へ飛び込んだのである。

 

 

「まてっ!!」

 

 

ハンサムは異空間への入口へアカギを追いかけようとした。

 

 

『よい』

 

 

アルセウスはハンサムを止めたのだ。

 

 

『あの人間は私の力の一部を使い活動していた』

 

 

アカギがかつてディアルガたちを操るために使ったあかいくさりにはアルセウスの力が使われていたのである。

 

 

『あの人間の今後は私に見守らせてもらう』

 

 

ハンサムはアルセウスの言葉に同意し、閉じてゆく異空間への入口に飛び込むのをやめた。

 

 

『!!……レオ』

 

 

アルセウスは何かに気づきレオへと近寄ったのだ。

 

 

「なんだ?」

『……ルギアを送った時にその時代、場所にいた者を巻き込んでしまったようだ』

「どういうことだ」

『お前の父を偶然であるが別の世界に飛ばしてしまったようだ』

「!!どういうことだ……」

「それってレオのお父さんはレオを捨てたわけじゃないってことじゃない?」

「ミレイ……違う、俺は父親に捨てられたんだ」

「レオ、まって、巻き込まれて戻ってこれなくなったんだよ」

「……信じられない、俺は……」

『今ならその世界にお前を一時的に送り出すができる、お前をかつて孤児にした原因は私にある、その罪滅ぼしだ、行って、父親に会ってみるか?』

「……俺は……」

「レオ、今しかないよ!!」

「ミレイ……わかった、アルセウス頼む」

『いいだろう』

「待ってください、私も行きたいです!!」

「ミレイ?」

「レオのお父さんに会ってみたいの、私も行けますか?」

『……いいだろう』

 

 

アルセウスは力を使いレオとミレイを違う世界へと飛ばしたのだった。

 

 

 

そして、すぐにレオとミレイは戻ってきたのである。

 

 

「レオさん、ミレイさん、もう戻ってきたんですか?」

「リュウト……あっちでは結構いたがここでは一瞬だったんだな」

 

 

ミレイは満面の笑みでレオの腕を掴んでいた。

 

 

「ミレイ……」

「お父さん、公認だもんね、レオ」

「……おいおい」

 

 

アルセウスはこの場にいる全員を見たのだ。

 

 

『今回は私に責任がある、協力してもらった者たちよ、可能な限り望みをひとつ叶えよう』

 

 

まずアルセウスはタクトを見たのである。

 

 

「いい、私は今回、人の手を借りてばかりだった、僕よりみんなの望みを聞いてやってください」

「私もタクトと同じです」

 

 

タクトとハンサムは望みを辞退した。

 

 

次にアルセウスはレオを見たのだ。

 

 

「俺のはさっき言った通りだ」

『よかろう』

 

 

アルセウスは力を使い石版の破壊で消えてしまったエンテイを再生し幻ではなく現実の体と命を与えたのである。

 

 

「感謝する、エンテイ、あの子の所に行ってやれ」

『ありがとう、レオ、お前のことは一生忘れない』

 

 

エンテイはレオに感謝を述べるとそのままテンガン山を下山していった。

 

 

次にアルセウスはミレイを見たのだ。

 

 

「私はレオと一緒にいたい」

「ミレイ!!神様に願うなよ」

『……私が叶えるまでもない、レオも同じ想いであろう』

「なっ……」

「レオ、嘘つきじゃん」

「ミレイ、お前を危険な目には……」

「私は平気だよ!!」

『……わかった、ミレイだったな、お前に私の加護を与えよう、これで一生安全に過ごせるはずだ』

「ありがとうございます!!レオ、これでレオは私のこと守らなくてもいいよね、一緒に旅してもいいよね」

「……ミレイ……わかった勝手にしろ」

「やったぁ」

 

 

次にリュウトを見たのである。

 

 

「ミレイさんの加護、僕の彼女のシホにもできますか?」

『いいだろう』

「リュウト君、彼女思いだね」

「当然です、ミレイさん」

 

 

最後にケンタとマリナを見た。

 

 

「いいだろ、マリナ」

「当然!!………あの、ポケモンを生き返らせることってできますか?」

『私の残りの力でギリギリ可能だ』

「大丈夫!!」

「俺もマリナも望みは同じだ」

 

 

ケンタとマリナはアルトマーレでこころのしずくとなって犠牲になったラティオスをこころのしずくを残したまま生き返らせてほしいと願ったのだ。

 

 

『いいだろう、その望みは他にも想う者もいた、あの時は私も目覚めたばかりで叶えられなかった、今ならあの者たち(サトシとピカチュウ)も喜ぶだろう、今すぐにとはいかないがいずれそのポケモンに新たな命を与えることを約束しよう』

 

 

その後。

 

 

「アルセウス、なぜプレートを置いていく?」

 

 

アルセウスはフェアリープレートとは違うプレートを山頂に置いており、疑問に思ったハンサムの問に答えたのである。

 

 

『あの人間(アカギ)求める者たち(ギンガ団)がいるその者たちを見届けるためこのプレートを置いておく』

 

 

アルセウスが置いたプレートはファイヤープレートで後にアカギの詳細を探すため脱獄したギンガ団が回収し使用することになるのだった。

 

 

そして、

 

 

『私はこれからも人間をポケモンを見届け続ける、さらばだ、愛する者たちよ』

 

 

アルセウスは自分の世界へと消えていったのだった。

 

 

後に人間が造ったやりのはしらに今回のアルセウスの創造が影響し、タマゴがひとつ現れ、まじんポケモン、フーパが誕生した。

 

 

また、しばらくした後、アルセウスの力が発動しアルトマーレ、秘密の庭のこころのしずくからラティオスが蘇ったのであった。




ハデスの正体はギンガ団のボス、アカギでした、一応、この作品でのハデス=アカギとの決戦はここで決着です、創造されたポケモンたちの行方やレオが父親に会ってる際の話は特別エピソードやポケモンコロシアム外伝でそのうちやろうと思います。あ、ルギアはオーレ地方のルギアという設定なのでリュウトのルギアは過去の自分と対峙してるという状態です。
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