ポケモン・ザ・ムービースペシャル   作:中2病人間M

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「キミにきめた!」公開記念 EPISODE『ボルケニオン』

ここはネーベル高原、ここには人間に迫害されたりしたポケモンたちが暮らしており、また、そのポケモンたちの世話役としてボルケニオンやマギアナといったポケモンたちがいた。

 

 

その時

 

 

『ん?』

『…………』

 

 

そのネーベル高原にヘリコプターが着陸したのだ。

 

 

『なんだ!?』

『………』

 

 

そのヘリコプターからひと組の男女が降りてきたのである。

 

 

「マーベラス!!ここがネーベル高原か、どうだい、ソフィ君」

「いい空気ですね、博士」

 

 

ヘリコプターから降りてきたのはカロス地方、ミアレシティに研究所を構えるプラターヌ博士にその助手のソフィだった。

 

 

『やい!!てめぇら今すぐ出ていけ、さもなければぶっ飛ばすぞ』

 

 

ボルケニオンはプラターヌ博士にアームを構えた。

 

 

「おっと……君はボルケニオンだね」

『詳しいな』

『………』

 

 

マギアナはボルケニオンを止めようとしたのだ。

 

 

『マギアナ、しょうがないだろ、全部の人間がサトシみたいなわけねぇんだからよ』

『…………』

「サトシ?もしや、あのピカチュウを連れた?」

『!!……ピカチュウ、あの電気ネズミのことだろ、それだったらそうだ』

「マーベラス、サトシ君たちと知り合いだったんだね」

 

 

プラターヌ博士はタブレット端末に映るサトシ一行との写真をボルケニオンに見せたのである。

 

 

『!!そうか……まぁ、信用はしないがな』

『………』

『で、ここへ何しにきた?』

「!!そうだそうだ、シンオウボルケニオン伝説の調査をしなくては」

『チンオウ?なんだそりゃ』

「シンオウ地方さ」

『人間の地名なんて知らねぇよ』

「北の方の大地さ」

『!!北……………………まさかな……』

「最近、そのシンオウの方で大きな変動がありキッサキシティから少し離れた沖の海底にあった島が出現したんだ、その島にはシンオウボルケニオン伝説に関わる資料がたくさんあって、今、色んな研究者が調査している」

 

 

プラターヌ博士は端末にその島の写真を出してボルケニオンに見せた。

 

 

『!!…………………………………………アニィ……』

「アニィ?」

『……………』

 

 

ボルケニオンの言葉にマギアナやネーベル高原のポケモンたちがボルケニオンを問いただしたのだ。

 

 

『………わかったよ、話してやるよ……』

「その前に僕らこれからその島へ向かうんだ、良かったら一緒に来るかい?お話は中でしよう」

『誰がそんな物に乗るかよ!!』

『…………』

『…………わかった、乗るよ、マギアナ』

 

 

ボルケニオンとマギアナはヘリコプターに乗りヘリコプターはシンオウへ向けて離陸したのだった。

 

 

 

 

『俺がネーベル高原に来る前のことだ、そりゃもう笑っちまうほど大昔だけどな、俺は北の大地にいたんだ』

 

 

 

 

 

『ぶっ飛べ!!蒸気爆発(スチームバースト)!!』

 

 

魔獣(ボルケニオン)は後にスチームバーストと呼ばれるようになる技、蒸気爆発を山に放ち山を吹き飛ばしたのである。

 

 

『フン!!』

 

 

その時

 

 

『すごい威力だな』

 

 

魔獣(ボルケニオン)に何者かが近づいてきた。

 

 

『誰だ!!……なっ……』

 

 

魔獣(ボルケニオン)に近づいてきたのは自分と同じ魔獣だった。

 

 

『お前……』

『だが、意味のない破壊行為は控えなくてはならない』

『そんなことてめぇに言われたくはねぇな』

 

 

魔獣(ボルケニオン)は相手にアームを構えたのだ。

 

 

『ぶっ飛べ!!』

『………スチームバースト!!』

 

 

2つのスチームバーストがぶつかり合いその場に爆発が起こったのであったのである。

 

 

 

 

『ぐっ……』

 

 

魔獣(ボルケニオン)は押し破れ倒れていた。

 

 

『まだまだ爪が甘いな、私と一緒にこい』

『なっ……』

『戦いと力の制御を教えてやる』

『……………………ああ』

『スチームバーストは非常に制御の難しい技だ、無闇に乱用すれば被害者を出しかねない』

『スチームバースト?なんだそりゃ』

『前に知り合った異国の人間に技の名前と私の名前をもらった』

『名前?』

『私の名前はボルケニオン、いい名前だろう』

 

 

 

 

 

「マーベラス!!こんな話が聞けるなんてネーベル高原まできた甲斐があった」

『そっからは俺はその島に移ったんだよ、んで島には神様がおられ、たまに水辺の水を飲みに時の神が来ることもあった』

「時の神?これかい」

 

 

プラターヌ博士はディアルガの写真を見せたのだ。

 

 

『たしかこの御方だ、まぁ、たまにくるだけだから、で、島には人間や俺らそれに秩序神(ジカルデ)様、生命神(ゼルネアス)様、破壊神(イベルタル)様、巨魔像(レジギガス)様、巨魔像(きょまぞう)様に支える氷魔像(レジアイス)鉄魔像(レジスチル)岩魔像(レジロック)などがいた』

「マーベラス!!実に興味深い……ちなみにその島の名前は?」

『名前?名前ってほどでもねぇが神がいて北の更に北にあったから北神島(ほくじんとう)と呼ばれていた』

 

 

 

 

 

ボルケニオンの言う北神島はシンオウ地方のキッサキシティからさらに北上した場所にあったのである。

 

 

その島が出現してから各地方の研究者が調査に来ていた。

 

 

その中にマサラタウンにいるオーキド博士の孫であるオーキド・シゲルもこの島へと調査に来ていたのだ。

 

 

「これはすごいな……」

 

 

現れた島の中心には大きな地割れのようなものがありその割れ目から見える下にはいくつかの石像があったのである。

 

 

「石像……」

 

 

シゲルの前には巨人のようなポケモンの石像があった。

 

 

「これは……何かのポケモンの石像だろうか……」

 

 

その他にもこの島にある物は歴史的に価値のある物ばかりだった。

 

 

「これは……たしかこんごうだま?」

 

 

とある場所にはシンオウ地方で過去に発見されたことのあるこんごうだまと呼ばれる宝玉があったのだ。

 

 

「たしかシンオウでもこれが……でも、どうしてここに?」

 

 

その時

 

 

「なっ!!」

 

 

シゲルの持っていたダイヤのキーストーンが光だしそれに反応してこんごうだまも輝き始めたのである。

 

 

「いったい…………!!わっ……」

 

 

シゲルは激しい光に包まれて気を失ったのだった。

 

 

 

 

 

シゲルが目を覚ますとどこかの小屋にいた。

 

 

「ここは……」

「大丈夫?」

「えっ……」

 

 

シゲルが寝ていた場所の横に見たことのない服装をした女性がいたのだ。

 

 

「え、えぇ……」

「貴方、時の神の祠で倒れていたの、だからここへ連れてきたわ」

「そうですか……ありがとうございます……所でここは?」

「北神島よ」

「北神島?聞いたことがないな」

「そう……とりあえずきて……」

「え?」

「この島は決められた人間しか入れないの、だから、入ってしまった以上、皆様の所へ行かなくては」

「皆様?」

「神や魔像様たちよ、でも、今は破壊神様がいないから他の方々に挨拶しましょう、ついてきて」

 

 

 

 

 

北神島の近くにある北の大地、その土地の後にソノオタウンと呼ばれる場所があったのである。

 

 

その土地は無駄に植物が生い茂り無惨な状態だった。

 

 

その時

 

 

空より北神島の破壊神イベルタルが飛来しその土地にデスウィングを放った。

 

 

 

 

 

「自己紹介が遅れたわね、私はシルフィよ」

「オーキド・シゲル……です」

 

 

この島を歩いていてシゲルは思った、状態がかなり綺麗であるがどうみても先程まで調査していた島であったのだ。

 

 

そして、シゲルは自ずと何かの力によって自分が過去の世界に来てしまったことに気がついたのだった。

 

 

その時

 

 

『やい!!シルフィ、誰だその人間は?』

 

 

シゲルたちの前に魔獣(ボルケニオン)がやって来たのである。

 

 

「この方が時の神の祠で倒れていたのよ」

『あの祠でか?やい、ここはてめぇみたいな人間がこれるところじゃねぇ、とっとと帰れ』

 

 

魔獣(ボルケニオン)はアームをシゲルに向けた。

 

 

「えっと……」

 

 

…シンオウボルケニオン伝説に登場するポケモン!?…

 

 

「駄目よ、入った以上神様や魔像様に会わせないと」

 

 

その時

 

 

『その通りだ』

 

 

魔獣(ボルケニオン)と同じポケモンがやって来たのだ。

 

 

『アニィ』

「あら、ボルケニオン」

『島に立ち入った以上、いかなる場合でも神たちに顔を見せる必要がある』

「シゲルさん、紹介するわね、この魔獣たちはボルケニオンよ」

「魔獣?」

「そうよ」

 

 

…魔獣、ポケモンのことか…

 

 

『やい、誰がボルケニオンだ』

「別に貴方のことを誰も言ってないわ」

『なんだとシルフィ!!』

 

 

魔獣(ボルケニオン)はシルフィを睨むがシルフィはスルーしたのである。

 

 

『やめろ、シルフィもいちいち怒らせるな』

『アニィ……』

「はぁい、でも、ほんと困るわよねボルケニオン、そうだ、あいつに罰を与えましょうよ」

『そうだな、数日間、飯を抜きにするか』

「それ賛成!!」

『アニィ!?』

『冗談だ』

『アニィ~』

「ちょっとまって、ボルケニオンと会話できるの?」

 

 

シゲルには魔獣(ボルケニオン)の言葉は理解できるがボルケニオンの言葉は理解できなかった。

 

 

「ボルケニオンの言葉は一部の人間にしかわからないの」

『その点、俺は全ての人間と意思疏通ができるけどな』

『それは私がお前より劣っているということか?』

『いや、アニィ、そうゆうわけじゃ……』

『冗談だ』

『アニィ…アニィの冗談はさっきから冗談に聞こえねぇよ』

『さて、シルフィ、我々も同行しよう』

「本当に?シゲルさん、ボルケニオンが一緒に来てくれるって」

「……ありがとう、ボルケニオン」

『うむ』

 

 

 

 

そして、シゲルたちはとある神殿の前にきたのだ。

 

 

「この先に魔像様たちがいらっしゃるわ」

 

 

シルフィの後についてシゲルたちは神殿の中に入ったのである。

 

 

「あれは……」

 

 

シゲルたちの前に3体のポケモンが現れた。

 

 

「彼らは巨魔像様に支える魔像たちよ」

『やい、巨魔像様に会わせろ』

『『『…………』』』

氷魔像(ひょうまぞう)鉄魔像(かねまぞう)岩魔像(がんまぞう)、島に迷い混んだ人間を巨魔像様に会わせたい』

『『『…………』』』

「シゲルさん、ついてきてだって」

「あ、ああ」

 

 

…こいつらはレジアイス、レジスチル、レジロック…

 

 

そして、奥へと進むと巨大なポケモンがその大きさ相当のサイズの椅子に座っていたのだ。

 

 

「レジギガス……」

「え?」

『やい、シゲル、なんだそりゃ?この方はこの神殿の主、巨魔像様だ』

『巨魔像様、本日この者が島へ迷い混んだため挨拶に伺いました』

『…………』

「シゲルさん、前に出ろって」

「え……はい」

 

 

シゲルは前に出てレジギガスへ近寄ったのである。

 

 

『………………』

「え……シゲルさん」

「なに?」

「レジギガスって名前、なんで知ってるのだって」

「……いや、僕の知る限りレジギガスって名前しか知らない……」

『……………………』

 

 

そして、レジギガスは立ち上がった。

 

 

『………………………』

「ふぅ……シゲルさん、巨魔像様は歓迎するそうよ」

「あ、ああ」

 

 

 

 

レジギガスの神殿から出ると次は生命神の森へ向かったのだ。

 

 

「次は生命神ゼルネアス様にお会いするわ」

「ゼルネアス……」

『様だ、絶対に様をつけろ』

「………わかった」

 

 

森を進むと泉がありそこにゼルネアスはいたのである。

 

 

『………』

 

 

ゼルネアスはシゲルに近づいた。

 

 

『シルフィ、この者は大丈夫ですよ、島への滞在を許可します』

「よかった」

「?」

『ゼルネアス様が滞在を許可してくださるんだとよ』

「そうか、ありがとうございます、ゼルネアス様」

『あともう少しでイベルタルが戻ってきます、その前にジガルデに会ってきたらどうでしょう?』

「そうします」

 

 

 

 

「この洞窟に……」

『秩序神ジガルデ様がいる、言っておくが秩序神様を見ても変な反応するなよ』

「えっ?」

 

 

奥へと進むと緑色のプニプニしてそうな何かがいたのだ。

 

 

「これがジガルデ……様』

『そうだ、この場で北の大地を監視し必要に応じて動き出す』

「ジガルデ様、この者が……」

『わかっている……それよりも北の大地が安定し始めている』

「え」

『様子は見るがもう破壊などを行う必要はなさそうだ』

「本当ですか」

『ああ』

 

 

 

 

「ジガルデ様は何を?」

「北の大地……この島から南下したところにある土地よ、そこはとにかく自然環境がめちゃくちゃな場所で今までジガルデ様が監視しゼルネアス様が生命を与えたり、場合によってはイベルタル様が破壊したりしていたの」

『けど、まぁそれが落ち着いてきたって感じみたいだ、ジガルデ様の話を聞くと』

『……どうやら破壊神様がお戻りになったようだ』

 

 

 

 

「破壊神イベルタル様、この者が島に迷い混み……!!」

 

 

イベルタルはシゲルたちにデスウィングを放とうとしたのである。

 

 

「!?」

「やばっ……」

『まずいな……』

『やはりか、イベルタル様は外部の人間を嫌う傾向がある………強行突破しゼルネアス様の所へ逃げ込む、行くぞ!!』

『おぅ、アニィ!!』

 

 

ボルケニオンと魔獣(ボルケニオン)はアームを構えた。

 

 

その時

 

 

『!!』

 

 

突然、イベルタルはデスウィングをやめて飛び去ってしまったのだ。

 

 

『なんだ?』

『……どうやら、時の神がいらしたようだ』

「え、時の神が……いかなくちゃ、急いで」

「ああ」

 

 

 

シゲルたちが島の中央にある小さな水辺まで行くとそこにはたくさんの人々や魔像、神様たちがひざまついていたのである。

 

 

「あれは……ディアルガ……」

『様だ、様をつけろってんだ、ぶっ飛ばすぞ!!』

「うん……」

「時の神ディアルガ様はこの水辺の水を気に入りたまに飲みに来られるの」

 

 

ディアルガが来る度に島の人々はこうして集まりディアルガのための祠を建ててそこにこんごうだまを置いている、シゲルが倒れていたのもこの祠らしい。

 

 

『時の神の前から消えろっ!!』

「!!」

 

 

イベルタルはシゲルがディアルガに会うのが気に食わないらしくシゲルに攻撃しようとした。

 

 

その時

 

 

『…………………』

『!!ディアルガ様……』

 

 

突如、ディアルガは水を飲むのをやめてシゲルを見たのだ。

 

 

『………………………』

「うそでしょ……」

「シルフィさん、どうしたの?」

「ディアルガ様がシゲルさんのことを違う時代からきた人間だっておっしゃってるわ」

「……………たぶん、そうだと思う」

『…………』

「時間が経てば勝手に元の時代に戻るそうよ」

「そうか、それはよかった」

 

 

そして、ディアルガは水をもう少し飲むとこの島から去ったのだった。

 

 

『それじゃ、この時代にいる間に破壊してやるか』

 

 

イベルタルが再びシゲルに危害を加えようとするがゼルネアスに説得されイベルタルは不服そうに自分の縄張りへ帰っていったのである。

 

 

 

 

 

「ようこそ、歓迎します、この島の長を勤める、クルトと申します、で、こいつが息子の……」

「ドラピオスです」

「よろしくお願いいたします」

「しかし、あの破壊神の表情見たか?」

「ああ、傑作だったな」

「今晩の酒のつまみになるな」

「こら!!神に対してそんなこと言ってはならぬ」

「いえ、お父上、イベルタルは仕方がないではありませんか」

「なにっ……」

「我々みな、イベルタルに故郷を破壊された者たち、イベルタルを殺したいのは当然」

「馬鹿者!!破壊は破壊神の役目、これは世界の秩序にとって必要なことなのだ」

「何かあったのですか?」

「あのね、シゲルさん、私たちはみんな北の大地の出身なの、けど、私がまだ小さかった頃にイベルタル様が私たちの住んでいた村を破壊して……」

「ここへ移った……」

「うん」

『イベルタル様だって適当に破壊してるわけじゃねぇ、それはみんなわかってるけどよ、やっぱりイベルタル様を恨んでるやつは多いんだよ』

「そうか……」

「でも、みんな、もう北の大地は安定したそうよ」

「なんじゃと!?」

「それはまことか、シルフィ?」

「うん、ジガルデ様がおっしゃってたわ、きっとすぐにまた北の大地に住めるようになるわ!!」

 

 

シルフィの言葉にみんなの表情が明るくなったのだった。

 

 

「それはよかったの」

「では、お父上、もう、破壊神は不要ですな」

「何を言っているのだ!!」

「時期にわかりますよ」

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

 

『食うか?』

「ありがとう……」

 

 

シゲルは魔獣(ボルケニオン)からきのみを受け取った。

 

 

「ねぇ、ボルケニオン」

『俺はボルケニオンじゃねぇよ』

「僕の時代じゃボルケニオンだよ」

『チッ……で、なんだ?』

「あの長の息子のドラピオス、どう思う?」

『お前も気になったか?』

「ああ、ボルケニオンはどう思う?」

『は?だから……』

「アニィの方だよ」

『言葉わかんねぇだろ?』

「君が通訳してくれ」

『チッ……』

『……あの目は何か企んでいる……恐らく近々実行されるだろう』

『なんか企んでて、もうすぐに何かやるかもだってよ』

「そうか……」

 

 

 

 

 

「起きて起きて!!」

『なんだシルフィ……まだ朝にすらなってねぇぞ……』

『とうとう、反乱の時か』

『!!アニィ』

「もしかしてドラピオスたちが」

「うん、大変よ、爆星球(ばくせいきゅう)がないの!!」

『なんだと!?』

『まずいな……』

「なにそれ?」

「大きな球状の物体で破壊すると爆発するの」

「じゃそれを使ってイベルタルを……」

「たぶんね……それと様つけてね……」

「あ…うん……」

『………って、お前らは思ってるよな』

「「え?」」

『あのなぁ、爆星球はぶっ壊しても爆発なんてしねぇよ』

「そうなの?」

『あれの役割はこの島の下にある大きなエネルギーがこの星の中心に注がれるのを防ぐための物だ、爆星球とそのエネルギーを溜める場所は表裏一体、どっちかが破壊されれば残った方も破壊されんだよ』

「じゃ、爆星球が破壊されたら」

「まさか、この星が爆発するのか」

『そうだ』

「急ぎましょう」

「ああ!!」

『さて、奴ら全員ぶっ飛ばすか』

『なんとしても爆星球は守らなければならない』

 

 

 

 

「ドラピオス、やめなさい!!」

「お父上はそこで見ていてください」

 

 

クルトは縄に縛られていたのだ。

 

 

「皆の者!!破壊神を殺せぇ」

 

 

槍を持つドラピオスの後ろには打倒イベルタルを掲げる者たちが集結していたのである。

 

 

その時

 

 

『何か用か?』

 

 

人々の前にイベルタルが現れた。

 

 

「出たな、破壊神……我々の土地を破壊した恨み今日こそ晴らしてやる」

『…………』

「矢を放て!!」

 

 

ドラピオスの言葉とともにイベルタルに無数の矢が放たれたのだ。

 

 

『フン!!』

 

 

イベルタルは矢を受けるも傷ひとついていなかったのである。

 

 

『破壊してやる!!』

 

 

イベルタルはデスウィングを放とうとした。

 

 

「大砲用意!!銀の水を放て」

 

 

今度は一斉に大砲でイベルタルを砲撃したのだ。

 

 

『こんなもの……』

 

 

しかし、

 

 

『!!』

 

 

砲弾には銀色の液体が仕込まれておりその液体はイベルタルに降りかかり固まりイベルタルは地面に落ちたのである。

 

 

『おのれ……』

「よし、銀の水でやつを完全に動けなくしろ!!」

 

 

次々とイベルタルに銀の水が流されイベルタルは動けなくなったのであった。

 

 

「よし、爆星球を置け」

 

 

イベルタルの近くに爆星球と大量の火薬が置かれたのだ。

 

 

「これが貴様の最後だ……破壊された者たちの恨みを受けながら死ね」

『いけない……爆星球を破壊しては……』

「フン、破壊神が破壊を拒むな……さぁ、火を……」

 

 

その時

 

 

「やめるんだ、ドラピオス!!」

「おや、シゲル殿、それにシルフィ」

「こんなことして何になるんだ!!」

「そうよ!!」

「無論、復讐だ、我々の大地を破壊されたことへの」

「破壊神はそれが役目なんだ!!」

「ドラピオス、シゲルさんの言うとおりよ!!」

「黙れ!!」

 

 

そこへ、ボルケニオンと魔獣(ボルケニオン)もやって来たのである。

 

 

『てめぇ、こんなことして、ぶっ飛ばすぞ!!』

『落ち着け、爆星球は破壊してはならない、これを破壊すればこの星が破壊される』

「黙れ!!黙れ黙れっ!!何をしている早く火を放たんか!!」

「はいっ!!」

 

 

火薬に繋がった銅線にドラピオスの命令で火をつけようとした。

 

 

その時

 

 

1ヶ所に緑の光が集中し巨大なポケモンが姿を現したのだ。

 

 

「あれは!?」

「ジガルデ様よ、ジガルデ様は普段は脳と体が別々に存在するの」

「…………」

『ここで私に消されるか、イベルタルを解放するかどちらにする?』

 

 

ジガルデの言葉を理解できる人間たちは一斉に逃げ始め理解できない人間たちもその様子をみて逃げ始めたのである。

 

 

その時

 

 

「絶対にイベルタルを殺す!!」

 

 

ドラピオスは火を着けた木をイベルタルの近くの火薬に投げた。

 

 

「まずいっ!!」

「爆発するわ!!」

『任せろっ!!』

 

 

魔獣(ボルケニオン)は爆発する直前の火薬にアームを向けたのだ。

 

 

『ぶっ飛べ!!』

 

 

火薬が爆発しその爆風が近くにいた者たちを巻き込もうとするも魔獣(ボルケニオン)蒸気爆発(スチームバースト)により大事には至らなかったのだった。

 

 

「ついについに……イベルタルを殺ったぞ!!」

『…………よく見て見ろ……』

「えっ……」

 

 

煙の中からイベルタルが飛び出してきたのである。

 

 

「なんで……」

「ダメ、爆星球は粉々……」

『やい、やってくれたな』

「なんで」

『なんでなんでうるせぇんだよ、おい、ぶっ飛ばすぞ!!』

『まて……聞け爆星球は破壊してはならない物だったのだ』

「え」

『破壊したら爆発するのは爆星球ではなくこの星だったのだ』

『……………巨魔像……』

「ジガルデ様?」

『魔像たちが下でエネルギーを押さえつけている、しかし、それは単なる時間稼ぎにしかならない』

 

 

その時

 

 

島全体に大きな地響きが起きた。

 

 

『そうか、エネルギーを押さえていることでそのエネルギーがこちらに逆流しているのか』

 

 

そして、島に大きな地割れができたのだ。

 

 

『アニィ!!どうにかならねぇのかよ』

『無理だ、どうにもならない』

『いや、ひとつだけある』

 

 

そこへゼルネアスも駆けつけてきたのである。

 

 

『遅くなりました』

『ゼルネアス、イベルタル、協力してくれるか?』

『もちろん』

『……仕方がない』

『ジガルデ様、私たちは何を』

『空を渡る魔獣を手配したこの島から離れろ』

『しかし』

『ボルケニオン、命令だ』

『……承知いたしました』

『やい、ドラピオス、てめぇは残れ』

「え」

『え、じゃねぇ、誰のせいでこんな状態になってると思ってんだ!!』

『いや、こいつもつれて行く』

『アニィ!?』

『生きて罪を償わせる』

 

 

その後、島に大量のフワライドがやって来てシゲルはシルフィ、ボルケニオン、魔獣(ボルケニオン)と一緒のフワライドに乗っていた。

 

 

『おい、もう少し近づいてくれ』

 

 

魔獣(ボルケニオン)の言葉でフワライドはギリギリまで島へ近づいたのだ。

 

 

『アニィ、ジガルデ様はいったい何を……』

『完全体になるようだ』

『完全体だと……』

 

 

その時

 

 

ジガルデに大量の緑の光が集まったのである。

 

 

『まさかジガルデ様はまだ姿を残してたってのか』

 

 

そして、ジガルデは巨人のような姿、後にパーフェクトフォルムと呼ばれる姿になったのであった。

 

 

ゼルネアスとイベルタルはそれぞれ自分の縄張りへ、ジガルデは大地の裂け目に入り込んだのだ。

 

 

そして、

 

 

『ゼルネアス、イベルタル、頼む!!』

 

 

ゼルネアス、イベルタル、ジガルデがともに大地に力を注ぎ島がジガルデたちの力によって満たされたのである。

 

 

『まさか』

「ジガルデ様たちは力を使って島ごと封印されるおつもりなんだわ」

『けど、それはジガルデ様たちが犠牲になるってことだよな』

『そうだ』

「そんな……」

『おい、裂け目に近づいてくれ!!』

 

 

裂け目の中が確認できるところまでやって来ると中ではジガルデは溜まった力を使い島を封印しようとしていた。

 

 

しかし、

 

 

『ダメだ、力が足りない……このままでは………なんでもいい島を封印するだけの大きな力が必要だ』

 

 

どうやらこの状態では島を封印することはできないようだった。

 

 

『おい、アニィ』

『行く気か?』

『もちろんだ、魔像たちもやっている』

『そうか……』

 

 

ボルケニオンは魔獣(ボルケニオン)の腹に攻撃したのだ。

 

 

『がっ……何しやがるアニィ…ぐっ……』

『お前は来るな』

『なんだと』

『見てみろ、お前、水が切れてる、来ても無駄だ』

『いや、アニィ…俺は……』

 

 

ボルケニオンは再び魔獣(ボルケニオン)の腹に攻撃したのである。

 

 

『アニィ……』

『今、ここで無駄死にしなくてもお前は生きて、いつの日か誰かの命を救ってやれ』

『………アニィ……』

『譲ってやるよ、ボルケニオンという名とスチームバーストという技の名を』

 

 

そして、ボルケニオンはフワライドから飛び出したのだった。

 

 

『アニィ!!』

 

 

 

 

ジガルデは未だに封印に苦戦していた。

 

 

『このままでは……』

 

 

その時

 

 

『ジガルデ様!!』

『!!ボルケニオン……』

『私を使ってください!!』

『……………………………放て!!お前の全てを!!』

『はっ!!これが最後だ』

 

 

ボルケニオンはアームを構えたのだ。

 

 

『スチームバーストォォ!!』

 

 

ボルケニオンは最大の威力でスチームバーストを放ちスチームバーストはジガルデたちのエネルギーと同化したのである。

 

 

 

 

『アニィ!!』

「見て!!」

 

 

北神島はゆっくりゆっくりと海底へと消えていった。

 

 

『アニィィィィ!!』

 

 

 

 

役目を終えたゼルネアスは大木、イベルタルは繭へと変化しレジギガスたちは石へと変わったのだ。

 

 

 

 

『感謝する、ボルケニオン………』

『いえ、私も皆様とこの星を救えて光栄です』

 

 

そして、ジガルデとボルケニオンも石へと変わったのだった。

 

 

 

 

 

その後、シゲルたちは北の大地でフワライドから降りたのである。

 

 

「どこへ行くんだ、ボルケニオン」

『…………この土地を離れる……』

「そうか……」

 

 

魔獣(ボルケニオン)はドラピオスを見た。

 

 

『ぶっ飛ばしてやりたいがお前をぶっ飛ばしたところでアニィは戻ってこねぇ…………なぁ、シゲル、人間が信用ならなくなっちまったんだ、これおかしいか?』

「………ああ、ボルケニオン、おかしいよ、たしかにドラピオスみたいなことをする人間もいるけど案外、人間っていいやつも多いよ」

『そうか……』

 

 

その時

 

 

「あ……」

 

 

シゲルの体が光始めたのだ。

 

 

「シゲルさん!!」

「どうやらお別れみたいだ」

『そうか、達者でな、シゲル』

「ああ、ボルケニオン、シルフィさん、色々ありがとう」

「さようなら、シゲルさん」

「さようなら」

 

 

そして、シゲルの姿は消えたのだった。

 

 

 

 

 

「帰ってきたか」

 

 

シゲルはタイムスリップした場所である時の神の祠跡地に戻ってきたのである。

 

 

「時の神の祠……か、水が飲めなくなってディアルガ様、怒っただろうな」

 

 

シゲルは外へ出ると改めて島を見て回った。

 

 

そこへ、

 

 

「ん?」

 

 

ヘリコプターがやってきて広い所に着陸したのだ。

 

 

その中からプラターヌ博士と助手のソフィが出てきたのである。

 

 

「プラターヌ博士!!」

「おや、シゲルさん、いらしてたんですね」

「はい」

 

 

その時

 

 

ヘリコプターの中から何か音が聞こえた。

 

 

「ん?」

『やっと、着いたか』

「あ……」

『なっ……』

 

 

ヘリコプターから出てきたボルケニオンとシゲルは目があったのだ。

 

 

『……また会ったな』

「ああ……」

「知り合い……なのかい」

「えぇ、少し」

『大昔の知り合いだ』

 

 

 

 

 

その後、シゲルとボルケニオンは島を巡回し大木や繭、その他にも石になったポケモンたちは元に戻すためプラターヌ博士が信頼できる研究機関を手配してくれることとなったのである。

 

 

 

 

 

しかし、その研究機関はある日、謎の組織に襲撃されそこに運び込まれていた大木や繭、石像は全てその組織に強奪されたのだった。




毎年恒例映画公開前記念エピソード!!てか、今回放送早くてびびった……
それより、来年の記念エピソードどうしよ…ホウオウ?ピカチュウ?考えとこ
因みに元ネタ『アクエリオン』なんです、ジガルデがアクエリオンでボルケニオンがアポロポジション、てことは魔獣ボルケニオンはシルヴィアになっちゃうね
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