ポケモン・ザ・ムービースペシャル   作:中2病人間M

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「みんなの物語」公開記念 EPISODE『マーシャドー』

「ここがオーレ地方か」

 

 

シゲルはオーレ地方に来ていた。

 

 

オーレ地方、カントー地方等からは遠く離れた土地であり他の地方に比べて治安が悪い。

 

 

 

 

 

「ダークポケモン事件……」

 

 

シゲルは場所を町外れのスタンドに移しコーヒーを飲みながら過去に二度に渡りオーレ地方で起きたダークポケモン事件のデータを見ていたのだ。

 

 

「通常の人間には視認できないオーラでポケモンを洗脳し戦闘マシンへ……許せないな」

 

 

ダークポケモンとはダークオーラという人間の目には見えないオーラで洗脳され心を閉ざし戦うことしか考えることができなくなってしまったポケモンのことである。

 

 

過去、オーレには8体の伝説のポケモンが確認されていたが1体を除いて全てがダークポケモンにされてしまった。

 

 

「シャドー……現在は壊滅したんだよな」

 

 

唯一、ダークポケモンにされなかったポケモン、そのポケモンはオーレ地方から離れたジョウト地方に多くの伝説が残っていたのだ。

 

 

「……ホウオウ」

 

 

オーレ地方での目撃例は他の伝説のポケモンに比べて少なくシャドーも行方を追っていたようであるがはっきりと姿を現したのはフェナスシティという町が管理しているラルガタワーという施設にて1度目のダークポケモン事件を解決した男の前に現れたのである。

 

 

また、オーレ地方の昔話に罪人がオーレ地方を救いホウオウの祝福を承けたというものがあった。

 

 

「最初のダークポケモン事件を解決した人も悪人だったのかな?」

 

 

記録にはオーレ地方出身のポケモントレーナーとだけ記載されていたのだ。

 

 

「それともうひとつ……」

 

 

もっと言えばシゲルはそのポケモンの調査のためここへ来たのである。

 

 

「マーシャドー」

 

 

オーレ地方での目撃例はなし、そのポケモンは最近、ジョウト地方のエンジュシティにて目撃された。

 

 

「ホウオウに支えるポケモン」

 

 

最近までは正体不明の謎のポケモンとされていたがエンジュシティにあった古い文献にホウオウに支えるとの記述があったのだ。

 

 

さらにその文献によればホウオウに支えるマーシャドーは個体によって支える目的に統一制がないらしい。

 

 

「ホウオウを人間に近づけさせないために人間を監視するマーシャドー、人間がホウオウと会う資格があるのかを見極めるマーシャドー、そして、どんなときもマーシャドーはその人物の影に潜むため当人は気づかないか……」

 

 

文献によればホウオウ1体につき必ずマーシャドーが存在するらしい、だが、場合によっては支えず自由にしているマーシャドーもいるとのこと。

 

 

「オーレにホウオウの伝説がある以上、マーシャドーもいるはずだ」

 

 

オーレ地方は鉱物が採れた影響で昔から色んな地方から人が来ていたのである。

 

 

ホウオウ等はジョウトから移動してきた可能性もあるがエンテイ、スイクン、ライコウはずっとオーレにいたポケモンだと考えられていた。

 

 

「そして、この絵」

 

 

奇妙なことにある時代までのエンテイたちを描いた絵はどの地方でも今、現代に伝わっているエンテイたちと体の色が異なったのだ。

 

 

「クラウンシティのエンテイたちと同じ色」

 

 

この昔の絵のエンテイたちの色はシンオウ地方のクラウンシティ周辺にいる色違いのエンテイたちとほぼ同じなのである。

 

 

「つまり、昔のエンテイたちは違う色でクラウンシティのエンテイたちを除き色が変化し今の色になった?」

 

 

そこへ、

 

 

「兄さん、随分熱中して見てるな」

「えっ」

 

 

スタンドのマスターがシゲルに声をかけた。

 

 

「あ、いや、時々独り言でホウオウとかマー何とかって聞こえてくるから気になって」

「あ、ああ、すいません、うるさかったですか?」

「いやいや、全然、いつもはもっと騒がしいからそれぐらい気にせんよ」

「そうですか」

「なんか気になってることがあるなら俺でよければ聞いてくれ」

「あ、はい、その前にコーヒーのおかわりを」

「あいよ!!」

 

 

マスターは空のカップを下げて新しいコーヒーを準備し始めたのだ。

 

 

「マスター、ダークポケモンってご存知ですか?」

「おいおい、何年オーレにいると思ってんだ、治安が悪くて事件ばっかのオーレでも最大の事件だぞ……と、コーヒー、おまち」

「ありがとうございます」

「そうだな、2回目の事件の時の少年はちょっとしか見てないけど、1回目の事件の時の兄さんはよく覚えてる」

「常連さんだったんですか?」

「常連……ってわけではないけどな、食事後に前でバトルしたり、モンスターボールを欲しがったり」

「モンスターボール?」

「ああ、当時のオーレは野生のポケモンなんて殆どいなかったから普通の店じゃモンスターボールなんて取り扱ってなかったんだよ」

「なるほど」

「他にもなんかそいつの偽物が現れてバトルしたりとな」

「なんかすごそうですね」

「まぁな、で、その兄さんがどうかしたのか?」

「いや、ちょっとホウオウについて調べててその人がホウオウに会ってるって聞いたものですから」

「ホウオウかぁ……あ、そうだ、だったらアゲトビレッジって言うところのローガンさんを訪ねてみたら?」

「ローガンさん?」

「かつて伝説のポケモントレーナーと呼ばれた方さ、その兄さんについても詳しいと聞いてるしホウオウについてもなんか知ってるかもな」

「……!!ああ、思い出した祖父(オーキド博士)の古い友人です」

「そうか、なら話は早いな」

「はい、ありがとうございます!!」

 

 

 

 

シゲルはその後ローカルバスに乗りアゲトビレッジへやって来たのである。

 

 

そして、人に聞きローガンを訪ねることができた。

 

 

「よっこらせっと……これはこれは遠いところから遥々と……」

「いえ、こちらこそありがとうございます」

「それにしてもユキナリのお孫さんとは……」

「ローガンさんのお話はよく祖父から聞いております」

「そうですか……所で今日はどんなご用件で?」

「はい、ホウオウについて調べています」

「ホウオウ……ですか?」

「厳密に言うとホウオウに支えるポケモン、マーシャドーについてです」

「……マーシャドー」

「ご存知ですか?」

「ええ、オーレでの目撃例はないのじゃがわしもホウオウの文献を調べていたことがありマーシャドーについても資料を読んだことが」

「オーレにいると思いますか?」

「………ホウオウがいるのじゃからいるはずじゃが」

「因みに最初のダークポケモン事件にてホウオウに会ったという方は?」

「レオ君じゃな、実はレオ君とわしの孫が共にダークポケモンを救っていたのじゃ」

「そうだったんですね、今、そのレオさんとお孫さんはどちらに?」

「どこかの地方にいるようじゃが詳しくわ……最もホウオウとマーシャドーについても会っただけで聞いてもわからないと思うんじゃがなぁ」

「ん?マーシャドーに会った?マーシャドーは目撃例がないはずでは」

「ん?ああ、実はホウオウが現れたときわしを含めその場に大勢の人々がいたんじゃがレオ君だけはマーシャドーらしきポケモンを見たそうじゃ、影から現れ逃げようとした敵を撃退したそうじゃ、それでわしがもしやと思い文献のマーシャドーの絵を見せたらそれだったそうじゃ」

「まぁ、見た人が大袈裟にしなければ目撃例にならないことはあるか……」

「さて、ホウオウに関してはバトル山のバトル山マスターなら知ってると思うんじゃが」

「バトル山ってたしかトレーナーと勝ち抜き戦をする施設ですよね」

「そうじゃ、そこの100人目を担当しているバトル山最強のトレーナーじゃ」

「わかりました、バトル山に行ってみます」

「しかし、多忙だから会えるかどうかはわからんぞ」

「………でも、一応、バトル山に行ってみます」

「そうか、気を付けての……帰ったらユキナリによろしくの」

「はい、色々とありがとうございました」

 

 

 

 

そして、シゲルはバトル山に移動するがバトル山マスターには会えなかったのだ。

 

 

「やっぱりだめか……」

 

 

その時

 

 

「ちょ、返してくれよ!!」

「はっ、お前には金もポケモンも必要ねぇだろ」

 

 

ゴロツキが子供から財布とモンスターボールを取り上げようとしていたのである。

 

 

「おい、何やってんだ!!」

「あ、必要のないもん貰ってやってるだけだよ、文句あるのか?」

「ああ」

 

 

シゲルはモンスターボールを構えた。

 

 

「チッ、ゴーリキー、カイリキー」

 

 

ゴロツキはモンスターボールからゴーリキーとカイリキーを出したのだ。

 

 

「カメックス」

 

 

そして、シゲルもモンスターボールからカメックスを出したのである。

 

 

「一気に決めるか、カメックス」

『ガメェ!!』

 

 

シゲルはキーストーンを取り出した。

 

 

「カメックス、メガシンカ!!」

『ガメェ!!』

 

 

カメックスはメガカメックスにメガシンカしたのだ。

 

 

「ハイドロポンプ」

『ガメェ』

 

 

カメックスのハイドロポンプでゴーリキーとカイリキーは戦闘不能になったのだった。

 

 

「なに!?」

「お兄ちゃん、ありがとう」

「ああ」

 

 

その時

 

 

「ん?」

 

 

ゴロツキの影から何かが動き移動したのである。

 

 

「あれは……!!影に潜むポケモン、まさか!?」

 

 

そして、何かが移動し始めた。

 

 

「!!ウインディ」

 

 

シゲルはカメックスをモンスターボールに戻してウインディを出したのだ。

 

 

「ウインディ、あの影を追ってくれ」

『ウインディ!!』

 

 

シゲルはウインディに乗り影を追いかけ普段は人が入らない場所に入っていったのである。

 

 

「……ダメだ、見失った」

『ウインディ!!』

「どうした?……!!あそこに裂け目が」

 

 

岩に人が1人入れそうな裂け目があった。

 

 

「ディアンシーの時のこと思い出すな……よし、戻れ、ウインディ」

『ウインディ』

 

 

シゲルはウインディをモンスターボールに戻すと裂け目に入っていったのだ。

 

 

そして、

 

 

「!!…………ホウオウ……」

 

 

シゲルは奥地で佇むホウオウに遭遇したのである。

 

 

この場所はバトル山の一部でホウオウのいる場所は天井がなく空へ抜けており外へ飛び立つことが出来るが光の関係により外からは確認しにくく、また、この場所に人が立ち入らないこともありホウオウの根城はこれまで発見されなかった。

 

 

その時

 

 

『マァシャドー!!』

 

 

シゲルの前にマーシャドーが現れたのだ。

 

 

「やっぱりオーレにもいたんだ、マーシャドー」

『………』

 

 

マーシャドーはホウオウに視線を送ったのである。

 

 

『………』

 

 

ホウオウは無言でそれに答え頷いた。

 

 

『マァシャドー』

 

 

そして、マーシャドーはシゲルの影に入ったのだ。

 

 

「マーシャドー!?」

 

 

その時

 

 

「えっ」

 

 

ホウオウがせいなるほのおを構えたのである。

 

 

「なっ」

 

 

そして、シゲルにせいなるほのおが放たれたシゲルはせいなるほのおに包まれた。

 

 

「ぐっ……………あれ、熱くない……」

 

 

そこへ、

 

 

『驚かしてしまったようだな』

 

 

目の前にホウオウがいたのだ。

 

 

「ホウオウ……これはテレパシー……」

『厳密に言うとせいなるほのおによりホウオウ様が君の頭に直接干渉している』

 

 

マーシャドーも現れたのである。

 

 

「マーシャドー」

『しかし、まさかホウオウ様の所まで入ってくるとは思わなかったよ、ま、さっき悪人を撃退してたの見てたし、ホウオウ様に相談して僕が君の影に入り君の心を読み悪人じゃなさそうだったからさ』

「えっ」

『言葉足らずめ、お前にはオーレの歴史を教えよう、調べているんだろう、事件のことを』

「はい」

 

 

そして、周囲のせいなるほのおにある映像が映った。

 

 

「!!あれはエンテイ、スイクン、ライコウ」

 

 

いつの時代かのオーレにクラウンシティと同じ色のエンテイ、スイクン、ライコウがいたのだ。

 

 

しかし、人間たちの争いによりエンテイたちは命を落としかけていたのである。

 

 

『酷いよね、人間って』

「マーシャドー」

『自分達の私欲のためにポケモン利用してさ、挙げ句のはてに戦えなくなったら放置だよ』

 

 

そこへ、ホウオウが現れせいなるほのおを放ち人間たちの武器を焼き払った。

 

 

『そしてね、せいなるほのおでエンテイたちは力を取り戻すの』

 

 

そして、せいなるほのおに包まれたエンテイたちは立ち上がり傷が癒えるもその副作用か色が今に伝わる色になっていたのだ。

 

 

『不思議なことにホウオウ様とエンテイたちがいる地域は殆どがエンテイたちが瀕死になりホウオウ様の炎で復活してるんだ』

「そうか、シンオウにはホウオウがいないから……所で君とホウオウの関係ってたんなる主従関係?」

『ん?まぁ、主従関係に変わりはないけど僕の役目は悪人が己の罪を認め何かを成し遂げられるように影に潜み誘導する役目だよ、そして、ホウオウ様はそんな人間が何かを成し遂げた時に祝福しに姿を見せる……まぁ、見せないこともあるけど』

 

 

映像が変わりホウオウとマーシャドーがあの根城で話していたのである。

 

 

『ホウオウ様、どうしますか?いっそのこと悪人の人間たちを根絶やしにしますか?』

『……いや、人間たちが招いたことなら人間に解決させるべきだ、お前は……』

『……悪人を誘導しこの事態を納めることができそうな人間を探します』

 

 

 

 

その後、マーシャドーは当時のオーレ地方にいた悪人たちの影を転々とし探していたがこれといった人間には会えなかった。

 

 

 

 

 

「レオ!!」

「J!!」

「勝手なことはさせない、ボーマンダ!!」

 

 

レオと呼ばれた男と冷酷そうな女が対峙していたのだ。

 

 

レオと女は仲間でどうやらレオが裏切ろうとしているようだった。

 

 

…あれがレオ……ん?あっちのはたしかシンオウで暗躍してたポケモンハンターJ!?…

 

 

そして、マーシャドーはJの影からレオの影に移ったのである。

 

 

 

レオはマーシャドーが誘導することも殆どなくシャドーを壊滅させ、そして、レオの前にホウオウが現れた。

 

 

 

『私はずっと悪人の多いオーレでその悪人にマーシャドーを着かせ何かを成し遂げた時に私は祝福していた』

「どうしてそんなことを……」

『……見たいのだ、人間たちが行動の末に何を思うのか……さぁ、ここまでだ、ここのことは誰にも話すのではないぞ』

『ホウオウ様、彼なら大丈夫です』

「はい、もちろんです」

 

 

そして、せいなるほのおは終了しシゲルはホウオウとマーシャドーに別れを告げてこの場を去ったのだった。

 

 

…ホウオウ、マーシャドー、君たちのことを知れてよかった、きっと、色んなホウオウがいて色んなマーシャドーがいる、僕はもっと知りたい、ポケモンたちのことを…




今年はマーシャドーです、来年はゼラオラかなー
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