「本日はお呼び立てして申し訳ありませんな、シゲル君」
「いえ、起きたことを全てお話しさせていただきます、ハンサムさん」
「ご協力感謝します、そして、こちらがアローラ地方でウルトラホール等の研究を行っているエーテル財団のルザミーネ代表です」
「よろしくお願いいたしますね、シゲルさん」
「いえ、こちらこそよろしくお願いいたします」
シゲルは別の世界で起きたこと、その世界からこちらへポケモンが来てしまった可能性を伝えたのだ。
「……なるほど、あちらの世界のロケット団のボスがこちらにポケモンが流れてしまったことを仄めかしたということですか?」
「ええ、吸い込まれたウルトラホールが僕らの世界への物だと言っていました」
「ハンサムさん、こちらの世界へやって来たのはウルトラビーストということなのかしら……」
「それは確認してみないと」
「いえ、こっちでも存在するポケモンだと思います」
「シゲルさんは知っているポケモンということかしら?」
「はい、昔、カントーのトキワジムに挑戦した時にそこのジムリーダーが使っていたポケモンです……名前はミュウツー」
「ミュウ……ツー、ですか?」
「…………ミュウツー……覚えがありますな」
「私は初めて聞く名前ですが、それは本当なのでしょうか?ハンサムさん」
「どこで目撃されてるんですか?」
「うむ、カントー、ジョウト、イッシュ地方、それにシンオウ地方でも目撃例が何件か」
そして、ハンサムはミュウツーの目撃例をシゲルとルザミーネに教えたのである。
まず、カントー地方ではシゲルの伝えたように過去のトキワジムのジムリーダーが使用していたポケモンとして鎧のような物を纏ったポケモンの報告例があった。
また、それと特徴の酷似したポケモンがロケット団と行動しているという目撃例やオーレ地方の
その後、ジョウト地方のとある都市で鎧のないそれらしきポケモンが度々目撃されていたのである。
「ユングという科学者が開発したミラージュシステムからもミュウツーと思われる姿をしたミラージュポケモンが作り出されている、まぁ、それはあくまでもデータとしてだが、そして、イッシュ地方のポケモンヒルズでも姿を現してるようだ」
「ポケモンヒルズ……ニュートークシティにあるポケモンの施設でしたね、騒動があったとニュースでやっていました」
「ああ、ゲノセクトというポケモンが騒動を引き起こしてしまっていた、そして、以前、シンオウ地方のテンガン山で伝説のポケモンが多く集まり激突する事件……」
「それなら僕も丁度現地にいました、あんな光景見たことないです」
「私も映像と資料で確認致しましたわ、あれは今までの数年分のデータに匹敵致しますわ」
「……ええ、あそこにもミュウツーはいたと思います」
「国際警察としては目撃例のデータを確認する限りミュウツーは2体存在し恐らくはトキワジムとポケモンヒルズのミュウツーは別のミュウツーだと考えられる」
「ならばもしウルトラホールからこちらに来たミュウツーも目撃情報と比較できれば判断できますね」
「では、シゲル君、もし、ミュウツーを発見したら一度戦ったことのあるシゲル君の協力をお願いできますかな?」
「もちろんです……ただ」
「ん?」
「もし、ウルトラホールが開いても元の世界に戻すのはおすすめできません」
「それは……」
「あちらの世界のロケット団はミュウツーの力を使ってウルトラホールを開いてました、もし、戻してまたミュウツーがロケット団の手に渡ればあっちの世界もこちらの世界も被害を被るかもしれません」
「なるほど、国際警察としても対策を練ろう」
「ウルトラホールならアローラに現れている可能性はありますね、エーテル財団としても調査を実施しますわ」
「よろしくお願いいたします」
一方、アローラ地方から少し離れた無人島の岩の瓦礫の下にアーマーを身に纏ったポケモン、アーマードミュウツーはいた。
少し前、洞窟にウルトラホールが開きアーマードミュウツーはここへ現れたのだ。
そして、洞窟を粉々に破壊する程暴れ力を使い果たしたのだった。
丁度、アローラ地方でアローラリーグが開催されていた頃、
『……ミュウ』
アーマードミュウツーは岩の瓦礫の下で夢を見ていたのである。
「フジ博士、このポケモンはギアナのジャングルで発見されたミュウなのですか?」
「違うの、これはミュウに遺伝子操作をして誕生した言わばミュウのジュニアじゃ、ミュウツーと名付けることとしよう」
『ミュウ……』
「どうするおつもりですか?」
「研究のため遺伝子組換えを行うつもりじゃ」
『……!!………ミュウミュウミュウ!!』
ミュウツーは何度も何度も遺伝子実験をされ姿も全く違う物となった。
そして、アーマードミュウツーは目を覚ましたのだ。
次の瞬間、その島は大きなエネルギーと共に大爆発を起こしたのだった。
そして、アーマードミュウツーの中に蓄積していたウルトラホールのエネルギーによりアローラリーグの会場にウルトラホールが開きアクジキングを招くことになったのである。
国際警察もそのエネルギーに気が付きハンサム率いる国際警察とシゲルはその無人島へ向かうことになった。
「まさかこの島をミュウツーだけでこんなにも荒らしたのか」
「ハンサムさん、ミュウツーの力ならそうだと思います」
そこへ、
『ミュウ……』
アーマードミュウツーがシゲルたちの元へやって来たのだ。
「何とかミュウツーを止めなきゃ」
国際警察とシゲルはモンスターボールからポケモンを出しシゲルはカメックスをメガシンカさせたのである。
…サトシ、なぜお前はいつも人のために動ける、お前の記憶消したあのときも自分の身を犠牲にし、あの美しい大渓谷で再び出会ったときも私のことを助けようとした、そして、あの
絶海の孤島、セロアイランド、そこに
『お前たちは人間が怖いか?』
『……そう思うのも仕方がない、お前たちは人間に傷つけられた……だが、そうでない人間もいる……私はそいつらのおかげでようやく生まれてきた意味を知れたかも知れない』
『……感謝する……サトシ、そして、ケンタ』
その時
『!!』
無人島のアーマードミュウツーが起こした爆発のエネルギーを
『私と同じ力……そうか、過去の私のように自分の生まれてきた意味を理解できないか』
そして、
以前、カロス地方を拠点とするフレア団、彼らはカロス地方を主な拠点としているがイッシュ地方にも支部がありそこでポケモンの研究を行っていたのだ。
当時、ロケット団にスパイとして送り込まれていた団員が横流しした情報からミュウのコピーであるポケモン、ミュウツーを知ったのである。
そして、偶然手に入れた幻のポケモン、ミュウの遺伝子からフレア団の計画のスペアとしてミュウツーを再現しようとするも僅かにしか残らないミュウの遺伝子からミュウツーを再現するのは困難だった。
そのためジョウト地方の都市で
『今、そっちに装置を輸送したゾ』
カロス地方にいるフレア団の科学者、クセロシキがポケモンを拘束したりそのポケモンの生体情報をスキャニングできる装置を開発しイッシュ地方に送ったのだ。
計画はある少年の妨害とミュウツーの想像を越えた力により捕獲は失敗するも生体データを手に入れることに成功しこれにより遺伝子を使いミュウツーを再現することに成功したのである。
フレア団は誕生した
『これはロケット団本部が大破した時に回収したダイヤだゾ、こっちはゼルネアスの力が宿る生命のダイヤ、こっちはイベルタルの力が宿る破壊のダイヤ、
カロス地方から遥か昔、ダイヤモンド鉱国から盗まれた2つのダイヤモンドが送られてきたのだ。
そのダイヤのエネルギーを使用し続けて
そして、研究所は全破壊まではされなかったがミュウツーのエネルギーにより全てのデータが失われミュウツーの生体データも失われたのだった。
全ての事件が解決したあと、
『……今、私にはあなたたちのような仲間がいる、もう私やゲノセクトたちのような思いをする者が現れませんように私は願い続けます………………!!』
しかし、この
『……………このエネルギー、私に似ている……私はこのエネルギーを出した者の所へ向かいます……あなたたちは待っていてください』
そして、
無人島では殆どのポケモンが戦闘不能になり辛うじてメガカメックスだけが戦っていたのである。
「カメックス、ハイドロポンプ!!」
『ガメェェ』
しかし、アーマードミュウツーはハイドロポンプを弾くとはどうだんを放った。
その時
何者かが現れサイコブレイクを放ちアーマードミュウツーのはどうだんを受け止めたのだ。
「……ミュウツー」
『ガメェェ……』
「なぜ、ミュウツーがもう1体、まさかロケット団に使用されていたミュウツーというのは……」
『それは私ではありません』
アーマードミュウツーは
「なんてスピードだ」
『ガメェェ』
「まるでしんそくのようだ」
しかし、パワーは
『ミュウ!!』
『このままでは……』
その時
『ミュウ!?』
シャドーボールが現れアーマードミュウツーに直撃したのだ。
この場所に
「またミュウツー」
『ガメェェ』
「すごい光景だ」
『ミュウ!!』
アーマードミュウツーはメガカメックスに接近しメガカメックスを抑え込んだのである。
『ガメェェ』
「カメックス!!」
その時
「え」
『ガメェェ』
シゲルのキーストーンが反応しアーマードミュウツーはメガミュウツーXにメガシンカしアーマーが砕け散った。
「メガシンカしたのか!?」
「どうして僕のキーストーンが反応したんだ……」
『ガメェェ』
これは
『ミュウ!!』
メガミュウツーXの力により
『この程度で……』
『私も全力を……』
「カメックス、ハイドロカノン!!」
『ガメェェ!!』
そして、カメックスのハイドロカノンもぶつかり合い大爆発が起きたのだった。
「どうなったんだ」
「……あれは」
『ガメェェ』
爆発の後にはメガシンカが解除され倒れているミュウツーの姿があり、そこにはメガストーン、ミュウツナイトXが転がっていた。
「とりあえず、完了のようだな、いちど国際警察でミュウツーを保護する」
「えぇ、ハンサムさん、お願いいたします」
『ガメェェ』
その時
倒れているミュウツーの背後にウルトラホールが現れたのだ。
「まずいっ!!」
『ガメェェ』
「まだウルトラホールが出現するとは」
ミュウツーには僅かにウルトラホールのエネルギーが残っており、それにより出現したウルトラホールにミュウツーとミュウツナイトXは吸い込まれてしまったのである。
そして、それを見届けた
「もう我々にはどうにもできない、とにかく戻ろう、シゲル君」
「はい、ハンサムさん、戻れカメックス」
『ガメェェ』
シゲルはメガカメックスのメガシンカを解除しカメックスをモンスターボールに戻したのだ。
「あちらの世界に戻ってしまったなら心配ですな」
「いえ、僕はあっちの世界のみんなを信じてますから」
「なるほど」
そして、シゲルはハンサムと無人島を後にしたのだった。
一方、ウルトラホールに吸い込まれたミュウツーは元の世界ではなく別の世界のカロス地方にたどり着いたのである。
そして、そこはポケモンの村という場所のななしの洞窟だった。
今年はミュウツー祭りにしちゃいました。逆襲のミュウツー以外に覚醒のミュウツーの生まれた理由などもできて良かったです。