ポケモン・ザ・ムービースペシャル   作:中2病人間M

6 / 18
EPISODE『ジラーチ』

とあるバー、ここである科学者2人が出会った。

 

 

ひとりは伝説のポケモン、グラードンを探し求めるマグマ団に所属する科学者バトラー。

 

 

もうひとりはミラージュポケモンを後に作り出した科学者、ドクターユング。

 

 

「このグラードンの化石から私はグラードンを復活させたい」

「ドクターバトラー、面白そうな研究ですね、わたしにも協力させてください」

「しかし、現状ではグラードンの形成は安定しない」

「では、まずはグラードンを安定して形成させることが必要ですね」

 

 

偶然、出会った2人は共に研究をしユングの協力もあってグラードンの形成の基盤が完成したのだ。

 

 

装置は化石のDNA情報からグラードンを形成しそこにエネルギーを注ぎ込みグラードンを復活させるというものである。

 

 

 

 

 

バトラーは強力なエネルギー源を用意しこの実験をマグマ団で発表した。

 

 

しかし、実験は失敗しバトラーはマグマ団を追放されたのだった。

 

 

 

 

 

そして、ユングはバトラーとのグラードン形成の実験を応用しミラージュポケモンを作り出すも認められず、ミスターミラージュとして事件を起こし姿を消したのだ。

 

 

 

 

 

一方、バトラーもエネルギー源を千年に一度地球に7日間現れる千年彗星のエネルギーを利用し再度グラードンを復活させようとするも復活したのはグラードンとは別物の怪物であり、その実験場に使用したファウンスに多大な被害をもたらせてしまったのてある。

 

 

そして、バトラーは己の過ちを認め現在は恋人のダイアンと共にファウンスに少しでも自然を戻そうと活動していた。

 

 

 

 

 

そのファウンスにある2人組が訪れたのだ。

 

 

「なぁ、マリナ、ここなんかガイドブックと違くないか?」

「そうね、写真はこんなにも自然豊かなのに殆ど枯れてるわね」

 

 

アルトマーレでの一件以降、2人でホウエン地方を旅していたケンタとマリナはファウンスに訪れていたのである。

 

 

そこへ、

 

 

「あら、貴方たちは?」

 

 

女性がケンタとマリナの所へと近づいてきた。

 

 

「貴方は?」

「私はダイアン、貴方たちは?」

「俺はケンタです」

「はいはい~アイドルトレーナー兼ポケモンコーディネーター、マリナで~す」

「あら、コーディネーターさんなのね」

「はい!!」

「まぁ、まだちょっとしか手に入れてないですけどね」

「うるさい、ケンタ!!」

「2人とも仲がいいのね」

「「そんなこと!!」」

「あらら、息ぴったりね」

「「……………」」

 

 

ケンタもマリナも赤面していたのだった。

 

 

そこへ、

 

 

「ダイアン」

 

 

男性がひとりこちらへやって来たのだ。

 

 

「あら、バトラー」

「ダイアン、この子達は?」

「旅のトレーナーさんたち」

「そうか、私はバトラーだ、よろしく」

「マリナです」

「俺はケンタです」

「あの、バトラーさんにダイアンさん、ガイドブックのここはすごい自然豊かなのにどうしてこんなにも枯れてるんですか?」

「そうだよな、このガイドブック、そんな古いやつじゃないのに」

 

 

マリナの質問にバトラー、ダイアンは顔をしかめるもバトラーが口を開いたのである。

 

 

「私の……せいなんだ」

 

 

バトラーは以前ここで起きたこと自分がやったことを全てケンタとマリナに話した。

 

 

マグマ団に所属していたこと、幻のポケモン、ジラーチを利用してグラードンを作り出そうとし挙げ句の果てに失敗しここの植物を殆ど枯らしてしまったことを……

 

 

「……だから私は残りの一生を使ってでもここを元の自然豊かな土地に戻す」

「……バトラー」

「……そうだったんですね」

「……俺は悪い奴は許せねぇ……許せねぇけど自分の罪を認めてここまでしてる貴方はすごいと思うぜ」

「……ありがとう」

「ね、バトラー、植えられそうな苗があるのよ」

「本当か、よし、やろう」

「バトラーさん、私たちも手伝わせてください!!ね、ケンタ」

「おう」

「…………そうだな、せっかくだからお願いしようかな」

 

 

その時

 

 

「お久しぶりです、ドクターバトラー」

 

 

顔の一部に火傷の跡が残った男が近づいてきたのだ。

 

 

「!!お前は……ユングか、お前はたしか指名手配され行方不明になっていたはずじゃ」

「ええ、なっていますよ、その方が好都合……さて、単刀直入に申し上げますが私と一緒に世界を破壊しませんか?」

「!!何を言っている」

「簡単な話ですよ、私も貴方も自分の研究が正当に評価されなかった、ならばその認めなかった連中のいる世界を破壊する、貴方は既に壊滅したマグマ団のメンバーへの復讐、私は協会への復讐、どうでしょう素晴らしいでしょ?」

「………私はもう復讐など望まない、君もバカなことは考えるな」

「……残念だ、君が失敗したグラードン、私はメタグラードンと呼んでいるがあれをミラージュシステムを応用して再度作り出せば簡単に世界を破壊できるのに、最も私は貴方が協力しなくてもひとりでもやるがね」

「ごちゃごちゃなにいってるんだ!!」

「そうよ、世界を破壊なんて」

 

 

ユングに接近しようとするケンタとマリナをバトラーは制止したのである。

 

 

「ユング、残念だが、グラードンを作り出すのはもうできない」

「ああ、エネルギー源の千年彗星ですか?それはご心配なくこちらにはメテオナイトがありますから」

「……メテオナイトだと」

「えぇ、シンオウ地方のミチーナという土地に大昔、全てを破壊するほどの隕石が飛来したことがあった、そして、その隕石はとある強力なポケモンの力によって破壊され難を逃れたが砕けた隕石の一部にそのポケモンの力が宿ったものがありました、それがメテオナイト、メテオナイトの殆どは本来ならありえない移動の仕方をし違う地方へ消えたようですが数量だけミチーナに残った物がありました、それがこれ」

「……」

「だから貴方にしてほしかったのは貴方がメタグラードンを作り出した装置に私がミラージュシステムを組み込みメテオナイトを動力源として制御の可能なメタグラードンを作り出す手伝いをしてほしかった」

「……断る」

 

 

ユングは何かのリモコンを取り出した。

 

 

「……ミラージュシステム起動」

 

 

ユングの目の前にはバシャーモ、ラグラージ、ハッサム ファイヤーが現れたのだ。

 

 

「これはコンパクトミラージュシステム、私の周辺のみで4体までミラージュポケモンを作り出せる装置です、さぁ、協力しないのなら力ずくでいきますよぉ!!」

「マリナ!!」

「えぇ、ケンタ」

 

 

ケンタとマリナはモンスターボールからバクフーンとワニワニを出したのである。

 

 

「ボーマンダ、グラエナ」

『ボゥ!!』

『グラァァ!!』

 

 

バトラーはモンスターボールからボーマンダとグラエナを出した。

 

 

そして、ファウンスにいた野生のフライゴンも加勢しラグラージvsワニワニ、バシャーモvsバクフーン、ハッサムvsグラエナ、ファイヤーvsボーマンダ、フライゴンとなり、バトラーとダイアンはボーマンダに乗り込んでいたのだ。

 

 

 

 

 

『ボゥゥ!!』

 

 

そして、暫くの間その戦いが続いたあとボーマンダはファイヤーの攻撃を受けて主人たちを落とさなかったものの地上に不時着したのであった。

 

 

「大丈夫か……ダイアン?」

「えぇ、なんとか」

 

 

その時

 

 

『ハッサム!!』

 

 

グラエナを倒したハッサムがボーマンダに攻撃をしたのである。

 

 

『ボゥ!!』

「ダイアン!!」

 

 

その衝撃でダイアンは地面に転がりすぐさまにハッサムはダイアンを鋏で拘束した。

 

 

「さてと、ドクターバトラー、もう貴方に拒否権はありませんよ、下手な動きをすればこの方の身は保証しません」

「ダイアン!?…………………………………わかった、装置を再起動しよう」

「バトラーさん!?」

「ケンタ、仕方ないよ、だってダイアンさん人質にされてるんだもん」

「……チクショー」

 

 

 

 

そして、バトラーは以前使った装置の整備とユングの指示による改造を施しサマヨールに上空へ上げさせ固定したのだ。

 

 

「これで動くはずだ」

「感謝しますよ」

 

 

ユングはファイヤーにのり装置へ向かうと使っていた全てのミラージュポケモンを消滅させ以前ジラーチがいた場所にメテオナイト、改造させた場所にコンパクトミラージュシステムのリモコンを設置し起動させたのである。

 

 

「さぁ、メテオナイトの力とミラージュシステムにより究極のミラージュポケモンがここに誕生する、さぁ、現れよ、メタグラードン!!」

 

 

装置から凄まじいエネルギーが放出され以前のように地上絵を描くのではなく空間に直接立体的にグラードンが描かれていた。

 

 

そして、グラードンの形でグラードンよりも遥かに巨大なメタグラードンが完成したのだ。

 

 

「おぉ、メタグラードン」

 

 

ユングはリモコンを取り外したのである。

 

 

「さぁ、メタグラードン、私以外の生き物全て吸収しこの世界の全てを破壊しろ!!」

 

 

メタグラードンは不気味な雄叫びを上げるとその場にいたケンタたちを見た。

 

 

「まずいぞ」

「ケンタ、逃げよう!!」

 

 

メタグラードンは爪を触手状にしてケンタたちへ向けたのだ。

 

 

しかし、触手がこちらへたどり着く瞬間にケンタたちの姿が消えたのであった。

 

 

 

 

そして、ケンタたちはメタグラードンから少し離れた場所に現れたのである。

 

 

「これは、まさか」

「バトラー、これって」

「ああ、ジラーチだ」

「ケンタ、どうなってるの!?」

「知るかよ!!」

 

 

そこへ、

 

 

「バトラー!!」

「……!!ジラーチ」

 

 

ケンタたちの目の前にねがいごとポケモン、ジラーチが現れた。

 

 

「どうしてジラーチが」

「……メテオナイトの影響か、そうか、このジラーチの体は眠り繭の中だ、だが、メテオナイトの影響で意識が具現化して現れたのか」

「そんなことあるの?」

「可能性としてはそう考えるしかない」

「すごい、これがジラーチよ」

「初めて見た」

 

 

その時

 

 

「はっ!!こんなことをしてる場合じゃない、ユングを止めなくては……全ては私の責任だ、私がユングを止める、ダイアンと君たちは遠くへ逃げてくれ」

「……バトラー」

「……いいえ、私たちも戦います」

「マリナちゃん、だが、巻き込むわけには……」

「協力するって言っちゃったし、悪い奴は許せねぇ」

「……しかし」

「バトラーさん、ユングは世界の破壊を目的としています」

「ここで戦わなくてもいずれ戦うことになるんだしな」

「………わかった、でも、無理はしないでくれ、とにかく、リモコンを破壊すればミラージュシステムが終了し奴は消えるはずだ」

 

 

 

 

 

その頃、メタグラードンは背中から触手を伸ばし森のポケモンたちを吸収していたのだ。

 

 

「いいぞいいぞ、どんどん、破壊しろぉ」

 

 

そこへ、

 

 

「ユング、やめるんだ、バクフーン、かえんほうしゃ!!」

『バクフーン!!』

「ワニワニ、ハイドロポンプ!!」

『オーダイル!!』

 

 

ジラーチの力によりケンタとマリナは装置にいたユングの所へ瞬間移動していたのである。

 

 

 

 

 

ケンタとマリナがユングと戦っている間、メタグラードンを撹乱するためバトラーはボーマンダ、ダイアンはフライゴンに乗っていた。

 

 

 

「ジラーチ、あいつの持ってるリモコンをお前の力でこっちに」

 

 

そして、ジラーチがリモコンをケンタの所へ移動させようとしたのだ。

 

 

その時

 

 

何故かユングが触手に捕らえられたのである。

 

 

「何をする!?私は違う、私以外を吸収しろ!!グラードン」

 

 

そして、リモコンごとユングは吸収されてしまったのであった。

 

 

「やはり、あの怪物を制御することなんて不可能だったんだ」

 

 

メタグラードンは制御不能となったのだった。

 

 

「リモコンがあいつの体内に」

「どうしよう、ケンタ」

 

 

その時

 

 

『オーダイル!?』

 

 

ワニワニが触手に捕らえられた。

 

 

「ワニワニ!?」

 

 

ワニワニはそのまま吸収されてしまったのだ。

 

 

「ワニワニ……」

「!!マリナ、危ない」

 

 

今度はマリナが触手に襲われそうになりケンタが咄嗟にマリナと共に触手を避けるが別の触手がさらに襲ってきたのである。

 

 

「!!」

 

 

しかし、

 

 

『バクフーン!!』

 

 

バクフーンがケンタとマリナを庇い吸収された。

 

 

「バクフーン!!」

 

 

そして、バトラーとダイアンも触手をかわしていたがまずダイアンがフライゴンと共に吸収され、次にバトラーも吸収されバトラーは飲み込まれる寸前にケンタに向けて『はめつのねがい』と呟いたのだった。

 

 

「はめつの…ねがい……」

 

 

その時

 

 

「な…」

 

 

装置と大地を固定していた部品が緩み装置が激しく傾斜したのだ。

 

 

「ケンタァ!!」

「マリナ!!」

 

 

傾斜し転がるマリナの手をケンタは掴むもすぐさまマリナを触手が捕らえたのである。

 

 

「マリナァァ!!」

「ケンタ……」

 

 

マリナは飲み込まれる寸前にケンタの手を離した。

 

 

「マリナァァァ!!」

 

 

…どうしたら…

 

 

「…………!!はめつのねがい、ジラーチ、はめつのねがいってお前の技だろ、それであいつを……」

 

 

しかし、ジラーチは首を横に動かしたのだ。

 

 

「……そんな」

 

 

だが、ケンタはあることに気がついたのである。

 

 

「メテオナイト、ジラーチ、あのメテオナイトを使えばはめつのねがいを使えるんじゃないか?」

 

 

ジラーチは微妙な表情をしていた。

 

 

「今はこれしかない!!」

 

 

ジラーチはケンタの言葉に頷いたのであった。

 

 

 

 

 

ケンタは傾斜した装置を登りメテオナイトまでたどり着いたのだ。

 

 

「これをあいつにぶつけて……でも、どうやって」

 

 

そこへ、

 

 

『シャァァ!!』

 

 

ファウンスに棲むポケモン、アブソルがやって来たのである。

 

 

「なんだお前」

 

 

 

ケンタはアブソルに乗って装置から飛んだ。

 

 

「うぉりゃぁぁぁ!!」

 

 

そして、ケンタはアブソルから飛び降りメタグラードンにメテオナイトをぶつけたのだ。

 

 

『ホゥ!!』

 

 

アブソルも吸収されるがその直後にジラーチがメテオナイトに触れたのだった。

 

 

 

 

 

その後、ジラーチのはめつのねがいが発動するも力が足らずメタグラードンを完全に葬ることはできなかったのである。

 

 

それでもメタグラードンは融解していた。

 

 

しかし、メタグラードンは動き続けていたのだ。

 

 

 

 

メタグラードンの体内に入り込んだケンタは吸収されたユングを見つけユングからリモコンを奪いそれを破壊したのであった。

 

 

 

 

 

そして、メタグラードンは完全に滅び吸収された人やポケモンは無事だったのである。

 

 

「ケンタ、すごい」

「そんなことはないよ」

「ううん、ケンタ君、ありがとう…」

「ダイアンさん」

「本当にありがとう……さてと奴が荒したぶん今まで以上に復興を頑張らないと」

 

 

メテオナイトは消滅しジラーチの意識も眠り繭の中へ戻った。

 

 

そして、ユングは元々指名手配されていたので駆けつけたジュンサーに引き取られたのだ。

 

 

「ユング」

 

 

バトラーは車に乗せられる直前のユングに声をかけたのである。

 

 

「この世界は君の思ってるいるほど悪くない」

「………そう……ですか……」

 

 

そして、ケンタとマリナは少しの間ファウンスの復興を手伝うことになったのだった。




無印が終了しついにAGまでたどり着きました~でも、ぶっちゃけメタグラードンは僕のトラウマです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。