術式が『ホワイトグリント』ってマ?   作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ

6 / 7
見知らぬ天井と28歳児

「あ、起きたー。ねぇ、今どんな気持ち???」

「最悪ですよ…ったく」

 

どうも3日ほどずっと眠っていたらしい。眠気が酷いがそれを遮るように五条が連続して問いを投げかけてくる。「どうしてこうなった」だとか、「さっさと術式教えろ」とか。

 

「…前者に関しては私と酷似する術式を持った呪詛師の襲撃の結果ですね。後者に関してはそれ相応の対価を―――」

「うん、いいよー」

 

は?おいおいこいつマジかよ。やっぱり周りにいる術師大抵イカれてるわ。どうして呪術師には変人しかいないんだ…

 

「……まぁ、いいですけど―――それじゃあ、何から話したもんか―――」

 

 

 

 

 

 

東野準の術式は『ホワイトグリント』の装着である。ホワイトグリントとは彼が前世で贔屓にしていたゲームの人型兵器の名称だ。

ホワイトグリントは基本的に音速で移動する。が、それはホワイトグリントに限った話ではない。ホワイトグリントの分類される種類に『ネクスト』というものがある。ネクストとは主にコジマ粒子を原動力として動く兵器だ。そして大方のネクストは音速での戦闘が可能になっている。

そして原動力のコジマ粒子。これが少々厄介だった。原作―――準の遊んでいたゲーム、アーマードコアfA―――では、ネクストの稼働、ひいてはコジマ粒子を使用するコジマ兵器の多用によって、地球上の環境汚染が進んでいた。事実、こちらの世界でもコジマ粒子はいくらかパワーダウンしているとはいえ環境汚染の効果はある。まぁ、一週間連続で周辺環境にコジマ粒子を放出し続けたらの話だが。

 

そしてあの黒いホワイトグリント。あれには見覚えがあった。アーマードコアfA以降の作品であるアーマードコアVD。それに登場する機体だった。あれは狂暴すぎる。

あの呪詛師が明確に操っているとすれば、UNAC―――ACVDのAI操作型人型兵器―――の戦闘経験を統合したオペレーションシステムと、最悪レベルと言っても差し支えないであろう程の戦闘能力を持つ傭兵部隊、『死神部隊』の隊長『J』の戦闘プログラム。それらすべてが組み込まれているはずだ。

 

以上を、ゲームやら、転生やらの話は一切話さず簡潔に伝えると、五条はそれはそれは難しい顔をしていた。そして口を開いた。

 

「んー…特徴からしてその呪詛師、多分だけど最近話題になってきたやつじゃないかな…」

「ほう」

「確かねー…なんかよくわかないけど、本人は『裁定者』とか言ってるらしいよ」

 

これは、また一波乱ありそうだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。