悲報 告白されたと思ったら親友(♂)だった件   作:むがむが

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本日は2話投稿です。
まだ見てない方は前話からどうぞ。

今回はちょっと短いです。






迷い猫

 

 

 

 

 

 

 再び結城家のトイレに閉じこもった俺は。

 

 ララの言葉を反芻していた。

 

「好きだからだよテルのことが」

 

「相応しいかどうかなんてそんなのテルが決めることじゃないよ?」

 

「婚約者はテルがいい

 

 弱いけど強くあろうとするテルがいい

 

 私の気持ちをわかってくれたテルがいい

 

 怖くても立ち向かってくれたテルがいい

 

 もうテル以外じゃだめなの」

 

「死がふたりを分かつまで、素敵な言葉だよね、私はリトとみんなと死がふたりを分かつまで一緒にいたい」

 

「でも無理矢理はしたくない、だからテルにも受け入れてほしい私達を」

 

「答えは今じゃなくていいよ、ただ私がテルのこと好きなこと知っておいて欲しかっただけ………」

 

 

 

             ♥

 

 トイレの壁に頭をぶつける。

 

 痛いだけで妙案など浮かんでこず、ましてやどう答えればいいかなんてまったく思いつかない。

 

 駄目駄目である。

 

 ララの思いに俺は本当に気づいていなかったんだろうか?あれだけ露骨だったのに?

 

 ララの今朝からの行動なんてあからさまじゃないか、なのに気づいてなかった?

 

 気づかない振りしてただけじゃないのか?バカ野朗が。

 

「三上テルくん

 俺は結城リトは、ずっと貴方のことが好きでした」

 

「好きだからだよ、テルのことが」

 

 2人の告白がリフレインする。

 

「私達2人共に決まってるでしょう?」

 

 今朝の夢が蘇る。

 

 いっそこのまま流されてしまえばいいと思ってしまう自分がいる。

 

 馬鹿が………

 

 

 

 

「ずっと……ずっと好きでした、私と付き合ってもらえませんか!」

 

 

 

「私、このままお別れしたくないです」

 

 

 

 

 

 そうやって気持ちも固まってないのにほいほい流された結果がこのざまだろうが………。

 

 

「それは保留という逃げではないですか?

 答えをただ先送りにするだけ、わかってますか?貴方は彼の人生を歪めた、その原因を作ってしまった、もう元には戻れない、それをわかった上で今のままの日常を続けさせて欲しいと言うんですね、貴方が答えとやらを出すまで」

 

 母さんの言葉が頭を過る。

 

 俺がリトの人生を狂わせた。

 

 俺がララの人生を狂わせた。

 

 俺はその責任をとらなきゃいけない

 

 

 どこかでけじめをつけなきゃいけない。

 

「俺、バカだけどきちんと考えて答えを出すから」

 

 自分の言葉に責任を持たなきゃいけない。

 

            ♥

 

 出かけてくる。

 

 そう言って結城家を出た、止められはしなかった、思えば随分久しぶりに1人でいる気がする。

 

 3日間怒涛の展開だった。

 

 正直まだ3日しか経ってないのかという印象だそれくらい色んなことがあった。

 

 ほんの一息入れたかった、誰にも邪魔されない所で真剣に考えたかった。

 

 公園のベンチに座る、そういえばこのベンチで寝てる時にララが黒服とやってきたんだっけ。

 

 あの時は驚いた………

 

 

「本当は君のような子にララ様を任せたかった」

 

 ザスティンさんに言われた言葉が蘇った、あの時は嬉しかったけど俺はそんな大層な人間じゃなかった。

 

 2人の告白を思い出す度にどうしても思ってしまうのだ、俺は………

 

 

「ワンワンっ」

 

 考え込んでると犬の鳴き声が聞こえた、しかも少しずつ近づいてきてる。

 

 声の主を辿るとそこにはボストンテリアがこっちを見ていた。

 

 というか……。

 

「マロンじゃんどうしたこんなところで」

 

 俺の幼馴染みの飼い犬だった、俺には一切懐かず俺を見ると吠えてくるが俺自身は別に嫌ってない。

 

 俺が頭を撫でようとすると威嚇してきた、相変わらずである。

 

「どうしたの?マロン」

 

 そしてこちらに近づいてくる足音。

 

 まぁマロンがいるならいるよな…………。

 

 何でこのタイミングで会ってしまうのか………。

 

「三上くん……」

 

「久しぶり西連寺」

 

 中学から疎遠になってしまった幼馴染みがそこに立っていた。

 

 西連寺春菜

 

 俺の恩人で

 

 俺の初恋の相手だった人が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





主人公だって悩んでるという話でした。
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