悲報 告白されたと思ったら親友(♂)だった件   作:むがむが

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アンケートご協力ありがとうございました。

というわけで癒しヒロイン枠ということで西連寺春菜登場です。

前回の前書きの件で感想で励まして頂けました嬉しかったです、では本編をどうぞ








まりあとらっぷ

 

 

 西連寺春菜と俺の出会いはごくごくありふれたものだ。

 

 小学校に入学した時名字が近かったから隣の席になった。

 

 それからよく遊ぶようになった、それだけ。

 

 もし有り触れていない部分があるとしたら、

 

 それは小3の時にあることがあってクラスで浮いてしまった俺にずっと話かけてくれた。

 

 そんな彼女に救われた俺が

 

『はるなちゃん!おおきくなったらボクのおよめさんになって?』

 

 彼女を好きになったことだろう。

 

 それからはごく有り触れた話。

 

 お互い中学生になって。

 

 クラスが変わって違う友人が出来た。

 

 それから話すことが少なくなって気づけば疎遠になっていた、それだけの話だ。

 

 

            ♥

 

 

「悪い珈琲で良かったか?」

 

「ありがとう三上くん」

 

 公園で再会というのは少し違うか、毎日教室で顔合わせてるし、久しぶりに話をするが正しい気がする、西連寺春菜に会った俺は西連寺に珈琲を渡す。

 

 まだ少し寒いので温かいだがそれで良かったんだろうか、昔はもっとお互い子供っぽいものを飲んでたのでちょっと不安になるが西連寺はそれを笑顔で受け取ると手の中で温かさ確かめるように手の中で転がしながら。

 

「三上くん何かあった?」

 

 と切り出してきた。

 

 何かあってか………ありすぎなんだよなぁ。

 

「俺そんなわかりやすかった?」

 

「付き合い長いから、って言いたいけどわかりやすかったよどうしたらいいかわかりません、って顔に書いてあったよ」

 

 西連寺は微笑みながら珈琲を開け飲む。

 

「相談なら乗るよ?」

 

 美少女は何やっても様になるよなぁと思いながら正直煮詰まってとこである、ここで誰かに相談するのも………と思った、後で思ったことで断言して言えるがこの時の俺は正気ではなかった。

 

「なぁ西連寺………」

 

「2人と付き合ってほしいって言われたらどう答えたらいいのかな………」

 

 言った瞬間聞いた西連寺は噎せて珈琲を吹き出してしまい言った俺は急いで介抱するのであった。

 

 自分の初恋の相手になり相談してるんだろうかこの馬鹿は。

 

 

            ♥

 

「落ち着いたか?」

 

「なんとか……」

 

 噎せてしまった西連寺を落ち着かせて会話を再開させる。

 

「それで付き合ってほしいって言われたって言ってたけど三上くん告白されたの?

 それでどっちに応えるべきかで迷ってるとか?」

 

「いや違う2人に付き合ってほしいって言われたんじゃなくて2人と付き合ってほしいって言われたんだ」

 

「???」

 

 西連寺の頭の上に大量のクエスチョンマークが見える。

 

 わかんないよなー俺もわからない。

 

 一文字違いで大違い日本語の妙である、

 

 ただ何とか頭の中で情報を整理した西連寺が再起動した。

 

「それで三上くんはその2人と付き合うの?」

 

 そしてされた疑問は当然のものだが今俺が悩んでるものそのものである。

 

「ぶっちゃけわからない、2人のこと嫌いなわけじゃ勿論ないんだ、どっちかっていうと多分好きで……でも」

 

「でも?」

 

「そんなの二股だろ?平等な愛なんてない……って思う、だから偏りはでるし、それに2人は人生賭けて俺に好きだって言ってくれた、なのに俺は2人に甘えるだけ、そんなの不誠実とか以前の問題だろ、そんなんで2人は幸せになれるのかよ……。」

 

 俺は2人が好きだ。

 

 今朝あんな夢を見たのも、リトのことで簡単に覚悟を決められたのもララの親父にあんな啖呵を切ることが出来たのも。

 

 友情だった、騙されたという思いもあった、でも俺の為に女になってしまって、保留なんて最低なことを言った俺を変わらず好きだと言ってくれたリトが。

 

 同情だった、彼女に自由に笑ってほしいという思いもあった、でも俺と一緒にいる時に彼女は笑顔で、ずっとそのままでいてほしい、俺の側にいて欲しいと思ったララが。

 

 それが今朝の夢で決定的になった気がした。

 

 でも、

 

 言ってる内になんで俺はこんなに考えてしまうのかわかった。

 

 ようは。

 

「自信がないんだね……」

 

 西連寺に言い当てられる、そのものズバリである。

 

 俺は思ってしまうのだ、2人はこんな自分を好きになってくれたのに、俺はそんな2人の思いに返せるくらい2人を好きなんだろうかと、2人は俺なんかじゃないもっと相応しい相手がいるんじゃないかと。

 

「昔から三上くん、他人には一生懸命にいいところを教えてあげるのに自分のことになると消極的なとこあったから」

 

 それを人はヘタレという。

 

 だが西連寺の言葉に俺はだまりこんでしまう。

 

 だまりこんだ俺を見て西連寺は言う。

 

「私はいいと思うよ?ハーレムでも」

 

「はっ!?」

 

 我ながら頓狂な声が出た、正直西連寺から出てきた言葉だと思えなかったからだ。

 

「私ね漫画とかで主人公が主人公を好きな子を振って他の子と付き合う話嫌いなんだ」

 

「その子がどんな気持ちで君を好きになったのって思うの、劇的な出会いをして主人公に恋をして、それを簡単にそれっぽい言葉でふって、その子の気持ちわかっていってるの?って、貴方は他の出会いがあると思ってるかもしれないけどその子にとってその恋は一生モノなんだよって」

 

「だから私は一人しか選ばれない(個別エンド)終わりよりもハッピーエンド(みんなが選ばれる)ほうがいいな……」

 

 そっか。

 

「西連寺ってそういうゲームするんだっけ?」

 

「三上くんが教えてくれたんだよ」

 

 そうだっけか………。

 

「三上くんに足りないのは自信と覚悟だよ、例え後ろ指を刺されてもみんなを幸せにしてみせる、自分が幸せにしてみせるって覚悟」

 

 自信と覚悟か…………それを聞いて俺は

 

『パンっ!!』

 

 頬を叩いた、気合を入れ直すためだ

 

 リトと向き合い告白に返事をする覚悟を

 ララと向き合う為に必要か自信を

 

「西連寺のお陰でちょっと目ぇ冷めた気がする」

 

「いいよただのお節介な幼馴染みからのアドバイスだから」

 

 そう言って2人で笑いあった。

 

 昔から俺は西連寺に迷惑かけてばっかりである。

 

「ありがとうな、今日のことだけじゃなくて小学校の時から、ずっとお礼言えてなかった………本当にありがとう」

 

「気にしなくていいよ」

 

「今度お礼する、取り敢えず家に帰るよ」

 

 ハーレムとかは俺はまだちょっとどうなるかわからない、でもリトとララが待ってる答えなら今なら出せる気がする。

 

 なので俺は西連寺とマロンに別れを告げて一旦帰ることにした。

 

 

「待ってるね」

 

 ベンチから立ち上がり去ろうとしたとき後ろから西連寺の声が聞こえたが意味がわからず振り返る。

 

 が西連寺が不思議そうな顔をしてるので気の所為かと思って俺は家に走り出した。

 

「テルくん」

 

 

             ♥

 

 

 

 

 

 私は家に帰って部屋の鍵を閉め電気をつける。

 私だけの彼との時間だ。

 

「ただいま、テルくん」

 

 部屋中に色んなテルくんの写真が貼ってある、壁に天井にテルくんがいる、私とテルくんだけの場所。

 

「そうだ電話しとかないと」

 

 急いで電話をかける、相手が応答したのを確認すると必要な要件だけを淡々と伝える。

 

「うん、テルくんにあったよ」

 

「随分悩んでたみたいだからアドバイスしておいた」

 

「でもテルくんに告白したなんて私聞いてなかった」

 

「うん、うん、じゃあね()()くん」

 

 そして電話をベッドに置くとイヤホンを耳にさしてお気に入りの声を再生する。

 

『はるなちゃん!おおきくなったらボクのおよめさんになって?』

 

 再生されるのは私の人生で1番嬉しかった瞬間。

 

 テルくん………。

 

 中学に入った頃テルくんに迷惑になると思って封じた思いを私はもう我慢しなくていいのかな?

 

『はるなちゃん!おおきくなったらボクのおよめさんになって?』

 

 テルくんはもう忘れちゃった?私は忘れてないよ?

 

『はるなちゃん!おおきくなったらボクのおよめさんになって?』

 

 ベッドに立てかけておいた写真を抱きしめる、幼い自分とテルくんがいて芽亜ちゃんがいるこの写真を。

 

 だから私はハーレムエンド(みんなが幸せになれる未来)のほうがいい。

 

『はるなちゃん……』

 

 そしたらまた昔みたいにわたしを呼んでくれる?テルくん

 

 

 

 

 

 






あー癒やされた(作者が)

ヤンデレの手から逃れたと思ったらヤンデレの手のひらの上でしたと。
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