悲報 告白されたと思ったら親友(♂)だった件   作:むがむが

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お陰さまでお気に入り1000件突破しました、ありがとうございます。

感想や評価大変励みになってます、ここまでこれたのも応援してくださる方がいたお陰です。


今回で結城家編は完結です。

次回から学園編になります。






なお今回のサブタイの元ネタは古畑任三郎の最終回『もっとも危険なゲーム』から

では本編どうぞ。











最も危険な恋《ゲーム》

 

 

 

 

 

「リト、大事な話があるんだ

 ちょっと一緒に歩かないか?」

 

 西連寺と話した日の夜、俺は帰りながら色々思考を巡らせて自分なりに自分の答えを出した。

 

 そして結城家についた俺はリトを連れ出して彩南町の少し外れにある小さな丘に連れ出した。

 

 リトは少し戸惑ったような反応を見せたが着替えた後に俺に言われるままついてきてくれた、今は何か期待するような感じだ………いや気の所為ではなく事実そうなんだろう。

 

 行き先は丘にある小さな公園だ、地元の子供の遊び場だが少し離れてるし夜になるとあまり人が来ない、2人で話すにはうってつけだった。

 

「なに?テル」

 

 俺に突然連れ出されたリトは俺の反応を伺いながら落ち着かないように周囲をキョロキョロ見回す。

 

 リトの格好は俺とデートした時と同じもの、恐らくまだ外行きの服を他に持ってないんだろう。

 

 俺は気になっていたことを聞いてみる。

 

「リト、その服ってさ誰が用意したんだ?」

 

「えっ?」

 

 リトは予想と違うことを言われたような反応をするが俺は気にせず続ける。

 

「西連寺だろ?」

 

「!?」

 

 今度こそリトは驚愕したように固まった、わかりやすい、そしてやっぱりかと確信した。

 

 思えば最初から、夕崎さんがリトだと知った後から気になってはいたんだ。

 

 リトは俺とデートした時、メイクもちゃんとしてたし服装もきちんと揃えてた、だが女に変わったばかりのリトがそんな用意が出来たかと言われれば多分無理だろう。

 

 だとしたら誰か他の人間が用意したことになるが………

 

 最有力はリトのお袋さんだった、だけど流石にこの状況を説明をするのはあの時は難しかったろうから違う、証拠は乏しいが、自前の化粧道具など美柑が持ってるところを見たことがないので美柑でもないと思う、大穴はララだが服はともかく地球のメイク道具を使えるとは思えない、つまり違う。

 

 リトと仲がよく一緒に化粧道具や服を買いにいける相手なんて俺には想像できなかったが…………昼に西連寺に会ったことで俺の中で繋がった。

 

 思えば最初からおかしかったのだ、俺が悩んでる時に普段喋ることの滅多にない幼馴染みと再会してしかも2人に告白されたことに相談した時の答え。

 

 勿論最初から気づいてたわけじゃない、だが明らかに西連寺は俺をハーレムの方に誘導しようとしてきた。

 

 つまり西連寺はリトの協力者だった、どういう意図があったかはわからないがリトのアシストの為にあんなことを言ったんだろう………。

 

「気づいてたんだ……」

 

「あぁ……」

 

 リトは下を向いて押し黙る、責められると思ってるのだろうか………。

 

「なぁ………リト、俺、お前に言わなきゃいけないことがあるんだ」

 

 下を向くリトに話しかける。

 

 別に責めるつもりなんかない、最後のひと押しを俺にくれたのは間違いなく西連寺だから、あれが無ければ俺は今も迷ったままだったろう。

 

 だからリトに伝えよう。

 

 決着をつけよう。

 

 自分の意思で。

 

「リト、俺はリトのことが好きだ」

 

「えっ………?」

 

 俺の言ったことが理解できないようにリトが目を瞬かせる。

 

 誰かの思惑になんて乗らない、誰かに言われたからじゃない、誰かに誘導されたからじゃない、例えみんなの望み通りハーレムになってしまったとしてもそれは俺達が選んだ答えだって胸を張って言えるように。

 

「俺は!結城リトが好きだ!!」

 

 肩を掴んでもう一度伝える、ちゃんとリトに届くように。

 

「リトが元が男友達で親友で……

 でも!そんなの関係ない、俺はリトが好きだ。

 正直本当に女になっちまった時は馬鹿じゃなきかと思った、学校とかどうするんだよって、でもそんなの関係ないってそう思ってくれる位俺を好きになってくれたリトが好きだ!」

 

 多分この気持ちはリトにドアの前で告白された時に既に答えは出てた、あの時は俺が感情の整理がついてなかったせいで答えがだせなかった。

 

 何で俺がララの好意に気づこうとしなかったのか、考えてみれば簡単だった、俺はララに惹かれていってる自分が怖かったのだ。

 

 ララに惹かれてそしてリトを裏切ってしまうかもしれないのが。

 

 だが西連寺との会話でヒントを貰った、大切なのは自信と覚悟だった、例えどんな結果になっても背負うのは俺であるべきだったのだ。

 

「俺は、俺の意思でリトに好きだって伝える、誰かに誘導されたわけじゃない俺自身の意思で!」

 

 俺の言葉を聞いてリトの目に涙が浮かぶ。

 

「テル………」

 

 そう言ってリトが俺に抱きつく、だから俺の方が背が低いからこういうのは様に………まぁいいや。

 

 俺はリトを抱きしめ少し背伸びして頭を撫でながら話しかける。

 

「もしかしたら俺はララやリト達の望むようにみんなを受け入れる未来に進むのかもしれない、でも俺は今リトに伝えたかったんだ、リトに…………出来れば、出来ればだけど一生ずっと一緒にいたいって、いてくださいって」

 

 それを聞いてリトが今度こそ決壊した。

 

「こんな……俺でぇ……いいのぉ……?」

 

「アホいうな、そしてこんななんて言うな、俺はリトを好きになった、嫁に来てほしいと思った、そんな自分自身(リト)をこんななんて言うな」

 

「俺……俺、テルに……そんな風に……言って貰えるなんて………ずっと……ずっと………ひぐっ………夢だった」

 

「うわぁぁぁぁぉぁぁぁぁぉぁぁぁぁぉぁぁぁん、嬉しいよぉ、テルゥ」

 

 そう言ったリトは泣き崩れて俺の胸で号泣した。

 

 泣かせたいわけじゃないから早く泣き止んでほしいのだが………。

 

 リトの頭を撫でながら俺は考える、これから大変だろうなぁ…………と

 

 

 でもまぁ、それでも良いと思えた。

 

 

 少なくともこれは自分で決めたことだから。

 

 

            ♥

 

 帰り道、リトは呟いた

 

「でも、ごめんテルやっぱり俺はララ達を裏切れない」

 

 帰り道泣き止んだリトのリクエストで所謂恋人繋ぎをしながら帰路につく、恐らく俺の顔は真っ赤になってるだろうが気にせず歩く、気にしないったら気にしない。

 

 まぁリトならそういうだろうな。

 

 だけど。

 

「そんときは俺がリトに土下座して愛想つかされてもしょうがないけどララと付き合うのを認めてくれって言うから」

 

 そういうの流行ってるらしいし。

 

 それが覚悟で必要になるのが自信なんだろう。

 

 例え3人になったとしても2人に幸せだったと言わせる、2人にずっと笑顔でいてもらえるように努力するそれが俺なりのケジメだ。

 

「俺はもう逃げない

 周りの目とかもあると思う、二股してる俺に厳しいこと言ってくる人もいると思う、だけど2人の気持ちから正面から……は難しそうだけど認めて貰えるように努力するよ」

 

「そっか……」

 

 そう言ったリトは少し満足そうに頷いて。

 

「テルならみんなを幸せにできるよ、テルだけじゃない、みんな協力すればきっとみんなで幸せになれる」

 

 そう言った。

 

 何かやたらとみんなの部分を強調されてる気がするのは気の所為か……?

 

「まるで2人じゃないみたいな言い方だな……」

 

 露骨に目をそらされた、おいこっち見ろや。

 

 少しリトをジトッと見てみたが反応が帰ってこないので諦めた。

 

 まぁいっか………とりあえずこれで長かった3連休も終わりである、流石にこれ以上何か起こることはないだろう。

 

 そう思い、俺は結城家への帰途についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ♥

 

 

「残念、まだ終わりじゃないよ」

 

 リトと帰宅した俺を待ち構えてたのは仁王立ちした美柑とララだった。

 

 ララは俺とリトが手を繋いでるのを見て羨ましがりリトはこれまでのことをララに話してる、助けてほしいんですがこっちを見ない。

 

 それで?

 

「終わりじゃないってどういうことだ?」

 

 俺はいつでも逃げられるようにドアノブに手をかける、正直碌な事にならない気配がびんびんする。

 

「リトとララさんと3人?1人忘れてない?」

 

 いや忘れてないと思いますが。

 

 てか何でリトに話した内容知ってるの?

 

「ララさんテルが気づくまでまぁまぁな日数ここに住んでたんだよ?」

 

「いつから私はリトと共犯じゃないと錯覚してたの?」

 

「なん……だと……」

 

 つか完全にリトとの会話聞いてたよね!何でって思うがそんなの考えるまでもない……俺はララに貰ったブレスレットを見た後ララの方を見る。

 

 これ盗聴器かい!!!

 

「ねぇ……私もテルが好きなんだけど?」

 

 そしてもうライフゼロに近い俺に止めさしに来てる。

 

「リトと同じでね、私も諦めてた、テルは私のこと妹位にしか見てない、でももう我慢しなくていい、ララさんまで入っちゃったのは予想外だったけどこれでテルを3等分にできる」

 

「いやでもお前まだ小学せ………えっ?」

 

 美柑の告白にすかさず反論しようとしたが言葉が止まってしまった……何故なら。

 

「ならこれならいいんだ?」

 

 ぽんっと間抜けな音が聞こえてそこにはあきらかに俺よりも年上のだが美柑の面影を残した大人の女性が立っていた。

 

「ちょっと大きくなりすぎたかな?でもテルを見下ろせるなんていい感じ」

 

 そう言って猫のように笑う美柑(大)

 

「てか見えてる!?服のサイズが変わってないせいで上も下も凄いことになってるって!?」

 

「どうしたの?小学生に興奮しちゃった?」

 

 言い返したかったが言い返せない、実際見てしまっまってる時点で負けである。

 

 俺の狼狽える姿が面白いのだろう、からかうように言う美柑、というか息が荒いし恍惚としてらっしゃるように見える。

 

「テル、まだ油断なんてしないでよね、これからなんだから」

 

「本当のハーレムエンドは♡」

 

 そう言って俺にキスをした後美柑は部屋に帰っていった。

 

 

 もうむりぃ………………、限界。

 

 そして俺は玄関に倒れた。

 

 

            ♥

 

 

 その日俺は夢を見た。

 

 どこかの教会でそれは俺達の結婚式だった。

 

 結婚式場でウェディングドレスを着たリトと白いタキシードを着た俺が神父様の前に立つ。

 

「新郎、三上テル、貴方は病める時も喜びの時も悲しみの時も富めるときも貧しき時も妻を愛し敬い慰め合い共に助け合いその命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「新婦結城リト?」

 

「誓います」

 

 この後それでは誓いの口づけをとなるはずだが。

 

「新婦ララ・サタリン・デビルーク?」

 

「誓います!」

 

 えっ?

 

「新婦結城美柑?」

 

「誓います」

 

 はっ?

 

「新婦西連寺春菜?」

 

「誓います」

 

 いや、ちょっ!?

 

「新婦三上芽亜?」

 

「誓いまーす」

 

 義妹が入ったぞ今!?

 

「新婦○○○○○?」

 

「誓います」

 

 誰?

 

「新婦○○○○○」

 

「誓ってあげますわ!!」

 

 マジで誰!?

 

「新婦○○?」

 

「誓います」

 

「新婦○○○○?」

 

「まぁ三上ならいいかなー」

 

「新婦○○○○?」

 

「良いわよ」

 

 どんどん知らない人やら知ってる人やらが増えていく。

 

「新婦○○○○?」

 

「良いだろう」

 

 そして最後に1人だけ黒いドレスを身に纏った少女が振り向き。

 

「では三上テル、誓いの口づけを」

 

 と神父が宣った、いやいやいやいや。

 

「多すぎるだろうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

 

 俺は慌てて逃げ出そうとするが足が鎖に繋がっていて逃げられなかった。

 

 その鎖は全員の手に繋がっていて逃げ出すのは不可能だった。

 

「知らなかったか?乙女の愛からは逃げられない」

 

 

 黒いドレスの少女が呟き声が聞こえたあたりで俺は飛び起きた。

 

 夢にしてはリアルだったと思いつつ周りを見ると、リトとララと美柑(大)が俺にしがみつくように寝ていた、見なかったことにして俺はもう一度布団を被った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









過去最長でした、でも楽しかったのでヨシッ(現場猫)








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