悲報 告白されたと思ったら親友(♂)だった件   作:むがむが

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お気に入り登録してくださってありがとうございます。

嬉しかったです、とても励みになります!

そしてヤンデレとTo LOVEるの力は偉大なんだと痛感しました。



なおこの小説は完全に主人公の逃げ場を潰した後にみんなで美味しく頂きみんなで幸せになるエンドを目指しております、予めご了承ください

今回はリト視点です。



恋をした男の子、気づかない男の子

 リトSIDE

 

 話はホテルでリトがテルに襲いかかる数日前まで遡る。

 

 「テル…テル…テルゥ……」

 

 深夜の自室、家族が寝静まる時間、テルのシャツを抱きしめてテルを感じながら涙を流していた。

 

 テルは遊びに来た日、結構結城家に泊まっていくことも多いので服を幾つか結城家に置いている……というか置いておくように自分が提案したのだが、その時失敬したテルのシャツはテルの匂いがして

 

 それを抱きしめて寝ると不安な夜も安心して眠れたのでいつしか常習的にテルの脱いだ服を失敬するようになっていた。

 

 でも最近はテルの近くにいる度に声を聞くたびに匂いを感じる度に辛くなる………でもテルから離れられない、もっと近くにいたいと思ってしまう、そしてテルの服についたテルの残滓に縋り付いて泣いてしまう。

 

 何で自分は男なんだろう…………

 

 

 もし俺が女だったらこんな思いをせずに済んだのに、素直にテルに思いを伝えて付き合って結婚して、そんな当たり前のことが出来たのに………

 

 

「テル……テル……テル……」

 

 

 恋しいよテル、苦しいよテル、悲しいよテル、受け入れて欲しいよテル。

 

 

 また涙が溢れて落ちていく、テルのシャツを抱きしめる力が強くなる、染みになってしまいそう思ったけどやめられなかった。

 

「助けてくれよ……テル」

 

 

 俺は中学の時、初めて恋をした、

 相手は親友と呼べる男の子だった。

 

            ♥

 

 結城リトと三上テルの出合いは中学生の頃で付き合いとしてはそんなに長いものじゃない。

 

 だが結城リトと三上テルはお互いにお互いを出会ってからの期間などまるで関係ない、自分の親友だと思っていた。

 

 少なくとも中学の最後の1年までは。

 

 

 中学生の上がった頃、リトはあることに悩まされていた、それはトラブル体質とも言える女難である。

 

 何も無いところで躓き女の子を押し倒してさらに胸やお尻を触って、悪ければ揉んでしまう、ほとんどセクハラ紛いのどんなに気をつけていても起こるそれはリトの周りから人を遠ざけた。

 

 小学生から中学生になる期間は男子と女子の間の性差や意識が大きくなる期間だった。

 

 女子はリトが近づけばセクハラされるかもしれないとリトから離れていき、リトといれば女子から白い目で見られた男子もリトから離れていった。

 

 誰が悪い訳でもなかった。

 

 当たり前だよ、当時のリトは思った。

 

 こんな風に何もないところで転んでしまう自分が悪いんだ……みんなは悪くない、と

 

 でもリトは悲しかった、友達だと思っていた人がはなれて行くのが

 

 家に帰っても妹はまだ小さいし両親は共働きで相談できる人はいない、学校でも1人ぼっちでそれはリトの人生で1番辛い時間だった。

 

 そんな自分を救ってくれたのがテルだった、 

 

 学校でみんなに避けられてひとりぼっちだった自分とテルだけが一緒に居てくれた。

 

 クラスでも話しかけてきてくれてテルの友達の籾岡を通じてほんの少しだけど人に避けられてる自分の噂を払拭してくれた、新しい輪の中に自分を入れてくれた、

 

 些細なことから交流が始まり周りの目など気にせず噂なんか気にせず。リトに構うテル、一度聞いたことがある、何で自分と一緒に居てくれるのかと、本当は迷惑してるんじゃないかとそしたらテルはなんでもないことのように言った。

 

「だって結城はセクハラなんてしてないだろ?

 

 別にお前の意思でそうなってるわけじゃないんだし

 

 そんなことするやつじゃないことくらい知ってるって

 

 なのに好き勝手言われてんの腹立つじゃん」

 

 

 役得ではあるけどなーと最後に冗談めかして言っていたけれど。

 

 テルからしたら大したことのない言葉だったのかもしれない、でもリトは嬉しかった。

 

 その後。

 

 幼い妹と2人暮らしなので諦めてた部活を勧めてくれた。

 

 家のことは俺も手伝ってやるからと何日かに1回夕御飯を作って家に来て幼い妹の家事を手伝ってくれた。

 

 部活の試合の日は美柑と一緒に最前列で誰よりも大きな声で応援してくれた。

 

 テルにリトは色んなものを貰った、テルはそんなのお互い様だと言うだろうけどリトはテルにずっと感謝していた。

 

 そして

 

 気づいた時、もう後戻り出来ない位リトはテルのことを好きになってしまっていた………

 

 

            ♥

 

 テルへの恋心を自覚した時

 

 一晩泣いて、忘れなきゃいけないと思った。

 

 テルと一緒にいられる今があるなら想い続けるだけで満足するべきだと。

 

 駄目だった。

 

 自分が何も行動を起こさなければいつかテルは他の誰かと結ばれてしまう、自分ではない誰かと。

 

 そんなの嫌だった、自分が1番テルのことを愛してる、なのに女だからって理由だけで簡単にテルと結ばれるそいつが憎くてしかたなかった。

 

 でももし自分がテルに告白をしても確実にテルに迷惑をかけてしまう、周りの理解は得難いだろうしもしテルが受け入れてくれたとしても今度はテルが攻撃されてしまう、周りの無理解の怖さを知るリトにとってはそれをテルに強いることはできなかった。

 

 なにより

 

 もしテルに拒絶されたら……

 

 もう今の関係も続けられない……。

 

 そう思うたびリトは悲しくなって何度も声を上げて泣いた。

 

 それからリトはテルの代替を求めた。

 

 テルの色んな顔が見たくて写真を集めた。

 

 テルの声をずっと聴いていたくてレコーダーを買った

 

 テルをずっと感じてたくて服をくすねるようになった

 

 テルの自分と会ってない時の行動を知りたくてGPSアプリをテルの携帯に仕込んだ。

 

 テルを想像しながら一線を超えてしまった時には強い自己嫌悪に陥った。

 

 そして思いは大きくなるばかりでけして満たされはしなかった、その度に思うのだ、何故自分は女の子に産まれてこれなかったのかと、何故テルに告白すら権利すら自分にないのかと、女の子になりたいと………

 

 

「テル……愛してる……何で言うことも許されないんだよ……こんなに好きなのに……。」

 

 

 それは叶えられない願いの筈だった。

 

「あれっ?変なところに出ちゃった」

 

「何であなた泣いてるの?」

 

「私?私の名前はララだよ!」

 

 

 ある日宇宙からの家出娘が目の前に現れるまでは

 

 リトSIDE END

            ♥

 

 ということらしい……いやどういうことだってばよ!?

 

 時系列は現在に戻りホテルで何とか貞操を守りきった俺は結城家のリビングに戻ってきていた。

 

 リビングには正座のリト、首からプラカードを下げており『友達を襲いません』と書かれている、

 

 正面には仁王立ちで怒臨気に目覚めたと思われる美柑様、俺の隣には「怖かったねー」と言いながら俺の頭を撫でる美少女コレハモウワッカンネーナ。

 

 そして俺はというと………

 

「オトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイオトココワイ」

 

 

 故障中だった

 

 

 

 再起動まで暫くお待ちください………。

 




以下登場人物紹介
三上テル【さんじょうてる】

主人公、元々名前考える時に浮かんだのを使ってたら、削除、とか言い出しそうな名前になってたので急遽名字を変えな名前をカタカナ表記に変えられた子

こっちはこっちで「サンジョウテルゥ」とか言われそう、てか言わせたい。

性格趣向とはごくごく一般的なものだが自他ともに認める普通の高校生(自称)

と本人は認識してるが彼はお節介で構い症なところがありすこし面倒な事情や背景を持ってる相手をほっとけず相手が1番かけて欲しい言葉をナチュラルにかけるというヤンデレほいほいの気質をもっておりこれからもその真価を存分に発揮していただこうと思ってる。
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