悲報 告白されたと思ったら親友(♂)だった件   作:むがむが

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初感想頂きました!
ありがとうございます。とても嬉しかったです。

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これを書き始めて達成できたらいいなと思う目標がどんどん達成できて嬉しい限りです。

今度は評価バーに色をつけることを目標に頑張っていきたいと思います。

では本編をどうぞ







ゼラニウムの花

 

 ぴゅーーーー

 

 風の冷たさが身に染みる。

 

 時期はもうすぐ夏、だが夏が近いとはいえ公園のベンチは少し寒い、今日は雲はないので心配はないが日が悪ければ土砂降りの中いなくてはならなかっただろう。

 

 そんな深夜の公園、俺は1人毛布を被ってベンチに寝っ転がっていた。

 

 理由単純、行くところがなく頼るところもない、ようは野宿である

 

 

 リトが本当の女の子になってしまった日、その日の夜三上テルは家なき子になっていた。

 

            ♥

 

 話は少し遡る

 

 

「話があります」

 

 リトが『ころころダンジョくん』を使い完全な女の子になってしまった後、困惑する結城家は第64回家族会議を開くことが決定。

 

 俺は一度実家に帰ることになった。

 

 そして第一声がこれである。

 

 母さんについていき俺は母さんの自室である和室に踏み入れ促されるままに正面に座る。

 

 何か変な圧があるな………。

 

 俺は何故か緊張から唾を飲み込んで崩していた足を正座に切り替える。

 

 因みに母は金髪碧眼の和服美人で、ようするに日本人じゃない、というより俺は両親とも日本人じゃない、顔立ちは東洋系に見える父親似なので俺も外国人だと思われることなどないので俺も一々訂正したりしないのだが

 

 そして母は剣道場を経営しており父はよくわからん何でも屋をしている、故郷を知りたくてどこ出身なのか2人に聞いたことがあるがいっつもはぐらかされるので俺も気にしなくなったのだ。

 

 そんな母なので……正面に座ると雰囲気があるというか……ぶっちゃけ怖い。

 

 俺がそんな益体の無いことを考えてると。

 

「リトくんが女になったそうですね」

 

 特大級の爆弾を落としてきた。

 

「何故知ってるのか?という顔ですね、結城さんの家から連絡がありました、大体の経緯も聞いてます」

 

「貴方が見ず知らずの女性にほいほい着いて行ってホテルに入っていったことも」

 

 気づいた時には俺は土下座していた、背中に変な汗が流れてる。

 

「違うんです、お母様、これには海よりも深く谷よりも深い事情がありまして、ぶっちゃけて言うと状況的にそのとおりなんですが、私めの言い訳を聞いてください」

 

「気持ち悪いのでまず変な敬語をやめなさい」

 

 にべもない………。

 

「貴方ももう自分の行動に責任を取れる年です、いつまでも子供扱いするつもりはありません、そういこともあるでしょう」

 

 キツイ、実の親にそういう理解をされてる事実がキツイ、というか。

 

「信じたのかよリトのこと」

 

 息子の男友達が女に急に変わったなんてそう信じられると思えないんだが、しかもリトのこと聞いてるならララさんのことも聞いてるだろうし。

 

「えぇ、人間が思うよりも世界は広く狭いものです、我々が思いもよらないことが起こることだってあるでしょう、それよりも」

 

 果たしてリトが宇宙人と接触した問題はそれよりで流していい話しなのか?

 

「どうするつもりですか?」

 

 瞬間、弛緩してた空気が締まった気がした。

 

 母の目が俺を射抜く、偽りは許さんと言わんばかりである。

 

「今回の件、最後に決めたのはリトくんの意志です、なので貴方のせいでこうなったとはいいません、ですが貴方の為だということは忘れないように」

 

「その上でもう一度聞きます、どうするつもりですか?」

 

 母さんは聞いているのだ俺の責任のとり方を

 母さんは俺は悪くないとは言ってるがそうじゃない、きっかけを作ったのは俺だ、俺が一人の人生を狂わせた、ならお前はどうするのかと、お前は無関係ではないんだぞと言ってるんだ。

 

 俺は1つ息をついた……

 どうするつもりなのか、それはもう決まってる。

 

「待ってもらう、時間をかけてちゃんとリトに答えを出す」

 

 母さんは俺の言葉を聞くと目つきを鋭くした。

 

「それは保留という逃げではないですか?

 答えをただ先送りにするだけ、わかってますか?貴方は彼の人生を歪めた、その原因を作ってしまった、もう元には戻れない、それをわかった上で今のままの日常を続けさせて欲しいと言うんですね、貴方が答えとやらを出すまで」

 

「そう、そしてその結果俺がリトに殺されることになっても俺は受け入れる」

 

 暫く二人の間に沈黙が流れたが

 

 俺の答えを聞いた母さんは呆れたようにため息をついた。

 

「そこは相手の迷惑になるので自分の手で介錯しなさい  

 ですがまぁわかってるのであれば及第点は上げましょう、少なくとも貴方に問題から逃げる為に先送りにしたいというはないという意図がないことはわかりました」

 

 それを聞いて俺も肩の力が抜ける……思えば色々あった2日間だった、これでやっとひとくぎり……。

 

「それで本題なのですが」

 

 まだ本題じゃなかったんすか………。

 

 もう結構いっぱいいっぱいなんですけど、そろそろ一息つかせてくれません?無理ですかそうですか。

 

 で本題とは?

 

「テル、我が家から出ていきなさい」

 

 えっ?

 

「確かに貴方に否があるとは言いません

 ですが結城家の今やご息女になったリトくんを傷物にしたのもまた事実」

 

 超人聞き悪いな

 

「こちらも誠意を見せねば先方に示しがつきません、ということで貴方を結城家に差し出し煮るなり焼くなり好きにしていいとお伝えしました、結城さんの了承はもう貰っています」

 

 ちょっ!?ちょっと待って!?マジで待って!?整理するからちょっと

 

「荷物は貴方の部屋に纏めています、必要なものがあれば別途結城さんのお家に送ります」

 

 もしかしてマジで言ってますか………?

 

「リト君との問題が片付くまで家の敷居を跨ぐことは許しません」

 

 ヤバいこれマジなやつだ今、抵抗しないとマジで追い出される。

 

「いや、流石に女の子3人の家に男の俺が住み込むのは!」

 

「わかりましたね(圧)」

 

「はい………わかりました(泣)」

 

            ♥

 

 そして現在

 

 本気で追い出された俺は公園で夜を過ごしていた。

 

 結城家に行かないのかって?ハハハ、御冗談を

 

 昼間俺がリトと話した別れ際、リトは完全に肉食獣の目をして俺を見ていた、行ったら最後リトに美味しく頂かれてずるずる行ってしまう未来しか見えない。

 

 今の結城家に今日からお世話になります!というのは鴨がネギ背負って白滝持って土鍋まで背負って食べていただいても大丈夫ですと言いに行くに等しい、昼間あれだけ啖呵きったのだ誘惑に負けてはいおしまいではあまりに情けなさすぎる。

 

 そうでなくとも考えることは山積みなのだこれ以上増やしたくない。

 

 そう思いベンチの上で寝返りをうつ、板が硬い………。

 

『バラバラバラ………』

 

 考えるべきことはリトのことだけじゃないララさんのこともだ、ララさんが地球に滞在できる方法を探さないといけない。

 

『バラバラバラバラバラバラバラバラ………』

 

 少し纏めてみよう

 

 ララさんはデビルーク星って星の王女様で毎日王族の義務としてなのかはたまた別の事情があるのかお見合い漬けの毎日を送っていた。

 

 だがそれが嫌になり家出した、ララさんとしては自由恋愛もしてみたいしもっと自由を満喫したいとのことだった、こっちの勝利条件としてはララさんのお見合い漬けを止めるかララさんが婚約者を見つけデビルーク王を納得させるってことになるわけだが。

 

 でも勢いで地球に残ることに対して王様が認める婚約者がなんて言ったが、そもそもララさんの事情を俺はきちんと把握してない上にララさんは王族だ、もしかしたらララさんの見合いというのが国やララさんの為に必要なことなのかもしれない。

 

『バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ…………』

 

 そう考えると感情的に反対っていうのも憚られる、でもララさんに俺は世話になった、最期のひと押しを貰えた、例え政略結婚することになったとしてもララさんには幸せな結婚をして欲しい。

 

『バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ…………』

 

 そうなるとやっぱり今のお見合い漬けって状態を何とかしないとな………そのために出来れば王様と離して譲歩を引き出せればいいし、もしできなければ、

 

『バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ』

 

「ってうるせーーーーーーーーーーー何時だと思ってんだ!!人が考えごとしてんのに邪魔しやが…………って……?」

 

 思考中に聞こえてくる雑音に思わず声を上げたがその言葉が尻すぼみになっていく。

 

 目の前の光景に思考が追いつかなくなったからである。

 

 サーチライトが俺を照らしていた、前衛的なデザインのヘリが周りを飛びそして黒服が俺を取囲んでる………ここ日本じゃなかったっけ?

 

 あまりの絵面にボー然としていると黒服の中から1人男が出てきた、非常識なこの状況で更に非常識な鎧をつけた男である。

 

「三上テルくんだね話たいことがある私についてきて欲しい」

 

 嫌な予感しかしないから嫌ですと言える空気じゃないなぁ。

 

「テルーーー!」

 

 そんな中場違いとも言える楽しそうな声が上がった、声の主が誰かなんて確認するまでもない、てかこんな大掛かりな状況作れる人間がまず1人しかいない。

 

「パパがテルに話があるって」

 

 俺には少し位考える時間もないのだろうか……。

 

            ♥

 

?????SIDE

 

「良かったの?お義兄ちゃん追い出しちゃて」

 

 テルが出ていった部屋に少女が入ってくる、私のもう1人の義娘テルにとっては義理の妹になる子だ。

 

「デビルークの姫が関わってきた以上、分散しているよりも一箇所に固まっていてくれた方が見張りも守備もしやすいですから

 なによりテルに何かあれば彼女が黙ってはいないでしょうしね」

 

 それを聞いて義娘も納得したように「それもそうか」と呟く、元よりわかっていたのだろう。

 

「貴方こそいいんですか?テルについて行かなくて」

 

 そう聞くと少し考える素振りを見せたが答えは淡々としたものだった。

 

「うーん今はやめとくかな、デビルークの関係者に下手な勘繰りされたくないし」

 

「そうですか」

 

「だからお義兄ちゃんのハジメテはリトくんと美柑ちゃんに上げるよ、私は後できちんと分けて貰えればいいかな、素敵!お義兄ちゃんを囲んでみんなでお義兄ちゃんを分け合うハーレム」

 

 はぁ………これである。

 

 私は義娘にジト目を向けて諦めたようにため息をついた。

 

「デビルークの姫が偶然地球に来航し、偶然テルと接触する、こうトラブルばかりを呼び寄せるのは一体誰に似たのか」

 

「間違いなくパパでしょう、パパは呼び込むんじゃなくて突っ込んでっちゃうけど」

 

「確かにそうですね」

 

 納得してしまった自分がいた、そしてこんな時にいないことに少々腹も立った。

 

 まぁ居ない相手に苛立ってもしょうがないんでしょうが………

 

 ふとテルがさっき座っていた場所を見る。

 

 少しだけ逞しくなったと感じた息子がいた場所を。

 

「お義母さんどうかした?」

 

「いえ何でもありません、もう寝なさい」

 

 そう言うと義娘は「はーい」と言いながら部屋に帰っていく、部屋には私一人

 

 部屋に飾ってある写真が目に入った、私とあの人と子供達の写真。

 

 私が母親になるなんて昔は考えもしなかった。

 

 システムの中で機械のように忠実に生きていた私に違う生きる道を与えてくれた黒猫………いえ今は野良猫でしたね。

 

 

 あぁは言いましたが息子には無事でいてほしいものですね。

 

 

 

 ……………こんな感傷を抱くなんて私も年を取りました。

 

 

 

 そして額を撫でそこになにもないことを確認して

 

 

 

 私は部屋を出た。

 

 

 

 

?????SIDE END








テルの両親、義妹についてはオリキャラではなく、両親は別作品キャラ、義妹は原作キャラです、多分わかる人にはモロバレでしょうが。

クロスオーバータグつけたがいいのかな?



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