史上最強の弟子ケンイチ ダメージカンストRTA 作:内弟子虐待おじさん
クソみてえなクソ野郎でクソな事をするクソRTA、はーじまーるよー。
このゲームにはもちろんというかステータスがあり、初期値は『体育測定』という形で見ることができます。
……ふむ、どうやら
まあ寝業は食らった場合ほぼリセットなので問題は問題ないとして、敏捷性が高めなのはウレシィ……ウレシィ……うん、OCです。
とりあえず授業中はそれなりに真面目に受けた方がいいです。
何故なら、賢さが一定のラインを切っているとほんへ以前の問題で受験に落ちるからですね(1敗)。
一応、荒涼高校は
なので授業中はノートを取らなくても先生の話をうろ覚えしてればほぼ大丈夫と言ってもいいでしょう。
……はい、放課後ですね。
早速キックボクシングに通い、体験入部の説明を聞きつつ
な ん で 聞 か な い ん す か ね ぇ
見慣れぬ器具を前にうろちょろしてるホモくんを前にして「動くと聞こえねえだろォン⁉︎」と言わんがばかりの怒声が響き、早速ミット打ちの持つ側をさせられることと後でスパーリングする事が確定になります。
キックボクシング部の方々はどうせ後で全員倒すのでいいですが、この時期だといまいち安定しません。
というか、正直なところ1発でもジャストガードをガバるとぶっ飛ばされ
ぶっ飛ばされましたが一回だけなので続行します。
……はい、今回はミット打ちを経て『ガード』が解禁されましたね。
あと『
この『ミドルキック』は重要なので解説します。
こちらは左右2パターンある『足技』に分類される技ですね。
相手の正面に『ミドルキック』を打ち込むと命中率が3倍、クリティカル率が2倍、威力が1.5倍になるのですが、本RTAではこちらを極めて必殺技としていきます。
そしてスパーリング前に相手のステータスを確認しましょう。
……はい、練度と柔軟性以外は
試合前のセリフは全て挑発的なものを選びつつ、
……はい、ホモくんの特性上ここから先は退屈な映像が流れます。
なので、皆 様 の た め に ぃ
……と、ク☆ほんへあたりを垂れ流そうとしましたがその前に先輩が堕ちたな(確信)。
全ての攻撃をガードしながら正しい方向からミドルを打ち込み続けたため既にグロッキーですが、ホモくんは集中しまくってるのでまだ蹴り続けています。
倒れそうになったら回り込んで蹴る、また回り込んで蹴るを繰り返す様はまさしく一転攻勢です。
『執着心』『エゴイスト』『超気性難』『暴れん坊』『無限の破壊衝動』『狂気のサイコパス』『完全破壊』『大暴走』『トラウマメーカー』『超オーバーキラー』『好奇心旺盛』が同時に発動してますね。
骨の折れる音はともかく内臓が潰れる音とか、本来なら殺人拳相手でしか聞けないSEがこの段階で聞こえています。
……はい、やっと止めが入りましたね。
脈は……ありますねぇ!
生きているのでホモくんは活人拳です(大本営発表)。
先生から退部を言い渡されたとこで今回はここまでとします。
ご視聴ありがとうございました。
◇
初めてそいつを見た時の印象は、『イキの良さそうな新入生』だった。
パワフルな雰囲気の目に、おそらく教室からずっと走ってきただろう汗。
その様子を前にしては、そう思わずにはいられない。
「先輩先輩先輩先輩!コレ、なんなんすかねコレ!」
「おう、説明してやるから待ってな!」
同じことを思っているのだろう、部長もいい笑顔だ。
……しかし、その笑顔も徐々に怒りの顔に変わってゆく事になる。
「バーベル?可変式なのかな。ウチにあるやつと同じタイプ、フィジカルの強化……キックボクシングで大切なこと。スポーツ全般……」
「そこの一年!つべこべ言わずに来い!」
「……後で行くんで待ってて欲しいっす!」
あまりにも、自由人すぎる。
会話不能の宇宙人を前に、部長がついに怒髪天を突いた。
「一年……お前、ミット持てや」
「ミットっすか?先輩がちゃんとミットに当てられる人ならいいっすけど」
「心配いらねえよ……俺は空手でも黒帯だったんでなァ!」
そして、新入生がミットを持った瞬間、軽く吹き飛ばされた。
ただの左ミドルで、この威力。
……間違いなく、怒りを込めた蹴りだ。
可哀想だが、彼には二度と立たない体になって頂くしかないだろう。
「踏み込みのタイミング……構えの死角。ミットがなければもっと……でも数発くらい耐えられそうだな」
「ブツブツ言ってんじゃねえや!」
「遠心力、こっちは体重が更に乗ってる……右の方が得意なんすかね、左は苦手だったり?」
だが、徐々に部のメンバーも違和感を感じ始めた。
……吹っ飛ばなくなり始めたのだ。
それどころか、ミット越しの衝撃を足に流し、受け身をとっているようですらある。
「……ッチ……ッチィ!テメエ、なんで立ってやがる……!」
「なんで座る必要があるんすか?……あれ、文脈的には寝ろって事だったのかな」
「テメエ、いい度胸してんじゃねえか……そんなに寝たけりゃ特別にスパーリング相手になってやるよ」
本来なら、ミットごと壁にでも叩きつけるつもりだったのだろう。
それができずにイラついた彼は、ついに新入生をリングに上げた。
本格的に潰すつもりだ、とその場の誰もが確信した。
「ロープ、結構伸びるんすね。ラリアット可なんすか?」
「舐めた口は利き終わったか?二度と喋れなくしてやるよ……!」
「じゃあ記念なんで最後に質問したいんすけど……口を『きく』ってどの漢字で書くのが正しいんすかね?」
あまりに緊張感のない質問。
完全にブチギレた先輩の右ストレートが飛んできた、その瞬間だった。
「──受けながらだと弱いっすね」
「ぐっ……⁉︎」
素人が本気を出したベテランに勝つなんて、まずあり得ない。
あり得ない事だが、驚く事にその一年は反撃のミドルをぶち込んでいたのだ。
「……先輩、ミドルってどうやって打ったらいいんすか?」
「ごほっ……テメエ、ぶっ殺してやる!」
「コレ、会話になってないと思うんすけど」
先輩の攻撃をジャストのタイミングで受け流しながら、ソイツはミドルキックだけを打ち続けた。
嬲るように、嘲るように。
楽しそうに笑みを浮かべながら、1Rの半分にも満たない時間で部長をコーナーに追い込んでみせた。
「踏み込みは良い……遠心力も乗ってる。多分肝臓にも当たってるし、体重も乗せた。でもあんま浸透してない……?あと、スピードが遅いのかな……あっ、肋に当たるとそんなに効いてない感じが……じゃあ隙間、押し上げるみたいにすれば肺もいける……?」
「ごぼっ……がっ、ぐほ、ぼがががっ……た、だず……」
明らかに部長の体はボロボロだが、しかし彼は止まらない。
まるで一打一打確かめるように、試すように、徹底的に打ち続ける。
部長の足元を見れば、ドス黒い血尿を失禁しているのが見える。
見れば吐血しながら鼻血を出しており、明らかに危険である事が見て取れた。
「……や、やめ……やめろ!」
「ひゅうっ!……うん、とりあえずキックボクシングから学べる事は学んだっぽいっす!」
「おい、救急車だ!あと顧問呼べ、顧問!」
だというのに、ソイツは笑顔のままだ。
すっかりご機嫌の彼は駆けつけてきた顧問の先生に、しかし一瞬で真顔になって囁いた。
「本郷……お前がやったのか、コレ」
「僕の……たしかに僕のせいっすねコレ。あと飽きたんで退部したいんすけど、退部できないっすか?」
気まぐれすぎる、災害。
興味本位で人を半殺しにするような、狂人。
そんな新入生の存在を前に、強さに自信のあったはずの俺たちは。
ただ、距離を取って震える事しかできなかったのだ。
麦茶太郎さん、誤字報告ありがとうございます!