史上最強の弟子ケンイチ ダメージカンストRTA 作:内弟子虐待おじさん
ホモくんは毎秒100mを走る走力と即乙級のミドルが持ち味だが、これはボクちんの意識が飛ぶくらいの強さなRTA、はーじまーるよー。
前回金を稼いだので、起業します。
実はこの辺りにはヤクザが多くいるため地価が下がっているのですが、まあ気にせず一等地を現金一括で購入。
手続きをしている間にスクワットをしてロスをなくします。
それが終わったらまずは人とぶつからないように、車を追い越して現地まで赴きましょう。
多少ぶつけても問題ないです、他人の車なので。
というわけで現地に着いたら、まずはスマホを契約。
隣の家具屋さんで仕事道具のインテリアを購入します。
おすすめのイメージは『クール』なのでいい感じにまとめてみましょう。
箱に詰め込み、揺らさないようにすり足で車と並走します。
カーブでは落とさないよう注意です(3敗)。
……はい、いい感じの探偵事務所が完成です。
ですがあくまでこちらは副収入、主な収入源は今から買いに行きます。
後ろにレイチェル・スタンレイがいますね。
上手いこと振り切れました、到着したのは潰れかけの町工場です。
なので早速、借金を一括で返すことを条件にここを購入しましょう。
……お、どうやらここは『医療器具の部品工場』らしいですね。
ではホモくんはコマンドで『考える』をします。
医療現場に革新を起こすアイデアを商品化します(超展開)
……本当にこういうチャートだったりします。
まあ、どうやら
まずはこの町にいるヤクザの根城を全て破壊し、金庫から奪った金でつぶれかけの町工場や個人商店を買収します。
全部最高のマニュアルを書きます、これを繰り返します。
……あの兼一でも強くなれるのにわざわざ『神童』になった理由はこれすらありますね。
あ、ヤクザの根城にあるアルバムなんかも回収しましょうか。
後で使えるものもたまにあります。
レイチェルやらミートマンやら昨日の元・警察やらモブ達人やらが
中2までずっと道場破りの弟子級・妙手中位程度の奴らを倒しながら動物もトレーニングし続けましょう。
という訳で買い物以外では久しぶりに街に出ると……ファッ⁉︎
お 前 水 沼 じ ゃ ね え か ⁉︎
……失礼、原作キャラがカツアゲに合ってて驚きました。
説明しておきますと、彼は水沼です。
『何をしてでも勝て』がモットーの空手道場『鬼幽会』のメンバーでありましたが、主人公とその師匠の手で師匠もろとも改心するエピソードがあります。
必殺技は『バックマシンガンアタック』。
背後に立った相手をボコボコにブン殴る、という技ですが、その辺の不良くらいなら普通にぶっ飛ばせる威力です。
片手なら取られてても使えるためゲーム内では関節技使いに有利。
打撃使いでも背後に回って翻弄する戦術が多用されがちなリミ相手だと水沼9:リミ1とかいうダイヤグラムになったりします。
また、追撃を取ってきた相手を一時的に行動不能にする『執念の金的蹴り』や倒れた相手に外道の追撃を加える『無慈悲なマウントパンチ』、盲目キャラ以外の攻撃を3秒程度の間全て空振りにする『
特に『ミルドレッド・ローレンス』のステージは近くに矢と土が落ちてるので、初手で土を投げて怯ませたら目潰しを連打しつつ矢を腹にブッ刺して怯ませ、倒れたらさらにマウントパンチ+矢によるメッタ刺しで完封することもできます。
達人と弟子級のパワーバランス設定が壊れちゃ〜^う。
ちなみに、不利な相手はルグと魯慈正です。
だって盲目なんだもん。
彼の技は目潰し関連が多いため、常套手段が封じられますね。
とはいえ、ルグは背後から組む技が多いので完全不利とまでは行きません。
互いに基本戦術を封じられるため水沼6:ルグ4、といった所です。
つまり魯慈正以外にはほぼ無敵だったりしました。
まあ、その魯慈正に対しても勝てる戦術が最近発見されたんですけどね。
学会では『世戯煌臥之助の正体は水沼』とか『久遠の落日に水沼がいなかったのは無人島にいたから』とか言われてるくらい強いキャラです。
そんなこんなでオンライン対戦モードでは何故か一時期は一番の使用率、公式大会では水沼禁止、という暴れっぷりだった水沼くんでしたが、そんな彼も今は中学一年生。
つまりまだいじめられっ子だった時期ですので助けましょう。
はい、とりあえず何も聞かずに財布を返しつつ
ただ、今回は『代紋』が無いのであまり金稼ぎはできませんね。
こうして街が荒れてるのを確認したら、夜の街に出ます。
どうやら護衛を頼んだ半グレと店の子がトラブルになってるらしいので、半グレを店を壊さないように気をつけながら店の外まで蹴り出します。
まず拷問してアジトの情報を吐き出させます。
そのまま彼は身ぐるみを剥いで路地裏に拘束。
薬物とか売ってる海外マフィアも絡んできてるらしいですね。
今回は『アメリカ』と『ロシア』の犯罪組織です。
早速現地に行って全員ぶっ倒しましょう。
偶にスカウトできるのもいますけど、弱かったり悪いことしたりでなんだかんだ使えないので使いません。
とりあえず壊しましょう。
……お、『コマンドサンボ』と『システマ』、それに『総合格闘技』は初習得のスタイルなので嬉しいですね。
ミドルキックにまたバックボーンが増えました。
ミドルキックちゃん、贈り物だよ!
みんなミドルキックちゃんが大好きみたいだ!
そんなにミドルキックが好きなら全員ミドルキックで死ね。
というわけで海外マフィアを壊滅させた後、警察に身柄を引き渡します。
いい服を着ていたのでコレは売り払いましょう。
金庫の中の金も同じように回収。
……お、密輸品ですね。
これは持ち帰ると足がつくので警察に通報。
街の平和を守ったいい子なので帰ったらシャワー浴びて即就寝。
警備会社を設立し、ヤクザに頼っていた方々から合法的に代金をせしめつつ他の業務もこなしましょう。
……よし、それでは早速やる事がありますね。
まず、CMを打ちます。
そのためには代金が必要なので、昨日のヤクザのアルバムから出てきた写真で……
おっと、政治家の一人がヤクザと関わってますね。
なので護衛の不意を突いて侵入します。
早速ですがこの事実を元に
ついでですが、コイツには芸能界とのパイプも作ってもらいましょう。
石田せいじはスルーします、現ステータスでは勝てないことを確認しました(1敗)
芸能界にパイプが出来たら早速、
……嗅ぎつけたレイチェルが警備会社のCMのタレント役を買って出たのでやらせておきましょう、美人なので注目度が上がります。
利益が増えたらまた
……いい感じですね、ヤクザの事務所のあった場所は土地の管理を
警備会社は当然ながらヤクザではないのでナメられます。
そんな時は社員に報告して貰いましょう、最速で駆けつけて全員ぶっ倒します。
この場合は仕事なので財布は抜き取りません、警備の費用だけで今のところは十分ですかね。
そんなこんなしていると、家に残してたライバル達から報告がありました。
なんと、『闇』の世界から命を狙われ始めたらしいです。
その前にご説明を。
『死闘』をすると、時として絆が生まれて一緒にトレーニングしてくれます。
その中で出会いの経歴を話してくれたり、他のキャラクター同士の会話もするわけなんですね。
原作キャラの場合、松井とそのおばあちゃんが一緒に太極拳を極めるシナリオなどある程度原作に則したもの……なんですが、ゲーム内モブ達の場合はランダムな経歴になります。
今回の方は『逆鬼師匠と一緒に捕まえた闇人を日本の法律で裁く事ができず、その事で国を訴えるために仕事をしながら弁護士資格を取り、闇人に法による裁きを下そうとするも敗訴してしまう。
それだけでなく毎日『闇』に刺客を送られており、恐怖で必殺技の動きが完全に身についた事、加えて普段の疲れから注意散漫になっていたせいで反射的に犯人を殺してしまった』らしいです。
なるほど、じゃあモブの共通エピソードで言うところの『逆鬼・正義・恐怖・Gルート』のタイプですね。
自然湧きのモブとしては比較的珍しいです。
つまり、この子と親密を深めると『闇人』を全員殺すまで終わらないタイプのルートに行きます。マジの最高難度じゃないですかやだー。
誰もが目を背ける
実際、この子も呆れたタフさでしたし恐怖で技が身に付いているので、『白浜兼一ダークサイド』とか『黒浜』とでも呼びましょう。
髪型も白浜ほのかちゃんに似た感じですし、スタイルはさおりさん並みに良いので白浜みが強いです。
まあ、モブの外見なんてランダムなんで多分偶然。
ただし、瀕死の体で『鎬断』に『静轟動一』を重ねて使ってノーダメなあたり才能はありそうですね。
ほな白浜兼一とちゃうか。やっぱりキリコちゃんって呼びましょう。
才能があったらケンちゃんじゃない、はっきりわかんだね。
地下闘技場にいた理由は『自分の知る限り最も強い逆鬼さんがそこにいると思い、助けを求めていたら手違いで戦うことになった』らしいです。
普通のモブだと納得できなくもないのですが、クソ強いモブが出てくる95回戦以降でやられると『子供を庇ったとはいえトラックに轢かれたのが納得できないくらいクッソ強い奴』みたいになっちゃいますね。
コイツはアーマー持ちな上に強敵だったからなおさらです。
このレベルより強い弟子級のモブは登場しないので、いわゆる『弟子級詐欺』にかかったということですね。
……というわけで、警備会社を一旦置いといて梁山泊に向かいます。
あのモブと死闘になったのも実はガバ要素だったりするわけなので、リカバリーのためには彼女が『殺人拳を殺す殺人拳』という修羅道に落ちる前に梁山泊に預ける必要があります。
とりあえず預かり期間を一番長い『1年』に設定。
秋雨さんは治療しつつ実験データを次の子に活かすらしいです。
なるほど、地下でガバっても兼一の修行が厳しくなるだけみたいですね。
こっから先は恐れずガバしましょう。
もしも私がガバをした場合は白浜兼一、冨岡義勇がスルメおどりをします。
それなりに長い電話をしていたら途中で叶君がきましたね。
どうやら、さっき梁山泊に関わったせいで『闇』の内部で名前が売れ始めたらしいです。
嬉しいことなので、彼とはしばらく仲良くしてみましょう。
今回はここまでとします。
ご視聴ありがとうございました。
◇
「よぉ、俺達は『
「やっ……いえ、あの……」
最悪だ。
小学校以来、久々のカツアゲである。
あの時は偶然通りかかった人に助けられたが、今回はそうもいかないだろう。
──人数だって、倍以上に増えているのだから。
「っへへ、ちょろいモンだぜ。……ついでに俺、最近キックボクシング習い始めたんだよ……一緒に練習しようぜ?」
「ひっ……」
「へー、キックボクシング習ってるんすか?」
殴られる。
いじめられっ子の勘でそう察して咄嗟に頭を庇ったが、しかし数秒経っておかしなことに気づいた。
──打撃が、飛んでこない。
「……つまらない。つまらない、つまらないっす。見たことのある技ばっかり……しかも弱い」
「い、ぐぁぁ……」
「……あっ!」
顔を上げて、気づく。
──あの時の少年が、目の前にいた。
「あっ、あの……」
「なんすか?……あっ、財布っすね。とうっ!」
「ありがとう、ございました。歪刃暗、最近勢力を拡大してるって聞いてはいたんですけど……」
山賊のようなことをして去っていく、なんだか悪そうなヒーロー。
そんな彼に、自分は二度も救われたのだ。
今度はきちんと礼を言いたい。
心からそう思った。
「……!おい、何も言わずに指をぎゃああああ!」
「アジトまで案内してほしいっす。……次は腕っすよ」
だが、その思いも一瞬で消え去った。
──やっぱり、この人怖い。
◆
数があれば敵は怖くない。
銃があれば数をより活かせる。
武術を習得すれば暗殺者も怖くない。
元でも軍人を雇えば無敵になれる。
そして、全てを手に入れた自分はこの世界の誰より安全だ。
そんな風に、考えていた時期があった。
ちょうど拳銃を握る指を全てへし折られるまで、そう思っていた。
「……ちょっと資金が要るんすよ、悪く思わないで欲しいっす」
「あが……俺の、腹……」
海外マフィアと協力して半グレの頂点に君臨していた筈の俺の腹は、眼前の少年のすねがめりこんだせいでまだ感覚が戻らない。
一撃でとんでもない威力だ。
どうにも腰がへし折れているのか、足が動かない。
「とうっ!……金目のモノは貰ったんで失礼するっす」
「ま、待て……!」
「待てないっす!急いでるんすよ、全体的に!」
少年は俺を無視して、とんでもない速度で駆け抜けて行った。
俺に残っているのは、もはや命だけ。
ボロボロにされて誰も動けない状態の中、俺たちが発見されたのはその丸2日後。
俺は後遺症で二度と立つこともできなくなった、と聞かされたのも、それからすぐの事だった。
◇
「レ……レイチェル!……よかった、やり過ぎたかと思ったよ」
「ノープロブレム!立ち合いの結果にしては優しいくらいよ!」
日本には、『梁山泊』と『闇』以外にも大勢の達人がいる。
そう聞いてはいたものの、流石にあの少年の家に2人も『ソレ』がいるのは想定外の事だった。
その二人に少年同様厳しく育てられたのが目の前の少女らしく、なるほど確かに恐ろしい威力の蹴り技である。
そして、何も恐ろしいのはそれだけではない。
「あっ……言い忘れてましたねぇ、一本ですぅ」
「ったく、ウチはそういうシステムじゃないっての。……ホラ、次はキリコさんの番ですよ!」
『闇』のブラックリストに載っていた内の一人が、猛烈な勢いで実力を付けていたのだ。
この女性は恐ろしいほど頑丈で、
警杖の扱いも凄まじいもので、暴発する殺気のない殺人技にはたまに心臓を止められているくらいだ。
「……やあっ!……んで、アイツは本当に何しに行ったんだい?」
「最近、ヤクザと繋がりのある政治家さんの情報つかんだじゃないですかぁ。確かぁ……『|爆ぜる斧を撃ち振る雷神《ガーンラバー・ラームマスーン・クワン・カン》』……ええっとぉ……『地躺連環掌拳脚法』……ううんとぉ……『
「どわあ⁉︎ちょっ、キリコォ!いい加減パニクると『必殺技』出す癖治せよ!」
──こんな予想できない殺人技、どこに存在するだろうか。
前攻撃が不意打ち、かつ必殺のラッシュを前にして、しかしキサラは全て完璧に捌いて行く。
しばらく前までは数発食らったりしていたが、今となっては手慣れたモノだ。
「……っ!そこだ、『
「ぐっ……結構ぅ、重いですねぇ……!」
とはいえ、得るものは多い。
『
──絶対、コイツらの技を『YOMI』に持って帰らなきゃ。
「ふふっ……面白い女……!」
「何が面白いんすか?」
「それはモチロン……⁉︎」
突然、背後に現れた本郷。
相変わらずの神出鬼没である。
なんというか、つくづく気まぐれな野良猫のような男だ。
「ノー、ただ見たこともない技を次々に繰り出すのに感心してただけデース!」
「レイチェルちゃん、つまんないウソ吐くっすね。……そういや、この前作った会社のCMに出る人探してたんすよ。知り合いにアイドルとかいないっすか?」
その男の言葉に、私は迷わず己を指差す。
……こうして、私のTVデビューは異常なほどの速さで決まったのだった。
◆
「あぱあぱ、あちら梁山泊よ。うん?アパチャイも梁山泊よ?……うん、逆鬼もいるよ、ちょうど今、逆鬼の枝豆勝手に食べてたところよ!うん、逆鬼が賭けてたお馬さんが『かざあな』当てて今ちょっといいビールよ!」
「おい、勝手に食うんじゃねえよ!……ってか待て、俺宛てに電話かぁ?」
ビールを飲みながらTVのニュース番組をBGMにしつつ新聞を読んでいると、後ろからツッコミどころだらけの声が聞こえてきた。
──というか、それを言うなら『大穴』だろうが。
そんな風にため息を吐きながら受話器を受け取ると、どうやら電話先にいるのが少年らしいことがわかった。
「あーい、もしもし?ドコのどいつだ?」
『【株式会社ああああ】の本郷盛明っす。基本的に呑んでて、警察に協力してて、闇と戦ったことがある逆鬼さんっすか?』
「……おい、俺はそんなに呑んでねえぞ!今日は偶然大穴当てて飲んでただけだ!」
早速失礼な相手である。
というか、もしかして最近CMを流し始めたあの会社か。
ゲームでAボタンを連打して最速で決めたみたいな名前とは裏腹に、最近全国で幅を利かせてると有名なあの会社である。
『その辺はまあいいっす。……そっちで弟子として預かってほしい人がいるんすよ、なんか逆鬼さんって鍼灸院の隣に住んでるんすよね?』
「ああん?子守りサービスはウチじゃやってねえぞ?」
『……【闇】っていうのに狙われてる婦警さんっすよ。逆鬼さん、船坂キリコって子は知らないっすか?』
……キリコ。
そういえば、かなり前にそんな奴と一緒に『闇』のメンバーを一人捕まえた記憶がある。
いつのまにか逃げられてしまったものの、それでも確かな事実ではあるのだ。
「知ってるかもしれねえが……ソイツがどうした?」
『弁護士に転職した後……国を相手に訴訟して、それ以来そいつらに狙われてるらしいんすよ』
「……なんだと?」
闇に命を狙われている。
なら、すぐに助けに行かなくてはなるまい。
そう考えて思わず立ち上がった、その時だった。
『この時間なら……そろそろそっちに付いてるかもっす』
「待て!狙われてる奴を一人で行かせたってのか⁉︎」
「……ひっ、一人で来ちゃいましたぁ……」
急いで向かおうとしたら、既に後ろにいた。
……この野郎、交渉する気すらなく押しつけてんじゃねえか。
「……既に入って来てんぞ、既に」
『わお。行けって言ったんで、まあ普通にそうなると思ってたっす』
「言っとくがな、俺は弟子は取らねえ主義だ!」
「……あ、あのぉ。どうしたらいいですかぁ?」
刑事時代から、こういうナメられそうな口調は変わらないままだ。
変わらないアイツが、ここにはいた。
……なんというか、懐かしさすらあるな。
『そんな事言われても困るっす。とりあえず、1ヶ月20万換算のお試し1年契約にして240万振り込もうと思ったんすけどねえ、税別で!各種手当てアリで!』
「安定した収入ッ……⁉︎」
よく言われるが、確かに俺の収入は基本的に安定しない。
そのせいで梁山泊が貧乏になったりする、というのもよくある事なのだ。
……1ヶ月20万は、すごく大きい。
『っていうか、【闇】に狙われてる女の子を追い出すつもりっすか?逆鬼さん、ちょっとそれは酷いと思うっす!』
「それはテメエが……ああ、畜生!最初から選択肢は用意してねえってのかよ!」
『なんで自分に不利な選択肢を残すんすか?訳わかんないっす!逆鬼さんは大人しくその子を預かるべきっすよ!
「コイツ……!」
理論的、経済的、道徳的、倫理的、全ての理由でもはや断るルートは残されていない。
この野郎、多分だがこういう強引な交渉に慣れてやがる。
ヤクザも裸足で逃げそうなやり口だ。
……あまりにも悪質で、あまりにも勝手。
それでいて預かる事がこっちの利益にもなるのだから、なおさら手に負えない。
もしかしてこんな方法で事業を全国に規模拡大したのだろうか。
『今の沈黙はOKって意味っすね?OKっすね?正直言ってもうOK以外の選択肢は無いっすよ』
「……っぐ……わあったよ、仕方ねえなあ!だがコレはテメエのやり口に屈した訳でも金に目が眩んだ訳でもなく、あくまでもめちゃくちゃ仲のいい知り合いだから泊めてやるだけだ!超特別扱いだ、隠してただけでコイツは俺のダチ公だからな!勘違いすんじゃねえぞ!」
『別に勘違いしてないっすよ?なんかお客さんを待たせてるから切るっす』
野郎、と言おうとした時には既に電話は切れていた。
……色々思う事はあるが、とりあえずは一つだけ。
「どうすりゃいいんだ……弟子なんざ取った事ねえぞ⁉︎」
「大丈夫よ。今弟子になれば特別にアパチャイがぶっ殺す気で教え込むよ!なんならアパチャイがムエタイ教えてそのムエタイでぶっ殺すよ、だから大丈夫よ!アパパ!」
──絶対、コイツがいる限り大丈夫じゃねえ。
かくして『梁山泊・弟子
『逆鬼至緒』
異名:『ケンカ100段』
ツンデレ系空手家。
顔に傷のある男。
酒とギャンブルが大好きな人。
難病に侵された友がおり、出会いのキッカケとなった空手が原因で彼を殺され、親友の男と決裂することになった哀しき過去がある。
なんだかんだで良い師匠であり、『最強コンボ』の起点ともなる『山突き』や『白刃流し』などの良い技を教えてくれた。
序盤は怖いが、それでも良い人感はやっぱり最初からすごい。
おつまみをよくアパチャイに食われる。
『アパチャイ・ホパチャイ』
異名:『裏ムエタイ界の死神』
(一回殺しかけたけど)殺さない死神。
動物とお話しできる。
パンチ・キックを突き詰めたタイプのシンプルな強さが持ち味のファイターで全力攻撃が『本能に刻まれてる』が、その優しさは『遺伝子レベル』。
肘打ちは『下手に当てると死ぬ』し『上手く当てると死ぬ』と読者にも教えてくれた人。
しぐれとニコイチだったりほのかとも仲よかったりで、意外と女性に縁があるタイプなのかもしれない。
『オセロ』のエピソードはまさに『努力と成長』の話。
『船坂キリコ』
異名:『不死身のキラーマシーン』
元・警察官で現役弁護士。
職務中の事故が原因で抵抗してきた犯人を殺してしまった哀しき過去を持つ。
柔道と空手のキャリアが長いため受け身・受け技が上手い。
190cmの背丈を持つ、スタイルの良い子。
ちょっと異常なくらい打たれ強いが鈍足で、やや頭も弱いタイプ。
『闇』によって命を狙われており、その恐怖から無数の武術の技を無意識のうちに繰り出すキラーマシーンに変貌した。
強いモブ。