厄払いの刀遣い   作:ユイトアクエリア

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週1投稿ってなんだっけ!!!


拾 少年とは、一体?

無理矢理音を歪ませたような声が、僕の耳に入ってくる。

 

「よしてくれ。そもそもお前に相棒と呼ばれる義理はもうないはずだ」

「『冷てぇなぁ、一緒に厄災を払った仲じゃねえか』」

 

奴が肩に手を回そうとしてくるので、その腕を払う。

 

「今更仲良しこよしに戻ろうっていうのか?」

「『違えよ。というか、そんなのこっちからお断りだ。なんでヒトの味方しなきゃいけねえんだ』」

「なら、今すぐカイトから出ていけばいいだろう」

「『このガキから出てったら、困るのはクルアだぞ?』」

 

その通りだ。

カイトが刀遣いである所以は、こいつが中にいることにある。

戦力が減ってしまうのはなるべく避けたい。

 

彼と奴の力があって、初めてカイトは刀を振るえる。

その事実が、とても歯がゆく、とても腹立たしい。

 

「『おっと。そろそろ時間だなぁ。寝かせたあいつが起きてくる。じゃあな、相棒』」

「......二度とその呼び方をするな。次に会ったら、僕は容赦なくお前を斬る」

「『果たして、それはできるかなぁ?』......あ......れ?」

 

カイト本来の声がする。

 

「大丈夫かい?」

「うん......なんだか、頭が重い、ような......うっ......!」

 

カイトが頭を押さえて蹲る。

きっと、また厄災の場所を伝える地図が出ているのだろう。

 

「......次は、どこだ」

「すぐ、近くに......がっ!」

 

カイトが血を吐いた。

それと同時に入ってきたのは黒ローブの男。

 

「やぁ、クルア君。お邪魔するよ」

「邪魔するなら帰れ」

 

そう言って僕はそいつに刀を突きつける。

 

「いやはや、手荒い歓迎だ。粗茶の一杯でも出さないのかい?」

「元凶に出すものはない」

 

一層語気を強めたつもりだが、そいつは意に介していない。

それどころか、勝手に椅子に座り始めた。

 

「元凶?おかしなことを言うなぁ」

「お前がこの世界に厄災を運んできたんだろ」

 

首元まで刀を近づける。

けれど、そいつは理解できないと言った顔で僕を見る。

 

「あれ?君は今さっき自分の元相棒と話したんだろう?なら、元凶は私じゃないことぐらい、理解できたはずだけどねぇ?」

「......どういう、意味だ」

「そのままの意味さ。私は確かにこの世界に流れ着き、副産物として厄災なるものを持ち込みはしたが、それがもし、この世界に()()()()()()()()()だとしたら?」

「元から、あった......だって?」

 

あり得ない。

そんなことが有りえるはずがない。

 

「あぁ、信じられないと言った顔をしているね。なら、少し語ろうか。この世界についてと、厄災の元凶。そして」

 

カイトを指さす。

 

「その子供の正体を、ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、過去語り。
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